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24章 対話に込められた力 2話

 そうこうしている内に、先程の本物のハンドガンを手にしていた男の子が一人の謎の人物の元にまで走って行った。


 「お疲れ様」


 「あのね、さっきね! プラモデルだって渡された銃から、本物の弾がね。お兄ちゃんに当たったの!」


 暗闇で顔が隠れている男は優美に語るが、男の子は怯え切り焦っていた。


 その暗闇から月明りで照らされた顔の正体は、シャルナだった。


 「落ち着きなよ。人に弾が当たっただけだ。君が困惑する程じゃない。まあその年で(たい)(ぜん)としていろと言うのは無理があるかな」


 男の子の手にしているハンドガンをそっと奪うシャルナ。


 自分がしてしまった事の重大性に気付いた男の子は、等々、泣いてしまった。


 「そこに子犬がいる。愛でて見ると言い。少しは気持ちが安らぐはずだ」


 シャルナは近くにいた子犬に目線を向けると、自然と泣いていた男の子は嗚咽を漏らしながら子犬の所に向かって行く。


 「どうしよう。僕、お兄ちゃんを撃っちゃったよ。ごめんね。ごめんね」


 むせび泣きながら子犬の頭を優しく撫でる男の子。


 子犬をノアルと思い込むかのようにして謝罪していた。


 そんな、悲しんでいる男の子にゆっくりと近付いてくるシャルナ。


 「本当に人間とは……嘆かわしい生き物だ」


 シャルナは嘆く思いで、なんと、男の子を背後からハンドガンで撃った。


 頭部に当たり、即死した男の子。


 子犬が、男の子に覆い被さるようにして下敷きになる。


 下敷きになった子犬は、モサモサと音をさせながらひょっこり出てくると、男の子から垂れ流れている血を舐め、傷を癒そうとするが、既に男の子は絶命していた。


 シャルナは冷ややかな目で見降ろしていると、懐からスマートフォンが鳴る。


 「もしもし、姉さん」


 「そろそろ君と合流したい。一度、ジオリ国のサトナム地区で落ち合おう。そろそろこの国とは潮時だからね」


 シャルナが姉さんと言う相手はキャンディーだった。


 キャンディーは、先程、ガディアを撃った直後、ボッチーマンを出てすぐシャルナに連絡をしていた。


 そして、ジオリ国とはイグレシア国の隣国(りんごく)である。


 「分かったよ。久しぶりの再会だね。姉さんのアップルパイが恋しかったよ」


 シャルナはそよ風に髪をなびかせながら優美に語る。


 「君はいつまで経っても変わらないな。着いたら連絡するよ」


 「ああ。またね」


 キャンディーが物腰が柔らかい喋り方をすると、シャルナは惜しむような気持で返事をする。


 通話が切れると、シャルナは赤いポルシェに向かう。


 ポルシェに乗車すると、エンジンをかけて車を走らせる。


 そこで、ライトの前を横切ったシャルナの車。


 ライトはその運転席で運転をしている人物をシャルナだと認識した。

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