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14章 隠された謎 3話

 「もしかしたら人形と関係あるんじゃないか? ここに配置されている人形は全部で十二個。パネルの数字と丁度一致する」


 「ああ。なるほど」


 タルヴォの言葉にラーシュは急いでヒーロー物の人形を手にする。


 すると。


 「おいおい、よく見たらこの人形、数字が書かれてるぞ」


 ヒーロー物の人形の背中に数字が書かれていた事に気付いたラーシュ。


 「この人形には九て書かれてるな」


 ラーシュが目を細めながらヒーロー物の人形の背中の数字を口にすると、レイジックが何か閃いた様子になる。


 「ここのヒーロー物の人形をかき集めよう。さっきの日記に書かれている通りなら、ヒーローの数字が隠し扉を開けるキーワードの可能性がある」


 「ああ。なるほど」


 レイジックの推理に腑に落ちた表情のミリイ。


 先程の日記にはヒーローにしか開かないようなニュアンスの言葉が含まれていたため、ヒーローの人形の数字しか入力しないと開かない。


 そう思ったレイジックの言葉にすぐに意図が理解できた全員はすぐにヒーロー物の人形を集めて来た。


 「なあ、数合わなくないか?」


 パネルに入力する数は六つ。この部屋にあるヒーローの人形は全部で五つか」


 ラーシュの仏頂面の言葉にタルヴォも渋い表情になってしまう。


 「それに、どの数字から入力すれば分からないし、これじゃ漠然とした手掛かりでしかないよね。あ、いえ、別にレイジックさんの推理を否定しているわけじゃありませんよ!」


 思案顔のミリイは慌てた様子になる。


 「いや、お前の言う通りだ。これじゃ漠然としたパズルでしかない」


 「待てお前ら。この人形の中にはダークヒーローも混じってる」


 塞ぎ込むレイジックの横でタルヴォが、ふと何かを思い出したかのような表情になる。


 「でも、ダークヒーローは全部で三体ですよね? これじゃ、ヒーローの人形と合わせても、全部で八体ですよ。パネルの入力は六回までですから」


 ラーシュの疑問にミリイも頷く。


 「いや、そうじゃない。俺もこの手の人形に出てくるヒーローや悪役は知っているから分かるが、このダークヒーローだけは、(のち)に本物のヒーローになるはずだ。つまり」


 「つまりこのダークヒーローはヒーローの人形としてカウントしていいって事ですね」


 「そうだ」


 タルヴォの言葉の最後を驚いた表情で口にするミリイ。


 タルヴォも頷く。


 「て事は、これで六回分の入力が出来る条件が揃ったって事だな」


 「うん。後は順番だね」


 ラーシュが満足気にそう言うと、ミリイは思考を回すような表情になる。


 「日記の続きだが、これ以上ヒントはない。ただ最後にこう書かれている。「僕は信じたい。本物のヒーローがいる事に。どうか僕を……。終わりは始まりを意味する。僕が純粋である前に、どうか」てな文章だ」


 「なんだそれ。それがヒント?」


 タルヴォは最後に書かれている文面を読み上げると、ラーシュは(しか)めっ面になる。


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