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13章 知る者 3話

 「こうなればリーゼンキルの奴らを片っ端から更生してやった方が良さそうだな」


 ヒーロー教官は目をメラメラと燃え上がらせやる気に満ちていた。


 「ヒーロー教官の言う通りです。ここまで来たら、リゼロ局長の言っていた事なんて無視して、リーゼンキルを(てき)(はつ)して(こく)()すべきです。社会的に公になれば、市民の人が黙ってませんし、私達の後押しになるはずです」


 ミリイがヒーロー教官に意気投合したかのようにタルヴォに言い寄ってくる。


 「だがな、法や世論が悪を許さないと言っても、内通者がいる事を忘れるな。世間に公表する前に、揉み消されるのが目に見えている。俺らが勝手に騒いでも内通者、つまり上層部が認めなければこの件は闇の中だ」


 「でも、流石に政治家の耳に入れば警察の上層部の人間と言っても、黙視出来ませんよ。(かん)()するにも限度はありますし」


 タルヴォの先を見通した説明に、ミリイが反論する。


 だが。


 「その内通者の上層部に、政治家まで絡んでたらどうする?」


 暗い面持ちで喋るレイジック。


 あって欲しくない現実と向き合いたくないような目をしていた。


 「――え! そんな事あるのかよ⁉」


 ラーシュは驚倒する。


 「考えてもみろ。警察の上層部と言っても、結局は政府の犬なんだ。政府が官房や地方機関の実態を握っている以上、警察の上層部がいつまでも俺らの情報を漏洩し続けたら政府が黙ってない。この国の政府は緊密に警察の情報を知ろうと、第三者を通して警察内を探っているしな」


 タルヴォが眉に皺を寄せ喋る。


 「つまり、警察の上層部と言っても、警察内の情報を漏洩するには限度があって、政府がそこに絡めば漏洩し放題ってわけか。おまけに俺らの動向も監視できる」


 「ふざけた構図だがな」


 ラーシュが思考を回し喋り、タルヴォは(だる)そうな表情をしていた。


 リゼロ局長がいくら偉そうに(ばっ)()しても、政府の管轄内での事。


 大人しくしてろ、と言われれば黙って従うしかない。


 それぐらい、政府は権力を握っている。

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