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8月31日(水)13:00

 昨日と今日の二日間は実力考査だった。夏休み明けのテスト。休み中にちゃんと勉強していたかを試されるわけである。なかなかのプレッシャーだ。とてもつらい戦いだった。しかしそんなしんどいテストももう終わった。これから文化祭まで、しばらくは短縮授業となるらしい。授業が早く終わってラッキーと思うべきか、それとも文化祭の準備をしなければならず面倒だと思うべきか。まあ3年生はクラスの出し物がないから、準備とか別にないわけだけど。でも私は一応、写真部の展示があるので、何か写真は撮らないといけない。文化部は多分、文化祭まで3年生は引退していないところが多いのではないだろうか。だから、四月一日くんや五十嵐くんも、文化祭の準備は何かしらあるはずだ。




「と言っても俺のところは将棋盤置いとくだけだしな」

「うちもお菓子を売る以上、消費期限の関係であまり前々から作るわけにはいかない」




 なるほど。確かに準備があるといっても、前もっていろいろできない場合もあるわけか。出し物の内容によってはそうなるのも仕方がない。しかし将棋盤置いとくだけって楽だな。実際は将棋部に挑むことができるようだから、当日はそれなりに拘束されて面倒なのかもしれないけど。




「四月一日くんは五十嵐くんと対局するの?」

「そうだな。時間が合えばぜひやりたい。アルフィー、シフトが決まったら教えてくれ」

「えー。まあいいけど、お前来ると長くなりそうだな。たかが文化祭で、あんまり白熱した対戦とかしたくないんだけど」

「なぜだ。真剣勝負といこうじゃないか」

「俺らの出し物ってどちらかというと保護者向けというか。ちょっと腕に自信のあるおっさんとかの相手をしてやる、みたいなのが多いんだけどな」

「そういうものか?」

「そういうもんだ。高校で将棋やりたいやつは、だいたい将棋部入ってるし。将棋部じゃないけど将棋強いやつだってもちろんいるだろうが、そういうやつは自分が将棋をできることをひけらかしたくないだろうから、わざわざ対戦しに来たりしない気がするし」

「そうなのか……まあ、俺はアルフィーと対戦するけどな」

「あっそ」






 隣の席の四月一日くんはどうやら五十嵐くんと将棋で戦う気満々らしい。

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