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8月26日(金)14:00

 今日は体育祭の種目決めだ。はあ。体育祭か。文化部の私にはつらい行事だ。あ、隣に文化部のくせに運動神経抜群な人いたわ。




「フィフィーはどれに出場する?」

「……なるべく走らないやつかな」

「大抵の競技は走ると思うが……」




 えー。玉入れとかないの? さすがに高校ではないか。まああれだよ。走りで全てが決まる競技じゃなければいいよ。短距離走とかリレーとかは本当に無理だから。障害物競走とか、借り物競走とか、走りとは別の要素があるやつがいい。




「ふむ。借り物競走はないが、障害物競走はあるみたいだな」

「あ、本当だ。それにしよ」




 手元のプリントで確認してみれば、確かに3年生が出られる種目の中に障害物競走が入っている。もちろん障害物競走が得意なわけではないが、徒競走よりは遙かにマシだ。うん。これでいこう。




「四月一日くんは何に出るの?」

「そうだな……1000メートル走にするか」

「うわすごい」

「それと、前に体育の授業で測った50メートル走のタイムが上位だったから、色対抗リレーに出ることになりそうだ」

「え……本気ですごい」




 うちの高校はそこそこ人数が多いので、体育祭の組み分けは紅組白組ではなく、紅団・白団・黄団・緑団の4チームにわかれることになる。なぜ組じゃなくて団なのかは知らない。そしてどのクラスが何色になるかはまだ決定していないが、黄色と緑が不人気なのはお察しである。




「色対抗リレーって、選ばれし精鋭たちが出るやつじゃん。めっちゃ足早いんだね」

「精鋭か。悪い気はしないな」

「私は足遅いから羨ましいよ」

「まあ誰しも得意不得意はあるからな。当日はぜひ応援を頼む。……あとはせっかくだし、俺も障害物競走に出るか」

「え、そんないっぱい出るの? というか一人で何個も出ていいんだっけ」






 隣の席の四月一日くんはどうやら体育祭で大活躍をする気らしい。

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