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7月14日(木)12:40

「八木沼先輩! 僕、サッカーで決勝トーナメントに進みましたよ!」

「へー。よかったね」

「もっと褒めてくださいよー」




 今日は1年生のクラスマッチの日である。二ノ宮くんがわざわざ結果報告に来てくれたわけだけど、勝ったんならむしろ、クラスのサッカーのチームメートたちと食べた方がいいんじゃないの?




「え、そういうの別に関係ないですよね?」

「二ノ宮くんって、フレンドリーなんだか冷めてるんだかよくわかんないよね」

「僕は八木沼先輩に対してはいつだってフレンドリーですよ」

「舐めてるわけではなく?」

「やだなー。尊敬してますって」




 思えば二ノ宮くんは最初から距離が近いというかなんというか。……やっぱ舐めてるだろ。




「はあ。まあいいや……あ、せっかくだし、一応聞いとこうかな」

「何です?」

「期末何位だった?」

「1位です」

「だと思った」




 もしかしたら、入学してみたら物凄く頭のいい強敵がいて僅差で破れてしまった……みたいなドラマがあったかもしれないとかちょっと期待したんだけど、安定の1位だった。やっぱこいつ、天才だった。




「先輩たちはどうだったんですか?」

「51位」

「24位」

「7位だ」

「え、なな……?」




 そうだよね。そういう反応になるよね。まさか四月一日くんがそこまで好成績だなんて思わないよね。いや、こんな言い方、四月一日くんに失礼か。でも仕方ないよ。だって、魔王を倒すために勇者と旅をしていたとか真顔で言う奴が、まさかそんなに頭がいいなんて思わないでしょ。




「何だネクト。喧嘩なら買うが」

「いやだって。……7位?」

「7位だ」

「四月一日先輩の頭が悪いと思っていたわけではないんですけど。そこまでいいとも思ってませんでした」

「俺は昔からテストの点数はいいが」

「まあ、馬鹿と天才は紙一重って言いますもんね」

「よし表出ろ」






 隣の席の四月一日くんはどうやら昔からテストの点数はいいらしい。

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