表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/190

6月10日(金)18:50

「先輩ただいまー!」

「あれ? 何でいるの?」

「え、ひどい」

「いや、1年って今日研修から帰ってきたんでしょ? 部活休みじゃないの?」

「先輩に会いたかったので来ちゃいました」

「ふうん」

「反応が薄い! もっと喜んでくださいよ!」

「どうだった? プリント終わった?」

「スルーされた……プリントはまあ、余裕で終わりましたけど」

「……はぁ」

「え、ため息? 何で!?」

「二ノ宮くんはガチで頭がいいタイプなんだろうなって漠然と思っていたのが、今確信に変わった」

「? プリントが終わると、頭いいんですか」

「だってあれ、分量凄いじゃん。考えてたら終わらない量じゃん。あれが終わるのはノンストップでやれる人だけじゃん。つまり、頭がいい人だけじゃん」

「あ、もしかして褒めてくれてます?」

「うーん。半々」

「半々……もう半分は」

「羨ましい」

「あ、やっぱ褒めてますね! ありがとうございます!」




 二ノ宮くんから研修の話を聞いたせいか、私の記憶も少しだけ蘇ったわけだけど。私、研修の時かなり一生懸命プリントの問題を解いたんだよね。なんなら、休憩中も使って解いてた。だって宿題になるの嫌だし。でも、それでも、終わらなかった。私には終わらせることができなかったんだよ。それをこの子は余裕で終わったって。はぁ。




「ん? プリントなら、俺も研修中に終わった記憶があるが」

「え……嘘でしょ四月一日くん……」

「あれ、何でクッキー持ってるんですか? 僕も食べていいですか?」






 隣の席の四月一日くんはどうやら頭がいい側の人間らしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ