表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/190

6月6日(月)12:50

 ようやく仲間に入れた二ノ宮くんはさっそく私たちと遊びたかったようだけど、残念ながら我々3年生にはマーク模試とかいうやつがあったので普通に忙しかった。それに、来週には実力考査もある。あんまりのんびりゲームしてもいられない。というか、5月に中間考査があって今月は実力考査。そして来月には期末考査が控えてるとか、どんだけテストさせるんだ。いや、わかってるよ? 進学校だもんね。大学受験を見据えてるんだもんね。でも、普段の授業でも小テストはあるし課題も毎日出されるし……その上さらに部活もやってゲームまでやってる私たち、結構凄いのでは?


 まあ、ゲームをやってるといっても、今日はクエスト1個とかこの敵だけ倒すとか、皆でやるときはきっちり時間を区切るようにしてはいる。一応受験生なので、生活に支障をきたさないよう、ちゃんと気は使っていますよ。


 ただ、何となく。もしかしたらなんだけど。二ノ宮くんは、わざわざ勉強しなくてもテストで高得点を取れる人な気がしている。私や、おそらく五十嵐くんなんかは、自分で勉強することで頭の良さを保っているごく普通のタイプだ。しかし、二ノ宮くんは多分、授業を聞いてるだけで余裕で点数が取れてしまう、ガチで頭が良いタイプだと思う。単純に地頭がいいというか。トップ成績でこの高校に入学したのは伊達じゃないというか。あ、ちなみに四月一日くんはよくわからない。


 つまり、何が言いたいのかというと。二ノ宮くんは私たちなんかよりよっぽどゲームに費やす時間を確保できるだろうに、ペースの遅い私たちとわざわざ一緒にゲームをやって、果たして楽しいのだろうかということだ。




「まあ確かに、普通にやれば僕の方が、レベルアップのスピードなんかは圧倒的に速いでしょうね」

「だよね」

「でも僕、先輩たちと一緒に楽しみたいですし、モンドテーレはのんびりやっていこうと思ってます」

「……本当にそれでいいの?」

「というか、何で二ノ宮、そんなに俺たちとゲームやりたいの」

「もともと一緒にやりたかったのは八木沼先輩なので、言ってしまえば五十嵐先輩と四月一日先輩はついでなんですけど」

「おい」

「でもまあ、三人がわいわいやってるの、見てて楽しそうだなって思いますし。だから僕も一緒にやれたらなって。……四月一日先輩の思考はいまだに謎ですけど」

「それは皆同じだから気にするな」

「? 何が謎なんだ? 俺は至って平凡な人間だが」

「え、平凡……?」






 隣の席の四月一日くんはどうやら自分のことを平凡だと思っているらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ