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5月18日(水)12:40

「……ってことがあったんだけど、どう思う五十嵐くん」

「まあ。うん。普通に気持ちわりーな四月一日」




 私はずっと、家庭部で作りすぎたお菓子がいろんな部活に回ってきているのだと思っていた。ちゃんと確認したわけじゃないけど、当たり前のように写真部に差し入れがきていたから、何も疑問に思わなかったのだ。しかし実際は、四月一日くんがわざわざ私のために作ってくれていたとのことらしい。つまり、他の写真部員はたまたまその恩恵に与かれていただけ。衝撃の事実である。




「四月一日が1年の頃から八木沼さんに話しかけようとしてたのは知ってたけど、さすがにそれは知らなかったわ」

「五十嵐くんでも知らないことがあるんだね」

「別に四月一日のことなら何でも知ってるわけじゃないからな。というか、そんな行動力があるのに何で話しかけるのは無理だったんだよ」

「それは、だって……緊張するだろ」

「手作りの菓子を食べてもらう方が緊張するだろ」




うん。私もただ会話するより、手作りお菓子を渡す方がハードル高いと思う。




「前に少し話したが、うちは両親が交代勤務で家にいる時間がバラバラだ。だから俺が普通に晩飯を作ったりする。誰かに食べてもらうことに抵抗はない」

「へー。まあ確かにお前の家事スキルが高いことは家庭部での活動を見てても何となくわかるが……親に食わせるのと他人に食わせるのとじゃあやっぱ、全然違うだろ」

「そう……か?」

「あ、こいつピンときてねーな」






 隣の席の四月一日くんはどうやら他人に手作りお菓子を渡すことに抵抗がないらしい。

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