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5月13日(金)12:40

 三日間の中間考査が終了した。開放感が半端ない。ちなみに四月一日くんは昨日のうちにスマホゲームのタイトルを教えてくれていたのだが、それは今かなり人気急上昇中のスマホ向けRPGで、私もCMやネットの広告で何度も見たことがあるやつだった。さっそくインストールをしてオープニングだけ見てみたけれど、なるほどグラフィックは綺麗だしボイスもついてるし、人気が出るのも頷けるようなできである。


 それにしてもこのRPG。内容を簡単に言えば仲間と剣と魔法のファンタジーなんだけど、これを四月一日くんがやりたがったということは、つまりはそういうことだろうか。




「完全にそういうことだな。四月一日お前、このゲームで勇者パーティーでも作りたいのか」

「なぜわかった」




 むしろなぜわからないと思った。この「モンドテーレ」というスマホゲームではプレイヤーは自由に役職、つまりは職業を決めることができるし、フレンド登録をすることでギルドを設立して仲間と一緒にプレイすることもできる。そして自由に冒険したり魔物を狩ったりするのはもちろん、ギルドを自由に装飾できる箱庭要素なんかもある。どう考えても四月一日くん好みな感じだ。




「ユーザー名はアルフィーとフィルフィエールで頼む。俺もカミールにするから」

「絶対嫌だって言いたいところだが、自分で考えるのも面倒だからもうそれでいいや」

「私もいいけど、フィルフィエールだと長いしフィフィーの方でもいい?」

「うむ。そして役職は」

「騎士な」

「ヒーラーね。あ、でも役職を自由に選択できるのはレベルが10になってからだって。で、ギルド設立はレベル20から」

「なにっ。どうりでずっと村人だと思った」

「まあレベル1のやつがいきなり騎士になれてもおかしいしな。レベル10でも低いんじゃねーの」

「でもあんまりハードルが高いとやる気失せるしね」

「なるほど。まあそういうルールなら仕方がない。土日に皆レベル20まで上げて、月曜にギルドを設立しよう」

「いや期限早いな。どんだけやりこませるつもりだよ」

「休みといっても明日は土曜講座だし、さすがに無理だと思う。というか、四月一日くんが無理そう。ちゃんと一人でレベル上げできる?」

「う、確かに一人だと心許ないかもしれない……土曜講座の後、皆で遊ばないか」

「却下。速攻帰る」

「同じく」

「……二人とも優しいんだか冷たいんだかわからないな」






 隣の席の四月一日くんはどうやらスマホゲームでギルドを設立したいらしい。

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