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10月7日(金)18:40

 三日間の中間考査を終え、答案もあらかた返ってきた。結果はまあ、まずまずといったところである。特に悪くもなく、かといって特別良くもなく。ああそれから、試験が終わった昨日は小論文講座なんてものもあったりしたのだけれど、果たして私の受験予定の大学に小論文試験なんてあっただろうか。うーん。なかったような気がするんだよなー。大学の入学試験は、共通テストと2次試験という二段構えになっているのだけれど。私の志望校の2次試験は学力の筆記テストだけだったはずだ。だからぶっちゃけ、小論文対策とかいらない。




「まあ進学校としては、生徒にあらゆる対策をさせる義務があるんじゃないですか? もしも前期試験に落ちて後期試験に臨む場合、想定外に小論文が必要になってくることもあるかもしれないですし」

「なるほど。それは確かに」




 本日の部活を終えて二ノ宮くんにそんな話題を振ってみれば、物凄くしっかりした答えが返ってきた。そっか。受験って、あらゆることを想定して臨まなくちゃいけないのか。そんなに深く考えてなかったや。




「おれはどっちかというと、小論文より面接の方が不安だなー」

「部長の志望校は面接試験があるんですね」

「あるんだよー。いやだよー」

「私も面接はいやー。まあ私の志望校は面接ないけど」

「え、ずるい」

「いやずるいと言われても」




 小論文より面接の方が嫌というのは同意だ。小論文はとりあえず書けば何かしらの形にはなるけど、面接はしゃべれなきゃ終わりだもんな。緊張して頭真っ白になる未来しか見えないわ。




「でも受験で面接がなくても、就活では確実に面接ありますよ?」

「そんな先は全く見据えてない」

「あはは。先輩、現実逃避だ。まあいざとなったら僕が養いますから大丈夫です」

「いやそれはちょっと」




 ナチュラルに怖いこと言うね二ノ宮くん。将来路頭に迷って後輩の世話になるとか、絶対嫌なんだが???




「あ、僕が言いたいこと伝わってない」

「おいマジでやめろ魔王」

「わっ、びっくりした。四月一日先輩こういうとき絶対来ますよね」

「ほらギルマス。マカロンをやるから早くこいつ連れて帰れ」

「おお、凄い。めっちゃおいしそうじゃん」

「……四月一日くん、何をそんなに必死になってるの?」






 隣の席の四月一日くんはどうやら二ノ宮くんの言葉が気に障ったらしい。

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