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9月26日(月)13:00

「まあ、なんていうか。うん。……ドンマイ」

「お前はよく頑張ったって」

「どうもありがとうございます。お二人が票を入れてくれただけでも嬉しかったです」




 三連休中に選挙管理委員が頑張って集計したのかなんなのか、よくは知らないが。本日の朝一に、生徒会長選挙の投票結果が発表された。お察しの通り、二ノ宮くんは残念ながら落選である。まあ本人は当選が難しいことは最初から覚悟していたし、案外気にしてはいないようである。




「くっ……あんなに入念に準備して、完璧な演説も披露したというのに。どいつもこいつも見る目がなさすぎるだろ……!」

「なんで二ノ宮よりお前の方が悔しがってるんだよ」

「というかなんでルークレインいるの」




 めっちゃ気にしてる人いた。というかなんかしれっと私たちの昼ご飯に混ざってるんだけど。二ノ宮くんが勝手に教室来て勝手に一緒に食べるのはもう慣れたけど、別の人が来たらさすがにびっくりするよ?




「……ごほん。失礼しました。初めまして、三谷です」

「え、あ、どうも。八木沼です」

「お噂はかねがね」

「……はい?」

「なんでも八木沼先輩は、二ノ宮くんが最も敬愛する人物だとか。こうして実際に会ってみれば、確かにとても素敵な先輩であるように感じられます。ですので、これからはぜひ、自分とも仲良くしていただけますと幸いです」

「……ねえちょっと五十嵐くん。なんかルー……三谷くんから向けられる好感度がいきなり高いんだけど。どうなってんの」

「さあ。二ノ宮がなんか変なこと吹き込んだとか?」

「変なことってなんですか。僕は僕が正しいと思ったことしか言いませんよ」

「そうですよ五十嵐先輩。二ノ宮くんが変なことなんて言うわけがないでしょう」

「なんなのお前。二ノ宮信者なの?」




 三谷くんって、五十嵐くんに将棋で勝てないとか言ってたし、この前も四月一日くんに負けてたし、どちらかというと先輩には弱い感じなのかと思ってたんだけど。なんというか、私の想像なんか遙かに超えてキャラが濃そうだな。まず三谷くんの立ち位置がわからない。もしかして、五十嵐くんよりも二ノ宮くんのこと敬ってる? あの熱烈な応援演説といい、一体この二人はどういう関係なわけ。




「はあ……結局こうなるのか……」

「四月一日くんがまた意味深なため息ついてる」






 隣の席の四月一日くんはどうやら三谷くんと二ノ宮くんの関係に心当たりがあるらしい。

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