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4話

僕一人の力ではどうしようもないような暗闇の中。

重い空気が肺を満たして息苦しい。

時間の流れもわからない孤独な空間から抜け出したくて、助けを求める。

ふと、前方の遠く遠くのほうから、一筋の光が差した。

あの光のところまで届けば、救われるような気がして。

縋るように、精一杯手を伸ばす。

その手が誰かに力強く掴まれ、引き上げられた。

周りが明るくなっていく。



――体が痛い。熱い。寒い。

気が付くと腹部に突き刺さっていた剣が、僕の血で染まっていく。


「……これが俺の役目なんだ。生まれた時から決まってたんだ。」


目の前には、とても辛そうな、悲しそうな顔をした諌見くんがいた。

さっき僕を助けてくれたのは、諌見くんなのかな。

……ああ。今、やっとわかった。

諌見くんは、ずっと、僕を殺さないために動いていたんだ。

だからあの時、すぐに立ち去った。

だからあの時、僕に帰れと言った。

だからずっと、僕と親友でいてくれた。

向こうの世界にいれば、僕を殺す必要なんてないから。


「……ごめんな。」


それが、僕の世界の最後の音。



〈END〉

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