結果発表
結果発表
「昨日は護身術の訓練、ご苦労だったな。昨日俺が各班を見て回って『お?こいつは良いな』と思った優秀な生徒を発表する。呼ばれた者は前に出てくれ。その者は今後は外部の者から指導も加わるからそのつもりでな。今後は更に実践に近い形で授業をするぞ。基準は当然本人の技量だが、それだけでなく、他人にアドバイスや、自分に指摘されたところを糧に受け取れるかなどの基準とする。それでは発表する」
そんなのあったか?別にそんなことしなくてよくね?まあ学園が決めたのなら仕方ないな
「7人発表する。呼ばれたら前に。フェニー、セルール、アンベルカ、メルカイナ、デングログ、カイウェール、アレクサス、以上の七人が優秀生徒に選ばれた。次回の実技からは別担当が来るので、その指示に従うように」
「?先生は?」
「その疑問は当然だろうなセルール。俺は他の生徒を指導しなければならないからな。俺だって他の生徒の指導もしなければならない。一方に加担するわけにはいかないからな」
「そうですか」
「頼むぞ」
「『はい』」
「アレクサス、やはり選ばれましたわね」
「そういうメルカイナもな」
「私はアレクサス程でもありませんわ。何とか落とされないように必死でしがみついたのですもの」
「それは他の生徒も同じだろう。メルカイナだって優秀生徒に選ばれたんだ。それくらいは自分を褒めてはどうだ?いつも気を引き締めると気が抜けなくなっていつか挫折するぞ?」
「・・・そうですね。今だけは息を抜きましょう」




