実戦練習
実践訓練
「さて。アレクサスが攻守両方やったから、今度は俺達が攻守か」
「そうだな。それにアレクサスなら色々問題点などを出してくれそうだしな」
「期待するな。俺は仮にここがダメだなと思ってもそれを口に出すのが苦手なんだ。表現が難しいんだ。俺なりに努力はしてみるが、期待はするなよ」
「それでも指摘してくれたら俺達としてはありがたいな。そろそろ始めるか」
「おう」
さて。こいつらの実力はいかに。
まずはジューレイが攻撃でコフスキーが防御か。今更だけど別に攻撃と言っても別に危害を加えるとかそういうのではなくただ単に術を使用しているから攻撃と言っているだけで、別に攻撃という単語を使わなくても良い気がするが、まあいいや。
まずはコフスキーがジューレイに向かって魔法を放ってくる。突進しながら。成程、今回は魔法にしたのか。それをジューレイは防御魔法を展開して、魔法を相殺した後、突進してきたコフスキーをジューレイは、初めに足払いでコカせた後、即座に抑え込もうとしたが、コフスキーお得意の素早さで抑え込みに失敗し、逆にコカされてしまった。これだと護身術以前の問題になってしまうな。そう思った俺は一旦中断させた
「おいおいジューレイよ。逃げられてるじゃないか・・・」
「すまん。抑え込みに失敗してしまった」
「何故失敗したか分かるか?」
「・・・いいや」
「そうか。これはあくまでも俺の意見になるがな。コフスキーの得意分野は手足の素早さなんだ。だからそこを抑え込んだら逃げられずに済む。例えば、ちょっとコフスキー。良いか?」
「おう」
「例えばさっきの突進と同じ場面だとすると、まずは足払いした後、相手の足を固定しろ。これだと足払いではなくなるが、それで良いんだ。足払いはあくまでも相手を不安定したりコカしたりするものだからな。そして相手の足を固定したらそこで抑え込めばいい。最低でも足を固定されたら歩くことも出来なくなるし、手を固定されたら、魔法とか攻撃が出来なるから、それだけでアドバンテージになる筈だ。それでやってみろ」
「なるほど。ありがとう。やってみる」
俺のアドバイスを受けたジューレイは、早速挑んでみることにした。今度はコフスキーは、剣での勝負に変えたみたいだ。さて、ジューレイはどうする?すると、まずは剣を払いのけた後、ジューレイは魔法で足を固定し、手に集中したコフスキーは足に意識が行かず、そのままコカされて、そのまま抑え込まれてしまった。今回は相手の不意を突いた良い方法だな
「成程。今回はその方法で行ったか。ま、単なる護身術だからこれはこれで俺は良いがな。コフスキーはどう思う?」
「俺もこれで良いな。別に試合とかしているわけでもないしな」
「すまんな」
「良いさ」
「よ~し。それまでだ」




