その後
その後
「帰投、ご苦労だった。元貴族国の連中や協力者らはどうなった?その後の貴族国の様子もどうだ?」
「元貴族国の連中や、各国に潜り込んだ協力者達は、全員死刑になりました。貴族国に所属していた各領地も各隣国に引き渡されるでしょう。こちらは善良な領主が幾つかあったことが分かったので、こちらは特に領地を没収などをせず、引き渡された国の判断として委ねました。あとは、彼ら次第という事で報告を終えます」
「そうか。分かった。次に潜入していた時、隣国兵と鉢合ったそうでないか。そいつらはどうなった?」
「そちらの問題も解決しました。隣国国王に直接会談し、特に処罰は無しという方向で決定しました」
「分かった。次に道中で拾った保護対象はどうなった?」
「それも解決しましたよ。まずはエルフ族などですが『私達も日本国へ』という要請から、こちらを新規市民として迎え入れました。そのエルフのうちの一人の少女を私の養子として迎え入れています。次に冒険者達ですが、こちらは日本国を本拠点とし、そのまま冒険者を続ける意向を示していたので、こちらも同様にギルドカードの書き換えを実施いたしました」
「分かった。では次に、魔法学園で捕らえたゴミ学生らはどうなった?」
「それは、今通学している自分から報告します。親が逮捕そして死刑されたことにより、貴族の肩書を失いました。その後の裁判でバンゲーカー坊は永久鉱山奴隷、アリアラ嬢は永久犯罪奴隷、その専属メイドは永久性奴隷として判決を終えました」
「分かった。あとで裁判したものに書状を渡さないとな。では最後に。各自この場に居ない者も含め、何人か求婚されているそうではないか。それの答えはどうした?」
「『・・・』」
「・・・その様子だと返答はしていないな。まあ、お前らの自由だから別に構わないが、女は強いぞ?」
「『・・・』」
「特にそこの後ろにいる数人は女王とゾエルンデ星の最高裁判所の長官や判事らから求婚されているそうだな。そこはどうするんだ?いつまでも引きずると、いつか令状まで持ってこられるぞ?」
「・・・実は自分はゾエルンデ星の最高裁判所の長官から求婚されたですが、一応は引き受けたので、今のところは平気かと・・・」
「なに?押されたか?」
「・・・正直に言うとそうです。押されました。挙句には『フフフ。答えを出しませんと私、どうなるか分かりませんよ?』と答えられたので、その場で即効OKを出しました。一応まだお付き合いの段階ですが、君達もこうなる可能性も視野に入れたほうが良いかもしれません」
「『・・・』」
「だそうだ。早めにな」
「『・・・はい・・・』」
「さて、お前らは一旦隣の部屋に行け。恐怖の求婚は一旦お預けだ。アレクサス、こっちへ」
「はい」
「どうだ?学園の様子は?」
「・・・大分良くはなりましたがまだまだです。恐らくは自分が小等部を卒業してどうなるか、というところですかね」
「そうか。なら引き続き潜入を続けてくれ。バックアップは任せろ」
「ありがとうございます」
「あとな?」
「はい?」
「・・・お前も女には気を付けろ?あいつらみたいになるぞ・・・」
「・・・用心します・・・」
女性を怒らせないように、気を引き締めるアレクサスであった(震えながら)。最も実力では誰よりもアレクサスが上なので、恐らくはアレクサスが(色的意味で)襲われることは簡単にはなさそうではあるが・・・・・今後どうなるか彼にも分からない。
これにて潜入編は終了です。
次回から学園に戻ります。
なお、次回は時間軸が変わります。
ご注意ください。




