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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
89/261

突入&撤収

突入&撤収



『HQ。こちら正門の南門前。突入準備完了。送れ』

『HQ。こちら東門前。こちらも完了。送れ』

『HQ。こちらVIP専用門前。こっちもいつでも可能。送れ』

『HQ。こちら北門前。配備準備、完了。送れ』

『HQ。こちら秘密専用口前。封鎖完了。こっちの無線が最後か?送れ』


『HQ了解。今現場に潜入している密偵の情報では、次の議題へ移るところだ。ここが突入の勝負かもしれん!気を引き締めてけ!!では突入開始!!サイレン吹鳴は各自で判断!!以上!!』


『『了解!』』







『国王、この予算はこれくらいで宜しいでしょうか?』


『ああ、構わん。寧ろこれだけ無いと我々に利益、ひいては国民の懐は潤わないからな!!各国もこれは仕方あるまいと嘆くはずだ!!良いかご覧の国民の皆様!!これだけの金額が動いているからこそ、我々貴族国は存続できるのです!!各国に感謝しましょう!!』


『『各国、万歳!!国王、万歳!!』』


『国王。これに応じる人員と費用はこれで宜しいでしょうか?もし高いのならもう少し減らせますが?』


『うむ。これでは高いな。勿論これに見合った成果などが出れば話は別だが、恐らくはそうもいかないだろう。もう少し減らせ。但し、削減し過ぎは逆に不味いからな』


『承知しました。・・・でしたらこの金額はどうでしょうか?』


『・・・これは良いな。よし。国民にも分かるように説明しろ。我の口ではどうもうまくいかんからな』


『承知しました。国民の皆さん。皆さんは各国のため、そして自分たちの国のためにどれくらいのお金が使われたり、逆に入ってきたり、いわゆる収支しているか、分からない方が多いかもしれません。そこで、私がその収支の疑問にお答えしましょう。そこで「これは高い!」や「これでは安いかも・・・」という方はどんどんお答えして構いません。それに応じる金額や理由などをご説明しましょう。まずはこの部分ですが・・・・・というのがこちらの表になります。勿論これでは見えない方もいるかもしれませんので、今から配布いたします。どうぞご覧ください』




『いかがですか?疑問がありましたら、どうぞお答えください』


『すいません。この部分ですが、何故これだけ費用が掛かっているのでしょうか?』


『その部分ですね?こちらの理由としましては・・・こういった理由から、これ以上の節約は出来ないと判断して、この金額になっています。どうですか?納得いたしましたか?』


『ありがとう!!謎が解けたよ』


『こちらもご納得いただけて幸いです。他にはありますか?』


『『・・・』』


『無いようなので、次の議題へ移ります。国王、次へお移りください』


『分かった。では次に・・・』



ウーーー・・・ウーーー・・・ピーポー・・・ピーポー・・・・



『?何か聞こえんか?』


『音ですか?』


『そうだ。お主ら貴族も聞こえんか?』


『『?』』



ウーーーウーーーピーポーピーポー・・・・



『確かに聞こえますね・・・けど何でしょう?』


『?というか王。何か近づいていません?』


『お?』



ウーーーウーーーピーポーピーポー・・・・!!!!



『・・・近づいているな・・・念のため兵士と衛兵を配備しろ』


『はっ。衛兵長。将軍。この音の正体が不明なため、念のため配備を頼む』


『『はっ!承知しました!!お前ら!!急いで配備だ!!』』


『『はっ!!』』


『国民の皆さん。現在変な音が皆さまにも聞こえると思います。念のため、一旦議会は一時中断いたします。ご迷惑をおかけしますが、今兵士たちが向かいましたので、安全に影響はありません。ご安心ください』


『大丈夫なのか!?』

『この国が落ちるという事は無いのよね!?』


『はい。精鋭の兵士が向かいましたので、ご安心ください』


『ならよかった』


『けど・・・』



ウーーーウーーー!!!ピーポーピーポー!!!



『何か更に近づいてないか!?』


『本当に大丈夫か!?』


『ご、ご安心ください!影響は・・・』




ウーーーウーーー!!!!ピーポーピーポー!!!!

キィィィィ!!!

ドドドドドドドッ!!!!




『全員動くな!!!あんたらもだ!!!!貴族審議会に国王に関係者に国民もだ!!!』


『だ、誰だ貴様ら!!ここが分かってこんなことしているのか!!』


『勿論だとも』


『ならどうなっても知らんぞ!!やれ!!冒険者に衛兵に兵士達!!!お前らもだ!!宮廷達に屈強なお前ら!!金ならいくらでも出す!!』


『『おおおお!!』』


『・・・本来なら私達ギルドは介入不可ですが、国王の指示ならやりましょう!!やるぞお前ら!!』


『『おおお!!!』』


『流石私の部下!!冴えるね!!』


『ありがとうございます。さて、見知らずのお前ら!!これでも引かんのか!!』


『アホかお前ら!!引くわけないだろうが!!』


『なら死んでも文句はないな!!やれ!!』


『『しねえええええ!!!!』』




一士アレクサス。頼む』


『了解です。三佐。【状態異常魔法。麻痺《レベル2》】



『『ぎゃああああ!!??』』


『『な、何だこれ・・・動けん・・・』』



『【拘束魔法。簀巻き《レベル3》】』



『『な、なんだこの超強力な魔法は!!??』』


『『・・・何だ・・・』』



『さて、お前らに魔法を掛けた。ああ、対魔法していても無駄だし、対状態異常も同じだ。お前らはこれで俺が解除するまで動けないぞ』



『『・・・く・・・・』』



『さて、これで戦える老若男女は全員封印したぞ。安心しろ。殺しはしない。まあ、公務執行妨害でとっ捕まえても良いがな』


『!!お前ら!!何者だ!!』


『それを答える前に、既に結解は敷いたから、お前ら貴族審議会とその関係者と国王全員に拘束魔法を掛けるぞ』


『そうはさせるか!!【変声・・・『対抗魔法。カウンター』魔法!!】これでお前らの魔法は・・・!?』


『おい。何したバカもん!!何故俺達に魔法を掛けた!?』


『す、すいません!!今解除します!!【解除・・・『変声魔法。対象《魔法が使えるお偉いさん全員》』魔法!!・・・あれ・・・?』


『どうした!?何故解除しない!?』


『す、すいません!!私も解除できません!!』


『何!!??もう一回やれ!!』


『・・・ダメです!!出来ません!!お前ら俺に何した!!』


『簡単だ。あんたから繰り広げた魔法を跳ね返し、それであんたらにかかった魔法を解除できないように変声魔法を使っただけだ』


『!?魔法をそんなに乱立したら、お前の命は無いぞ!!』


『別に?こんな量はたかが知れてるし。問題ない』


『そ、そんな・・・』


『ええい!!お前らは何者だ!!そして何故俺達の周りにお前と同じ服を着た連中がいる!!さっさと立ち去れ!!』


『・・・さて、貴族審議会の主催場に部下を送ったし、そろそろかな?あ、その前に・・・』


『おおい!!聞いているのか!?』


『うるせえ!!黙ってろ!!』


『っつ!?なんて威圧感だ・・・』




『こちら突入班の三佐。中継班の準備は終了したか?送れ』


『こちら中継班の一尉。三佐。既に中継を開始しています。送れ』


『おお。ジャストタイミング!!そのまま続けろ。些細なことも全てだ。送れ』


『了解。任せてください。アウト』




『さて、我々の正体を皆さんは知りたいでしょう。良いでしょう。教えしますよ?では、改めて私達の紹介を。『突入班、並びに中継班。上着を取れ。アウト』』


『『はっ』』




『上着がなんだ!?取ったところで何も・・・・何!?』

『嘘!!??』

『な、何故お前らがここに!?』


『え・・・!?』

『は・・・?この人たちって・・・』

『嘘・・・何でここにいるの・・・』


『『日本国自衛隊!!??』』




『お?そりゃ、防弾チョッキの右胸と背中に大きく刻まれている文字を見れば君達も分かりますか。そうですよ。私達の正体は、日本国自衛隊です。さっき軽くヒントを出しましたよ?”公務執行妨害”と』


『わ、分かる訳ないだろ!!』


『そうですか。それは悲しいですね。まあ良いでしょう。茶番はこの辺にして。皆さんにお聞きします。何故私達がここにいるでしょう?私達が来た理由を申すのはそれからです』



『何故?』

『えっと・・・日本国自衛隊といったら・・・』

『日本国の行政機関で?』

『裁く裁判権を持っているのは分かるけど・・・』

『彼らの出身地である地球を除いたら・・・』

『異世界や星、全ての捜査権などを持っている、ここまでは分かるけど・・・』

『何故来たか・・・?』


『!?捜査権!?しかも行政機関!?異世界や星全て!?てことは・・・誰かが犯罪を犯して、それで済まない事実が出たから・・・ここに来た?』



『お?国民の一人が答えを言ってくれたね。ありがとう。説明が軽く省けたよ。そうさ。俺達が来た理由は、誰かが犯罪を犯して、それで済まない事実が出たから、ここに来た。そういう事だ』



『『!?』』

『けど誰が・・・』



『それを説明するためにここに来たのさ。まあ、事の顛末を話すので、ご静聴下さい。なお、説明前に幾つかお願いがあります。その場所の風評被害を抑えるため、国名や場所などの名前は伏せていただきます。次に、詳しく説明のために当事者などの情報は多少は公開しますが、あまり公開できないこともご了承下さい。その後、我々が伏せている状態でその後「判明された!」や「特定された!」などの責任は一切持ちませんので、そこもご了承下さい。最後に、質疑応答はご説明後、致しますので、ご質問はその時でお願いします。


事の発端は一ヶ月前になります。ここの星ではありません。とある学生がとある生徒が気に入らなくって、それで条件付きの決闘を申し込みました。それだけなら良いのですが、実は決闘を申し込んだ学生はなんと、暗殺までしようとしていたのです。つまりは殺しです。更に、万が一失敗しても、賄賂で誤魔化そうとしていたのです。その後、決闘が行われて、見事に暗殺は失敗に終わったのですが、その後、賄賂を渡そうとしていたので、我々自衛隊が暗殺者と指示者の学生を捕らえたのです。


ここまでなら良いでしょうけど、問題はここからです。


実はこの学生、あっ、その前に捕らえた学生は二人ですが、結果は同じなので省きます。話を戻しますと、その学生は親の権力を使って賄賂などを企てたのです。さてここからです。その学生の親こそ、この貴族国と関係しているわけです。関係が分かった段階で、我々は動きました。他には無いかなど。その後データなどの情報を集め、遂に潜入を開始しました。その後その学生の親のところに潜入し証拠を押収しました。その証拠は複製したので、後で皆さんに配布します。そしてその証拠を持って、我々はここに来たのです。そう、国がらみの陰謀を!!』



『『!?』』



『皆さんが驚くのも無理はないでしょう。ですが事実です。我々も驚きました。これだけの悪事をしていたのですから』



『で、でたらめ言うな!!大体、潜入など、不法侵入ではないか!?そんな証拠は無効だ!!』


『そうですか。確かに不法侵入はしましたね?現にここにいるわけですから。ですが、知りませんよ?この証拠が世の中にばら撒いても?因みに分かっていると思いですが、戦闘出来る者は全員動けなくなっていますよ?現に私らをどうにかしようとしていた、この、貴族国直属の暗殺部隊と隠密部隊、更に同じ直属の親衛隊と基本ソロで守護しているこの獣人と人らも、まとめて動けなくなっていますよ?』


『・・・嘘だろ・・・い、いや怯むな!!大体どこの奴だ!?我に関係あるのか!?』


『あるからここにいるのだぞ?その質問に答えよう。学生の親は、この国の五大公爵家のうちの二大、アリアラ公爵家とバンゲーカー公爵家だからな!!』


『『!?』』


『『は!?あの公爵様のお子様が、犯罪を!?』』


『お、おい!!それこそでたらめだろ!!娘がそんなことするわけない!!』

『こっちもだ!!我が息子がそんなことするか!!』


『?裏付けもあるぞ?はい、モニター・・・あ~、まあいい。空中投影にご注目ください。皆さんも構いませんよ『中継班。映像を流せ』』


『了解。流します』


・・・・・


『『・・・・』』


『どうだ?これで偽りと罵るなら、ここであんたら公爵家の悪事を暴いても良いのだぞ?これだけではないからな』



『嘘・・・憧れの公爵様が・・・』

『こんなことしていたのか・・・』

『絶望した・・・』

『これはもう・・・公爵とは思えないな・・・』

『犯罪者集団よ!!』


『・・・アリアラ公爵、バンゲーカー公爵。何か弁論はあるか?』


『王!!これは・・・』

『彼らの嘘を信じるのですか!?』


『なら今、エイゾウ?でいいのか?で流れているのは何だ!?』


『『うっ・・・』』


『お前ら・・・審議会、どうする?』


『私は剥奪が正当かと』

『俺も同意だ』

『儂は永久犯罪奴隷の刑だ』

『は?それでは足らんでしょう?』

『いや、私も同じだ』

『俺も』

『・・・妾は、もうこやつらの事は知らん・・・』


『だとよ?』


『『で、ですが・・・』』


『まだ駄々こねるか?ならまずは公爵家共の証拠を配布しよう。皆さん。どうぞ。これが公爵家の不正の証拠の数々です。公爵家が加担した罪も全て揃っています。どうぞご覧ください。すまんが、あそこの腐った審議会連中にもこの証拠を渡してくれ』


『『分かりました』』




『これは!?』

『嘘!!』

『誘拐に賄賂に・・・』

『犯罪幇助まで!?』

『お前らどれだけ罪を重ねている!?』

『自衛隊の証拠は全て揃っているじゃないか!!』

『嘘ならこの物品の数と死体の数を説明してよ!!』


『公爵・・・この数は何だ・・・』


『・・・公爵・・・』

『言い逃れは出来んぞ』

『彼らが証拠を持ってきた』

『でたらめなら今すぐに弁論しろ』

『真実ならもう喋るな・・・』


『『で、ですが・・・』』


『喧しい!!本当なのか嘘なのか、はっきりしろ!!!』


『『・・・真実・・・です・・・申し訳ございません・・・』』



『呆れた・・・』

『これが公爵家・・・?』

『税金返せ!!この税金泥棒!!』

『死刑だ!!死刑にしろ!!』



『まあまあ、落ち着いてください皆さん。今はあくまでも二大公爵家の罪状、及びその証拠を公開しただけです。次に公開するのは、国がらみの不正ですよ』



『まだあるの!?』

『もうこの国は終わりでは・・・?』

『寒気がするわ・・・何でこの国にいるんだろう』

『・・・今すぐにこの国から出たいわ・・・』



『というか、それこそでたらめ言うんじゃねえ!!』


『私達審議会は無関係です!!』

『あくまでもそいつらだけだろうが!!』

『我々に介入の意思は無い!!』

『それは関係ないだろうけど、それでも関係ないだろ!!』



『そうか?なら次の証拠をドーーーン!!!国民の皆さん、今度はこの国の罪状の数です。因みにこちらの証拠も、今は手元にはありませんが、今から出しますのでどうぞご覧ください。あっ、お前らに言っとくが、「手元に無いならでたらめ言うな!!」とか「証拠を今出せ!!」というなら、もう出てるからな?王城からな!!』



『『お、王城!!!???』』


『は?そこに隠したのか!?』

『これは確かにそう簡単には出ないな・・・』



『き、汚い方法をとるな!!』


『お?冷や汗掻いているな?その調子だぞ?『こちら三佐。潜入班。今から証拠を持ってこれるか?』』


『こちら潜入班の三佐。いつでも可能だぞ。てか、膨大な証拠の数々でこっちのキャパがオーバーしないか心配になって来たぞ。それくらい凄い量だ』


『そんなに凄いのか。応援出そうか?』


『いや、何とかする。取り敢えず、今からそっちに行くで』


『了解。はい、皆さん。まずは全員審議会の方に向いてください。その後ろに王城が見えるはずです。そこにご注目ください』



『・・・?何か出てきたぞ?』

『これは・・・お金?』

『あ、こっちに来た』


『はい。お待たせしました。手に取って構いませんので、この証拠をとくとご覧下さい。お金も勿論確認して構いませんが、持って帰らないように。持って帰ろうとしたものは、魔法で知らせてくれて、その場で動けなくなります。その後は我々に逮捕されますのでご注意ください・・・あんな感じでね・・・はい、君逮捕ね?』


『・・・クソ!!!』



『あのバカは置いといて、これは何だ?・・・収支かな?』

『こっちは・・・人事か?』

『あっ、これは研究というのが直ぐに分かる』

『こっちは・・・何だこれ?』


『皆の者!!触るな!!』

『下がれ!!触るでない!!』

『!?不味いわ・・・』

『このままでは・・・けど・・・』

『クソ・・・』


『!?おいこれ!!どう見てもお前らにしか利益無いじゃないか!!!さっきの金額はどういう事だ!』

『!?こっちは人事のは分かったけどなにこれ!!何で国外追放とか奴隷なの!?』

『この研究って、この星の在住なら全員知っているぞ!!禁忌研究じゃないか!!しかも国民を戦闘兵にすると書いてあるしな!!』

『これ、よく見たら禁止されてる品じゃないの!?何でこれを君達が持っているのよ!!』

『お前らは国民すらだまそうとしていたのか!?しかも他の国では高い税収を払わずに済んでいるみたいだしな!!』



『その疑問を私がお答えしましょう。

まずは金額の部分ですがこれは簡単で、支出を多くすることで貴方達をだまし、その差額を自分の懐、または賄賂として受け取っていたのです。賄賂として行き渡ったのは多岐にわたりますが、その一つが今審議会の壇上にいる、あのギルド長なのです。更にこの賄賂は、テロ集団にも行っていることが分かりました。集団名は記載されていますのでご確認ください。


次に人事の部分ですが、こちらも簡単です。自分の方針、この場合は国王及び審議会ですが、その方針に逆らう方を粛清していたのです。その中にはただ単に私怨だけで処刑されたものもいます。その中には、我々は存じ上げないのですが、この国の英雄の娘もそのリストに入っています。この娘は救出済みなのでご安心ください。


次の禁忌研究と禁止品ですが、これは少々厄介でした。というのも指示したのは当時はバラバラだったのです。あ~だこ~だやりくりした結果、指示したうちの一つがこの国だったのです。まあ、密輸品ですね。このほうが分かりやすいでしょう。因みにこちらも指示した奴、及び実行奴全員捕獲済みですので、こちらも口を割るでしょう。ではこの品を使って何しようとしていたか、これは簡単ですよ。貴方達国民を戦争の道具として扱おうとしていたのです。女子供関わらずね。しかも環境は最悪で、野宿は当然飯も固いパン一つだけという環境でな。んで国王たちは甘い蜜を吸おうという算段です。


では最後に税収ですが、はっきり言って高すぎますね。他の税収の平均でもこの大体30分の1くらいで済みますよ。税収を多くとる代わりに生活を豊かにする?そんなのははっきり言って嘘です。税収を使って高い買い物や自分の給料と偽って、上だけは良い暮らしして、下、つまりは国民ですが、国民はひもじい思いをすればいい。そういう事です。実際に他国との税収の比較です。どうぞご覧ください』



『『!?』』

『本当に・・・俺達だけが・・・』

『高いお金を払っている・・・』

『でも生活は・・・』

『変わらない・・・』

『・・・どういうことだ!!!』

『よくものけ者にしてくれたわね!!!』

『ギルド長!!お前も加担していたのか!!』



『えっと・・・俺はちょっと用事を・・・』


『逃げるなバカタレ!あんたはどっちにしろ捕らわれの身だギルド長よ。おわかりいただけましたか?そういう事です。結論。この国の政府、つまりは上の者ですが、そいつらは君達を道具としか思っていません。変な話が、壊れたら買い換えたらいい。変えはいくらである。そういう事です』



『国王!!!審議会!!!ギルド長!!どう説明する!!!』

『納得のいく説明を!!!』

『責任取れ!!!』

『審議会も解散しろ!!!』

『俺はもうこんな国には入れん!!出ていく!!』

『私も!!』



『さあ、どうする?国王に審議会・・・いや、まとめて壇上にいる罪人ども?こっちはまだあるからな』


『『ざ~い~に~ん!!ざ~い~に~ん!!』』



『う、煩い!!煩~い!!!』


『不味いよ。どうにかしないと・・・』

『ならあれはどう?』

『あれ?あれか!!なら・・・』


『失礼。お前らの言っているあれってこれか?』


『『!?何処でそれを!?』』


『秘密だ『三佐あれも押収しました。そっちに行きますか?』』


『ああ。頼む』



『不味い・・・・』

『まだ切り札は・・・!?』

『・・・もう残っていない。あれが最後です・・・』

『もう・・・おしまいですよ・・・』

『妾達はどうなるのじゃろうか・・・』


『さあ皆さん。新しい事実が判明しましたよ。なんと彼ら、まさかの貴方達を裏切る行動に出ました』


『『!?』』


『こちらをご覧ください。この球体は、皆さんが廃魔人に強制的になる代物です。つまり、今日奴隷にさせ、理性を失い、貴方達の同士討ちにしようとしました。この球体に念を念じるとそれが作動仕組みになっています。皆さんもご存じですが、世界共通で廃魔人は理性を失って暴走する、いわゆる殺害鬼になります。それがいるだけで殺害対象になります。それを審議会は承知の上でしようとしていたのです。少し話は脱線しますが、別に魔人や魔族、鬼族やそれに準ずるもの、および悪魔ですが、これらは一般の方の分類になりますが、廃魔人だけは別です。粛清対象として、排除の対象になります。複数いれば先程申した同士討ちもするということも判明しています。話を戻しますが、彼らはそれをしようとしていたのです。どうですか?国民の皆さん。こんなやつら、許せますか?』



『許せるわけないだろ!!』

『国王!!審議会!!貴方達が処刑されればいいのよ!!!』

『おい!!誰かあいつらに物投げろ!!』

『やれ!!』



『三佐。聞き流して構いませんが一応報告します。我々は結解張って防御していますが、国王たちは逃げるのに必死です。まあ、固定魔法で固定されているので、どっちにしろ不可能ですが。送れ』


『ははっ。すまんがもう少し耐えてくれ。今は国民のうっ憤を晴らしてやってくれ』


『了解。気持ちは分かりますからね』




『さて、そろそろお開きの時間が迫って来たな。先に言っとくが俺達はあくまでも証拠を出しただけで、今回は裁判権は行使しないから。そのつもりでな』



『『え?』』

『ならだれがこいつらの処罰を?』

『まさかこのまま見逃し・・・?』


『この風景を実は先程のモニターの様に映像を他にも流していてな。今はそいつらの到着待ちだな』



『!?てことは・・・』

『もしかしたら・・・』

『逃げれる・・・?』



『あっ、逃げても無駄だぞ。逃走した時点で今度は俺達が追うからな。それに今の時点で最重要最優先指名手配犯として各国、いや、地球以外の星や異世界全てにそのマヌケな顔が映っているからな。どこに逃げても無駄だぞ』



『・・・』

『くそ・・・』

『もう・・・』



『んでだ。誰が来るっていうのは・・・お?来た来た。こいつらだ。頼んだぞ』


『はい。了解しました』



『誰だ?』

『貴様。今すぐに立ち去れ!!』

『ここは我々に・・・』



『まだそんな冗談を言えるのですね』


『あんたが女性だからじゃね?知らんけど』


『・・・それは置いといて、貴族国諸君。私はゾエルンデ裁判所の長官だ。後ろにいる者はその裁判所の判事と判事長です。以後お見知りおきを』



『『!?』』


『誰だ?』

『裁判所というのは分かるけど・・・』

『それの・・・トップ?』



『皆さんは分からないようなので、俺が代わりにご説明します。

この星の名前はゾエルンデ。これは皆さんも分かりますよね?そのゾエルンデ星の最高裁判所になるのです。つまり、裁くという意味では、国王も敵いません。この星のトップです。その方が今回裁いてくれます。国王たちの罰を』


『『!?』』

『なら死刑にしろ!!』

『お金も返して!!』

『仇を討て!!』


『では、この場で裁きを受けていただきます。ご安心ください。この通り、この場でも裁ける書状を持参していますので、無駄が省けますよ?』


『『・・・・』』


『だんまりになってしまいましたね。まあ良いでしょう。では。


主文、貴族国政府を解体。貴族国を消滅することにする。

被告たちの処罰は、一人三千兆五千億フィートを国民へ返還。及び、死刑と処する


以上』



『やった!!!』

『死刑だ!!!死刑だ!!!』

『死んで地獄へ落ちろ!!』

『友人の仇だ!!!』


『・・・死刑だそうだ・・・』

『しかも提示金額まで返還だと・・・』

『貴族国は消滅・・・ね・・・』

『妾達の・・・野望・・・も・・・』



『国民の皆さん!!彼らの死刑が決定しました!!しかも返金までされます!!そのお金を有意義に使ってください!!』


『『うおおおお!!!』』

『ありがとう!!本当に、ありがとう!!』

『君達の働きぶりは感心する!!』

『今度私達の店に来てね!!無料で食べ放題にするよ!!』



『まあまあ、皆さん落ち着いてください。元国王たちが処刑されるのはもう少し後なので、それまではうっぷん晴らしとして叩き込んで構いませんので、どうぞやってください』



『『おおおおお!!!』』



『こちら三佐。隣国の様子はどうだ?』


『一ヶ国目は密告者たちをあぶりだして、更に裏で色々やって来た貴族と小規模の役所と大物ギルド幹部などが関与していて、それを捕らえた。その結果、国王たちは大喜びだ。良い結果を国民たちにも報告が出来ると足取りを軽くして部屋を出たぞ。最もこっちも国民たちにモニター映像を流したから、国王は二度手間になるだろうが、水を差すまでもないな。送れ』


『二ヶ国目も同じだ。女王たちも貴族国には怨念しかないそうなので、消滅してくれて清々したしたそうだ。しかもこれから女王主催の宴を開いて夜明けまでするそうだ。しかも「今宵は宴よ~!!」と張り切っていてだ。全く元気というか、暢気な奴らだ。送れ』


『三ヵ国目も同じです。色々と面倒ごとを起こしていて、国交を断絶しようとした矢先、この映像を見て政界はウキウキです。送れ』


『四ヶ国目も同じだ。まあ様子は報告するまでもないな。以上。送れ』


『了解した。では、そろそろ退散するか。元国王は部下が魔法で永久固定魔法を発動させたしな。もう離れても構わんぞ』


『『了解』』



『こちら三佐。全員、間もなく撤収だ。車両に合流せよ』


『『了解』』




・・・・・




『では、我々は失礼するぞ』


『・・・良いのですか?国民に別れを告げなくても』


『良いんだ。国民たちは今まで怒りを堪えたんだ。それくらいはやってあげてやれ。それに水を差すのも悪いしな』


『・・・変なところでお優しいのですね』


『まあ、良く言われる。後は頼んだぞ。裁判庁長官』


『ええ。分かりました。あっ、この名刺をお渡しします』


『?何でだ?困ったときか?』


『それもありますが・・・私の静かな炎に灯を点けたのです。それくらいは責任を取ってくださいな』


『・・・はあ~・・・つまりは乙女心に火が点いたから責任を取れと・・・』


『あら。理解が早くて助かりますね。そういう事です』


『・・・出せ』

『はっ』



ブロロロロローーーーーー・・・・・・







『確かに噂は本当ですね。答えを出さずに去る、という方法を。ですが諦めませんよ』


『長官の乙女心、久しぶりに見ました。結構な火が見えますよ?』


『あら。それは貴女も・・・いや、貴女たちもね』


『それは・・・ははっ。長官の勘は鋭いですね』


『まあ。長官を含め、ゾエルンデ裁判所は女性の比率がかなり高いのは事実ですが、それを含めても』


『私達は自衛隊の殿方に火を点けられたのですから、負けませんよ?』


『それは私達もよ。ですが一つ疑問が残るね』


『何がですか?』


『何故日本国自衛隊は私達に裁判の要請をしたのかしら?彼らで裁けばいいのに、何故?』


『あっ、それは私も思いました。私らの裁判より日本国の裁判の方が上なのに何故?長官分かりますか?』


『・・・それは、私にも分かりかねますが、恐らく日本国は、今後の国民の事も視野に、自分らの裁判権の行使するのを辞退した、と、私は推測しますよ。あくまでも推測ですがね』


『ですが、それでも凄いと思いますよ。一人の自衛隊だけで一騎当千以上の実力がありながら、誰一人誇らないのですから。誇るのは”国民を守る”これだけですから』


『ああ、私の国の兵士にその垢を煎じて飲ませたいわ~・・・』


『私も~・・・』


『こ~ら、貴女たち!そろそろ次へ移りますよ!』


『『は~い』』




『自衛隊様方。ありがとうございます。貴方達の思い、確かに引き継ぎました』

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