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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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いざ、バンゲーカー公爵領へ

いざ、バンゲーカー公爵領へ




中々長い道のりだったが、何とか正午過ぎに公爵領に辿り着くことが出来た。と言ってもまだ領地に入っただけでその領都に辿り着いたわけでは無いがな。ここからどうやって領都に向かうか・・・。いや、場所自体は分かってはいるが、衛星写真だとこの先の道のりが未知数だからな。行くに行けなくなっている。誰かに聞いた方が早いと思うが・・・そんな簡単にうまくいくか?


「そこの旅人」


おっと、軽く迷っていたら、これは兵士?に声を掛けられた。因みに俺の今の服装は旅人風な服装をしている


「はい?何でしょうか?」


「こんな戦場に何しているんだ?」


「ああ。実は道に迷ってしまいまして。どうやったら帰れるか思考していたところです」


「そうなのか・・・。因みにどこから来た?」


「バンゲーカー公爵家様の領都から来ました」


「公爵家殿の領都からか・・・。けどおかしいな?今そこは規制を掛けている筈だが?」


「そうなのですか?自分の時は何もなかったのですが・・・」


「旅人、お主はいつ頃領都を出た?」


「大体ですが十日前に出ました」


「十日前というと・・・」


「班長。十日前はまだ規制前です」


「そうか。なら辻褄が合うな。お主はこれからどうしたい?」


「取り敢えずは帰りたいですね。領都に」


「そうか。なら我々が付いて行こう」


「よろしいのですか?」


「構わん。我々の任務でもあるからな」


「任務というと?」


「確かに戦闘もそうだが、難民や領都民を保護する役割も担っているからな。別に構わん」


「そうなのですね。でしたらお世話になります」


「ならこいつの馬の後ろに乗れ」


「はい。では失礼します」


まさかの上手くいきましたよ。これはラッキーだな。このまま公爵家領地にレッツゴーや!!

暫く馬に揺られると騎士隊の一人が話しかけてきた


「そう言えば、君は普段はどんな仕事をしているんだ?」


おっと。職業から聞いてきたか。まあ、こんなこともあろうかと幾つか用意はしてきた


「自分ですか?普段は下男ですよ。今回は偶々狩りに出たかったので、こうして旅人の服装で出たのですよ。お金も掛かりませんしね」


「そうか。一つ聞くが、君は今の公爵家をどう思んだ?いや、もっと言えばこの貴族国はどう思うんだ?」


「どう、と言いますと?」


「ぶっちゃけた話、未来はあるか?という事だ」


「それは・・・」


oh・・・その話が出るとはこっちも想定外ですよ。けどそれは迂闊にも言えんな。発言次第では俺が指名手配されかねんからな


「・・・ここで発言して良いものか、ちょっと迷いますね・・・。質問を返すようで申し訳ないのですが、そちらはどうなのですか?」


「俺達は・・・正直に言えばこの先の未来は無いと考えてる。いや、もっと言えばこの国は破滅すると考えている」


「おい!それ以上は口を慎め!!旅人に、しかも我が領民に対してなんて発言をしている!!」


「けど、未来が無いのは班長も一緒ですよね?」


「それは!?・・・そうだが・・・」


「なので、ここで領民からどう思われているのか、聞いてあげては?」


「・・・うむ・・・」


「という事だ。すまんが遠慮なしに言ってくれ」


「そういう事でしたら・・・。自分もこのままでは未来は無いと考えています。正直、政界や上の貴族たち、貴族審議会を真っ向から対立し、覆さない限りは・・・どうにも・・・」


「そうか・・・君も同じか・・・実は我々も同意見だ」


「と言いますと?」


「我々も上の奴らがいつまでも甘い蜜を吸っているのが我慢ならない。正直に言えば直ぐにでもクーデターを起こしたいが、そんなことをすれば直ぐにでも汚職衛兵どもが来て粛清されてしまう。そうなれば善良な市民たちも危うくなってしまう。なので我々は待っているのだ。この状況がひっくり返る出来事を。それまでは我々も我慢しているのだ」


「そうだったのですね・・・てっきり衛兵たちも上と同じかと・・・実際に他のところでもそうでしたし」


「確かに他はあるかもしれんが、少なくても本当の意味としての平和や政界転換を望む声は我々騎士や軍にもいる。大半は戦争で散ったがね。ともかく、全員が全員では無いってことさ」


「そうなのですね。一つ聞きますが、もし、もしですよ?貴方方がこの状況を覆せる力があれば何したいですか?」


「それは・・・」


「それは俺が述べよう」


「班長?」


「これは俺の意見でもあり、君達の意見を代表して答える。それで良いか?勿論違うなら反論しても構わない」


「それなら・・・お願いします」


「なら答えよう。この状況をひっくり返せるなら、まずは腐った貴族を潰す。社会的な意味でも色んな意味でもだ。そして平等に扱ってくれる貴族を保護または政界へ推薦する。最後に甘い蜜を吸っている貴族たちを粛清または解体する。最後に公開した後、法律などを改訂し、住みやすい環境を作る。時と場合によっては隣国の支援も受ける。それで再起を図る。これがその力があればしたい事だ。皆はどうだ?」


「『(パチパチパチパチ!!)』」


「我々も同意見ですよ!!班長!!」

「班長!!我々も班長に付いて行きますよ!!」

「班長!!班長!!」


「・・・少々部下が騒ぎ出したが、そういう事だ」


「そうなのですね。良かった。自分達だけじゃないのですね」


「そういう事だ。今は辛くてもいつかはこの状況を変えてくれるはずだ。我々はそれを待っている。っと暫く会話していたら着いたな。領都に入ったら下ろすからな。あっ、もしかしたら荷物検査があるかもしれんな」


「まあ、規制しているので仕方ないと言えば仕方ないですね。ありがとうございます。あっ、そちらの騎士隊の名前をお伺いしていなかったですね」


「・・・別に答えられるほどでも無いと思うが、まあいいや。因みに騎士隊ではないぞ」


「?では何ですか?」


「我々は騎士と軍の合同部隊だ。名前は別にありきたりな名前だがな。

我々は貴族国騎士軍バンゲーカー公爵家管轄の第三合同機動部隊。隊長は別にいるが俺はこの機動部隊の班長を仕切っている『フェルダ』という」


「ありがとうございます。記憶しておきますよ」


「それは好きにしろ」


「あっ、最後に公爵城は何処にありますか?ちょっとド忘れしてしまった様で・・・」


「それならまずは荷物検査を受けな。そのあと地図を渡す」


「分かりました」


まあ、荷物検査っと言ってもかなり簡素だがな。ポケットの中を探られただけだしな。まあ武器を持っていたら分かるか。腰とか背中にあるもんな


「すいません。お待たせしました」


「これが地図だ。これで迷わない筈だ」


「すいません。お世話になってしまって」


「気にするな。じゃ」


「はい。ありがとうございます」





これはもう少ししたら君達に希望の光が見えてくるかもしれんな

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