準備(4日前)
準備(4日前)
SIDE 陸自版FOXHOUND
「よしお前ら!陸空自からの機材は全て整った!今日から二日間は採用訓練として適正訓練を受けてもらう!この120人から選ばれるのは二人までだ!死ぬ気で受けろ!良いな!!」
「『はい!』」
「よしいい返事だ。初めに魔法訓練を実施する。この訓練は戦闘のみならず生活や無線の役割としても担うため生半可な魔力だと直ぐに脱落するぞ。第一関門は戦闘しながら魔力を温存しながらHQの応答にも応えれるようにしろ。戦闘想定は1対119で行いその間に緊急でHQからの受信が入り、その間は戦闘しながら応答せよ。時間は止まってくれないし敵も止まれと言われて止まるバカはいないからな。では順番に番号1番から開始せよ。制限時間は一時間。敵を倒すならどんな手を使っても良いが、これは訓練だ。敵を殺したいのも分かるが仲間が減るのも不味い筈だ。なので失格条件は相手の殺害とする。と同時に除隊処分として本国または資格を剥奪する。いいな!!」
「『はい!』」
「よろしい。では戦闘開始!!」
☆
「そこまでだ。結果発表する。
1.4.8.9.10.12.14.16.17.19.23.26.28.30.31.32.33.34.35.36.39.45.49.51.59.66.71.73.74.77.79.80.83.84.86.87.89.94.95.98.99.101.104.107.108.109.111.113.115.118.120
今呼ばれた番号が合格者だ。それ以外は不合格だ。不合格の者は通常業務に戻れ。合格者は次の訓練を行う」
「『はい!』」
「次の訓練は戦闘以外の生活などの魔法使用だ。人間のみならず生物は何かしら飲んだり食ったりしなければ栄養失調で死に至る。そこでサバイバルを行う。これから俺の後ろにある広大な森で行っていただく。制限時間は24時間、生活魔法以外の魔法使用を禁ずる。但し獲物捕獲または討伐による戦闘魔法の使用は可能とする。今回も全員が敵だと思え。勿論奪い合いも許可する。但し先程同様に殺しは無しだ。無力化だけで良い。注意事項は無力化されたものは1分間身動きを取るな。無力化したものはその間は相手の戦利品を奪っても良い。但し無力化された者はしばらく動けないため、魔物や危険動物などが来ても襲われないように幇助しろ。その後一定時間を超えたらその場から両方とも立ち去れ。ここでの禁止事項はやり返しは無しだ。何度も言うがこれは訓練で更に言えば本番は一人になるからな。その分のメンタルも重要になってくる。そこだけは忘れるな。寝床も各自で用意せよ。この間の注意事項は寝てる時も敵はいつ訪れるか分からない。気だけでも張り巡らせ。かなりバラバラに言ったが大丈夫か?」
「『はい!』」
「よし。今から必要資材を配布する。この荷物の中を戦利品と思え。最後に失格事項は殺害だ。それだけは絶対にするな。本番はしても良いが今は訓練だ。あと、相手に倒されても失格にはしない。その分はそれだけ相手との差があると思え。では散開!!」
☆
「よし。お疲れ様。結果発表を告げる。
9.10.16.17.26.28.30.31.45.49.59.66.71.73.74.83.86.95.98.99.101.118.120
今告げた者が合格者だ。合格者は次の訓練に移る。不合格者は通常業務に戻れ」
「『はい』」
「次の訓練は先程と似たようなものだが、あれは生きるためのサバイバルだが今度は制限時間付きの移動付きサバイバルだ。今から先程の資材を渡す。渡されたら一旦待機し俺の号令と共に制限時間内までに目的地までに辿り着け。いわゆるタイムトライアルサバイバルだ。まずは失格条件は殺害と制限時間オーバー、それと今回は相手に姿を見られたらそれも不合格とする。今回は隠密も含むからな。君らは相手の姿を見たら俺に無線で伝えろ。その番号を持っているものを不合格にする。あと無線だが技術班が軽く細工してくれてる。これで相手同士の受信は出来なくなっている。それと、ただ単に速く辿り着きたいのはやまやまだが、それだと本番の時に発揮できない恐れがあるから、休憩を最低三回以上、睡眠を最低一回は取れ。睡眠時間は最低でも一時間以上だ。目的地で条件を満たしているか判断するからな。要するに休憩、睡眠をはさみながら、相手にも見つからずに迅速に目的地まで辿り着け、という事だ。おっと時間制限を忘れていた。12時間以内に目的地に行け。距離は申さないからな。いいな」
「『はい』」
「よろしい。では開始!!」
☆
「そこまでだ。今から到着した者は不合格だから今さっきまで到着した者で条件を満たしているか判定する。・・・終わったから結果発表する。
17.31.95.98.120
今申したのが合格者だ。合格者は最後の訓練を行う。不合格者は通常業務に戻れ」
「『はい』」
「さて最後の訓練だ。最後の訓練は潜入だ。この任務の採用事項は潜入にある。なので見つかり次第不合格とする。さて訓練の場所だが、俺の後ろに公爵家と同等の屋敷を用意した。その中にはありとあらゆる人が中にいる。貴族当主は勿論、貴族家族、使用人、護衛、すべてこの敷地内にいる。今から君達にはこの中で証拠となり得るものを探ってもらい、それを持ち帰ることだ。今回は一人ずつ侵入してもらう。他の者はイメトレや他の訓練者の参考にしろ。制限時間は3時間、失格条件は誰かしらに発見される事だ。怪しい行動があれば幾つか質問し、場合によっては失格と判断されるからな。注意せよ。因みに潜入方法は任せる。誰かに化けるのも良いし、そのまま潜入するのも可能だ。今回の成功条件は基本的に証拠となり得る物をとにかく大量に持ち帰ることだ。当然ながら一つや二つは証拠としては不十分だからな。兎に角多く持ち帰れ。あと失格条件だが、敷地から出てもその時点で成功条件にはならないからな。敷地から出て直ぐに発見されたらそれも不合格判定になるからな。成功条件はとにかく敷地からとにかく離れまくり誰にも発見されずに帰還せよ。それが条件だ。いいな」
「『はい』」
「よし。では開始!!」
☆
「それまでだ。では最終合格発表だ。初めの合格者が今回の潜入者だ。次の合格者が補欠、またはサポート役だ。結果は・・・95番が今回の潜入者だ。サポート役は・・・17番、頼むぞ」
「「はっ!!お役に立てるように精進します!!」」
「残りの者は通常業務に戻っても良いが、ここまで来たのだからな。何かしらの役割を与えようと思うが、どうする?それは任せるが?」
「31番は通常業務に戻ります」
「98番はその役割があれば、それを全うします」
「120番は98番と同意見です」
「分かった。では役割は考えておくから今は休め。通常業務に戻りたいものは戻れ」
「『はい』」
「17、95番は任命式に参加せよ。頼んだぞ」
「「はっ!!」」




