自衛隊 休暇の日々! 3日目 1
哲学的なものが入ります。
相変わらず試行錯誤中です。
自衛隊 休暇の日々! 3日目 1
翌朝
「う〜ん 眠ぃ〜 んて日の登り具合から見て今は8時前か。寝過ぎたな」
昨晩もレイチェルと夜の営みに励んだ。レイチェルは「子供できたかな?」といつもの夜の営みのあとの幸せな顔を浮かべながら嬉しそうに俺に聞いてくる。可愛いものだ。んでそのレイチェルだが流石に8時を回ろうとしているので、既にギルドに出勤して仕事を開始している頃だろう。
「さて朝飯食うか、って朝飯は俺一人になるのか。この街に来てから初めて一人での飯になるな。いつものギルド食堂にするか?けど俺一人だし外食にするか?いや〜でもな〜下手に外食に慣れてしまうとな〜 明日辺り別の街に行って観光やら何やらする予定だしな〜 外食に慣れてしまうと街に行った時に街の人が知る人ぞ知る穴場食堂に行って食った時に『なんか違う』や『物足りない』とかになってしまいそうになるな。まあそれに金ないし、ここはいつものギルド食堂にした方が無難だな」
いつもの私服に着替えてそしてすっかり馴染んだいつものギルド食堂に入る。やはりこの時間帯であるため中は殆ど人がいない。俺はいつも通りにメニューを眺めるってやはりこの時間だからメニューも少ない。俺は注文表にチェックを記入しすっかり顔馴染みになったお姉さん(鬼神 リルラさん 但し角がない 聞いたら鬼神ベースの無角族があるらしい 人間換算で年は20代終盤辺り)に渡す。ギルド食堂でのメニューの取り方は入り口にメニュー一覧がありそれをとり希望のメニューにチェックを記入する。そしてそれを一括受付の人に渡す仕組みになっている。初めてここに来た時は注文の取り方が全く分からず迷っていた時に助け舟を出してくれた。それからギルド食堂に行く度に顔を合わせる為いつのまにか顔馴染みになっていた。因みにそこそこの美人である
「おはよう、リルラ」
「おはようございます、マサル様。今日は起きるのが遅かったみたいですね。まあこの通りメニューはこれだけ。残りのメニューも残り数食しかないですね」
「まあ今日は寝坊みたいなものだしな、予想はしてた。これで本業だったら寝坊の罰として訓練が2倍増しになっていたさ。まあ今は休暇中だから良いが戻った時にこれではマズイからな」
「ははっ 確かに自衛隊の人がそれではマズイですね。では沢山食べて活力にして下さい、と朝食は何にしますか?」
リルラは昨日ギルドであったトラブルの件を耳にしており、俺が自衛隊員である事は分かっていたみたいだ。最も初めは他の人と同じように恐縮はしていたみたいだが
「今日は鹿肉のソテーをメインにしたメニューだな」
「分かりました。ではお待ちください」
俺はその場から離れなかった。どんな調理をするかが興味あったが直ぐに視線を外した。何しろ魔法を唱えたら『はい、出来上がり!』という感じだった。棒有名ゲーム『モンハ○』も驚く速さである。そして視線を外した理由はもう一つある。リルラが俺に注視していたからである
「どうかした?俺の顔に何か付いてるか?」
「いえ、ただこんな世間話に付き合ってくれている人の正体があの『怒らせたら街どころか国一つ滅ぼすのも容易い軍隊 それが自衛隊』の人とはとてもではありませんが想像つかなくって。普通 軍隊といったら気の強い人や直ぐに怒る人などが多いと聞いていて、実際に目の当たりにしたり、そういう人の対応もしたこともあるので、『これが軍隊、これが普通』と思っていたのですが、マサル様のみならず自衛隊の人は他と比べたら全く怒らず、今もこうして私と一緒に会話をしてくれる。そんな普通の軍隊と自衛隊とのギャップがありすぎて困惑していました」
「別にそんな特別なことは何もしていないけどな。ただ単に当たり前を当たり前のようにしているだけなんだが」
「当たり前を当たり前のようにする?」
「ああ いつもしていることをいつも通りにする又はこなす そんな感じだ。軍隊は『とにかく攻める!』とか常に戦っているイメージがあると思うが自衛隊は違う。確かに自衛隊も常に戦っているが戦っている相手が違う。軍隊は必ず相手があるが、自衛隊は自分や環境などが相手。例えば誰かが『助けて!』と声を上げたらその人を助ける。逆に自分が『助けて!』と発したら他の人が助けてくれる。いわゆる助け合い。そうして人々が安心してこの先100年 いや 1000年後も暮らせるように助け合う。そうゆう当たり前を今後とも当たり前のようにこなす。それを繰り返す。この世に絶対の平和という単語はない。勿論俺たちもだ。いつか当たり前が当たり前では無くなる日がいつかは来るそれがいつかは分からない。もしかしたら今かもしれない。だから俺たちは守る 『当たり前』という単語を今後とも。哲学的になってくるが、当たり前を守るという信念がある。それは俺にも自衛隊にもある。そらそうだろ一人ではないんだから。そんな信念を持つと何かに怒るとかそうゆうのがバカらしいと考える。だから俺たちは誰かに怒ったりしない。怒るよりか話した方が得だし和みにも平和にもなんにでもなる。そんな感じだ」
「成る程ね。理解しにくい部分もありましたがある程度理解しました。では私も怒るのではなく話してそれで人々の悩みを聞いてあげる人になりたいですね。その方が平和ですよね?」
「ああ 別に無理に理解する必要はない。色々な意見がある。それが人でありそれが感情だ。それで良い。勿論リルラが言った悩みを聴ける人になりたい。それもまた一つの選択肢だ。あとはそれをどこまで持っていけるか、それは俺のやることでは無いだろうが助けならいつでも呼べ。誰でもいい訳では無いが力にはなるだろう」
「はい。お陰で胸のつかえが取れた気がします。ありがとうございます」
「そんな大層なことはしていないぞ」
「ええ 分かっています」
リルラは心が軽くなった表情を浮かべていた
「お待たせしました」
「どうも、では頂こう」
そうして俺は朝飯を食い始めた。味はまろやかで良いが先程の会話で少し旨味が増したように感じていた。
リルラ
「やはりマサル様は一味違いますね。自分で作った昼ごはんもいつも以上に美味しく感じます。これもつっかえが取れた感じだからでしょうか?」
そしてマサル様と話した内容を改めて考えていた
「悩みを聞ける人 セラピストだっけ?それも良さそうですね。となるとまずやることは・・・よしマサル様と旅を共にしよう。そしたらさらに分かるかも」
リルラはそう呟いていた。
次の更新も未定。