会議(編成)
会議(編成)
『さて、本日も引き続きグレーチング貴族国の潜入に関して会議をしていきます。今回は潜入する編成を決めたいと思います』
『編成か・・・そういえば何も考えてなかったな』
『そういえばそうでしたね。今回は数日前に話し合った陸自版グリーンベレーやスペツナズは良いとして、他に良い編成ってございますか?』
『そうだな・・・潜入が大前提だから大々的には出来ないだろう。となると、忍耐力が優れている部隊が良いだろう。それにバックアップが無いと考えて、ソロでもメンタルの持つ奴が起用するのも良いだろうな。そうなると編成は・・・』
『基本的に一人で何でもできる人が良いでしょうね。となると、軍人と諜報を兼ね備えた者が良いでしょう。あの部隊はどうですか?ゲームで良くあった、FOXHOUND』
『あ~あれか~・・・あったっけ?うちに』
『勿論あるぞ。その分少数精鋭またはソロが基本となる曲者部隊ではあるがな』
『あるんだったらそれで良いやん。他はいらなくね?』
『いえ。他にも勿論必要ですよ。何かしらのアドバイスや進捗状況の報告、それに一人だと他方面の状況や怪我した時の状況も自身では把握はしづらくなってしまいます。あとは協力者が現れた時の意思疎通も一人では難しい筈です。なので、潜入が一人でもそれ相応なりの人数も必要になってきます』
『そうか。そらそうだろうな。誰かしらの専門的知識を持った奴がいないとどうにもならないことを忘れていた。となると、衛星班、技術班などが必要か』
『それに先程述べた協力者の対応も考えなくてはなりません。勿論こちらを裏切らないのが大前提ですが・・・』
『その場合は保護が必要になることを考えて、ヘリを操縦できるやつも起用しないとな。そうなると、バックアップは望めないとして、それだけでかなりの人数が必要になってくるのか?』
『そうなりますね。単純計算で一人の潜入者に約20人のバックアップが必要になってくると考えたほうが良いでしょう』
『まあ、潜入する場所が場所だからな。こうなるのも当然か・・・』
『ええ。ですのでここは今回限りの即席部隊を編成してはどうでしょう?』
『即席部隊か・・・それ以外に方法はなさそうだな。それでいくか。よし。この場を借りて私、陸将補が宣言する!この作戦は即席部隊で対応すること。隊員はそれに応じて対応すること』
『『了解』』
『さて、大分潜入に向けて気持ちが高まってきましたね。その調子です。気持ちが高ぶったことで会議もかなり進んだので、一旦今回の会議を終えましょう』




