帰宅途中
訂正しました。
お待たせして申し訳ございません。
帰宅途中
今日の魔法指導は何とか上手くいったようだ。正直かなり拙い指導方法だったが、あれ以外で出来る限り穏便に済ます方法はなかったしな。同級生もそれで満足していたから良しとしよう。次に集まるのはかなり先になりそうかな?まあこいつらの指導するのは意外に俺も楽しかったしな。まあ次集まっても次は座学になりそうだけどな。どうしてもどちらかに偏るのは不味い気もするしな。そんなこんなで学園寮に戻る道中、俺にあの時、俺が使用した魔法に皆興味津々だった
「なあアレクサス!あの莫大な魔法は何だ!?」
「私も知りたい!!あんな魔法が存在してたなんて聞いたことが無かったわ!」
「妾もそれは知りたいな。じゃが使いたいか?と言われても妾では到底使えないのは分かっておる。あくまでも興味本位で聞きたいのじゃ」
「僕も知りたいな。あそこまでには相当キツイ道なりだったと思うな~」
「・・・わかったよ。あれはな・・・」
ということでさっき使用した魔法の説明に入る
☆
少し時間を遡る・・・
初めての指導で少しどころかかなりの緊張をしながら指導をしていた時、ふとジャリーグからこんな質問が来た
「なあアレクサス。お前は魔法階級はどこまでいけるんだ?」
「あっそれ私も知りたい」
「俺も知りたい」
「妾もじゃ。どこまでいけるか見ものじゃしな」
その発言に同級生は興味を持った。いや持ってしまった。・・・出来れば目立つのは避けたかったけどな~~・・・あまり話さないのも不味い気がするのである程度だが素直に話すことにした
「一応使えるのは・・・起源級までなら使える」
「・・・?今なんて言って?」
「だから起源級までなら使えると言った」
「・・・マジで・・・?」
「ごめん。妾もそれは聞き間違いであって欲しいのじゃ・・・」
「私も同じよ・・・そんな魔法が使える時点でどこかの国の王に配下として加わってもおかしくないレベルだよ・・・」
「・・・アレクサス・・・それをここで今使えるか?」
「それは平気だが・・・言っとくが周囲20キュウに頑丈な結解を形成してそれを7重にしないと結解が魔法に耐切れずに破壊されて周囲が消滅するぞ?しかもただの結解じゃ話にならないぞ?」
「・・・そんなに凄いのか?」
「どこかの国と戦争した場合、舞台が小国ならその魔法を使用した時点で小国ごと世界の歴史から消えるぐらいだぞ。しかも場合によっては隣国に干渉するくらい強力だぞ?魔法の結解も最低でも神級の結解じゃないと直ぐに破壊されてしまうからな」
「・・・そんなに凄いのか・・・ならアレクサスの起源級魔法は見れないのか・・・」
「いや?見せることは出来るぞ?別に結解を再構築してさっき4重だったが7重にすれば良い話だしな」
「いやいやいや・・・簡単に言ってますけど・・・それだけで私達の魔力量は枯渇してしまうわ・・・」
「ま、つまり世の中そう簡単にはうまくいかないということさ。それに心配しなくても消耗するのは俺だけだしな」
「それはそうだけど・・・まあいいわ。確かに私達も知りたい!といった手前、ここでやっぱや~めた!とは言えないしね・・・お願いするわ」
「おう。じゃあまずは結解を再構築するわ」
そう俺は言って初めの結解を解く。この結解の強度は例えるならダイヤモンドだが、今回はそれでも足りないから今度はアマンダルト以上の強度のある結解を全面、地面も空も全てに結解を構築する。その光景に同級生は
「・・・マジか・・・アレクサスはこんなことも出来るのか・・・」
「こんな結解、僕ら全員が集まっても出来ないのに・・・」
「何じゃこれは・・・こんな結解は見たこともないぞ・・・」
「嘘でしょ・・・こんなの宮廷魔術師でも出来ないんじゃないの?」
「出来ないんじゃないですの。出来ないのですわ・・・」
「まさかこれ程までとはな・・・わが筋肉もこの光景に委縮しているぞ・・・」
「マジかよ・・・これを平然とやってのけるアレクサスは一体・・・」
「兄さん・・・そんなことを問い詰めても無駄だと思いますよ・・・」
「リーグ兄弟の言うとおりね・・・これは聞かないほうが良いかもしれないね・・・」
「・・・・・」
「一人呆然と見つめて目が死んでるしな・・・」
皆が生気を失っているところを横目に、俺は次に起源級魔法を形成する。少し時間は掛かるが形成して放てばこれ程の強力な魔法はそうそうない。ということで形成を開始する。今回の使用魔法属性は炎と地を使う。これで何をするかというのはまだ秘密だ。次いでに言うともう魔法の使用を終えている
「はい皆さんお待たせ。今魔法を使ったぞ」
「?は?本当に使ったのか?」
「・・・どこにも見えないけど?」
「どこかが穴が開いてたりとかは・・・無いね」
「本当に使ったの?」
「まあそう思うのは当然だろうな。けどな?本当に使用はしたからな。それにこの魔法も使用したからな。ちょっと待ってろ?・・・これで分かるはずだ」
「だぁ~かぁ~らぁ~、なぁ~にぃ~がぁ~つぅかぁっっっっったぁ・・・!?」
「こぉ~れぇ~っってぇ・・・」
「わぁ~たぁ~しぃ~たぁ~ちぃ~がぁ・・・」
「おぉ~そぉ~くぅ~なぁっっってぇ~いぃ~るぅ~~!!??」
「そう。お察しの通り、遅延魔法だ。勿論術者には効かない。だからこんなことも出来るという訳だ。今から元の戻すからな。軽く脳は混乱するかもしれんが慌てずにな・・・ほい、解除したぞ」
「えっと?誰か話せるかな・・・!?」
「おお、元に戻って!いるぞ!!」
「けど今度は早口に聞こえるな・・・速くする魔法は?」
「勿論使っていない。あることにはあるがな」
「そうなのか。つまりさっきの遅延魔法がそのアレクサスが使用した魔法と因果関係はあるということか?」
「流石アーカイブ。ご名答。んで本題の魔法は間もなく作動するはずだ。注意点は全員耳を塞いでおきな。かなり煩くって驚くはずだ」
「そんな膨大の魔法を使ったのか?いや、使用した魔法は起源級魔法だからそうなるのも無理はないのか・・・」
「そうだ。起源級魔法ってな?何かの始まりっという意味なんだ。これは正式の魔法書にも載っているんだ。けど始まり魔法だと階級の恐ろしさが分からないし、何より載らない可能性もあるんだ。だから起源にしたんだ」
「なるほどね・・・??私耳の良い獣人だからかな?なんか爆発した音が聞こえたけど??」
「おお、先に感づいたか。そうだ今回は爆発魔法を形成したんだ。そしてその源は地面の中にある。つまり?」
「『そろそろ地面に出るということ!?』」
「当たり~~。だから今からでも遅くはないからさ。耳を塞いでおきな」
「『マジで~~!!??』」
そう俺は注意喚起を促して爆発に備えるように言った。さてそろそろ地面から露出するはずだ。おお?あと数秒か。てことで俺も備える。
数秒後には地面から巨大な爆音や爆発と爆風、岩などが降りかかりそしてマグマが吹き上がる。早い話が噴火である。そしてよく見かける火山口からはマグマが下り、溶岩流のように流れ始めた。勿論このままだと俺らが丸焦げ(丸焦げで済めばいいな)になってしまうので地魔法で堤防を形成する。流れを止められた溶岩流はその場に溜まり、どんどん嵩を増していく。堤防は火山口より高く形成したので最低でも止めるだけならこれで十分だ。そう俺は感傷に浸りながら、同級生に見向く。同級生は唖然としていて中には口を開けていた。これは可愛くないと判断し同級生に近づく
「ユレイナ。口開けっ放しだぞ?」
「そっそんなこと言われても・・・これは開けないと気が済まないわよ!!」
「そうか・・・逆に開き直るか・・・まあ異常が無いならいいや。他は・・・うん。皆放心状態だからな。暫く休ませるか?いや、いつ堤防が突破するか分からないから、悪いけど先に結解を解くか」
「『結解を解く!?』」
「何故そこで復活するんだ・・・」
「アレクサス!!結解を解くといったな!!あの火山はどうするんだ!!??」
「どうって、処分するけど?」
「どうやって処分するんだよ!!あんなの処分できるわけないだろ!!」
「それが出来るんだな~~。良いからそこで見てな?」
「だからどうするんだ・・・あれ?結解が少しずつ小さくなっていって・・・」
「火山も小さくなっていくわ・・・けどマグマは!?」
「そのマグマは・・・あれ?一緒になって小さくなっていき・・・」
「消えた・・・消えた?」
「あれ?結解も消えてる・・・」
「何がどうなった?」
「結解を解いたと同時に・・・」
「火山も消えた!?」
「『どうなっているのよ(んだよ)!!??』」
「簡単だ。別に解いて、はい終わりじゃないぞ。さっき言った通りこの結解は最低神級レベルはあるんだ。その結解を最後まで利用する以外は無いだろう?だからその強度を使って結解を小さくしていくのと同時にマグマも小さくして、最後は結解ごと消したという訳だ。分かったか?」
「『いや、分からない・・・分かりたくもない・・・』」
「ありゃりゃ。そうですか。とまあそんな感じで俺の魔法使用は終わったから屋敷に戻ろうか。日も落ちたし」
「あっ、マグマで気を取られたけど」
「もう夕方だったな・・・」
「呆気過ぎて時間の感覚を忘れていたぞ・・・」
「私もよ・・・というか今日はおなかいっぱいだわ・・・戻って帰る準備したほうが良いね・・・」
「ですわね・・・」
ということでタイムアップだったため屋敷に戻って帰宅準備を開始した。・・・戻った時に屋敷の使用人からあの爆発に関して問い合わせが殺到したのはご愛敬・・・
☆
ということで今に戻る。という訳で今からあの魔法について説明する。といってもそんなに難しいことではないがな
「別に難しくはない。君達も火山という山は知っているだろう?」
「あっ、うん。とある日に山の頂上付近にある火山口からアレクサス君がさっきやったようなマグマが噴出して流れるような山だよね?」
「そうだな。けどな?全ての火山がそうとは限らないんだ。例えば全然噴火しない火山や、逆にいつもマグマが沸き立つところもある。今回はそれは横に置いといて、今回使用した魔法は何故山は出来るのか?どうやったら山は作られるか?そして何故火山は出来るのか?というところから考察するんだ。まあこれは相当知識が無いと出来ない魔法だから、それこそさっきオーユが言った通り、この魔法が使えるまで相当な道のりがありかつ険しいからな。だからこの魔法は簡単に出来るほうがおかしいと考えれば良いと俺はそう思うからな。話を戻すけど、さっき言った山は何故出来るか?の考察から今度は何故マグマは作られるのか?という別の考察をするわけだ。元々マグマってアッツアツだろ?じゃあ、何故あそこまでアッツアツなのかを考えるんだ。例えば『何処かが暖められているからあんなに熱くなっているんだ』とか『何処かで圧縮されているからまるで燃えるように熱くなっているんだ』とかを考えていると自ずと答えは出るんだ。勿論それで合っているかなんて誰も知らない。恐らくだけどこんなの先生たちだって分からないはずだからな。だから自分なりに考えるんだ。そして試すんだ。それで合っていればさっきみたいに噴出したりするし間違っていたら何も形成すらしないからな。普通に分かるはずだ。
一応分かりやすくは説明したが、言葉では簡単そうにみえて本当はかなりの至難の業だからな。だからこれは出来ないほうが普通と考えれば良い」
「・・・確かにアレクサス君は分かりやすく言ったつもりだけど、私を含めて殆ど理解できなかったし、何ならマークとレラカイナは何も分からないで寝ちゃったり頭がオーバーヒートしたりしてるからね。そう聞くとかなり難しい魔法とだけは分かったからね。私達が普通と考えておくよ。多分軽くだけど理解できたのってメルカイナだけじゃないかな?どうメルカイナ?」
「・・・残念ながら私も何も理解できませんでしたわ・・・これが学年一位という理由も軽く理解できた気がしますわ。それに私は思いますの。『何故彼のような頭脳の持ち主がこの学園に入学したのか』という疑問を。この話を聞いて少しは彼の背中を追えたかなと思いましたが、逆に遠ざかってしまいましたわね。ですがこれだけでも成果は成果ですわ。彼のようには無理でも、その足跡には及ぶように私なりにやってみますわ」
「ま、確かに誰かを追うのは良くても、それを抜いた時に今度は自分探しに迷ってしまうからな。俺を追うには構わないけど、その先のことも考えたほうが良いぞ。いつまでも付き添ってられないからな」
「ええ。分かっておりますわ。ですが今は追わせてくださいまし。迷惑は掛けませんわ」
「それは構わない」
「ありがとうございますわ」
そう話し合って、俺が何故追われる側になってしまった。まあ師弟関係ではないから良いがな。これは憧れる人を追うという意味で追われるのだろうな。そんな神妙な感じの顔をしていたら、リアリィがこう言ってきた
「さあ、今日に指導はこれでお終い。ここで色々考えても仕方ないでしょう?それに明日も学園はお休みなのだから、明日のことを考えようよ。気分転換にもなると思うよ?ジャリーグもそう思うよね?」
「そうだな。リアリィの言うとおりだ。アレクサスも今は指導する立場ではなく、一人の市民として考えることだ」
「だな。すまん。一番初めに急いでもしょうがないと言ったのにな。すまんな」
「良いさ。さてアレクサスがいつもの調子になったところで、お前らは休日はどうするんだ?」
「俺は相変わらず寮で一日を過ごすな」
本当は情報収集なのだが、ここでそう言っても「何言ってるんだこいつ?」になってしまうため、寮で過ごすという単語を使用することにした。因みにまるっきり嘘ではない。何しろ駐屯地に呼ばれるかライゼンに呼び出されるか学園に呼び出されること以外は寮から出ないしな。買い物もする気が無いし、食事も寮で済ませてしまうしな。だから案外どうにでもなる。けどそれを話したら皆一斉に俺に視線を向けた。何だ?変なこと言ったか?
「アレクサス君?それ本当?」
「?本当だぞ?それがどうかしたのか?」
「どうかしたのかって・・・え?まさか入学してから休日は基本学園から出ないっという事ってないよね?もちろん例外はあるだろうけど・・・」
「?まあ何もなければ基本は寮から出ないな。いや寮からは出るけど学園からは基本出ないな。訓練場で魔法使用やマッスルトレーニングとかはするぐらい。休日はそれくらいかな?それに言われてみれば入学してから長期休業を除いて学園からは基本一歩も学園の外には出ていないな・・・ってどうした?」
「どうしたではないでしょう!?それ本気で言っているの!?」
「何に驚いているのかは知らんが、本気で言っているぞ?」
「うっ嘘でしょ・・・」
「これは流石に妾も驚きを隠せないな・・・」
「何も用事が無くてただ単に学園から出ているやつもいるのにこいつときたら・・・」
「マジかよ・・・たまに出ないやつもいることにはいるが・・・」
「アレクサス君は入学から基本学園から出ないなんて・・・」
「これはアレクサス君がたまに見せる天然というか、非常識の意味が軽く垣間見えたのかもしれませんわね・・・」
何でそんなにショックを受けるんだ?俺達自衛隊や外務省は基本休みなんてあるようでないものだぞ。実際にライゼンも俺とほぼ同じで基本外には出ないやつだしな。逆にそのほうが助かった面もあるしな。だからこの生活を崩す気は正直に言って俺は無いと考える。っと、そう心の中で決めたとき、今度はアーカイブから
「ならアレクサス。明日の休日、自分らと一緒に外出てみない?」
っと誘われた。わお~それは予想外だったわ
「?何でだ?お前らだけで過ごせばいいんじゃないの?」
「いや。さっきのアレクサスの話を聞いてちょっと予定を変更した」
「?何でだ?」
「だってさっきアレクサス君はどこにも行かないって言ったんだよ?」
「流石にそれだと周りが心配するっというか」
「友達や先生が『この生徒は大丈夫か?』と将来が不安な人にされる確率があるというか」
「とにかく明日の休日はアレクサス君を連れだすと決めたから」
「準備はしておいてね?」
「えっと?勝手に決められても困るのだが・・・それにお前らは予定があったのじゃないのか?」
「ああ。あったぞ。俺ことアーカイブは妹にお菓子とかを買ってこようと街に出ることにした。
んでリアリィは?」
「私は新作の服とかを買おうと思ってちょっと隣町まで。
オーユは?」
「僕は商業ギルドに行って軽くお金を稼ごうかと。
ユレイナは?」
「私は新しい魔法杖を新調しようと武器屋まで。
クエスタは?」
「妾は新しい本を見つけに本屋まで。ジャンルは問うではないぞ?そこは乙女の秘密じゃ。
してマーク。お主はどうするのじゃ?」
「俺は学園内にあるマッスルサークルと共に筋肉を語り合うために初めは学園に残るが、その後は商業ギルド傘下の運搬ギルドで力仕事をする予定である。
リーグ兄弟よ。君らも一緒に筋肉を語り合うのはどうだ?」
「いや・・・暑苦しいので止めておきます・・・俺らは冒険者ギルドに行って軽く討伐してきます。元々冒険者ではあったので腕が鈍っていないかなどを確かめるためにですね。兄さんも一緒に行きますよ。
最後にカイナ姉妹はどうされるのですか?」
「私達は学生と同時に貴族の子女なので、容姿には人一倍使うの。なので姉さんと一緒にアクセサリーや服などをその場に合わせた服がいるの。だから高級服などを買いに。
とまあこんな感じで皆外出が基本なのよ。アレクサス君みたいにずっと学園にこもるなんて出来ないもの。たまに今日はやることないから学園にいる人もいるけど、それはたまたまの人が殆どなのよ?アレクサス君みたいに入学から基本出ない人なんて、この学園探してもアレクサス君だけだと思うわよ?」
「そういうものか?」
「そういうものなのよ。それが普通なのよ。って、そうだ良いこと思いついた。なら私達でアレクサス君を連れだすというのはどう?この引きこもりをどうにかしないと」
「・・・それは良い考えだな。よし。俺も賛同する」
「私も賛同するわ」
「えっと?皆そんなに無理はしなくても良いわよ?予定があれば無理には誘わないし」
「あのな~・・・さっきあんたも遠回しに自分の用事を切り捨ててまでアレクサスを連れ出そうとしたんだぞ?今言えたセリフか?別に気にするなって。なあ皆」
「『(うんうん)』」
「えっと?俺の意見は?」
「『アレクサスは黙ってろ(て)!!』」
「・・・何故俺が怒られるんだ?」
「あっ。俺から一つ。アレクサスが俺らのパーティーに入ってくれることになったぞ」
「『マジですか!?』」
「マジだ。当の本人も了承済みだ」
「『やった!』」
「ならこれはより一層連れ出さなければならなくなったな。燃えるぞ~~」
「燃やさなくても良い!!けどこれは確かに責任重大だね!!」
「ですね。さてプランはどうしますか?」
「そうだな。まずは・・・」
なんか俺放置で話がどんどん進んでいくんだけど、どうすればいいんだ?まあ待つしかないか。・・・多分明日は強引に連れ出されることになりそうだから、後でライゼンにお断りを入れないとな。誘拐と間違えられても困るしな。それに上司から怒られるのも案外癪だしな。っと、どうやら話が済んだみたいだ
「アレクサス!明日は俺らと一緒に街を回るぞ!」
「どこを回るんだ?」
「それは秘密だ。それと次いでにパーティーに参加するって話もしといたから。参加はありがたいけど今回は逃げれないからな?覚悟しろよ?」
「・・・なんかこの期に及んでパーティーに参加したのは間違いだったのか?と思い込んできたぞ?まあ今回はお前らに任せるわ」
「お?折れてくれたか。なら明日の午前9時に学園正門で俺ら全員で待っているからな」
「パーティー総出で待ってるって・・・どんだけ暇人なんだよ・・・しかも自分たちの予定をキャンセルしてまで俺を連れ出そうとしてるし・・・まあ良いけどな・・・」
「『待ってるぞ(わよ)~~。遅刻するなよ(しないでね)~~??』」
「はいはい・・・」
どうやら明日はこいつらに身を預けることになりそうだ。今のうちに急に預けられても良いように南京錠を懐に入れておこう。
そう冗談を心の中で言いながら馬車は学園に向けてのんびりと進んでいる。笑いを交えながら・・・




