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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
54/261

裁判&その後

この回で戦闘編終了です。

裁判&その後




『まもなく基地に到着する。言っとくが基地を出たら命の保証はしない』


『『!!??』』


『なっ何故ですか!?私達は王族なだけであって奴隷制度に加担しているわけでは無いのですよ!?』


『第三王女よ。まだそんな事言ってるのか?証拠も証人も大量にいるのにか?まあいい。簡単な話だ。さっき基地にいる者に現地周辺の情報を貰った。そしたら何処から漏れたのかは知らんが、基地正門前に被害者及びその関係者などが集結していて皆一同に王族及び臣下などの極刑を求む運動がそこで行われている。


まだ暴動はないがいつ起きても仕方ない。だからいつ殺されてもおかしくないという意味で命の保証はしない。我々も基地に着いて引き継ぎが完了して何も無ければそこでおさらばだ』


『そっそんな・・・私達が貴方達に護衛を付けて欲しいと頼んでも引き受けないのですか!?』


『何図々しい事言ってるんだ?するわけないだろ馬鹿かテメエは?上の命令ならまだしもあんたらに決める権利はとうの昔からない筈だが?違うか?』


『『・・・・』』


『自覚があるだけマシだな。それより今降下を開始して結構経つから間もなく基地周辺が肉眼で見える筈だ・・・ほら今見えた。窓から見えるぞ。見てみ?てか思ったがかなりの数だな。種族もかなりいるな。わお〜文屋までいるぞ〜。これを見ればわかると思うが、お前らに味方は一切いない事が分かるはずだ。俺もこれほどの数のデモ隊がいるのはこの星では中々無いんじゃ無いか?』


『『・・・・』』


『・・・・・確かにこれを見ると・・・味方は居ませんね・・・本当に初めから敵しかいないことになりますね・・・』


『今頃気付いても遅いからな?大量の罪を背負って一生かけて償え。『・・・はい。はい。分かりました。三佐。基地からです。』おう分かった。チヌーク1内にいる三佐だ。どうした?』


『三佐。エルカダ聖国の聖王と聖女から要請です。一般市民を基地内入れ、指定された場所までは入場可能としてそれより先は処刑にしていただけないか?という要請です』


『・・・・・暗殺される可能性があるのにか?人々は変な刺激すると暴動まで発展するリスクもあるのにか?』


『両方の懸念も承知の上で要請をしてるのだそうです』


『まあ、今降下する基地の所有はエルカダだしな。従うしかないだろう。聖王と聖女に要請を受けると伝言を頼む。ただし入場の際は先の注意事項を了承の上で入場可能とする事を伝えてくれ』


『了解しました』


『因みに聖王と聖女はどうした?窓から見た限り国民を制御出来ているとは思えないが?』


『それなんですが・・・聖王と聖女のみならず、その周辺の行政や司法を司る者ほぼ全ての人がこの基地に集まっています。建前では基地に行って演説っと言った意味が分からない状況なのですが、本音は緊急避難ですね。余りにも国が後手後手に回ってしまって支持率の低下や不信任案、各地で暴動まで出る有様で結果避難に来ている形です。何しろ強制奴隷の第一被害者はエルカダでその後も長い年月かけて被害を受け続けてたのです。その間も国の不祥事や後手が国民にフラストレーションを与え続けた結果こうなっている事態になっているのです。挙句にはとある文屋が独自で調査した世論調査で国にはどうしたいという調査では大多数が行政や司法、院などの総替えか又は日本国の傘下になるべきだという世論が10割に届くくらいの結果が出ていて今はどの権力も足場は物凄い悪い状況です』


『なるほどなぁ・・・そりゃ国民も苛立ちを隠せきれないわけだ。つまり国民は何故日本国はこれだけ速く動けるのに何故自分達の国は遅すぎるんだ?となっている訳だ。けどさ、それなら他の国も同じじゃ無いか?』


『いいえ。大きな違いがあるのです。それは帰ってきた国民がいるからです。他国も当然ながら被害者はいます。流石にエルカダよりかは短いですがそれでもいるのは事実です。


では何故他国ではあまり暴動などの情報が聞かないか。それが先程言いました。帰ってきた国民がいるのです。やり方は大半は向こうの要望を受けるのが大半を占めていました。身代金や物資と言ったものが多数国に流れ、その代わりに国民を解放するといった方法を取っていました。流石に帰ってくる人数は多くはありませんが、それでも国民的には帰ってくるだけで嬉しいのです。長い年月を掛ければ全て帰ってくるのでは無いか?といった国民の心理を勝ち取った結果、流石に支持率は横ばいですが何とか国民からの信頼は何とか継続出来た、という事なのです。なので本当に足場が不味いのはエルカダだけになるのです』


『はあ〜〜〜〜・・・・そういうことな。分かった。まあこれは俺らの責任ではないしな。了解した。因みにそっちとしては傘下はどうだ?欲しいというか受け入れるか?』


『う〜〜ん。今は保留にしておいてください。どうも気持ちが複雑というかなんというか』


『だよな。悪いこと聞いた。すまんが今後も頼む。てことだ。暗殺にはくれぐれも注意してくれ。あとどうやら国はマヒ寸前だからな。こうなったのも貴様らという事も忘れずにな』


『『・・・・・』』






『皆さん!!落ち着いて下さい!!!』


『煩え!!!そこを退けや!!息子娘の屈辱をこの手で果たさなければ気が済まん!!!』

『そうよ!!私も親友が強制奴隷をされたのよ!!!許せる!!??』

『噂によれば未遂だが、強制奴隷を交渉の材料にしようとしたじゃ無いか!!家族がそんなされたらたまったもんじゃない!!』

『国はどうなんだ!!いつまでも引きずっているからこんな事になったんじゃないか!!??』

『日本国には感謝しかない!!感謝しかないがこれをお前らはしようともしなかっただろ!!??』

『国のトップを変えろ〜〜!!!責任を取れ!!!』

『ここに聖王も聖女もいるのは分かってるんだ!!!どう責任をとるんだ!!!』

『出てきなさい!!!行政の人も出てきなさいよ!!!』

『私の姉も被害者なのよ!!!家族が被害者となって国は何とも無いわけ!!??』



『皆さん落ち着いて下さい!!!この先は立ち入り禁止です!!!入ってはなりません!!』


『落ち着いてください!!お気持ちは分かりますがここはどうか抑えてください!!』


『被害者になってしまって心も痛いのも分かりますが抑えて・・・『門番さん。命令書です』はい??これ本当ですか?』


『本当みたいです。聖王と聖女のサインと准将のサインもあります』


『・・・分かりました。準備は終えているのですか?』


『指定エリアは全て準備万端です。無論侵入者の排除の準備も整いました』


『分かりました。では案内します。皆さん!!!聴いてください。今からこの門を開けまして、お近くで見える指定された場所まで入る事が出来ます!!!但し注意事項は決して被疑者に物などを当てないのと指定されたエリア以外に行った場合は即処刑致しますので気をつけてください!!!それでも構わない方のみ入っていただいて構いません!!!』


『それを待ってたんだよ!!!早く入れろ!!!』


『はい!!今開錠しますのでお待ち下さい!!!・・・はい。入って構いません!!!』


『ねえ!!!あれじゃないかな!?あれだよね!!!ディスデイーンの王族の乗った日本国自衛隊の天馬って!!!』


『多分あれだ!!!いいやきっとそうだ!!!急ごう!!!』






『ほら、着いたぞ。降りろ』


『あの・・・このまま裁判所に行くというのは・・・』


『馬鹿か?俺らはここまででその先は知らんと言ったはずだ。諦めろ。多分最初で最後の屈辱を味わうだろうな。んじゃ、後は頼んだぞ。多分相当頑丈に護送しないと途中でこやつらが死ぬだろうがな』


『・・・怖いこと言わないでください・・・』


『『・・・・・』』




『すいません。お手数を掛けました』


『別に俺らは平気だが聖王や聖女は大丈夫か?話を聞いたら足場が不味そうでは無いか?』


『・・・流石日本国。情報が早いですね。

そうですね。昔からどうしても後手になってしまうのが当国のマイナスな部分です。なので自分や彼女がなってその印象を変えれば良かったのですが、やはり長年の印象はそう簡単には変えれそうにありませんね。


まあそれに自分らも同じように後手に回してしまうことも多々あり、結局は自分の身に何が起きたのかが分からないと動かない、他人事みたいに何もしない、いわゆる自分らの親と何の変わりがないことも非常にショックを覚えました。これでは国民の信頼が無いのも仕方ありません。それに今回は日本国の武官である貴方達まで巻き添いにしまって、申し訳ないのでいっぱいです』


『その件は気にするな。理由は簡単で他も同じで我々が信用できなくてでしゃばった結果、被害が甚大に出たところや、今回あまり報告に挙げてないけどテロ組織のウンベルトのアジトがまさかあんな場所にあるのに気づかずにそのままにしていた国もあるしな。だから気にするな』


『そうですか・・・あの、貴方達はこの後帰国ですか?』


『??そうだが??』


『でしたらこの手紙をそちらの国のトップにお渡しください。内容は重要事項なので守秘でお願いします』


『まあいい。分かった。渡しとく』


『お願いします』


『よし!!引継ぎ完了だ!!RTB!!』


『『了解!!』』






ブロロロロロロロロ!!!!!






『三佐。見てください。エルカダの国民が我々に手を振っています』


『ああ。多分感謝の気持ちだろうな。けど残念かな。俺らが手を振っても向こうは見えないからな』


『でも受け取りましたの行動は出来るのではないですか?』


『行動??ああ。航空ショーみたくか。そうだな・・・あれで行くか。『3から各機のパイロット。地上にいる国民に軽く航空ショーをする。上空50で一旦ホバリングして横4列で整列。機首をエルカダ基地正門に合わせるため方角265度で固定。その後は縦の円形になりハンター1〜5は円形の中央を順番に通過。この時ハンター以外は方角固定のまま円形を生成。円形を通過後はピラミッド形のようにハンター1〜4は前後左右にそれぞれ配置。ハンター5はピラミッド最上部に到着後は上空に空中消滅するフレアを放て。それでフィニッシュだ』


『『了解』』







『ねえ聖王。なんか自衛隊が何かしてるよ?』


『何かって何だ?』


『うーーーん見れば分かるかな?』


『見てみるか』



・・・・・・



『自衛隊って凄いな・・・』


『ええ。そうね。ほら子供達も目を輝いているよ・・・』


『改めて思う。日本国がいる事で平和が保たれていることを』


『ええ。感謝せねばならないわね。この演技を見せてくれたことに感謝して、取り敢えずディスデイーンの人達を処罰しなければなりませんね』


『だな。それが今私達に出来る唯一の事だからな』







「陸将、海将、空将。只今を持ちましてディスデイーン派兵部隊、無事帰還しました!!」


「おうご苦労様!無線で逐一被害状況を聞いてハラハラしてたぞ。まあ無事に戻って何よりだ。今回の件で他国から感謝の気持ちとして色々と贈呈されている。


本来であればそんなの要らないのだが向こうも建前という物がある以上、仕方なく受け取るしか無かった。ともあれご苦労であった。本来なら休暇をして欲しいが、一佐にはとある奴にこの戦闘を報告する義務がある。それを終了してから休暇に入ってくれ」


「は!それで報告はどなたに?」


「二人いてな。まあ今回はどちらもこの基地の応接間にいるから楽だけどな。まあいい。報告はアレクサス一等陸士とライゼン外務官に報告を頼む。彼らが発端だからな」


「承知しました。では失礼します」




・・・・・




「アレクサス一士。一佐だ」


『はい一佐殿。開いています。お入りください』


「入るぞ」




「一佐。お久しぶりです。今回の戦闘はご苦労様でした。すいません。お手数をおかけしてしまいまして」


「気にするな。アレクサスもいつかはこうなるからな。まあまだ先だろうがな。それより学校はどうだ?楽しいか?」


「やはりコネみたいなのが大きく少し居ずらいのですが、支障が出る程ではありません。まあ卒業が近くなったら正体を明かし、改善策を求む声を上げる気でいるので寧ろ楽しみではありますが」


「そうか。それは楽しみだ。っとそれより貴殿は初めましてになるな。初めまして、自分は陸上自衛隊所属の一等陸佐です。よろしく」


「はい。こちらこそ初めましてになりますね。自分は日本国外務省所属職員のライゼンです。管轄は本来ワーズナーという別の星なのですが、今回応援ということでこのサラハタにいます。こちらこそ宜しくお願いします」


「さて。報告だけど何処の部分を報告すれば良い?」


「自分とライゼンはあくまでもテロ組織のウンベルトと奴隷国家のディスデイーンしか知りません。なのでその二点を重点的にお願いします」


「分かった。初めは十数国で対応しようと思ったがディスデイーンの強制奴隷被害者がまさかのこのサラハタの星ほぼ全てに及んでいたこともあって応援要請したら全国賛同してくれた。数時間で打ち合わせを終えていざ侵入したらまあ他国が意地張った結果少し足止めと敵が捕虜になった事で少し時間は食ったがその日の夜には城のある中央都市には到達した。その間に別隊が敵を尋問したら中央都市で交渉材料にされそうになった一般捕虜を救出、保護した。


その後は深夜から明け方にかけて中央都市に突入し強制奴隷の元である宝玉を破壊し元奴隷王を拘束した。その周辺の王族や臣下らも別班が拘束した。その拘束中は何かしらんがこいつが居れば俺達は勝利も同然やこいつに勝てるか?などと言ったナメた口聴いていたため捕獲か殺害、言い出しっぺに差し出したら顔を青ざめて戦意喪失したため戦闘の終了を宣言した。実際にその前にヘリやドローンで残敵確認し、残敵が無いことを確認し宣言した。勿論V8や隠し通路、洞窟なども確認済みである。


最後は城の最上部をミサイルで破壊し花火替わりとして挙げた。最後にエルカダ基地にて現地司法官に引継ぎしRTBした。



次にそれぞれの末路は、ディスデイーン元奴隷王は即処刑、王族は子供を除き全員死刑、子供は終身刑を言い渡した。宰相は死刑、臣下は終身刑及び戦闘に使われた額の賠償請求とした。因みに実は亡命者がいたが、そいつは機密情報を明け渡す条件で証拠不十分として保留した。また何かしら犯罪に加われば直ぐに司法に渡す条件で解放した。なおその書類は我々自衛隊と外務省で確保しているため安心していい。


次に道中で我々と戦闘し、捕虜になった者は一部を除いてエルカダや数国に分散、身柄を引き渡した。こちらの判決はまだ出ていない。んで残りの一部は元々ディスデイーンには思入れも何もなかった為無罪放免にする代わりに保護観察という意味でうちの日本国に自衛隊と傭兵として今はいる。多分近いうちに会うはずだ。あれだ、噂になっていた南で捕虜として確保した一個連隊と一個大隊の天馬隊だ。


次にこれは最近明らかになった事だが、実はさっき意地を張ったところがあると言ったがまさかのその中に裏切者が存在していた事も分かった。最もその場にいない奴も含めて自衛隊は全員把握していたがな。そいつらは所属していた国に戻り裁判を受けた結果、本人達は死刑で家も立ち退き、家族も離婚プラス肩書なしという家族も最悪な結果となった。そして裏切りが居て対処しなかったという事でその裏切りのいた国に強制捜査が入る事になった。それに加え将軍が裏切りに加担していたことや他も黙認していた事もあり、他も同様に死刑や立ち退きなどを命令した。この強制捜査は今も続いている。


次にウンベルトはここはテロ組織として各国から指名手配されていたため即調査を開始した。幸いな点は捕虜が居なかったため今のうちにテロ組織の撲滅に図り成功した。こちらの被害はほぼゼロで終わり敵は全て殺戮した。その後制圧したアジトを拝見したがあら〜ビックリでこちらも国の不祥事やテロ組織にマネーロンダリングをしていた企業の不正の証拠や恐らく身代金で請求したであろう金銭、ご丁寧に挨拶がわりの武器まであった始末。アジトのあった国は何も手掛かりすら掴めなかったそうなので感謝として幾つかの贈呈品を貰った。


んで不正などの証拠はそれぞれの国の公安や裁判所などにに渡し、各々で対応して貰った。国の不祥事の方は不祥事と言ってもあくまでも個人での不祥事だったためその者を即裁判に掛け終身刑を言い渡された。そこでまさかの追加でその家族まで裁判に掛けられた。その時は知らなかったが後で使者に聞いた話、その一家で強制捜査したところ家族も金銭や拉致などをしていたため裁判では金銭の全額返済プラス金利45%とそこは貴族だったため名誉永久剥奪を命じた。家族も犯罪奴隷や鉱山奴隷を30年を言い渡され今は必死にやっている。そこの種族ってドワーフだから30年は人間では17〜19年に相当するのだとか。とまあ長くなったがこれが戦闘結果だ。


あっ結論を言ってなかったな。結論:ディスデイーン奴隷国家とテロ組織ウンベルトは両方共完全消滅。土地は現在保留中だが視察として元ディスデイーン国の西にある大型?巨大?港湾都市の港を一時的に日本国海上保安庁が乗り入れ、他国を案内している。一応日本国の希望はこの港湾都市を日本国にしたいとしているが、別に無くても問題は無いと他国を優先している。いずれにせよどの土地がどうなるかなどは暫く先に話だな。長くなったがこれが報告として上げておこう」


「成る程。分かりました。そう言えばここ最近では海保や公安などが次々異世界へ進出してましたね。それはさておき、まあほぼ日本国が担当していたとは言え、他国と競争しては意味が無いですからね。分かりましたありがとうございます。これで学園も少しは平和が訪れると思います。といっても完全に平和になるのはもう暫く先になりそうですがね」


「そうなのか。何?その言い方だと他の学園も同じなのか?」


「全てとは言いません。善良な学園もあるのは事実ですがそれでも評判も悪い学園が上がれば他もどうなんだ?と疑うのも無理もないですね。ただしここまでコネが露呈しているところは他では聴きませんけどね。


どちらにせよ他もあるという事です。けどここまで酷いのは初めてですが。実際に海将補も海将も言っていました。『ここまで酷いのは初めてだ。昔とは色々違うのは無理もないがここはかなり昔にこだわっている。こだわりすぎるくらいに、怖いくらいに、何故ここまで昔にこだわるのかが分からない』と呟いていたのを今でも鮮明に記憶しています」


「二人がそんな事を・・・そりゃあの二人からそんな言葉が出る事自体が凄いことだもんな。して二人はまた学園に行くのか?」


「はい。今日はたまたま休日だったので良かったものの、平日でしたらその報告を聞けませんでしたよ。ありがとうございます」


「そうか。そう言えば噂で聴いたのだが、なんか試合?があったそうではないか。流石にどう言って試合かは存じ上げないが、どうだった?」


「それですか・・・・・試合には勝ちましたが正直言ってこの星の未来の底が見えた気分になりました。辛口ですがあの中から我々みたいな自衛官や外務官になるとは到底思えません」


「ほう?そんなに酷いのか?」


「酷いというものではありませんね。まだ酷いが生温いと自分は思います。弱いでもまだ生優しいですね。正直に言えば感覚的には向こうで言えば素晴らしい、更に高望みが出来て将来は宮廷魔術師にも慣れる威力?技?が我々日本の感覚で言えば小学一年いえ幼稚園年中くらいが妥当と思う程酷いのです」


「・・・・そんなに酷いのか・・・しかもその感覚で言えばって・・・それって向こうは幼稚園が成人クラスって事かよ、しかも宮廷に仕えれるほどにか・・・それは確かに酷いな。それを卒業まで威力などを調整しなければならないとか・・・地獄だな・・・」


「はい。とてつもなく地獄です。お陰でいつ殺人という犯罪者になってしますのかがヒヤヒヤもので。最も我々には即時蘇生魔法や暫く経った死体でも問題無く蘇生のある魔法などもあるため多少は楽は出来ますが、それでもキツいことにこの上ないですね」


「そうか。因みに今君達がいるクラスで一番強い奴の実力というか、そういうのはどれくらいだ?」


「意外かも知れませんが女子なんですよ。最も出所が良いところもあるかもしれませんが。具体的には向こう基準で言えば魔法だけで飛び級しまくればそれこそ高等部を1年で卒業出来るプラスそのまま冒険者ではA++またはSーも行けるくらいと言ってはいますが我々では精々幼稚園を卒園出来るかどうかしかありません。


物理の方は基本短剣の二刀流を武器で使っていますが、これも向こうではA+かA++で我々は幼稚園入りたてぐらいしか無いです。意外なのはこれで召喚魔法が使えるのですが精精中型犬で偵察程度。こんなの幼稚園にすら入れたくないですよ。完全に笑い物確定ですね。んでこれまた更に意外ですが彼女の出所は説明してなかったですね。彼女の親は政府関係者というのもあって彼女の家は公爵家として名が有名です。んで更に意外でこれでこの国最強の魔法師チームの推薦枠に入っていることが更に意外です。もう頭がおかしいくらいに馬鹿なんです。これじゃ将来は何も無いのも頷けるってものですよ」


「そうか。なら将来は自衛隊又は外務官に行きたい奴っているのか?」


「外務官は今にところ耳にしていませんが自衛隊はいます。けど先程一番強いのは誰かの質問で答えた通りで、この男子は更にダメです。夢は壊したく無いのですが無理なものは無理といつか教えたいものです。実力は彼は格闘をメインにしていて、格闘だけでしたら物理攻撃では彼女より彼に軍配が上がります。といっても彼らにとってはS+でも我々では小学生一年くらいが限度でしょう。


では何故それ以外では上がらないのか?答えは簡単で彼は格闘以外では微々たる者です。魔法は向こうで精々DかCくらいなのでこちらでは言わずもがなです。魔法に関してはまさかのこれで標準で成長につれて魔法も出来る様にはなるそうですが、自分の予想ではこれ以上伸ばしても精々A止まりかと思われます」


「そうか。学園も大変だな。それが平均や良い成績を納めているとか、流石に目を疑うのも無理は無いよな。んで?試合が終わったのは分かるが、今年度は他にはあるのか?」


「いいえ。大きなイベントは確か無かったはずです。あとは毎年のようにある学園恒例の文化祭や決闘祭くらいかと。確かそれくらいで表に出る種目?は無いはずです。最も自分が把握してないだけかもしれませんが」


「そうか。なら来年はどうだ?またクラス分けはあるのか?」


「これは確かあったはずです。確かパンフレットには高等部まで毎年のようにクラス分けがあるとかないとか。えっと〜〜??あっそうですね。毎年ありますね。自分は次が三年生になるため次はこれが分けられそうですね。次は実力か頭脳か、で分けられるそうです。因みに両方とも優良成績の者は両方出ていただきますって・・・。これって自分とライゼンの負担がデカくなりそうですね・・・」


「ああ・・・。出来る限り口出しはしなかったがこれは確かに辛いな・・・。俺は多分実力に行くんだろうけど、アレクサスがどうなるか、だよな」


「やべ・・・。これは初めの時点で少し点数を落とせば良かったか?」


「いや。それはそれで不味いだろう。それに後々明かすことになったら大変だぞ?自衛隊や外務官ってこんなに楽なのかと勘違いする奴も絶対中にはいるはずだ。仕方ないがこれは本当に最後までこれを通すしかなさそうだ」


「はあ・・・。マジか・・・。面倒だな・・・」


「うわっ、マジでしょげてるわ」


「はっはっは・・・。二人には可哀想だが苦笑いしか出来ないよな。けどな、平和のためには仕方のない事さ。さて俺はそろそろ失礼するよ。頑張れよ〜?若いの」


「一佐。出来れば変わって下さい」


「却下だ。俺みたいな爺さんが行っても場違いなものだろう。そういうこった!じゃーなー〜〜。はっはっは!!」


「・・・一佐、かなり上機嫌だな」


「今回は流石の俺も一佐殿が羨ましいと本気で思ってしまった。けど俺達の今後は更に地獄とな」


「まあ幸いな点はこの学園に入学したら高等部まで登らなければならない、という訳ではないからここは助かったけどな」


「けどまだ4年・・・はないか、まだあと3年半はあるという事だな」


「はあ〜〜・・・キッチい」


「まあ、その何だ?今日はこれで帰ってゆっくりと休めば少しは楽になるんじゃないか?」


「そうは言ってもな〜〜・・・結局は思い出したり現実は非情や無情と叩きつけられたりするからな・・・軽く気しか休まねえよ」


「まあなけどグダグダ言ったってしゃーないだろ?ここは軽く遊ぶか?」


「何してだ?」


「なんか知らんけどゲーセンがあるそうだ。この飛び地の日本の中に」


「ゲーセン?あるのか?」


「みたいだぞ?」


「気分ばらしに行くか?」


「もち、行くだろう・・・へっへっへ・・・」






「『てことで海将(課長)気分転換に街を散歩すべく、今日は休みまーーす』」



「『おーう分かった・・・ってまだ仕事は終わってないぞ!おいコラ!!戻ってこーーいい!!!』』

次回から学園編に戻ります。


なお時間軸もまた1年後に変わります。ご注意下さい

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