自衛隊 休暇の日々! 2日目 1
生々しいのがあるかも
自衛隊 休暇の日々! 2日目
朝5時に起きると横に可愛い声が聞こえた
「すー んんっ」
……そういやレイチェルと結婚届を出したその日の夜だから初夜になるのか……これで童○ではなくなったなぁ けどこれから幸せな人生の始まりだ。っと頭の中で考えてこれから何するかを考えてた。
「まだギルドは開かないからシャワー浴びるか……」
タオルを出してシャワー室に入る。シャワー室といっても井戸から水を汲んでそれを浴びるだけだがな。
浴び終わりベッドに座り服に着替えると ふと後ろから首に手が回る。どうやら起きたみたいだな。
「おはようございます……早いですね……まだ6時前ですよ……?」
「いやいつも自衛隊基地では必ず朝6時に起きて掃除や朝の筋トレなどがあるから意外に慣れてる。けど流石に今日は早過ぎたな。といっても眠い訳ではないから別に平気だ。というかちょっと偏見になるが受付嬢って朝早いイメージがあったのだけどそれは違ったか?」
「……眠い……おっと失礼……そうですね。ギルドの朝は別に早い訳ではありません。朝6時から空いているのはどこにも無いです。一番早い王都でも6時半からですから。というか朝6時に起きて筋トレですか……元気ですね。私達の国、アーデルの軍隊でもそんなことは出来ません。せいぜい早くて7時位ですから。因みにここの開業時間は7時半からなので私達はまだ殆どが寝てますね。まっ ギルド長や班長などのまとめ役は忙しいみたいなのでもしかしたらもう起きているかもしれませんが。……眠い……」
「……すまん。どうやら起こしてしまったみたいだな。もう少し寝てるか?」
「はい……流石に早すぎるのでもう1時間寝てますね……ただお願いがあるのですが」
「どうした?」
「……このままの状態で寝ても良いですか……?落ち着くので……あなたの温もりも感じますし」
顔を赤くしてレイチェルが呟いた。眠そうだが可愛い声も出して。……うん可愛いし断れない。
「ああ 良いよ 俺で良ければ」
「ありがとうございます……ではお言葉に甘えて…… すー すー」
寝るの早。……しかしこの状態でか……後ろから抱きつかれて寝られるのはまだ良い。問題は衣類だ。……何しろ裸で寝ている。まぁ 悪い気はしないから別に良いか。俺もこのままのほうがいいしな。
現在時刻6時半。ふとドアからノックされた。
「レイチェル。起きたー?」
どうやら同業者からのモーニングコール?みたいだ。……しかし困った。問題が発生した。俺は非公式にここに泊めさせてもらってる。そう非公式だ。一応ギルド長は昨日の深夜に来たので最悪の状況は無いからそこは良いが。問題はこの応答にどう答えるか。脳内で選択肢を考える。
応答する→不審者と思われて面倒
応答しない→モーニングコールを自分勝手に断ったためあとあとこちらも面倒
運に任せて新たな選択肢を出す→そんな事は絶対では無いがほぼ不可能
……野球ならスリーアウトチェンジ。サッカーなら相手に試合終了間際で追加点入られて逆転不可で絶望。バスケならブザービーターでスリーポイント入れられて逆転負け。
うん全部アウトだわ。どないする?この状態。
「レイチェル〜 まだ寝てる〜」
どうする?本気で。
「ああ レイチェルなら良い」
「あっ おはようございます。ギルド長」
マジ?この状況で現状を知っているギルド長!?まさかの選択肢が運任せでどうにかなる?いやいやまだまだ気が抜けない。まだ逆転負けされる可能性が大いにある。今はまだ同点で相手にどうゆう隙を与えるかという緊迫した状況が続く場面だ。
「え? 良いって?どうゆう事ですか?」
「今この中に2人居るのだがな。どうやらそのもう一人が先に起きて今はレイチェルが起きるのを待ってる状態だ。だから起こすのはそいつに任せれば良い」
うーんギルド長。状況説明はありがたいが何故そこまでほぼ正確に答えられるのだ? まさかストーカーとか?
「えっ? もう一人って え? ギルド長。ここは冒険者ギルドの宿舎。関係者以外立ち入り禁止ですよ?それなのに何故?」
「簡単な話だがそのレイチェルの関係者が泊まっているのだ。因みにそのレイチェルとその関係者の関係だが……気になるか……?」
「勿論ですよ!!だってあのレイチェルですよ!?誰に対しても優しいけど距離感をいつも感じるあのレイチェルですよ!?私でもやっと距離感が縮まって友人になったのに何故その関係者はあっさりと……あっもしかしてご家族とか?」
わぉ〜マジか。マジで合ってるよその推測。敵(?)ながらあっぱれ!
「うむ。ご家族で合ってる。今はその人と一緒にその部屋に居る」
「へぇ〜ご家族の人か〜どんな人だろう?」
「会ってみるか? どうせ今会っても後であっても一緒だしな」
「会いたいです!どんな人だろう?(ワクワク)」
「てとこで何とか手は打った。平気か?」
ふぅ〜助かったぜ。ギルド長。超リスペクト!(長と超 なんちゃっ……痛い!!)
「助かった。なんとかなりそうだな。どうぞ入ってくれ。因みに鍵は空いているから平気だ。俺は今ちょっとこの場から動けないから」
「……どうゆう状況になってるかは分からんが取り敢えず入るぞ」
ギルド長と同業者が入る。そして俺達の今の状況を見て目を開いて驚いているが同時に安心の表情をしている。
「なるほどレイチェルがそんな状態では確かに動けんな。しかし俺もレイチェルとの距離は感じてたがまさかお前に対してはこんな風になるのか。ま 改めてお前に預ける事が安心してできるという事だな」
「ああ ただ朝からこれは少し大変だがな。 ま 俺は幸せだか」
「それは重々」
「ところで俺がもう既に起きていることが分かったな。まさかずっと見張ってたのか?」
「いやいや俺は6時前にここの廊下を歩いていたが他は物音もしないのに、レイチェルの部屋だけは物音がしてな。そういやここにお前が泊まっていることを思い出してな。それでだ。因みにレイチェルのみならず俺や一部以外は6時でも寝てるやつが殆どだからな。『もしや』っという事だ」
「なるほどな」
「あの〜 貴方とレイチェルの関係は何ですか?一応ギルド長からはご家族という事を聞いていたのですがどうも違和感があるというか。親や祖父母はいない。兄弟姉妹はいるけどそれにしては顔も似てないし年も近すぎるし。従兄弟姉妹はいるけど全員別の国で会うことも余り無いし。そんな感じをレイチェル本人から聴いてたのに貴方は距離が近すぎる寧ろレイチェルから距離を縮めているという印象も受けます。私はちょっと不審に思います貴方との関係はどうゆうものなのか説明していただけますね?」
ふぅ〜ん。そうゆう家族構成で他人から見ればそうゆう印象か。なら俺はさぞ不審だろうな。他の人から見れば『あのレイチェルが自ら』などという感じか。ま そこはおいおいというか今は置いとこう。っとレイチェル関係だな。
「確かに俺はレイチェルと俺は家族だ。但しこの単語を使う。俺はレイチェルの『夫』という単語をな」
あっ思考停止したな
「……夫!? 嘘!?ギルド長本当ですか!?」
「ああ、本当だ。昨日付で夫婦になっている。勿論正式にな。それに嘘かどうかはこの状況が証拠というか本人達がいるのだからそれに聴いたほうが早いだろう」
「嘘でしょ…………レイチェル結婚したの?」
「うぅ〜ん 煩いな〜 あ おはようございますギルド長、サリー、それに改めておはよう、あなた」
チュ
…………背中に抱きつかれたまま頬にキスされた
その光景にギルド長達は
「な? 本当だろ?」
「レイチェル本当に結婚したの?この方と?」
「そうですよ。本当に結婚しましたよ。昨夜にギルド長に結婚届を出しましたから」
「うわ〜 羨ましい〜 けどおめでとう!友人として嬉しく思うよ!」
「ありがとうございます!」
「うわぁ こんなに嬉しそうに幸せな顔をしたレイチェル、初めて見たよ。それだけ嬉しいのだね」
「そうですよ!今の私は幸せ一杯です!これからは我が夫と一緒に甘い熱い夜を過ごします。邪魔したら許しませんからね?」
「あ 甘い あ 熱い 夜!? まさか昨日は……」
あっ レイチェルが顔を赤くなった俺も恥ずかしいが嬉しく思う
「うわぁ 先に大人の階段を登ったか〜 もしかしたら出来てるかもね。子供」
レイチェルはお腹を当てながら嬉しそうに
「だと良いですね。今すぐにでも子供欲しいですね」
嬉しそうに言うレイチェル……嬉しそうにしてるところ悪いがそろそろ現実に戻さないとな
「あ〜 レイチェル」
「はい なんですか? あなた」
「お話中非常に悪いが時間は大丈夫か?」
実は気づけば7時10分を回ってた。現実に引き戻された3人は
「「「ヤバイ 仕事!!!」
「あともう一つあるぞ。レイチェル」
「はい」
「……いつまで裸なんだ……?」
レイチェルの顔は焦りと恥ずかしさで真っ赤だ
「……2人は部屋から出て下さい!今から着替えますから!」
「マサル様は良いのか!?」
「マサルさんは私の夫です! それに居ないと寂しいですし」
「分かった」
俺はまたベッドに座った
「はぁ〜幸せそうで何よりだ。あとで朝礼の時に結婚報告してもらうぞ」
「はい」
こうしてドタバタの朝は終わる
場所代わり 冒険者ギルド
ギルドリーダーの声で朝礼が始まる
「……という事で今日もよろしく頼む」
「他はなにかあるか?」
レイチェルが手を挙げる
「どうした?」
「実は私事ではありますがこの度このレイチェル。昨日付で結婚致しましたのでその報告をしたく発表致しました」
静粛が広がりやはり
「「え〜!!結婚!?」」
「相手は!?」
「マサルさんです」
「マサルさん?」
「なんか聞いたことない?しかも最近」
「そういえばあるような?」
「私も」
「ボクも」
「レイチェルさん。マサル様の本業は何か分かりますか?」
「それは俺が言おう」
「ギルド長」
「その前にマサル殿の本業は他言無用だ。良いな?破ればギルド職員を永久に解くからな」
そう聞きレイチェル以外は固唾を飲みながらうなずく
「マサル殿の本業は日本国の自衛隊だ」
また静粛が広がるしかも先ほどと違い長い時間が流れる。そして固まりから解かれた時には驚愕と恐縮が広がる
「本当ですか?あの『お人好し軍隊だけど怒らせたら一瞬でこの世から消える』と言われているあの?」
「ギルド長それ本当ですか?あの『自衛隊一人に100万人の軍人が束になっても勝てない』というあの?」
「嘘でしょ……あの『宣戦布告したら国が一瞬で亡くなる』と言われているあの?」
と多少膨張はあるがほぼそのままの意味だった。ギルド長も
「うむ。多少膨張あるが概ねその通りだ。だからこれは命令であり忠告だ。『何があってもレイチェルを泣かせるな。そしてマサル殿には最高の迎えを差しあげろ。失敗すればお前らの家族だけで犠牲は済まない。最悪国が亡くなることを忘れるな。良いか?お前らの肩で状況が一気に逆転する。そのことも忘れるな。結構重圧だと思うが耐えろそれしか無い』」
全員ギルド長の話を聞き恐怖する。それもそうだ自分たちの肩に国の存亡がかかっているのだから重圧以外なにもないだろう。
「他に報告は? 無いな。では朝礼を終了する。各自開業準備や配置につけ」
ギルドリーダーが解散宣言する。
その空気は非常に重い。
冒険者ギルド内
「これからレイチェルの扱い気をつけないとマズイな」
「最高のもてなすといってもどうすれば」
「幸い、顔は分かっているから来たら直ぐに態度変えろ。例えばお茶を出すとかそれだけでもいいから」
「それで良いのでしょうか?」
「逆にお前はいい考えあるか?ギルドリーダー」
「・・・無いですね。それで行きましょう。ギルド長、マサル様が現れましたら直ぐに報告を」
「勿論だ」
ギルド長とギルドマスターの策は続く
次回の更新は未定です