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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
48/261

侵攻中 南編

今回は南編です。

侵攻中 南編




『CP、CPこちら264ー1。まもなく国境を越える。なおまだ海には面していない。送れ』


『CP了解。貴官らの位置から推測すると、海を拝めるのは国境を越えて更に約10キロ進んだところから拝めるはずだ。送れ』


『264ー1了解。アウト。264ー1から第一艦隊。まもなくこちらは国境を越えるが海を拝めるのは先になりそうだ。海を拝めるまで予想到着時間は約2時間後と推定する。送れ』


『1ー1了解。なお作戦区域は現在靄が発生している。行軍は注意されたし。送れ』


『264ー1了解。情報感謝する。靄内の視界はどうだ?送れ』


『乗船組員が調査した結果視界は推定500メートル先が視界不良と判断した。送れ』


『了解感謝する。アウト。264ー1から264K。上空からの視界はどうだ?送れ』


『上空からの視界は5段階(優良、良、可、不、不良)中、3の可と判断。一応空挺降下は可能と判断されたが援護射撃は誤射の可能性あり危険を伴うため上空からの発砲は自粛する。送れ』


『了解。地上からの視界も500メートル先から不良と先程海上自衛隊から報告があった。そちらも必要があれば第一艦隊と連絡せよ。送れ』


『264ー1了解。アウト』


『さて諸君。かなりの視界不良の中突っ込む事になるが覚悟は良いか?次いでに海や空から何か有れば連絡があるはずだ。更に言えば残党狩りになった時は海に逃げるはずだ。というかそれしか出来ないだろう。何しろ今回の作戦は空挺部隊を囮にして海へ誘い込む作戦だからな』


『中隊長。それは分かりましたが何故こんな少人数なのですか?』


『一応聞いてみたがこの方面は海に面していて他方面と比べてみると森や山だらけではなく視界が開ける場所だから敢えて我々歩兵の人数を少なくして逆に戦車や装甲車、車両、ヘリといった戦闘や移動に特化したのがこの264というわけだ。ある意味では方面だけで言えばこの南ルートが一番機械を使っていることになる。更に言えば視界が悪い。なので安全という意味ではこっちの方が良いと言う訳だ。勿論この中で過ごそうともやり過ごそうとも思っていないぞ。敵が強大な魔力を打ち込まれたらトラックなんて簡単にお陀仏だろうからな。すまんがサンケイもヒューベイもそれでいいか?』


『えっと?なんて答えたらいいのか分かりませんが、被害が少ないことに越したことはないのでその意見には賛同いたします。勿論作戦や行軍などはそちらにお任せいたします。寧ろ俺達の事は案山子と思っていただいて構いません。それに合同とは言え恐らくは自衛隊の人に一任してしまうかも知れません。それにこれはお国からもご指示を頂いているのです。『自衛隊の行軍を目に焼き付けて自分の糧にしろ』というご指示も頂いているので今回自分たちは役立たずと思って頂いても構いません』


『そっそうか。ヒューベイはどうだ?』


『俺達は出来る限り努力はするが余計なことに首を突っ込むことはしないからな。基本的には指示を貰えばその通りに動くからな。それにその方が俺としてもそっちとしても楽だろう?俺の味方が間違えて貴殿らの射線に誤って入ってしまい誤射するなんてこともあるからな。だから俺達も出来る限りは余計なことをしない。指示を貰えればその通り動くからな』


『分かった。なら話は早いな。すまんが二尉。無線のマイクを常にオンにしてくれ』


『はい。出来ました。いつでも出来ます』


『どうも。では作戦を伝える。恐らくではあるが推定では30分後には戦闘開始するはずだ。264ー11から264ー50はトラックに乗って南から東に迂回しながら北東まで進め。敵の背後からご挨拶しろ。264ー51から80までは戦車、装甲車に乗って南から東に迂回しながら南東まで進めこっちは出来る限り声すら潜めろ。何かあった時の救済措置だ。264ー1Kから264ー25Kまでは東から陽動作戦だ。勿論降下もよしとする。1ー1は海からの包囲網だ。敵が逃げようとしたら発砲して足止めしろ。何故足止めをするのかと言うと今は秘密だ。後に明かす。264ー26から50は戦闘開始から一時間後には東から北へ行けここも敵の背後から弾幕といった雨を降らしたれ。最後に我らだがこの南から敵の正面から敵の身体中に風穴を開けたれ。質問は?』


『『(首を横に振る)』』


『よし。では配置に着け。アウト』


『すまん。今度は対応可にしてくれ』


『はい。出来ました』


『よし。今回は言うなれば短期決戦並びに完封勝利を飾るぞ!!』


『『了解!!』』






『しっかしこんなところまで偵察に行かなくてもな。どうせこんな開けたところなんて兵士なら誰も来たく無いだろうな。そう思いませんか?中佐?』


『まあ文句を言うな。確かに誰も来たくないだろうが、一応念のためだ。だから緊急時にいつでも対応出来るように私達一個連隊に天馬隊一個大隊が来たのだからな。一応はこれでどうにかなると思うがな』


『本当ですか?なら何故手が震えているのですか?怖いのですか?まあ我々ディスデイーンから始まった戦争ですしね。怖いのは皆も同じですよ。それに中佐だって一人の綺麗な女性ですからね。そんな頼り甲斐があって少し抜けている中佐に皆付いて行きたいのですよ。例えディスデイーンが無くなってもね。ですよね?』


『『はい!!』』


『准尉・・・皆・・・ありがとうございます!けどな。抜けているとは些か余計だぞ?』


『はは、失礼しました。さてそろそろなのですが、何も起きませんね・・・』


『だな。他は激化しているのにここは静かなのは些か怪しいよな・・・かと言ったってこんな靄の中を散開する訳にもいかんしな・・・もう暫く進んでみるか・・・』





『流石に幾らなんでも静か過ぎますって!!まさか罠!?』


『待て准尉!!ここは天馬隊に東に行ってもらおう。何かあれば魔力通信でどうにかなるはずだ。短距離だけだがどうにかなるだろう。次に第四大隊は正面に行って貰おうか。あとは周囲警戒だ』


『『はっ!』』






『もう直ぐで中佐の通信圏外になるけどやはり何も無いわ・・・中尉そっちはどうかしら?』


『?ああ大尉でしたか。俺達もダメですね。痕跡一つないですね』


『やっぱりハズレだったかしら?まあ上の命令なんて所詮そんなもn・・・』


『全員警戒!!!東から不気味な音が聞こえます』


『不気味な音ですって!?中尉!!曹長の指示を仰いで!私は中佐に連絡するわ!!』


『分かりました!!』


『(中佐、中佐!!東から敵と思われる痕跡発見警戒中です!!)』


『(分かったわ。流石にその通信だと通信範囲ギリギリみたいね。応援は見込めないけどどうにかして?お願い!!)』


『(了解です)』


『連絡は取れたけど通信範囲内のギリギリだから応援は出来ないって』


『・・・仕方有りませんね。我々天馬隊でどうにかするしか無いですね・・・』


『ええ。そうね』


『敵が急速にこっちに来ます!!!』


『急速に来るだと!?曹長!!貴殿の能力で暗視装置はどうだ!?』


『少尉!!焦らせないでください!!今やっています!!!捉えました!!???』


『曹長!?どうした!?』


『距離25000、12000、1500!!!物凄い速いです!!!もう敵が見えます!!!』


『『何!?』』


『退避だ!!退避・・・』





ブロロロロロ!!!!!






『・・・・!!??何処へ行った!!!』


『中尉!!!背後です!!!背後!!!』


『背後!???』





ブロロロロロロ!!!!!!






『きっ距離30・・・です』


『いや、見れば分かりますが何ですか!?この鉄で出来た巨大な天馬は!!??』


『と、取り敢えず撃て!!!魔法や弓を全開で撃て!!!』





ブロロロロロロ!!!!!キンキンキンキン!!!!!シューー・・・・・






『なっ何!!??』


『我々の攻撃が通じないだと!!??』


『もっもう一度だ!!!撃て撃て撃ちまくれ!!!!』





ブロロロロロロ!!!!キンキンキンキン!!!!シューー・・・・






『なっ何故聴かない!!!???』


『それに煩い!!!!』


『・・・・こうなったら獄炎魔法を放つわ!!!!皆一箇所に固まって!!!』


『しかしその魔法を使うと消耗が激しく次の戦闘には参加出来なくなります!!!』


『今この天馬を倒さないとそれこそ危険よ!!!やるわよ!!!』


『『はい!!!』』


『『(詠唱中)』』


『撃つわよ!!!衝撃に備えて!!!!発射!!!!』







ボワーーーー!!!!!!








『流石にこれで効いたでしょ!!!どう?曹長??』


『うっ嘘でしょ・・・・』


『??どうしたの???』


『きっ距離29!!!25!!!!23!!!20!!!確実に近づいています!!!全く効いていません!!!』


『『はあ!?』』


『まもなく魔法が消えます!!!』


『嘘・・・』

『何故だ・・・』

『大尉の自慢の魔法が・・・』

『全く効かねえ!?』


『どうしたら・・・』


『大隊長!!!別の敵が急速接近しています!!!速度から察するに目に前の鉄の天馬と同じかやや遅い程度ですが、敵影が最低でも20はいます!!!』


『そっそんな・・・こんな事態になんてこと・・・』


『大尉!!!戦線離脱しましょう!!!幸いな点は攻撃してきません!!もしかしたら攻撃が出来ないのかも!!!』


『そんなわけないでしょ・・・あの顎の部分を見てよ・・・あれは何?一度も使ってないのよ?あれが武器で無くて何だというの?』


『それは・・・けど先程の炎で使えなくなった!というのは?』


『いえ、それでも無いのでしょうね。一回見ててね?赤い布を出すから。これで当てて来ると私は予想する』


『きっ危険では!?』


『けど私は確かめたいのよ・・・皆を守る為でもあるの。そう言えば中尉?』


『はい何でしょう?』


『貴方この布を鉄並みに硬くできたわね?ちょっとやって貰えるかしら?』


『?まあ良いでしょう・・・・・一応硬さはミスリル並みにしてみました。けどそれで何を?・・・まさか』


『ええ、これで的にして貰うのよ。それにこれに乗じて逃げようとも思わないわ。何故ならこの靄の中をここに目掛けて来たのよ?これは曹長並みかそれ以上の実力を持っていると見ても良いかもね・・・取り敢えずやってみるわ・・・』




フリ・・・フリ・・・  ウイン、ウイン・・・




『ほら、やっぱり動いているわ。肝心な攻撃は・・・』




ヒュ・・・・   ドドドドドドドドっ!!!!!!




『『・・・・・』』


『ほっほらね。こっこのようにぶっ武器もあるのよ・・・・・』


『大尉・・・声が震えていますよ・・・』


『そして的は・・・!!??』


『かっ貫通しています!穴だらけです・・・』


『ね・・・逃げれないでしょ?』


『そうですが・・・声が暗いですよ・・・』


『まあこれを見てしまうとな・・・』






ブロロロロロロロロ!!!!!







『大尉・・・敵応援が到達してしまいました・・・・』


『ええ、見れば分かるわ。見れば分かる・・・』


『大尉が暗い・・・』


『これって降参って出来ますか?』


『曹長!!!大尉の前でそんな事・・・』


『けど生きるためにはこれしか無いにですよ!!!』


『・・・・・』


『けど、どうしたら降伏って合図になるだろうか・・・』


『さあ、分かりませ・・・』



『貴様らに告げる!!!降伏するなら地上に降り馬から降り後頭部に両手を当てろ、そして地べたに腹這いになれ!!!繰り返す!!!降伏するなら地上に降り馬から降り後頭部に両手を当てろ、そして地べたに腹這いになれ!!!』


『らしいです。降りましょう』


『えっと?何だっけ?馬から降りて後頭部に両手を当てて地べたに腹這いでしたね』



・・・・・



『『・・・・・』』


『分隊長。大隊部隊全員捕獲完了しました』


『『(分隊長!?)』』


『(まさか大隊相手に分隊できてそれでいて私達が負けたというのですか!?)』


『(大尉、そう見たいですね。これは凄い軍隊がいたm・・・)』


『おいそこに腹這いになっているやつ。黙ってろ。魔法通信もまる聞こえだわ!まあ普通に言ったら大隊に対して分隊はあり得んがな。だが取り敢えず黙ってろ。今から縛るからな。暴れるなよ?と言いつつ既に暴れた奴がいるからな。こうなった』


『『!?』』


『ああ、別に殺していない。気絶しただけだ。それにそろそろ海に面している方も終わるはずだ』


『264ー1から一方送信。海側の連隊長、えっとこれは中佐でいいのか?まあ取り敢えずそいつとこれは准尉か?まあいいや捕獲完了した』


『『!!??』』


『まあ聞いた通りだ。取り敢えず海へ移動するか』


『『・・・・』』






『大尉は大丈夫でしょうか?』


『分からないな。さっき敵痕跡を見つけたからな。まああの大隊ならいろんな軍隊も一網打尽だろうね』


『ですね自分達は自分たちの心配をしましょう』


『そういうこった私達が帰還しないのは不味いからな』


『は〜い・・・』


『敵がこちらに来ます・・・』


『全員戦闘準備!!!少佐、距離は?』


『・・・300、298、290これは歩きですね・・・但し私の危険度センサーが最高の黒表示を示しています・・・黒を見るのは私も初めてです・・・お気をつけて・・・』


『黒とはな・・・分かった。これから正面に来る敵は歩きで来る!!しかも少佐のスキルが黒と表示している!!!彼女自身も初めて見る黒だそうだ!!!気を引き締めないと死ぬぞ!!』


『『はっ!!』』



『距離100を切りました。まもなく視界に映ります!!』


『こういう時は先制攻撃だ!!私の合図で斉射せよ!!!』


『『はっ!!!』』


『視界に入った!!!殺れ!!!魔法や弓をぶち込んだれ!!』




ピピピピピュ!!!!キューーー!!!!ドーーーーン!!!!




『距離70を切りました!!!まさかの先制攻撃は失敗です!!!』


『何!!??取り敢えず打ちまくれ!!!』






ピピピピピピピピピュ!!!!!キューーーーー!!!!ドーーーーン!!!!







『距離40を切りました!!!これ以上はこちらに被害が出ます!!!』


『仕方ない!!!!撃ち方止め!!!撃ち方やめ!!!』




『敵まもなく20を切ります・・・・』


『・・・・10を切ります・・・・』



『5で止まりました・・・・』



『ここからは私が対話をする・・・』


『・・・・承知しました。お気をつけて・・・』


『ああ、随分と平気な顔で来たな。あんたは結構タフなのか?』


『・・・・・』


『それほどの防御力ならどこの軍隊も安泰だろう。どこの軍隊だ?』


『・・・・・』


『何故衣類が乱れていない??まさかどこかの特注か?』


『・・・・・』


『だんまりか・・・まあいい。ここまで私のプライド良いようにを汚したな。私の渾身の氷魔法で永久凍土にすれば良い!!!!』


『(詠唱中)』








カッッッッッチーーーーーーーン!!!!








『ハア・・・・ハア・・・・どうよ?効いたかこれで手出しもできま・・・・』







バリ・・・バキ・・・バリ!!!!バキ!!!!







『嘘・・・まさか・・・』


『え!?中佐の氷付がまさか!!!』






バリーーーーーーン!!!!!パラパラパラパラ・・・・







『・・・お前は化け物か・・・・?』


『中佐・・・・お気づきですか?』


『ああ、あいつ、一度も武器に指をかけていない。どういうことだ?私らをおちょくっているのか?』


『いや、それでしたら何らかの挑発が出るはずです。それが無いということは・・・』


『私らはおもちゃにすらならないってか・・・面白い・・・なら後ろのやつがお前をおもちゃにしてやる!!!伍長!!!やれ!!!』


『うす!!!捻り潰してやりますよ!!!』


『あれだけ巨漢で筋肉や脂肪でできている彼なら簡単に・・・』






バキ!!!ゴキ!!!!






『痛っっって!!!????腕が折れた!!!!』


『腕が折れただと!!??そんなまさかな。取り敢えず衛生兵!!!治療しろ!!!』


『はい!どこが折れ・・・!?』


『どうした?』


『中佐、左腕の2箇所が折れています・・・』


『何!!!!』


『・・・確かにこれは折れているな・・・皆!気を付けろ!!!巨漢で有名な伍長が腕を折られた!』


『『!!??』』


『よし!!!剣なら負けん!!!』


『よし!!騎士隊隊長もしている彼なら傷をつけるのも容易・・・』






カン!キン!バっ!!バキバキバキ・・・







『嘘だろ・・・・』


『どうした?』


『愛剣の刃の部分が素手で握りつぶしされました・・・』


『嘘だろ!?』


『これが証拠です・・・』


『確かにまるで紙をクシャクシャにするみたいになっているな・・・』


『少佐・・・これって・・・』


『ええ、我々の勝ち目はありません。本来であれば撤退ですが気になるのはあの方に担いだままにしている武器です。あれがどんな武器なのかが・・・』


『確かに・・・一度使わせて貰おうか・・・准尉?』


『はい。何でしょう?』


『貴方着色は出来たよな?』


『?はい』


『私がこれから氷の人を作るから貴方は肌色に着色して欲しいんだ』


『構いませんが何故ですか?』


『奴の肩に担いでいる武器を使うためさ』


『分かりました』



・・・・・



『これでどうですか?』


『オッケー。これで使う筈だ。ほら今手に持ったぞ?そこから何が出る・・・』






ドドドドドドドドドっ!!!!!





『中佐・・・これって・・・』


『ああ、これは私らに勝ち目は無い。しかもあれだと今から逃げても蜂の巣だ。しかも即死するというおまけ付きでな潔く負けを認めるしかなかろう・・・』


『けどどうしたら降伏となるのでしょう・・・』



『264ー11から264ー50へ。こちらは264ー1。相手が降伏宣言をする模様。但し敵は1個連隊の為応援されたし。送れ』


『代表として264ー20が応答する。了解。アウト』



『あいつ何をした?』


『恐らく応援を呼んだのかと』


『本当か?あれの隊が来たらどうするんだ?今度こそ死ぬかもよ?』


『けど逃げても同じでしょう。ここは身を任せるしか・・・』


『この際だ。仕方ないな・・・』



・・・・・



『何だ!?あの鉄のトロイは!?アレに撃たれたらひとたまりもないぞ!!??』


『けど必ずしも私達に打つわけではないかと・・・既に意思を示しているのは伝わっているはずです』


『じゃこのあとは私らはどうなるんだ?このまま死ぬのも嫌だぞ!?まさか身売りか!?


『流石にそれはしないでしょう。ですがあまり良い方法が思いつきませんね・・・最悪は身売り、ですかね』


『く・・・これも生き延びるためには必要か・・・さっきの奴が来たな。しょうがない・・・すまんが服を脱がすのを手伝ってくれないか・・・』


『中佐!!!ですが・・・』


『他に生き延びる方法は思いつかん!!!ならせめてものことをすれば多少は配慮してくれるだろう・・・』


『中佐・・・』


『早くしろ・・・』



・・・・・



『まさか下着一枚になってしまうとはな・・・けど何とかこれで優遇されるだろう・・・さあ私を襲え・・・』


『中佐・・・!?』


『中佐・・・』




『何やってるんだバカタレ。あんたは娼婦か?』


『???』


『『キャーーー喋ったーーーー!!!!』』


『黙ってろアホンダラ!んで?何故服を脱いだ?しかも白桃色下着を見せびらかして見せしめか?』


『あっあ、いやお前喋れるのだな・・・いやそんなことはいい。私は娼婦ではない!れっきとした女兵士だ。何故脱いだのかというと・・・・色気で誘えば優遇されると思ってな。それでだ』


『馬鹿か?俺達に色気も何も通じるわけないだろうが。さっさと服を着ろ。ああそうだ。捕虜にはするが奴隷にはしない。身体も売る必要もないそこだけは安心せえ。

264ー1から一方送信。海側の連隊長、えっとこれは中佐でいいのか?まあ取り敢えずそいつとこれは准尉か?まあいいや捕獲完了した。以上。

暫くしたら天馬隊の捕虜も来る。それまでに服を着ろ。良いな?』


『はっはい』






『中佐、貴女も捕まりましたか』


『それを言ったら大尉もじゃないか。まあ結果は負傷者は数人だけで後は全員無傷で捕獲されたと。そっちは?』


『こちらは全員無傷ですが全員捕らえられてここにいます』


『だろうな。私から見ても奴が居ないとかはなかったな。それにしても彼らは何者だ?』


『分かりませんが強大な軍事力です。ディスデイーンはこの人たちを相手取ったのですね。これでは敗北確定ですね。これからどうしましょうか?』


『さあ分からんな。そう言えば天馬は?まさか売られたのか?それとも殺された?』


『どちらでも無いので安心してください。貴女の真後ろで鎖で繋がれてはいますが、のんびりと餌や手入れをされていますよ?』


『何!?・・・・確かに本当に手入れしているな。私らからして見れば複雑だな』


『ええ』




『『この後どうなるのでしょうか(だろうか)?』』







『一尉なんか完封してしまいましたね』


『まあ艦隊の出番は無かったがまあこれはこれでいいな』


『そう言えば捕虜にした理由って何ですか?』


『ああ、言いそびれたな第一艦隊の1ー1。こちらは264ー1。結局出番は無かったな。まあそれは良いとして何故捕虜にしたかと言うと、この連隊の中に紛れているんだ。中央都市の城からの脱走者がな』


『『成る程なそういう事だったか(でしたか)』』

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