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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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協力国との交渉 1

協力国との交渉



「小隊長、それ本当ですか?本当ならディスデイーン奴隷王家はもうあと先がないのでは?」


「ああ、どうやらディスディーンの野郎は国の未来なんてどうでも良いようだ。元々周辺国だけでなく他星からも蔑まれているんだ。この新たな事実の判明で他国は戦争をしてまでディスデイーンを潰しにかかるだろう」


「更に言えばディスデイーンは人道を無視した奴隷の扱いと王家の怠慢が以前から問題視され、他国から改善要請を求められているのも関わらず一切の改善が見られない、寧ろ悪化の一歩が進み続けています。

なので他国は自国民が危険に遭わないようにディスデイーンへの移動制限と接近禁止命令が出ているのも関わらず、誘拐や非人道を無視してきました」


「ただ、他国は戦争までして奴隷王家を潰したくても出来なかった。それは自国民が囚われて奴隷として使役されていて迂闊に手出ししよう者なら自国民を殺すと打って出たため戦争しようにも出来なかった。けど」


「今回の尋問で相手に致命傷を与えるほどの決定打を与えることが出来ます。更に」


「ええ。今までなし崩し的に協力せざるを得なかった一部の他国もこれを機に犯罪国家との国交を断絶、

資源も断つ事ができる。では小隊長、早速これを提出しましょう!」


「いや待て。確かにそれは賛同したいが、今から急に召集かけても無理だろう。しかもまだ国交で関わりがある連中が諜報として来られたら何のために召集を掛けたのかで疑われる。それでは困るのだ。だから徐々に召集をかける。俺はそれで行く。他はそれで良いか?」


「『異議なし』」


「よし、一旦RTBだ。後ろに簀巻きしている奴を取り敢えず自衛隊の牢屋にぶち込んでおく。

上には俺と俺の周りに居た人全員来てくれ。一緒に具申した方が上も納得する。いわゆる数の暴力ってやつだ」


「『了解』」


「それとアレクサス。お前はどうする?学園に戻って潜入を続けるか?それとも俺からマサル二佐に言って同行するか?」


「俺としては同行ですが、上の命令には逆らえませんので上に任せます」


「分かった。ライゼン外務官はこのまま学園まで送ります。あとは我々にお任せください。

なおこのことは本日又は後日送信します」


「お願いします」



取り敢えずイエローリスト入りの容疑者を収容すべく、搬送する。その間も


「良いのか?俺をとっ捕まえても?あとで俺の仲間が俺を奪い返しに来るぞ?今のうちに解放した方が身の為だぞ」


と言っていたがそこは


「お前が言っていた仲間って・・・これか」


と二尉が取り出したのは


「うっ嘘・・・だろ・・・」


そう。マルコ容疑者が目を疑うのも無理はない。何しろ茂みの中に奴の仲間であろう仲間の生首と


(ダッダッダッダ、ダッダッダッダ)


(ドスっ ゴスっ バゴっ ドドっ)


自衛隊とライゼンの銃撃で木から落ちて絶命している奴の仲間の残骸であった


「んで?何が奪い返しに来るだと?次はお前の番でもいいのだぞ?お前の生首でもありゃ、最低でもウンベルトとディスデイーンは問答無用で潰せるしな。言っとくが護送しているのはただの建前だ。他は分からんが最低でも言えるのはお前の周りは全て殺害したがっている。けど上の命令で動かないだけだ。ほら、こやつを見てみ?

今すぐにでも殺しそうな雰囲気を出しているだろう?」


「第一分隊長。殺しそうではなく殺したいのです」


「おお、そうだったな。まあ落ち着け?あ〜よし、なら今から言うのはあくまでも独り言だからな?

「誰でも良いからこの脳みそ腐った奴を黙らせる方法は無いかな〜〜?脅しでも物理でも良いから居ないかな〜黙らせる方法はないかな〜?よし、こころ中でこう言おう。脅しも物理も許可するっと」」


「「・・・・」」


怒りのオーラを出す音(・・・ゴ〜〜〜!!!)


トゲのある歯を見せる音(・・・・キラーン!!)


剣を研いでる音(シャキ!シャキ!)


銃を手入れするカチャカチャカチャカチャ・・・


サバイバルナイフを舌で舐める・・・クチャ・・・


不敵な笑みを見せて笑う・・・ヘッヘッ・・・



「分かった!もう怖いのでやめて!やめて下さい〜お願いします・・・(涙声)」


「え?そう?ならいいや」


そんな具合で護送も終盤になると小隊長が無線を入れる


「一等陸尉からマサル二佐へ。容疑者の捕獲に成功現在護送中です。あと十分弱でラローツに到着します」


『了解した。どうだ?収穫はあったか?まさかたかだか雑草で収穫しました〜って言うわけじゃ無いよな?」


「ははっ雑草でも収穫は収穫ですがご安心を。超巨大タラバガニ又は伊勢海老級が収穫されました。

期待してください。報告はその時にお伝えします」


『おお〜。それは首を長くして待っているよ。アウト』


ということでようやくラローツに到着する。そして早速上官(一尉)の指示でマルコを独房へ収容し事の顛末を報告すると段々上官の顔つきが良くなる。すると第一声に


「よくやったお前ら。これは新たな歴史が刻み込まれるであろう。早速まずはこのラーズベルト周辺の国々を召集する。悪いがアレクサスはマサル殿の指示をあおってくれ」


「はっ。マサル二佐どうしますか?」


「今回は戦争になるかもしれない。同じ自衛隊仲間ではあるが流石にまだ戦地に赴くのは早すぎる。だから貴殿ができるのはラーズベルトを含む王家の召集だけだ。交渉会の同席は構わないが極力控えるように」


「了解しました。では私はラーズベルトを召集いたします。時間や場所はどちらにしますか?」


「今はまだ14時か。17時にこのラローツ駐屯地入口で頼む。他国は他にやらせる」


「了解しました。では私は一旦失礼します」


さて久しぶりにラーズベルト(叔父さん)に会いに行くか。手が空いていればいいのだがな。取り敢えず少々距離があるため街中専用の馬車を探すか


「すいません。良いですか?」


「おお、坊やどうした?迷子か?」


「違うよ。乗せて欲しいの」


「・・・別に良いが、お金はあるのか?いやぼったくるでは無いのだが、子供って中々お金は持たないだろう?

だからお金を持っているか聞いているんだ」


「確かに一理ありますね。でも普通にあるよ。取り敢えず王城入り口までお願い。お姉ちゃんがそこで待っているんだ〜。何なら前払いで良いよ〜」


「そっそうか。一理あるって中々難しい言葉知っているね。まあ念のためだ。前払いでいこう。王城入り口だとすると15フィート有ればいい」


「ありがとうおじさん。はい!15フィート」


「おお、本当にあったな。分かった。なら乗りな。送るよ」


「ありがとう」


ふう〜。自分を偽るのも大変だな。まあ周りから見れば俺はまだ9歳だしな。しょうがないか

暫く馬車でゆらゆらしていると馬車が止まる。着いたのか?


「坊や。着いたぜ」


「ありがとうおじさん。助かったよ」


「なーに良いってことよ。じゃーな。気をつけるのだぞ」


さて王城に着いたのは良いものの、まず在宅しているかだな。取り敢えず門番に聞くか。てか多いな門番。男女合わせて4人いるじゃ無いか


「止まれ。坊主ここは勝手に入っては行けないぞ。迷子なら探してあげるよ」


ここもか・・・


「いや。今回はラーズベルト王に逢いにきました。緊急事なので至急取り次いでいただくと有り難いです」


「国王に会いに来た?緊急で?そんな話ってあったっけ?」


「いや?でも緊急なら連絡がないのも分かるが?仮にあったとしてこんな子供に任せるか?」


「うーん。取り敢えず坊や。誰が言ったか分かる?」


「?俺より偉い人ですが?」


「どこの誰だい?」


「日本国自衛隊です」


「「「「!?」」」」


門番は驚いた表情を見せる。すると一人の女性門番が何か思い出したかのように更に話続ける


「ね、ねえ僕?もしかしてだけど君、アレクサス君じゃない?」


「そうです。はい証明証」


「「「!!??」」」


「やっぱりね〜。しかし参ったわね・・・」


「どうしたのですか?やっぱり不在ですか?」


「いや、居ることは居るのだけど、実は今別の国と会談してて、それで今は緊急時以外は全て排除と言われているからね・・・」


「そうですか・・・どうしよう・・・因みに別の国ってどこか分かりますか?」


「取り敢えず王城の中までは案内するよ。ここではちょっとね」


「はい。有難うございます」


「ということで私はこの子を案内するから、代わりの人を呼んでくるから少しの間宜しくね」


「「「頼みます」」」


マジか・・・タイミング最悪だな。取り敢えず状況を見て親父に報告するか。

そして庭だけでも大量の護衛とメイド、執事がいるな。その中で子供の俺がここにいるとか場違いすぎるだろ。しかも玄関に着いたのはいいものの、複数国の護衛によるチェックがあるし、面倒だけど仕方ない


「あれ?入り口の門番の方ですよね?何故子供を連れているのです?」


「うん。ちょっと訳ありでして、孤児とかでは無いのでご安心下さい。この子の目的はラーズベルト王のに接触したいそうです。しかも緊急で。しかし今は会談中なので、取り敢えず王城内にある応接室か詰所にでも居させようと思いまして」


「訳ありだけど緊急?目的はラーズベルトに接触?なんか色々訳わからないですね。

取り敢えず諜報とかではないのですか?」


「ええ。諜報でも暗殺でも無いです。寧ろ貴方方全員の味方ですよ?」


「?どういうことですか?」


うーん早く終わらせて欲しいけどなー・・・待つか。しかも段々と周りには人が集まっているし何ならちょっかいを出しているメイドさんに騎士もいるし


「この子可愛いですね。お持ち帰りしても良いですか?」

「くそっ私がもう少し若ければ・・・」

「可愛いな〜。食べちゃいたい」

「この子の両親ってどんな人だろう?交渉したいなー」


「おお、この子の腕を触ってみろ?結構硬いぞ?」

「あっ本当ですね。これは相当鍛えないと無理ですよ?」

「この子を是非騎士として来て欲しいです。期待の新人になりますよ」

「ははっいつか体力対でもしたいものだ」


とこんな感じに


「まあ、スパイならこんなお触りだけで気を巡らせるのですが、そんな雰囲気はないですし何より、気を巡らすのではなく諦めているに近いですね。それに私達の味方ってどういう意味ですか?」


「簡単な話が、この子もある国を支えているんだ。軍隊として更に憲兵としてもね」


軍隊と憲兵の単語で場は静まる


「え?この子憲兵さんなの?意外」

「え?軍隊ということは戦争にも行っているってこと?」

「こんな可愛い子が戦地へ!?どこよ!?その軍隊って!?今すぐにでもその軍隊名を出しなさい。この子を直ぐにでも解放させるわ」

「この子が可哀想よ・・・」


「まさかこんな小さき子が兵士とはな・・・何とも複雑なものだ」

「けどその割には今いる軍隊に誇りを持っている様に見えるのは気のせいですかね?」

「憲兵をしているのか。ならこんな筋肉も頷けるな」

「どこの憲兵だろ?興味があるな」


「お客様。私も元軍人ですが、その多彩なオーラはかなりの場を潜り抜けているはずです。後程お話を」

「私は今は国々の文化について学んでいますが、子が軍隊など相当な事情があるはず」

「私も後程詳しいお話をお聞かせ下さい」


と今度は執事も混ざった状況で同情などの視線が送られる。別にもう普通になっているから良いけどな


「けっ憲兵さんですか。失礼ですがどちらの憲兵様ですか?確認のためお願いします」


「兵士では無いのだがな・・・まあいいや。日本国自衛隊所属です。こちらが証明証です」


「『・・・!?』」


あっ皆固まったな。


「あっ、やっ、自衛隊の方でしたか・・・これは失礼しました」


「別に大丈夫です。まあ普通に考えたら子供が兵士とか、どんな紛争国家だよ!にもなりますよね」


「あっはい。あのー・・・先程他国の使用人含めて結構お触りしてましたが、その、気に障ったりはしてますか?」


「ああ、平気ですよ。アレクサス君はそんなの気にしませんから。それに彼はそう簡単には怒りません。

何でしたら女装してもなるようになれ!みたいな人です。彼はそういう人です」


「色々語弊はありますが、まあ気に触れてないのでご安心下さい。一つ質問良いですか?

先程門番は申した通り多国の会談と申していましたが、どこの国かって分かりますか?」


「はい。ラーズベルト王国、ディーリング公国、カロバース皇国、ベックス魔物国、ウンバミン共和国、ザキゾロ連邦、サンケル帝国、ヒューベイ軍国家、フィンター諸国の9つの国です」


ワオー。今必要な国プラスアルファーが勢ぞろいかよ。さっきのタイミング最悪は前言撤回だな。

これはわざわざ移動するよりここで引き続き開催した方が良さそうだな


「ははっ分かりました。ありがとうございます。すいませんが皆様、もう暫くその場でいて下さい。

詳細は後で説明します」


「はい」


俺は襟に付けた無線機のマイクを使い伝える


「アレクサス一士からマサル二佐」


『マサル二佐だ。どうした?』


「良い情報です。先程名前が上がった国が現在全ての国とプラスアルファでラーズベルト王国王城内で今絶賛会談中との情報が護衛官から判明しました。これは駐屯地に赴くよりここでした方が良さそうかと」


『マジか!それはいい偶然だな。分かった。其方の会談終了後速やかにこちらの会談を始める。合図を知らせろ。その間は待機する』


「了解!皆様にお伝えします。9国との会談が終了後、我々自衛隊の会談を始めます。なのでもう暫くこの王城内にいて下さい。なお、国王達の説得は自分がします。なので皆様はそれぞれご対応をお願いします」


「『はっはい!!』」


「す、すいません。会談が終わりました」


「また良いタイミングだな。分かりました。今から自衛隊を呼びますので対応を」


「はい!」



「アレクサス一士から一方送信。9国の会談終了、いつでも行けます」



王国達の会話


「いやあ、良い会談でした」


「いえいえ、こちらも良い参考になりました。次の会談も期待しています」


「ここはこれで良いですね」


「そうですねここはこれでこれはこれで良いですね」


「有難うございます」


「今回の結果ですが、こうなりました」


「・・・うむ、良い結果が出たな」


「こちらもです。またいい結果をお待ちしてます」



「では皆のものかいさ・・・」




「すいませんがもう少しだけお待ち下さい」


「「誰だ!?」」



「俺ですよ。ラーズベルト王(叔父さん)


「あっアレクサス(我が甥よ)!どうした?こんなところで?」


「国王、今回は仕事として来ました」


「しっ仕事だと!?」


「はい」



「あっあのー全然話には付いていけないのですがこちらの方はどなたですか?」


「アレクサス、頼みます」


「申し訳ございません。皆様にはもう少しだけこの場に居させて下さい。

申し遅れました。俺はアレクサス。所属は、日本国自衛隊所属です。こちらが証明です。以後お見知り置きを」


「『!?』」


「自衛隊の方が何故?この場に留めておく理由は何ですか?」


「上官が来られるまで簡単にご説明しておきましょう。後ろの護衛や使用人の方もどうぞ同席していただいて構いません。さて軽く説明します。皆様はディスデイーン奴隷国家をご存じですか?」


「ああ、あの非人道で有名な犯罪国家だろ?それがどうした?」


「私達自衛隊が本日の昼後に奴隷国家を致命傷を負わせるほどが出来るほどの証拠を見つけました」


「「何!?それは本当か!?」」


「ええ事実です。後程俺の上官がその証拠を持ってきます。俺はただの貴方達を引き止めるだけの要員です」


「成る程。しかし何故そのまま行かない?君らなら普通に殲滅も出来るだろう?何故わざわざ?」


「簡単な話です。我々自衛隊は奴隷国家と国交を一度もしていません。故に何も知らない、誘拐されている他国民もいるかもしれない。なので皆様に許可を頂きたいのです。救出と奴隷国家の殲滅許可を」


「なるほどな。なら一先ずはその上官が来るまで待つか」


「ありがとうございます。もう暫くおま・・・」


「お待たせ一士」


「お疲れ様ですニ佐。上官が参りましたので続きはこちらへ」




さてようやく長年に渡って国民を苦しめてきた奴隷国家を殲滅するカウントが今鳴り始めた



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