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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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派閥争い

派閥争い



次の週明け。俺は普通に制服に着替えてサラと一緒に登校した。

勿論その間にも


「あっあの!アレクサス君!一目惚れしました!好きです!付き合ってください!」

「あーズルイ!アレクサス君。私はどう?良いお姉さんは好きかしら?

「教師の身分上禁断の恋愛になるので愛の告白は出来ませんが、それでも告白します。

アレクサス君。私と今晩どう?そのまま同衾でも良いよ?」


とこのように女子から告白される日々がまるで日常的になってきている。勿論


「皆様の告白はありがたいです。ですが丁重にお断りを入れさせて頂きます」


といつもの様にお断りを入れた。女子からは


「そんな〜・・・」

「今日こそはイケると思ったのに・・・」

「諦めない。私は諦めないぞ!」

「ふざけるな!それは私達も同じだ!」


と、どうやら諦める様子はないみたいだ。

初めは嫉妬の目で見る男子も、俺が告白されても中々okを出さないのをようやくわかってきたのか、今度は


「ほー、次はあの3学年一の美少女からの告白か」

「けどアレクサスの事だからまたのらりくらりで断るんじゃ無いの?」

「けどここまで来て誰も受理されないって中々凄いと思うけどな〜」


とこのように今度は呆れか又は日常になってきてるからか、またかみたいな目でここ最近そういう目が来るようになって来た。そしてそれを面白がっているからか知らんが、挙げ句の果てには


「またアレクサスに告白するものが現れた!女子生徒はどうする!?」

「女子生徒は告白した!」

「アレクサスはどうする!?」

「断った!」

「女子生徒に10000ダメージが入る!」

「女子生徒は倒れた!」


「またアレクサスに告白する者現れる!さあどう立ち回る!?」

「アレクサスに媚薬薬を投げ込む!がまるで効いていない!」

「女子生徒は剣を出し、側面から切り込みを入れにかかる!」

「弾かれてしまう!」

「アレクサスの威圧の咆哮!」

「女子生徒は咆哮で乙ってしまう!」

「報酬金がゼロになりました。捕獲クエストは失敗しました」


と何故かゲームみたいな実況?が遠くから聴こえて来る。お前らこっちはかわすのに必死なんだがな・・・

言ってもしょうがないのでそのまま2学年6クラスの教室に入るが、入って早々ここでも争いが勃発中である


「だから!ここは俺らハレルド一派が出る!お前らは引っ込んでろ!」

「何を馬鹿なことを言っている?ここは俺達ディドント一派が出る幕だろう。君達が不要だろう」

「あんた達煩い!ここはあたしらメリー一派が出るわ!あんた達が要らないんじゃないの!?」

「貴方達およしなさい!ここは私達スーナ一派が出ますわ。貴方達は蚊帳の外がお似合いですわ」


とここでもこのように言い争っている。先程とは違い何に争っているのかが分からんが、取り敢えず取り巻き達に聞いてみた


「おっす。すまんが朝っぱらから何の争いをしているんだ?意味があるのか?」


「おーおはよう。そっかアレクサスは派閥には無所属だったな。簡単に言えば他国との試合が1ヶ月後に開催するのだが、その試合で代表としてうちのクラスと他学年数クラスが選ばれたんだ。んで出来るだけ多人数が出れるのが望ましいらしくって、それならうちのクラス内の派閥から出るのが良いだろうとうちのクラスの一人が言い始めて、今に至る訳だ。実は選ばれたと言っても全員が出れるわけでは無いからな」


「なるほどな。そんなに大事かその試合というのは?あとどんな試合なんだ?」


「先にどんな試合なのかを教えるよ。詳細は貴族や財閥系になるからあまり詳しくは言えないから簡単に言う。

試合内容は学問や技術、実力、経験が試合内容で用は実力以外は試合というより競争だね。


学問はまあ知っての通りどれだけ知識を得ているか。知識の内容に関しては別に指定はないから何でもいいんだ。昔はどうしたら日本国に対応するかという、その時は確か答弁だっけ?で上がったくらいだから本当に何でもいいはずだ。勿論却下されたけどな。理由は簡単で既に日本国が対応済みだったからだ。


技術は魔道具や武器系を製作したり改良したりといった事を競うものなんだ。これも汎用やオリジナリティーが有れば良かった筈だ。面白いのは20年前に魔力増強機が紹介された事だね。通常の状態から更に増大させて魔力枯渇や強大な魔力を出すことが出来る代物が出たんだ。当時としては画期的アイテムだったけど、運用性の無さや維持が難しいなどの理由で却下されたんだ。その代物って案外諸刃の剣でね。使う度に通常の自身魔力より減る作用や重くて取り回し辛さ、使う度に疲れやすくなったり急に故障するなどの事態が発生して直ぐに廃棄されたらしい。中にはそのアイテムを使ったことにより、意識不明や亡くなった者もいるとか。

それを注意事項として取り上げなかった発表者には多額の賠償金と罰が下ったそうだ。


実力の方はこれは完全に試合だね。これは言わなくても分かるかな?ルールも大して変わらないよ。


最後に経験だが、これは正直に言って専門的知識や経験が無いと難しい、寧ろ勝負にならないくらいの勝負だ。

例えば兵士として戦地に赴いた事があるとか、国に仕えたことがあるとかそういった類が無ければ辛いと思う。

正直に言えば、この経験面で試合って中々聴かないから、基準も分からないんだ。

とまあそんな感じだよ。


次に大事の部分だけど、この試合はある意味では将来が決まる通過点として見てくれれば良いと思うよ。

実は開催しているのはこの学園じゃなくって、多数の国や星なんだ。未来の希望の星を見繕うってね。

だからみんな必死なんだ。この試合で善悪が決まるくらいね。

実際に試合に勝って宮廷に仕えると約束された者や騎士や軍に入れるように口添えをされた者、

未来の卵を潰さないためにその家系を含めて役所から援助を受けた者、果てには玉の輿を約束した者までいる。

それくらい重要なんだ。そして彼らには辛くも選ばれなかったクラスの代表でもあるんだ。

別に負けても構わないのだが無残な負け方をしようなら、その学園の品位自体が疑われてしまうんだ。

『この学園は平気か?』などとね。だからみんなプライドと想いを背負っているんだ。『自分だけでなく皆も一緒に』とね」


「そうか。そういうことね」


てっきり傲慢な連中かと思いきや、しっかりと責務を果たそうとしてるのだな。派閥争いが無ければだが


「それでいつになったらこの争いは収まるんだ?もうすぐで授業が始まるぞ?」


「残念ながら最低でもあと数日は続くだろうな」


「数日かよ・・・」


「これはあくまでも俺の予想だがアレクサスともう一人がどこかに入れば収まるんじゃないか?」


「何でだ?俺はそんなに強く無いぞ?」


と否定したらその言葉をクラス全員が聴いていたのか


「『何言ってるんだ(のよ)!?アレクサス(君)はめちゃくちゃ強いだろ(でしょ)!!』」


「いやそんな全員で否定しなくても」


「いいや!アレクサスは強い!強すぎる!」

「去年なんか1対15人しかも教師が混ざっている状態で理不尽な試合ルールなのに完封勝利したでしょ?それなのに強くないって・・・」

「謙遜もしすぎると嫌味だぞ」

「そうよ。これはみんな思ってたことだけど、このクラスにアレクサス君が居ると聞いた瞬間誰が先に取り込むかで争って暴力まで発展したくらいだからね?」

「まあ結果だけ言えば何処にも取り込めなかったけど」

「今でも思うのですわ。どうすれば気を引けるのか?どうしたら派閥に入ってくれるのか。今でもこの場に居る人達とアレクサス君は見えないでしょうが、火花が散っていますわよ?」

「初めのうちなんか何か脅しでも入れればなんとか入るのではと思って皆で探りを入れたりしていたのだが」

「私達自慢の偵察班が見失ったり逆に見つかったり挙句には依頼者を特定されたりとて大変だったの」

「特に特定された時は焦りに焦ったな。一応俺もかなりの偵察技術があると自他共に認める実力だったのに、

化けの皮が剥がされた時は殺されるかと思ったからな」

「そこからつけ回すのをやめたのよ。いつか仕返しされそうで怖かったから」

「でもアレクサスは何も言って来ないしこいつがバレた時も」

「『あ〜お前か〜。うーんまあ良いや。気をつけて帰れよ〜』だけだったもんね」

「だから露骨なことをやめて大胆にしたんだ」

「本音から言えば入って欲しい半分、諦め半分ね」

「だってアレクサス、何処にも入ってないからな。研究会にも課外活動も派閥にも」

「だから1人が好きなのかな?と思っているの」

「何しろ誘い始めてから既に4ヵ月経っているからな」

「だから改めて言うよ」

「『アレクサス(君)俺(私)達の派閥に入ってください』」


なるほどな。まあ遠回しだが俺の俺の人間性と派閥介入か。正直言ってメリットは何も無い。寧ろデメリットばかりだな。それに派閥だから卒業まで永遠かもしれないしな


「すまんが俺はやっぱりやめとくよそういう柄じゃない」


「まあアレクサス君らしい回答だね。けど入って欲しいんだ。私達の未来が掛かってるんだよ。アレクサス君も将来が決まるかもだよ?」


「気持ちは分かるがそれでどうして派閥に入らないといけないんだ?別に派閥で出てこいというルールは無いのだろ?それに人数制限があるだけでその気なら一人だけでも良いのだろ?」


「それはそうだけど・・・」


「アレクサス、先程彼女が言った通り君の将来も決まるかもしれんぞ?少し早いかもしれないが今のうちに決まるのも良いと思うけど?」


「俺の将来の事なら気にしなくても良いぞ。お前らは知っているだろ?俺の出身地を」


「え〜っと確か日本国のカサジマケンだっけ?確かアーエフ騎士国家大都市の一つゼルの隣だったか?」


「そうだそこだ。もう既にそこの総合ギルドから職員としてお誘いを受けているんだ」


嘘八百だがこの場を切り抜けるには十分だろう。すると場は騒然とする。恐らく既に将来が決まっていることにだろう。というか貴族出身もある程度決まっているのでは無いか?


「凄いもう既に決まっていたとは・・・これでは尚更取り込めませんね」


「すまんな。俺が言えるのは派閥争いをどう決着付けるかとしか言えないな」


「その方法は?」


「簡単だろう。互いを啀み合っているならその部門で対決すれば良いじゃん。

実力は実力で、技術は技術で派閥対決して勝利数の多い方が選抜として出るということで」


「その方法か・・・これ以上啀み合っても終わらないしそれで行こうか」


「『賛成』」



何とか収まったな。そういえばライゼンは何も言ってこなかったな。まあ彼は彼なりに何かしているのであろう

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