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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
29/261

処罰

久しぶりに1万文字を突破した!

処罰



俺は謁見間に入場し、指定された席へ着く。

てか思ったけど机と椅子とか会議でもするのか?

席分けは、各国ごとに並び、右から王→政界→貴族→兵士→一般民という順番になっている。

俺は後に王に挨拶をするため、待機席に着く。

暫くするとラーズベルト王と王族が入場し、声が全体に対して掛かる


「全員起立してください」


司会者?の指示に従い全員起立する


「皆の者。今回はこのような出来事に付き合わせてしまって申し訳ない。心よりお詫び申す」


ここでまさかの王自身が謝罪として頭を早速下げたのに対し、場がざわつく


「ざわつくのも無理は無いが、今回はこのような仕打ちが起きてしまった。正直言えばこれでもこと足りんかも知れんが一先ず謝罪をする。すまなかった」


10秒程経ち、王が頭を上げたあと、司会者に対し頷きをして指示が掛かる


「全員お座り下さい。

これより処罰会を始めます。尚皆様の机にお飲み物をお聞きに回りますので、ご希望があれば申請して下さい」


暫くするとメイドさんが俺に回ってきた


「ご希望はございますか?」

「2つ良いですか?」

「承ります」

「1つ目は緑茶で、もう一つはブラックコーヒー、豆はブレンドで」

「かしこまりました。ホットにしますか?アイスにしますか?」

「どちらともホットで」

「かしこまりました。少々お待ち下さい」


メイドさんはお辞儀をした後、暫くしたら飲み物が来た


「お待たせしました。緑茶とコーヒー、どちらもホットです」

「ありがとう」


するとメイドさんは司会者に頷き、司会者も頷き返す。

どうやら俺が最後みたいだな


「それでは処罰を開廷致します。私は一旦下がります。

それでは王、お願い致します」


「分かった。

今回の事の顛末は他国に情報が漏れてしまった。別に他国を非難するつもりは無いが、出来れば内密にしたかったのが本音である。

そして話を聞く限り、情報の食い違いや誤りがあるため、このような場所で開く事にした。

皆の者には少々時間を頂く事になるが、それでも良いか?」


俺を含め、全員が肯定の意として頷く


「分かった。

次に今回の席分けだが、これは質問者と応答者を明確にする為、そして自分は発言しただのしてないだのと食い違いを防ぐ為、このようにして頂いた。

こちらも併せて了承して頂きたい。宜しいか?」


再度同じ様に頷き返す


「それでは始める。

先ずはことの顛末をお答えしよう」


その後、王は俺(まだ身分は明かしていない)とサラ第4王女の関係を話し、その後どうしてこうなったかを嘘偽りなく答えた。

語ってる間、場はざわつき、驚愕や呆れなどが溢れかえる、親父曰くカオスな状態が暫く続く。

最後に処罰の判断は日本国、又は自衛隊がすると答えて応答を終了した


「ワシの話は以上だ。

これから先は質問を可能な限り受け付ける。

尚、質疑応答の際、自衛隊の希望で自己紹介、身分をを添えお応えして頂きたい。では何かあるか?どうぞ」


「私はカロバース皇国第1皇子のシックザード・ジュ・カロバースだ。

仮に彼等自衛隊が寛大な処置としてお咎め無しとなったとしても、ラーズベルトはどういった処罰をするのかお応え頂きたい」


「そのような場合は彼等の希望、例えば我々も同様な寛大な処置等の希望があれば、情状酌量として1週間の強制労働と1週間の謹慎、計2週間の罰を例に考えている。

逆に希望が無ければ、例えば今回の影響で其方も被害を被ったとなれば、賠償請求されても止む終えないと考える。

また、その責任としてサラ王女を追放せよという声があった場合は議論し、妥当と判断されれば下すことも致す。

ワシの責任として、親(監督)不履行責任が問われたら自身も罰を下すことを躊躇わず行う。以上だ」


「では、法律に則り裁きを下すと?」


「ああ、家族だからって法律を逆らって良いわけがないからな」


「分かった」


「次は?どうぞ」


「俺は先程の国と同じく、カロバース皇国子爵のダンガ・アガ・デアルド・アラガ子爵だ。

俺の領地、アラガはすぐそばにラーズベルトとの国境がある。

その為今回の様な情報は勿論、噂話まで耳にすることがある。今回の件で我が領地の住民は皆不安顔をしている。

そのことに対して説明責任はどう果たす?」


「他国ではあるが、説明責任は果たすとワシは考えている。少し時間を頂ければ其方にワシ自身が出向こうと思っている」


「普通に考えたらそうなるだろうよ。ここはきっちりせえよ?勿論他の国境付近の地もな」


「分かっておる。他は?どうぞ」


「私はウンバミン共和国大都市ゼルネル軍港共同港町のミケロナ市長です。

サラ王女に質問します。何故直ぐに王に報告しなかったのですか?父娘の関係なら直ぐに出来たでしょう。

しかし先程の顛末を聞く限りでは何故直ぐに報告しなかったのかが語られませんでした。

なのでこれを質問した次第です。お答え下さい」


「はっはい。先ず先程お父様から私とその彼の血筋関係を話していただきました。私と彼は従兄妹であると。

実は私はそれでも彼と従兄妹で終わるのが嫌でした。

感の良い方でしたらお分かりでしょうが、私は彼に恋をしてしまったのです。

私はまだ勉強の身なので、他国の状況は分かりませんが、一つ言えるのは当国の法律では、血筋関係のあるものとは婚姻出来ないとなっています。

それを承知の上で彼に愛の告白したのです。

けど彼は当法律となにより、私が好みではないと言われ、暫く立ち直れないでいたのです。

それが数日経ってしまい、このような事件が起こってしまったのです。

結論は私のせいとなります。申し訳ございません」


「いっいえ・・・てっきり・・・いえ以上です」


「次は?どうぞ」


「我はアイシック公国正規陸軍のジュウロンネン准将だ。

今回の件で王は全体的にどう受け止める?そしてどうする?

言っとくけど対策しますと言っても我は無理と考えるが?今回は人の心理が原因だからな」


「王としては馬鹿者!としばきたいですし、親としては頭の悩みの種が増えたと受け止めています。

今後どうするかというのは正直お答えできません。

守秘とかではなく今は思いつかないので応えられない、という意味といて受け止めてください」


「・・・人の悩みは怖いぞ?」


「・・・重々承知です・・・次は?どうぞ」


「私がお応えする・・・ってその前に、私は人型になれるが、変身した方が良いか?」


「見やすさの為、お願いできるか?」


「承知。では改めて。

私はベックス魔物国空方面飛物(オサ)のリン。

先程は鳥だったが要望に合わせ、変身ができる。

質問というか意見だが、そんな法律があるなら改定しないの?婚姻ならそんなに問題視されないと思うが?」


「・・・正直当国の院に議題としては上がったが婚姻の緩和には半々で賛成反対があるため平行線になっている。暫くは続くだろうとは予想する」


「何故半分が反対する?」


「血筋が強くなり変な気を使うのと、血筋があるとその人に似るのが嫌だという人がいる。そしてこれは貴族ならありがちなのだが、政略結婚で血縁者と繋がりたくないという人もいて、中々話が進まないのが現状」


「・・・分かった」


「次は・・・」


とこんな調子で残りの3ヵ国21人を対応した。

最後の一人は「自衛隊、というか日本国は何処だ!」と叫んでいたがラーズベルト王が「この場でご清聴している」と言った途端、顔を青ざめていた。

口を今更抑えていたが、残念ながらバッチリ声と録音はしたので言い逃れは出来ないよ〜と内心思いながら、質疑応答は終えた。

暫くしたら、遂に俺の番が回ってきた。今回の服装は学園の制服なので端から見れば無関係者に見えるので、胸ポケに身分証を忍ばていた。

ラーズベルト以外の方は俺が自衛隊とは知らないのでどんな反応するか


「質疑応答の時間を終える。少し休憩し、10分後再開する。再開後は自衛隊の判断から始める」


少し休憩をとり、準備を整えていざ臨場!


「それでは、次に自衛隊の処罰の判断を下す。

ではアレクサス君。中央へ」


「はい」


俺は間の中央へ足を向ける。机の配置がコの字になっているからだ。

そして他の反応は


「子供じゃないか・・・」

「なんでこんなところに」

「まさかワナ!?」

「ほら僕ちゃん出るところは向こうだよ?」


とこんな感じで予想通りであった。勿論胸ポケのボイスレコーダーと無線マイクを送信のみにしているため、うちの上司には今頃対応に追われているだろう


「皆の者!静まれ!この方は本物だ!」


「そう言われましても。こんなお子様が本物とは思えませんよ?ほら飴あげるからこっちおいで?」


「貴女。お名前を教えて下さい」


「?まあいいでしょう。(かくかくしかじか)」


「ありがとうございます。ご厚意は嬉しいですがお断りします」


「?あら難しいことを知ってるのね〜。けどここは貴方のいる場所じゃないのよ?お姉さんの言う通りにしてね?」


「そうだそうだ!早く出てってよ〜はっはっは」


「「ほらほら」」


「はあ・・・なかなか諦めが悪いのね貴方。良いわ。

我が兵達。お願いね?」


「『はっ!』」


「・・・王。どうしますか?」


「・・・アレクサス君・・・君に任せる・・・」


「承知」


てことで俺は片っ端からその兵達をボコボコにして軽く部屋のオブジェクトにした。すると流石に驚きを隠さないのか、他の馬鹿が


「なっなんなんだよこいつ!ラーズベルト王!こんなこと許されると!?」


「いや、ワシは本当の事しか言ってないが?」


「何処がよ!こんな強いのいるわけないでしょ!?」


「だったらその者に問いただせば良いではないか?」


「・・・それもそうだな。ねえ僕?自衛隊と嘘付いたらダメだよ?」


「本当だ。だったら見るか?本物である証拠を」


「?その言い方だとあるのね?おもちゃが」


「・・・後悔しても知りませんよ?」


「後悔ってね。可愛い。良いわ。お姉さん達が後悔しないと約束するわ。ね?」


「『(ウンウン)』」


「では出します。これが身分証です」


「えっと何何?・・・って・・・」


「あっあの・・・これ・・・本物では?」


「みんな何言ってるのよ〜そんなこと・・・そんなこと・・・ある・・・?」


「えっと、あるみたい・・・ですね」


「えっと・・・僕、いやアレクサス様・・・これは・・・」


「うん。んで?後悔するなよっと言ったよな?結果は?」


「『すっすいません!!後悔しました!!』」


「ったく。だからワシは初めから嘘付いてない、寧ろずっと本物と言っただろうに・・・」


「けどこんな・・・子供が・・・自衛隊なんて・・・」


「まっ驚くよな。ワシも初めは驚いたな」


「でしょでしょ!?だったら・・・」


「けど時すでに遅し・・・な?」


俺は無言の圧力を加えた。

すると周りはガクガクと縦に頷き、席に座る。

さてようやく俺のターンだ!


「さて、各国の処罰は後々にしときまして、先ず初めにサラ第4王女に対しての我々自衛隊の処罰の内容をお答えします」


そう俺が答えるとその場にいるもの全員固唾を飲んで俺を見ている


「自衛隊としての答えは『謝罪は受け入れる。処罰は任せる』というのがうちの上官の発言です。

次に自分はというと、1ヶ月、1日12時間の強制労働を希望ですが、第一優先としては自分の上官となりますので自分は2の次と思って頂ければ幸いです。


この希望にした理由は、確かに捜査には妨害されましたが、逆に更に悪事を暴くことが出来ました。それによりこの量刑に至った次第です」


「そうか。

一つ質問するが、お主と上司の階級は何になる?皆にも分かりやすく軍隊階級で頼む」


「先ず自分の階級は軍隊で言えば、海軍の1等兵。

次に上官の階級は、空軍の中佐、になります」


その階級で場がまたざわつく


「・・・何故中佐が1等兵、しかも管轄が違うのに何故」

「う〜ん、最低でも同じ管轄下なら分かるけど」

「あれか?上官といっても参謀とかか?」

「それならあり得るかも知れんが・・・」


「あ〜・・・一応言っときますが、上官との関係は親子ですので・・・」


「あ〜なる程、親子なんですねー・・・」


取り敢えず俺は耳を塞いどいで備える。そして


「『えぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!!????』」


はい。親父曰くお約束ありがとうございます


「とまあ、そういうことです」


「はっはあ・・・」


「取り敢えず自衛隊としてはこんなところです。

次に個人としてですが、このような話をされてもやはりサラに対して好意は持てません。申し訳ございません」


「そっそんな・・・」


「ならワシもサラの親として、そして君の叔父としても発言しよう。何故そこまで頑なに拒む?

ワシが言うのもなんだが我が娘は可愛いと思っておる。

実際にまだ7歳なのに、既に婚姻の申し出が相次いでいる。

これもまたワシが言うのもなんだが、この場にいる一部の者も同様にいる。別に信用してないわけではないが、どうも裏がありそうで怖いのだ。


その者に娘を預けるより、アレクサス君に預けたいと考えている。他の者には申し訳ないが、子供がいる者なら同じ様なことをするだろう。どうだ?考え直してくれないか?

法律なら軽くなら改定も出来るから、そこは心配しなくてもいい」


「あ〜、実は私達もラーズベルト王に賛成しますよ?」


「取り敢えず先ず先に、アレクサス様。先程の無礼をお許し下さい。罰は後にお受けしますので今はお待ち下さい。

私達も同じ様に子供は居ます。中には片親しかなく、必死で我が子を育てた者も中にはいます。

確かに今後の事を考えると下の者は上の者にすがった方が後で安定するという、政略結婚もありますがそれは建前です。


実際には息子娘には幸せになって貰いたいと思うのが親としての心境です。

今回の場合も、実は政略結婚でサラ様に引っ掛かった者も多く、実際には両想い同士で婚姻したい者もいます。勿論100%ではございませんが。

ラーズベルト王がここまで信頼して下さっているのですよ?

なのでアレクサス様もここまで拒むことも無いのでは?

本来片想いというのはなかなか辛いものです。

自分がどんなにその人を好きになっても想いを伝えられないもどかしさというのもあります。想いを伝えても振られる可能性がある以上、奥手になってしまうのです。


流石に法律を変えてまでは少々やり過ぎな面は否めませんが、アレクサス君を私が見た限り、想いではなく、友達同士で仲良くすれば、そこまで満更でも無いような気がしますが?」


ある貴族の女性の方の発言で先程目に光すら無かったサラの目が光を取り戻し、俺に敬愛の瞳をしてきた。

ラーズベルト王族もようやく希望の光が見えてきた!という態度を見せ始めた。

ラーズベルト王も、従兄妹同士なら満更でもない発言に興味を示してきた。

確かに別に友人関係なら良いのだけどな。これが婚姻なら抵抗があるな


「確かに、血縁者同士の仲でしたら別に預かっても構いませんが、婚姻の話なら話は別です。

それに自分が預かっても結局婚姻は成立してないのですから、申し出は今後更に来ますよ?そこはどう致しますか?」


「取り敢えず今はそれで良い。少しでも良い方向に進んで欲しいからな。それに今回の件で実は多少だが婚姻の申し出は減るんだ。理由はサラには意中の相手がいる理由でな。

これだけでも多少は減るんだ。既に申し出している者は『自分だろう』という者は少し過激になるが、逆に不本意な婚姻で悩んでた者は『あっ自分では無いんだ。取り消しが出来る』という逆に喜ぶ者も出てくる。

あと、まだ申し出してない者は意中の相手がいる時点で真っ先に自分では無いと諦める為、申し出を辞退する者もいるからだ。なので多少は楽になるな。だから、預けるという話は逆に我々にとっても好都合というわけだ」


「成る程。ですけど再三申した通り、自分は・・・」


「サラを愛してはいない。ただ単に従兄妹として、だろ?」


「はい」


「それでも構わん。どうだ?」


「う〜ん。自分は構いませんが、親父がどう言うか・・・」


「連絡取れないか?」


「やってみましょう」


「頼む」


「ちょっと王?少し話が見えないのですが、今我々がいるところから推測ですが彼等のいる基地、カサジマ基地迄は300キュウ程離れてますよ?そこからどんなに飛ばしても1週間掛かるのでは?」


「お主、忘れてはないか?彼等は異世界の軍隊だぞ?」


「ですがそれでも・・・」


「アレクサス1士からマサル2佐、コンタクト?」


『おう、コンタクト。どうした2士?』


「とっ、このように連絡は取れますよ?」


「そっそうか・・・忘れてたな。彼等は別次元だと」

「安心しろ。俺もすっかり忘れてた」


「てことで会話を続けます。2佐、私用で無線を使う許可を下さい」


『私用で?理由がありそうだな。端的に答えよ』


「サラ王女の処罰の件です」


『・・・承知した。指定周波数 590.96 に合わせろ』


「周波数 590.96 後にテストします」


『了解』


「少々お待ち下さい」



「やはり日本国は凄いな。300キュウも離れているのに途切れもノイズも無い。非常にクリーンで交信している。

これを我が軍に貸与してもらえないだろうか」


「それは無理かと思います。敵に回ったら目も当てられません」


「それだけではない。使い方やメンテナンスも誰がする?

あんなもの、誰もいじったことのない代物だぞ?

そんなの下手に弄ったら逆に使えなくなるのが目に見える」


「それに彼等は私達の星を急激に発展させようとは思ってません。彼等の言葉に郷には郷をという言葉があり、

意味は簡単に言えば、現地に合わせろという言葉があるみたいです。つまり彼等は新規参入者を拒む傾向があるようです」


「これをラーズベルト王はどうするのか・・・」


「話は普通に聞いていた。お主らもわざとワシに聞こえるように話していたではないか。

とそれはそれ、これはこれだな。一応答えると、例え血筋のある者でも流用はしない。つまり貸さないの一点張りだな」


「あんたの国も同じか。となると他星や異世界も同様か?」


「話を聞く限りそうみたいだな」


「やはり彼等を相手には絶対してはならないな」


「『激しく同意する』」



「アレクサス1士からマサル2佐、コンタクト?」


『コンタクトした。これで通信が出来るな。

周波数なら先程、空将補に申請しといたからこれで私用も一時的に許可された。安心していい。

それから暫くは私用の会話だからいつも通りの会話で構わないぞ』


「了解。てことで親父、どうする?」


『そうだな〜・・・』


「あっあの〜〜・・・その前に会話は大丈夫なのですか?

お父様に事の顛末をお話ししなくても?」


「サラ王女。それでしたら大丈夫です。親父は初めから聴いていましたよ?」


「聴いていた?本当ですか?」


『本当だ。彼等の会話も(かくかくしかじか)』


「ほっ本当に聴いている・・・凄い・・・」


『でだ、話の続きだが、自衛隊としては保留する。

何しろ極秘情報が満載だからな。まあ預かるだけなら住宅地の入場証を貸せば良いし、その他には入れないから別にそれでも良いと思うがな。

アレクサスの親としての個人的意見は別に構わないがな。

ラローツ駐屯地の住宅地にはアレクサスしか居なくてな?

隣人は普通に居るが、やはり自衛隊だからなかなか顔合わせもなくてな?それで少し寂しがってないか?とか思ってたからこの際一人より二人の方が盛り上がると思うから、俺としては別に構わないぞ?


実はアレクサスな?転校前の学校にも良く女子から告白されてな?しかも異母兄弟の妹からもアレクサスが好きという者も現れてな?我が息子ながら、スケコマシかよ!とかこんの女たらし!とか女漁り!とか思っていたからな。

正直そこが心配だったがよく良く思い返してみたら、そういえば来る告白全て断りを入れていたのを思い出してな?

それにその気なら先ずは妹達を襲うだろうと思うしな。

それに更に、逆に襲う側では無く、アレクサスは襲われる側だというのも思い出してな?それなら別に良いかと思ったわけだ』


「・・・親父・・・俺は一度もOKは出してないぞ?それに好意を感じたことも無いしな・・・」


『あんたはいつもそんな感じで朴念仁だよな・・・

(サラ)よ。こんな朴念仁息子だが良いのか?』


「はっはい!寧ろありがとうございます!

それに襲う側でしたらお任せください!・・・はわわ!?」


『はっはっはっ。顔を真っ赤にして獣女発言か!これは将来は楽しみだな!

てことで義弟(ラーズベルト)よ!俺は構わないぞ!』


「すまんが迷惑を掛けるが、宜しく頼むぞ!義兄(マサル)よ!」


『おう!任しとき!』


「あっあの〜・・・俺の意見は・・・てか親父!」


『うるせぇ!男は黙って付いて来い!』


「おい!」


「『はっはっは!』」


本当にサラがうちに泊まるのかよ・・・(しょんぼり)


「さて。サラの処罰の件だがここで判定を下す」


暫く空気が固まったが暫くしたら判断が下った


「大臣クラスとワシの判断で、サラは3週間の強制労働と処する」


「・・・はい・・・」


「尚、サラの身は3週間の強制労働の後に終了次第、アレクサスの基地へ移動する事を命じる!」


「はい!」


「この判断は大半アレクサスの処罰内容を尊重し、多少軽くしたが、異論はあるか?」


「『・・・・・』」


「ないみたいだな。サラの処罰はこれにて閉廷する!

何か連絡事項のある者は?どうぞ」


「先ず、先程の自分に対して無礼を働いた者に対して量刑を申し上げます」


そう俺が言うと皆ドキッとしたのが伺える


「先ず、特に悪質だった貴方と貴方は称号永久剥奪致します。資金も同じ様に生活に必要な物以外は押収します。

次に貴女は騎士副団長から団員に降格処分と致します。

残りの方は口頭で厳重注意にします。以上です。

尚、納得の出来ない方は我々自衛隊への宣戦布告と捉えます。良く考えて行動をお願いします」


そう言うと、泣き崩れる者や安堵する者がいた。まあこれはこれでいいだろう、と思っていたら


「やはりこいつは始末するべきだった!お前らやれ!」


とまあ、こうなる訳でしかも


「暴れたらこいつを殺すからな!」


と先程質問した港町の市長を人質に取ったが俺は


「つまり、自衛隊に喧嘩を吹っかけたと捉えて良いのだな?」


「あ?あっああ!そうだ!」


「なら知らんな。冥土で悔み続けろ・・・後ろの兵士も同じな?」


バーーン


その音で膠着する者が大多数、あのラーズベルト城城内最強のメイドと執事すら膠着したがその後、護衛対象を守っていた。良いよいいよ

さて当人の奴らは額に銃弾をめり込んで絶命していた。

俺はキチガイ共に近づき、もう一度額と心臓に銃弾を打ち込んだ。


バーン バーン


その後、市長に近づき、安否を確認する


「市長、お身体は平気ですか?」


「えっ?えぇ。大丈夫よ?それより彼等は?」


「絶命しています」


「ぜっ絶命?殺したってこと?」


「はい。彼等に生きる資格なぞ無いのですから

あとこのクズの領地って確か、グンネム連邦の伯爵?だったっけ?」


「はっはい!そうです!」


「なら帰国したら国民に教えてやって?『彼等伯爵は自衛隊に喧嘩を吹っ掛けられた結果、返り討ちにあった』と」


「はっはい!しかと承りました!」


「んで、次に連絡だけど、この場にベンザルスは居る?」


「は〜い。ここだ〜。今そっちに行く!・・・待たせたな!」


「お前・・・何処で拾ってきたよそのネタ・・・親父が聞いたらマジかよ!叫ぶぞ?」


「いや普通に言っただけだぞ?」


「そうか。ならいいや」


俺はいつも通りの会話をベンザルスと共にしたが、何故か周りは不味い雰囲気を醸し出していた。何だ?


「おっおい!ベンザルス!貴様、アレクサス様に失礼だぞ!護衛よ!此奴を捕らえろ!」


「何ボーッとしてるのよ!さっさと捕らえないと私達だけで無く貴方達護衛や使用人も例外無く不敬罪で処罰されるわよ!?」


「ちょ!?」


ベンザルスは慌てるが第一王子(従兄)(兄貴)と第一王女(従姉)(従姉さん)の一声でベンザルス慌てて四方八方囲み、簀巻されると俺に向かって謝罪をしてきた


「申し訳ございませんアレクサス(従弟)様。この馬鹿者はいつも上の者に対しては敬語で話せと指導しているのに何故か出来ないおバカ者で・・・これは自分がしかと指導して参りますのでここはどうか・・・」


「ごめんなさいアレクサス(従弟)君。この事は私達が責任を持って処罰します。

そしてこの事が無いように徹底に指導しますので・・・」


ああ、そういう事・・・確かに口調的には端から見れば無礼者だが・・・


「王子様達!先ずはアレクサスの話を聞いてください!」


そうベンザルスが反論するが、周囲は・・・


「だから!その口調を直せと言っているのだ!あんたの意見は聞いてない!」


「貴方は性懲りも無く罪を繰り返すわね!いつになったら治すのかしら!?」


「だから話を聞けっつってるだろ!?」


「おい!こいつ、王子達に向かってその口調とは!言語道断だぞ!」


「まあ!呆れたわ!こいつを連れて行け!処罰は後で私達が検討します!」


「ちょ!?おい!?先ずは人の話を聞けって何度も言ってるだろ!アレクサス!見てないでどうにかしてくれ!」


了〜解。そろそろ助け舟を出すか


「・・・何か勘違いして無いか?従兄(兄貴)従姉(姉貴)。別にこのような口調で良いと言ったのは俺だぞ?」


「「へ?」」


「だから先ずは話を聞けって自分は何度も言ってますよね!?それに理由が分かった以上、王子様達自分を解放して下さい!それに直ぐに解かないとまたアレクサスの機嫌を損ねますよ!?」


「「う、嘘!?」」


「ほら俺の上に乗っかってるあんた達も俺を中心に囲っているお前らもアレクサスの顔を取り敢えず見ろ!?」


「・・・・・」


俺は友人が捕らえられている事に憤りを感じ、周囲に無言の圧力でご機嫌斜めを態度と顔で表した。すると


「ほら!?段々キレているのが分かるだろ!?だったら離せ!!」


「そっそうだな!良し、君達その者を離せ!」


「早く離して上げて!」


そうベンザルスと兄貴と従姉さんが叫ぶと使用人達慌ててはベンザルス(その者)の拘束を解かす。

するとベンザルスは俺に向かって来る


「あんたも良い性格してるな・・・」


「はっはっは、けどこれで少しはあいつらも人の話を先ずは聞く、というのを覚えたら良いと思うが・・・」


「・・・無理だろうな。初めが捕えまでは良いがその後がな」


「は〜・・・ここもある意味では同じか・・・」


「残念ながらな」


「しかもこれから別問題でサラ様のお世話とか更に大変じゃないか?」


「だから困っている。非常にな」


「同情するぞ?」


「いや。平気だ」


「ならいいや。それで?俺に何のようだ?」


「おう。そうだったそうだった。

1つ目は俺の初めての学園と兄弟以外で出来た友達として、これからは俺に対して普通に砕けた口調、つまりタメ口で話す事を生涯許可する

2つ目はこれも記念だが、俺がラローツ駐屯地に在籍している間は、そのラローツ駐屯地の住宅地に入るための入場証を貸与する事にした。大切に扱えよ?」


そう俺が発言すると場は本日一番のざわつきを見せた


「あっアレクサス!良いのか?こんな大事な者を俺に貸して!無くしそうで怖いわ!」


「平気平気。既に貸出名にベンザルスの名前が入っている。仮に落としても一定の距離から離れたらその所有者、今回だとベンザルスに戻る仕掛けが出来てるから安心しろ」


「けっけどよ・・・」


「アレクサス君。一つ宜しいかな?」


ラーズベルト王(叔父さん)どうかした?」


「ふっ確かにアレクサスから見れば叔父さんか。

因みにその入場証が無く、許可無しに入った場合はどうなる?」


「それは叔父さん達が一番分かっているのでは?」


「それでも聞きたいのだ。どうなるか」


「良いけど、お城と我が基地の違いとしたら、お城は拘束とかだけど、基地の場合は退出命令を違反したら同じように拘束か法に則り制圧(殺す)だな。共通点としては、どちらも前科が付くことだな」


その単語に場はシーンと静まりかえった


「そっそこまでなんだな・・・気をつけて保管しよう・・・」


「お従兄様、私のは?」


「サラのは暫く先だな。多分強制労働が終えた頃に出来るだろう」


「そっか・・・」


「頑張れば直ぐだって」


そう言って俺は頭を撫でる


「・・・やはり我が(アレクサス)はスケコマシだな」


「なんて言った?国王?」


「いや、何でもない。因みに連絡は以上か?」


「なんか逃げられた気がするが、取り敢えずは以上だ」


「そうか。なら各自解散とする!」


そう王は言って場は解散した。因みに俺はサラから色々聞かれたが、それは別の話


これで初めの1年目は終了です。

次回から時間軸は約1年後になります

ご了承をm(_ _)m

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