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潜入捜査 事案発生前

時系列がまた変わります。

潜入捜査 事案発生前





人々は平和な世界を送っていた。それは場所問わず、陸でも空でもそして海でも。そんな中、とある事案が発生しようとしていた。今日はその事案が発生する前の話からである。まずは陸から。



とある担当区域。こちらは都市警備隊が管轄。



『CP3。こちら222。現在地にて職質を実行。しかし不審者は逃亡。現在追跡中。方向は南西方向へ逃亡中』

『CP3了解。そのまま緊走にて追跡続行。被疑者の人相及び特徴を報告せよ。それとGPSをキャッチし、222の付近の車両は応援に迎え』

『『了解』』

『222了解。被疑者は5人。性別は3人男性2人女性。男性2人と女性1人は若者。男性の種族は人族とドワーフ。女性は人族と羊族。詳しい情報はボディカメラにて送信。現在逃走方法は早馬と馬車。方角は以前南西へ逃走中。ヘリの応援を求む』

『了解。3分で向かわせる』

『222。こちら32。現在7台の車両を引き連れて応援に向かっている。現在地を逐一報告せよ。車両ブロックを実行してみる』

『了解した。現在海岸駅を通過方角を変え西方向へ逃亡中』

『了解。666と71と97がブロックを仕掛ける』

『CP了解。ヘリは?』

『現在上空に現着。映像提供と銃撃準備をする』

『映像解像度鮮明。そのまま送信し続けろ』

『了解』





2分後



『早馬と馬車双方共バリケードに衝突。早馬に騎乗している1人は転倒。被疑者確保に向かって、現在確保』

『CP了解』

『CP。こちらスカイ2。馬車乗車の一人は確保。残りは他方面に逃亡中。スカイ2は北方2人を追跡』

『スカイ2了解。ならスカイ4は残り一人を追跡する。方角は南西に逃亡中。なおその先は海岸の為、念の為海保に応援を』

『既に手配を掛けた。間も無く応援に駆けつける』

『警察CP3。こちら海保巡視船PM2。当船をCPとし、HQから小型巡視船を4隻とヘリ1機派遣中』

『PM2了解。応援感謝する。現在スカイ4が上空から映像を撮影。周波数を合わせ被疑者を確認せよ』

『PM2了解』

『スカイ4了解。周波数は127でセット』

『127了解。小型巡視船やヘリにも映像を頼む』

『了解』

『CL3映像キャッチ』

『CL7、10、12もキャッチした』

『PM2了解。ヘリは?』

『こっちもキャッチした』

『スカイ2。被疑者2人を確保。残りは1人のみ』

『CP了解。海保と共に応援に迎え。現在スカイ4が映像を提供中』

『スカイ2了解』

『スカイ4。現在容疑者は岸壁に到着。周囲を地上は警察が。海上は海保が包囲中』

『CL3、7は潜水準備完了』

『PM2了解』

『CP3了解』





3分後



『CP。こちらPM5。被疑者は海に飛び込んだ』

『CP了解。潜水隊頼む』

『CP3了解。これよりCL3、7が潜水開始する』

『PM2了解。CP3現在HQから小型巡視船3隻が増援。一部警察官を乗船し海上から捜索可能。如何致す?』

『考慮感謝。その言葉に甘える。一部PMは桟橋から巡視船に乗船せよ』

『『了解』』

『PM2。こちら潜水隊。現在発見、追跡中。方角は沖合に向けて潜水中』





十数分後



『こちら潜水隊。被疑者息が苦しくなっている模様。間も無く浮上する模様。取り囲む用意を』

『PM2了解。GPSをキャッチしている。取り囲め』

『『了解』』

『浮上するぞ』



『スカイ4。潜水隊からの連絡により上空待機。影を発見。浮上を確認』

『こちらCL20。警察と職員が同時に海へ。被疑者を囲み被疑者を確保。スカイ4。念の為顔照合を』

『スカイ4了解。現在照合中…。一致を確認』

『CL20了解。被疑者を巡視船に引き上げ後、桟橋にて警察に引き渡す』

『CP了解、感謝する』

『CP。こちらPM2。被疑者引き渡し後、潜水後の逃走経路の確認及び投棄物調査を実行する』

『CP了解』

『PM2。こちらCL3。CL7と共に引き渡し後に調査開始する』

『PM2了解』





20分後



『CP3、PM2。こちらCL20。被疑者引き渡し完了。これより調査する』

『CP3了解。協力に感謝する』

『PM2了解。どんな小さいものでも見逃すな』

『CL20了解』





3日後 HQにて海保との合同調査の結果が報告された



「海保の方々。今回の協力に感謝する。まずは逃走車両からの結果から報告を頼む」

「はい。まず馬の方ですが、サイドパニアケース等はありませんでした、が馬自体にドーピングを施していました。恐らくは逃亡の際、逃げ切る様に仕込ませたのかと思われます」

「この時点で黒確定か…。馬車の方は?」

「こちらは犯罪の証拠の塊ですね。盗品は勿論の事武器の不正改造、更には裏の繋がりも発見されたのですが、これが一番ですね」

「なんだ?」

「密輸品です」

「『!?』」

「物は?」

「薬物です。恐らく日本にも市場を広げようとしたのでしょう」

「どうやらそれがメインみたいだな。他には?」

「現時点では以上です。この後も調査します」

「了解した。では次に海保の方。報告をお願いします」

「はい。海保からは海底から3点発見されました。1点は先ほどの武器関連でしょう。我々では相手にならないと思ったのかそれとも不発だったのかは定かではありませんが、使用した形跡がないのは幸運です。残りの二点はパッケージに入っていますが、恐らく薬物でしょう。まだ照合していませんので確定ではありませんが、この後発見した物を警察鑑識に引き渡します」

「海でもということは確定だな。海外から密輸を企む輩が現れたんだな。そしてその密輸が絡むのは殆どが組織ぐるみ。手を抜くことは許されないな。海保の皆さん。恐らくはこういった事案が発生すると思われます。警備強化をお願いします」

「はい。承知しています。もし何かあれば情報提供をします」

「よろしくお願いします」





この事件が今後大きな事件の序章に過ぎないことをまだ知る由もない。

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