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雑談

多忙につき投稿出来ずに申し訳ない。

雑談




有名人御一行はホテル内でのひとときを楽しんでいた。日本国の食材やサービスなどを堪能しながら。現在女子達は共用スペースにてお茶会を開いていた。



「日本国のご飯、凄く美味しかったよね?」

「だね〜。もっと食べたかったわ〜」

「けど食べすぎると太るわよね?」

「多分ね。程々にしないとね」

「けど男子達は凄い大量にかき込んでなかった?」

「あ、そういえば。あんなに大量に食べたのって初めてみたかも?あ、いや以前も見たけど、あそこまでの量は流石になかったな〜。ちょっと感心しちゃった」

「私もよ。凄い食いっぷりだったのをね。けどあそこまでお腹に詰めすぎると動けなくなるのじゃないかしら?」

「どうだろう?どうです?マネージャーさん?」



丁度そこへ女子専門マネージャーが雑談に合流してきた。



「さっき男子のマネージャーから男子達の様子を聞いたわ。向こうは半分が部屋で動けずに居るって」

「『はあ〜〜・・・』」

「でしょう〜ね〜」

「残りの半分は?」

「元々食い意地の張ってないのが殆どね。残りの2人は違ったけど」

「え?なんです?その2人って?」

「ほら、男子の中でも比較的小柄の体型しているあの2人だよ」

「ああ〜〜。あの2人ですね?けどあの2人も比較的大食いでは?」

「そういえばそうだったわね。私何回か見たけど食事量はかなり多かったわよ?それが食い倒れないって、どうして?」

「どうやらあの2人。この事務所に入る前までは何度も日本国に入国して観光してたそうなのよ。だから食べ慣れてるっぽいのよ」

「『え?』」

「そうなの?けど何度も日本国に入れるものなの?」

「別に入国制限は特に設けていないみたいだし、何もやましい物とか無ければ普通に旅行を楽しめるのじゃないかしら?まあ最もあんなに何度も入国審査でキツい質問はゴメンだけどね」

「『分かるわ〜』」

「老若男女問わず容赦ないもんね」

「ね〜。(コクコク)あ〜この紅茶美味しい〜」

「どんな茶葉を使ってるのだろう?」

「さあ?スタッフさんなら知ってるかな?」



そう女子達は目の前のお茶に舌鼓を打ちながら堪能中に会話に割り込む人影が現れた。だがそこに嫌悪感は漂ってこない。それもその筈。割り込んできたのは



「俺らが居ないところで噂話か?」

「幾ら女子会みたいなものでもそれは許されないのでは?」

「『・・・』」



そう。男子達である。



「そういうつもりではないのよ?けどごめんなさいね〜?」

「まあいい。それで?お前らは何で男子が気になるんだ?」

「と言っても想像付きそうではありますが・・・」

「あら〜、分かるの?言ってみて?」

「どうせあれだろ?男子の食い倒れてないか?だろ」

「『あったり〜』」

「『だろうな・・・』」

「ところで男子5人はここで何してるの?」

「俺らか?普通にさっきまで風呂入ってた」

「そうなのね。あ!一つ聞きたいの!湯船、どうだった?気持ちよかった!?」

「お前の期待に応えれるかどうかは分からんが、少なくとも普通の湯船ではないのは男子の目からも分かったな」

「あとコイツが入った湯船と俺が入った湯船が違ったからか知らんが、どうやら湯船によって性質が変わるみたいだ。おかげで何故か知らんが肌が良くなったぞ。この通り若干肌が光ってる気がする」

「『あ、本当だ・・・』」

「という事は男子風呂でも?」

「その言い方だと女子風呂も同じみたいだな。そういう事だな」

「そうみたいだね。流石は日本国ね。ここまでサービス豊富だとこのホテルからは出たくなくなるわ〜」

「まあ気持ちは分からなくはない。だが俺たちはあくまでも他国民だ。ここにずっと居座ることはできない」

「分かってるわよ〜。ちょっとは現実逃避しても良くな〜い?」

「知るかよ」

「あんた。その裏の顔をファンたちに見られたら幻滅されるかもよ〜?」

「何だと〜?」

「はいはいその辺で。あんた達のじゃれ合いはもういいから」

「これで本当にお互い恋愛してるの?男子リーダーと女子リーダーが互いに恋愛してるってのは?」

「本人らが認めてるんだ。恐らくはそうなんだろうな」

「ふう〜ん。ところで男子もお茶、飲む?」

「俺らが混じっても良いのか?女子会だろ?」

「気にしなくても良いよ。女子会では無いから」

「そうか?なら同席しよう」



ここで男子数人もお茶会に合流した。そして男子にもお茶が渡った時、少々話題を変え明日のイベントの会話に移り変わった。



「明日から2日間、あの会場でコンサートか・・・。人集まるのかな?」

「さあな。ちょっと分からないな。元々俺たちのグループもそこそこ知名度もあるが、それでも日本国のあの箱を埋めれるかどうかはハッキリ言って未知数だな」

「だよね〜・・・。ちょっと不安になってきたかも。満席に出来るのかな・・・」

「けどここが私達の初めての日本国での開催になるんだ。選ばれなかった先後輩の為にも全力を尽くそうよ」

「それもそうだね。ところで男子?」

「何だ?」

「さっき聞いたよ〜?もしかしてここにいる5人以外は全員部屋で腹を休めてるのかな〜?」

「さっきも同じこと言わなかったか?」

「さあ?私の耳には入ってないね〜。それで?そんな調子で明日万全な体制で挑めれるのかな〜?」

「う〜ん。流石にこればっかりはアイツらの腹の事情に委ねられることになるな・・・」

「えらく弱気だね?どうしたんだい?」

「まあ弱気にもなるさ。日本国内初公演の前日なのに食い倒れとか洒落にならん」

「リーダーの責任って?」

「アイツら自身の問題でもあるが、その通りだな」

「大丈夫よ。私たちもいるから」

「・・・」

「明日先ずは彼らに教育を施さないとね。みっちりとしたトレーニングを」

「・・程々にな」



その空気感に一同は一度言葉を失っていた。



「うん。付き合っているのは本当みたいだな」

「流石にこの雰囲気を出されると否定できないね」

「ちょっと羨ましく思うな〜・・・」

「だな・・・」

「ところで話変わって申し訳ないんだけど、君達2人って良く日本国に観光で来てるの?」

「誰情報?」

「マネージャーが」

「は?」

「・・・」

「・・・」

「・・・てへ?」

「・・・まあ、秘密にはしていないから良いか。ま、合ってるな」

「大変じゃない?入国まで大変でしょ?」

「俺とコイツは既に何回も来てるからもう慣れている。それとあまり知られていないようだが、1年のうち7ヶ月以上の入国および滞在期間があると入国審査が簡略化されるんだ」

「『え!?そうなの!?』」

「ああ。信頼?が理由らしい。だから俺もコイツも今の事務所に入る前は365日の内230日は入国及び滞在していたから、入国審査がかなり楽になっていたな」

「え?けど今回は普通に俺たちと同じように受けていたよな?それは何故?」

「あれはあくまでも観光かつ個人か又は少人数が条件なんだ。つまり業務やツアーは含まれない。そして今回は業務としてきている。だから通常の入国審査として受けてる」

「へえ〜そうなんだね。けど何でそんなに行ってたの?」

「まあ、色々要因はあるんだが、一番はこの国の質かな」

「質?」

「生活だったり食だったり治安だったりとか、そういった質が一番の理由だな。だって考えてみろ?日本国以上に異世界で治安がいい国ってあるか?飯がこんなに美味い所なんてあるか?旅をしたり滞在したりとか何か買う時もこんなにいい所なんてあるか?」

「『・・・』」

「無いよな?そういった理由さ」

「けど、だったら何で移住しなかったの?」

「審査がかなり厳しいんだ。詳しくはまたの機会にするけど、そういったのもあって引っ越しが出来ないんだ」

「そうなのね。でもちょっとは興味あるかも?」

「このツアー終了後に来い。軽く教えてやる。もしかしたらお前らも役立つかもよ?」

「『(ワクワク)』」





こうしてお茶会は夜遅くまで続いた。途中で眠気にも襲われながら。

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