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学校生活(警察編)

授業内容は省略します。

勝手な思考で法律を語りたくないし間違った知識を発揮しそうで怖いので。

学校生活(警察編)





時刻はまもなく午前6時。警察官になる学生の1日が始まる。



キーンコーンカーンコーン!!!


「んあ?朝か・・・」

「みたいだな・・・。おーい起きろ・・・」

「う〜ん・・・」

「まだねみい〜・・・」

「二度寝はやめた方が良いぞ・・・。まだ学生生活が始まって一週間しか経ってないぞ。それに忘れたのか?別棟で何人かが寝坊した一昨日、連帯責任でグラウンド10周を言い渡されたあの時。他の生徒からの視線は痛かっただろ?」

「そういえばそうだった・・・。そうなりたくないな・・・。起きよう・・・」

「俺も・・・。始めはなんだっけ?」

「運動服に着替えて各寮の清掃と寝具の片しだ。2日目を思い出せ。間違ったやり方をした結果が」

「そうだった・・・。あの時俺何回もやり直しさせられたな〜・・・」

「思い出したか?それを再度受けないように尽力しろよ〜」

「へ〜い・・・」



そう。この部屋は25人が寝泊まりしているが、2日目の各部屋の抜き打ち検査の際、ほぼ全員の寝具がまともに肩してなかったのだ。おかげで俺たちの部屋のみが出遅れ、この階全員が連帯責任として課題を課されてしまった。その時の空気感は正直気まずかった。実際に俺もその一人だ。まあ女子でも同じことが起きていたからまだ視線が集中しなかったのは幸いしたが



「悪い。こっちの洗面台やっておくから、床掃除を頼めるか?あと俺の寝具の片しの確認もお願いできれば助かる」

「分かった」

「廊下清掃は誰かやってるか?」

「いや。多分誰もやってないと思う。俺が行こう。寝具もちょうど片し終わったところだ」

「なら頼む」

「お〜い。備品は平気か?もし消耗して無くなったのなら聞いておくぞ〜」

「あ、したらドライヤーの調子が悪いから修理か交換を頼みたい」

「あ〜確かにお前の髪、男の割には長いもんな。分かった。聞いておく」

「頼んだ」



「おはよう〜」

「おはよう。そっちの清掃は順調か?」

「ああ。今のところは平気だ。2日目の罰による課題が結構トラウマみたいになっているみたいだ」

「あ〜・・・。あれはな・・・。けど女子もだろ?」

「まあな。まあ男女なんて分からないことだらけさ」

「それもそうだな」

「な〜に女子の悪口を言ってるのかな〜?」

「おはよう。そういう訳ではない」

「ただ単に男と女では違いも出るだろという話だけだ」

「ふ〜ん?そっか。それなら良い。おはよう」

「ああ。女子部屋はどうだ?捗ってるか?」

「こっちは平気ね。力持ちの種族もいるから助かってるわ」

「そうか。まあ男子が女子部屋に入ることは基本NGなんだが、助け合いとか話し合いはOKだし、何かあれば手伝うぞ」

「ありがとう〜。けど平気よ。まあ強いていえば女子は比較的朝が弱いからそこの克服かな〜」

「そうなのか?意外だな」

「全員じゃないけどね。けど大半は弱いね〜。実際私もだし。何か目覚ましに良い物とか知らない?」

「そう言われてもな〜・・・。知ってるか?」

「いや?知らんな。俺はいつも4時半には起きてるからな・・・」

「『早すぎない?』」

「そんな廊下にいる全員が言わなくても・・・。まあ生活柄かな?俺長男なんだけど、弟や妹が多いから、その世話で早起きしてるんだ。それがここまで身に付いているだけさ」

「はぁ〜環境だな・・・。今は?」

「数年前の話だから今はそこまで世話の必要は無いな。けどその早起きが身に付いて抜けないだけだ」

「そういうことか。もしかしたら習慣化すれば改善するのか?」

「保証できないけど、もしかしたら慣れればいけるかもな。まだ一週間だし、一ヶ月もすれば自然と身につくんじゃないか?実際にお前ら2日目の課題が課せられて以降は課せられないように努力もしているし」

「まあ、あれはな・・・」

「そうだね・・・」

「取り敢えず引き続き掃除を続けようや。時間も限られているし」

「それもそうだな」



「よーしお前ら!一旦手を止めろ!各部屋の抜き打ちテストをする!!全員各部屋のドアの前に立て!!」

「『はい!!』」



「・・・」

「『・・・』」

「・・・ここの部屋、一人寝具が整ってない!!やり直し!!」

「『はい!!』」

「・・・ここは洗面台に汚れが溜まってる!!掃除しないと排水しないしカビの原因だぞ!!」

「『はい!!』」

「ここはロッカーがダメだ!!隅まで掃除しろ!!」

「『はい!!』」

「・・・制服に皺が出来ている!!しかもほぼ全員だ!!授業開始までに制服をきっちりしろ!!でなきゃ個人成績を減点せざる負えないぞ!!」

「『はいー!!!』」

「・・・ここは部屋の隅にゴミが散乱している!!角に集めて ”はい終わり” じゃないぞ!!」

「『はい!!』」

「・・・ここの部屋の班長は!?」

「自分です!!」

「残りは?」

「各本棚や私物の整理のみです!!」

「宜しい!!ここは合格だ!!」

「『はい!!ありがとうございます!!』」

「いいか!?時間は限られている!!如何に効率よく片付けれるかが重要だ!!本番では資料などで机一杯に書類の山が散乱している場合がある!!そういう時に優先順位を間違えると解決できる事件も解決出来んぞ!!丁寧にかつ迅速にだ!!いいな!!!」

「『はい!!!』」

「では残りも尽力せよ!!」

「『はい!!』」





ようやく起床後の清掃を終え、俺たちはグラウンドに出て軽く運動をしている。その際同い年の狐獣人の彼女達と合流し、合同でランニングをしている。



「はぁ〜、やっと終わった・・・相変わらず広すぎだろ〜ここの寮」

「しょうがないでしょ?在籍人数が95万、そのうちこの棟だけでも10万人はいるんだから」

「だからってな・・・。まあ愚痴ってもしょうがないな。この後は?」

「朝ごはんを食べた後は授業よ。そのまま12時までみっちり勉強や教練よ」

「はぁ・・・。キツい日々の始まりか・・・。今日はあるのか?」

「何がよ?」

「災害訓練。ほら4日目にあったあれ」

「あああれね。流石に分からないね。始めは何なの?と思ってたけど、確かに故郷でも兵士や警備隊が避難民の誘導や食材確保などをしていたのを思い出してたわ」

「ああ。それは俺の国も同じだったが、ここまでキツくなかったな・・・」

「そりゃそうよ・・・。だってなんやかんや言って故郷では別にどうにかなってしまうからそこまで尽力していなかったけど、ここでは・・・」

「凄い厳しいよな・・・。3〜4日分の食糧を自身で確保しながら避難民の誘導に避難先の安全確保、もし猛獣とかがいれば先行して撃退、その後はテントなどを設営し配給、続々現れる避難民の対応しながら安否確認。どう考えても母国ではあり得ないことをこの国では普通にやってのけるのが試験通過の一つの基準。キツいぜ」

「そうね・・・。けど確かにこの国の警備隊と憲兵はそういう災害が実際に発生したときは今のようなことをやってたそうよ。しかも各自訓練でやったことを実践に活かして」

「全く・・・。俺たちの先輩はヤバすぎだろ。やっぱり日本人だけ人族じゃない何かの種族なんじゃないか?」

「そんな訳ないでしょ?全く・・・」

「けどお前らも急に言われても実践出来るか?少なくとも俺は無理だ」

「・・・そう堂々と言わないでよ・・・。まあ私もだけど」

「ならやっぱり別の種族なんじゃないか?俺たちもここを卒業した暁に別の種族になったりして」

「現実逃避しないで。さてと。グラウンドにある時計ではまもなく朝食ね」

「お!待ってました!!飯!!」

「ねえこいつ、本当に人族?腹ペコ獣人の間違いじゃない?」

「さあな。それは知らん。まあでも飯が美味いのはお前らも一緒だろ?」

「まあね♪ だってここの食事って美味しいんだもん〜。食べても食べても太らない、けど栄養価や量もしっかりしている。乙女にとってはこの上なく食べれる絶好の機会なんだもん。ね〜?」

「『ね〜』」

「乙女・・・。ぷぷっ・・・」

「あ〜。笑ったでしょ〜?」

「笑ってない笑ってない・・・ぷぷっ」

「やっぱり笑ってる〜。酷い〜」

「悪かったって。早く行こうぜ?」



「さて。飯も食ったし。授業に行くか」

「だな。始めは何だ?」

「えっと?最初はこれね。法律関連ね」

「うへ〜・・・。覚える事がいっぱいだから俺苦手〜・・・」

「私も〜・・・」

「頑張ってよ〜。法律関連の授業は容疑者確保した時にどういった理由で確保するのか明確に分からないと、不当逮捕と言われてしまうよ?」

「「は〜い」」





「やっと今日の授業はこれで最後だな。この後は?」

「皆が嫌うあれ」

「・・・教練か?」

「そう」

「マジか〜・・・。頑張りますか・・・」



「全員整列!!番号!!」

「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20」

「今日は20列か。そしたら1〜5、6〜10、11〜15、16〜20に分かれろ!!」

「『はい!!!』」

「・・・何チンタラ動いている!?早くしろ!!」

「『はい!!』」

「自分の並んでいる列を覚えておけ!!今日はそこの列に世話になるんだからな!!」

「『はい!!』」

「よし!1〜5を1班、6〜10を2班とし、4班まで形成、奇数は東へ、偶数は西へ進め!!列を乱すな!!」

「『はい!!』」

「・・・だから何故自分の班を忘れる!?何故別班の所に混じる!?元に戻れ!!把握していない証拠だぞ!!」

「『はい!!』」

「そのまま歩け!!列を乱すな!!!そのままグラウンドを回れ!!」



一体どれくらい歩くんだ!!??もう既に30分は歩いているぞ!?皆今日の授業で疲弊しているのに、止めか!?



「そこで止まれ!!そのままこっちを向け!!」

「『はい!!』」

「・・・」

「『・・・』」

「お前らに聞く。何故歩幅を合わせることが出来ない?何故意思疎通が出来ない?集団行動だから?種族が違うから?種族も違うからか?そう言った言い訳か?」

「『・・・』」

「違うなら違うと言え。3日目にお前らの目で見た光景をもう一度見せてやる」

「『いいえ!!必要ありません!!』」

「必要ないなら何故出来ない!!??俺たちが出来るのに、お前らが出来ない訳無い!!覚えておけ!!これはお前らでも出来る。意思疎通を大事にしろ!!へばったから?そんなのは関係ない!!俺たちはお前らに出来ることしか課していない!!歩く速度を全一定にし、歩幅も男女や種族関係無いようにし、体力も極限まで使えるようにしてある!!それで出来ないとは言わせないぞ!!」

「『はい!!』」

「ならやれ!!」

「『はい!!』」

「やれ!!!」

「『はい!!』」

「やれーーー!!」

「『はい!!!!!』」


「『(お、鬼だ・・・。3日目で俺(私)達に見せた教官達の教練は一切乱れが無かったし最速だった。けどそれは慣れているだけで、俺(私)達には・・・)』」


「今何か考えていたな?」

「『い、いいえ!!』」

「口吃るということはそういうことだろうが!!!!いいか?これではいつまで経ってもお前らは出来ないままだぞ!!!それでもいいのか!!??」

「『ダメです!!!』」

「ならやるぞ!!」

「『はい!!!!』」

「よし。次は警棒や警察手帳、バッジは制服着てるから必要ないな。これを手早く出せ!!!警察手帳は所持したままこっちに見せろ!!警棒は伸ばした状態で腕を下げた状態でいい。その状態で待て。合図で開始だ!!」

「『はい!!』」

「よし。始め!!!」



カチャカチャカチャカチャ!!!!



「何モタついている!!??終わってるやつもいるぞ!!」



カチャカチャカチャカチャ!!!!



「まだ終わらないのか!!??」

「早く終わらせろ!!遅いぞ!!!」

「そこ!何故落とす!!??やり直し!!」

「お前もだ!!」

「『はい!!!』」



カチャカチャ!!!!



「やっと終わったか・・・。計測では30秒掛かってるな。いくら何でも遅すぎだ!!!本来は両方合わせても10秒も掛からないぞ!!!」

「『はい!!!』」

「手順はどっちでも良いんだ!!!先警棒でも良いし手帳でも良い。そこは任せる。だがいかに速く出せるかが焦点だ!!!気を引き締めろ!!」

「『はい!!!』」

「今日の目標は時間内に警棒、手帳、拳銃、自動小銃又は光線銃を全て合わせて遅くても20秒で準備を整えろ!!!」

「『はい!!!!』」

「今一度言っておく。最初の状態からだ。警棒は携帯状態から、手帳も携帯状態から、拳銃はホルスターに入った状態、自動小銃又は光線銃は携行、つまり手に持って歩行状態から臨戦体制に変わること、つまり警棒は伸ばした状態で、手帳は手に持った又はいつでも出せる状態で、拳銃は片手で持ち使用時は両手で、小銃または光線銃はおろした状態から構えの状態に変わること。これを全て20秒以内に準備を終えろ!!勿論全てを持った状態は物理的に不可能。なので順番で先に警棒又は手帳を手に持ち、その後一旦しまい、拳銃を手に、小銃又は光線銃を持っている者は拳銃の手順を飛ばし、構えの状態へ。今回は使用しないが盾も本来は携行することがある。忘れるな。これを20秒だぞ!?結構猶予は与えているぞ!!出来ないとは言わせないぞ!!」

「『はい!!』」

「では始めるぞ!!始め!!!」



カチャカチャカチャカチャ!!!



「まだモタついているな!!!遅いぞ!!!」

「そこ!!警棒を落とすな!!!敵に拾われたらどうするんだ!!そういう時が拳銃の使用だろうが!!!臨機応変にしろ!!!今回は教練だから拾い直せ!!!」

「おい!!!手帳はお前らの身分証でもあるんだぞ!!!落とすな!!!落としても魔法に頼るようでは話にならんぞ!!」

「銃は絶対に落とすな!!!誤射もだ!!!仲間を撃ってしまう恐れがある!!」

「『はい!!!』」



カチャカチャ!!!!


ピッ!!!



「さっきは警棒と手帳だから、そう考えると速くなってるがまだまだだな・・・。オラァ!!!やり直し!!!」

「『はい!!!』」

「始め!!!!」





「まあ今日はこんなもんだろ。良いですか?」

「良いでしょう。もう結構暗くなってきましたし」

「僕も今日は以上で良いでしょう」

「私も異論ないです」

「流石にこれ以上だと翌日にも響くと思います」

「はい」

「なら終了ですね。お前ら!!!今日は以上だ!!!課題点を探し、改善しろ!!」

「『はい!!!』」

「では最後に全員各寮棟まで全力疾走だ!!!入ったら解散とする!!!」

「『はい!!!』」



「ぼぇ・・・気持ち悪い・・・」

「お、俺は足が悲鳴を・・・」

「同じく・・・」

「俺なんて光線銃を持ちながら腕もヤバい・・・」

「貸せ。持ってやる」

「悪い・・・。頼む・・・」

「おう・・・って重!?よくこれでずっと朝から持っていたな?」

「まあ、教官からそう言われていたからな・・・」

「お疲れ様・・・」

「ごめん・・・こっちヘルプ頼めないかな・・・?」

「どうした?」

「余力があれば良いの・・・彼女達が・・・」

「「?」」

「「うわぁ・・・」」

「ね?頼める?」

「・・・良いだろう。俺たちが手伝う・・・」

「ありがとう・・・」



もう生きる傀儡だな。何しろ彼女達の目に光が・・・消えている。任務のためだけに走っているゾンビみたいだ



「おーい・・・。平気か?」

「大丈夫か〜?」

「「・・・」」

「ダメみたいだな」

「ああ。背負うか?」

「流石に教官もOkと言うだろ。ほら」

「『(グッ!!)』」

「何がグーサインだよ・・・。こいつらもう生気を失いかけているぞ?」

「聞こえるぞ。ほらお前ら。俺らの背中に乗れ。まだグラウンドを出たばかりだぞ?このまま残り200ノウまで走る気か?」

「「・・・」」

「聞こえてないな・・・。強引に背負うか。止まれそこで良い」

「ほらお前も・・・」



ヒョイ・・・



「こいつら、背負っても走り続けているな・・・」

「それ程疲れているんだろ・・・。そのうち違和感覚え止まるさ」

「ああ」



「あ、あれ?な、なんで・・・」

「わ、たし、な、ぜ・・・」

「気づいたか?」

「みたいだな」

「な、なんで背負われてるの!?」

「わ、私も!?」

「お前ら生きる傀儡になっていたぞ?」

「ああ。本当にゾンビだった」

「ゾンビ!?」

「お、乙女に対して失礼」

「失礼と思うなら彼女らに聞いてみな」

「え?本当に?」

「私らゾンビに・・・?」

「魔法とかでななく、本当に洗脳されたゾンビみたいだった」

「「・・・」」

「それで限界迎えたお前らの救援を頼まれた訳だ」

「「・・・」」

「「あ、ありがとう・・・」」

「気にするな」

「今はお前らも休め。明日もあるから持たないぞ?」

「「そうする・・・」」





「あ〜・・・キツかった・・・」

「俺もだ・・・」

「ごめんね?重かったでしょ?」

「いや。ここまで来れば平気だ」

「それにこういうのはお互い様だ。俺らも立派な警備隊になるために必死なんだからな」

「ありがとう。もう平気よ」

「なら良いが、歩けれるか?ほら何人か歩けずに入り口で屍になってるから」

「『うわぁ・・・。本当だ・・・』」

「けど平気だよ?」

「流石に歩ける」

「そうか。なら下そう」



「あ〜・・・キツイ・・・」

「これお風呂場でマッサージしないと筋肉痛だよ・・・」

「そうだね。今日はこれでお終い?」

「ああ。飯食って風呂入って、その後自由時間。その後就寝だ」

「「な、長かった・・・」」

「本当に慣れるのかな・・・、私たち・・・」

「ここで挫けたら終いだ。挫けるのは簡単でも立ち直るのは容易ではないぞ。ここで踏ん張れば何とかなる」

「そうね。ここで終わったら先はないのは事実ね」

「まあ、今日はお疲れ様。取り敢えずゆっくりしようや」



「あ〜食事が美味しい・・・」

「けど喉を通らなかった訳じゃないみたいね・・・」

「みたいだな。何人かは喉すら通らずに吐き出すのもいるのに」

「まあ、限界ギリギリで耐えたということか?」

「そういうことだな。まあでもこれ以上限界を極めたら死ねるな」

「それは言えてるな。幸いなのはこの教練が毎日ある訳ではないことだな」

「こんなのが毎日あったら私たちは脱落だよ〜・・・」

「そうだね」






今この食堂の中は重苦しい空気感が漂っている。あの教練で皆心をへし折られたのだ。しかも精神的にも肉体的にも。その中心身共に疲弊した状態でまともに食事が取れる訳がない。それでも抗うのはある目的のため。皆してなるためだ。日本の司法や行政機関になるために。皆日々を抗う。

話がぶつ切りなのはいつもの事なのでご容赦を

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