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入隊(自衛隊)

前回と同様、教育隊でどのような内容なのかが全くわかりません。

ですのでこちらも同様に、筆者の勝手な思考となることをご承知ください。


それと2話投稿した訳ですが、実は金曜が休みだったので更新しようと思ったけど寝てしまったので、追加で投稿しました。

入隊(自衛隊)





「いよいよだな」

「ああ。体力自慢の連中が集まる場所にこれから。しかも行く場所は日本軍の駐屯地。ワクワクするぜ」

「けど自衛隊の連中って未だに自分たちの事を軍隊とは言わないよな〜」

「まあそこは何かしらの理由があるんだろ。何しろ地球では対外的に自衛隊を軍隊と呼称しているし」

「ま、それはそれとして。一体何をされるんだ?」

「多分警備隊とは違ってこっちは軍隊の一部に憲兵だから、ひたすら鍛えまくるんじゃないか?」

「何?一切知識などを身に付けずにか?」

「いやそこは流石にあるだろうが、それでも比率としては圧倒的に体力とかだろ。だから憲兵と言っても派兵の可能性もあって鍛まくるんじゃないか?」

「そういうことか。どこを鍛えるんだ?」

「そこは分からんが、もしかしたらあれを動かせれるんじゃないか?」

「あれって?」

「ほらあれ。日本国が誇る魔法銃を使っても貫通しない鉄鋼の」

「ああ。戦車だっけ?あれ操縦できるのか?」

「可能性はゼロではないはずだぞ?」

「おお〜・・・。早くあれを操縦してみたいぜ〜。あれで敵を薙ぎ払う爽快感は半端じゃないはずだ〜」

「かもな。けどやり過ぎるなよ?誤って味方に誤射すれば・・・」

「分かってる・・・。その時点で俺たちのみならず、母国を危険に晒してしまう。それだけは絶対に阻止せねば」

「そしてあわよくばその技術を・・・」

「それはやめとけ。俺らではどうしようもない」

「お前が止めるなんで珍しいな?どうした?」

「それしようとした奴がどうなったか覚えているだろ?」

「・・・そうだった・・・。悪い。助かった・・・」



そう。数ヶ月前、俺たちはとある国の国防に勤めていた。今は退職してここにいるんだがな。話が逸れたが、俺たちの仲間は実は5人いた。今は4人になっている。そうなった原因は俺の仲間が犯した罪だ。まあ俺たちは偶々休みだったからその場には居なかったがな。話を遡ること数ヶ月前だ。





・・・・・



数ヶ月前 国防省内



「?お前、ここを去るのか?」

「いや違う。上司からの指示でな。潜入を頼まれた」

「どこに?」

「あの国家、日本国、しかもその軍事機関だ」

「はぁ?もしかして、日本国自衛隊か?」

「ああ。あそこの潜入を指示された」

「お前・・・。それ凄いリスクだぞ?今この会話を訊かれてるかもしれんぞ?」

「流石に平気だろ。ここは国の機関だ。ここに入るなんていうのは容易ではない。だからこそ安心して話せれるわけだ」

「・・・それで?何故今頃?」

「あの件が引き金だ。募集が」

「あああれか。確かに潜入にはピッタリだが、けど何故そこで上司が口を挟むんだ?」

「まあこの国もどうにかして対抗手段を持ちたいんだろ。何しろ日本国の軍事力は異世界最強だ。異世界大戦争を圧倒的な力で捩じ伏せたんだ。たった一国が次元を越えて膨大は数の星や異世界、果てには御伽噺に出てくるような存在ですらあの国は打ち勝った。しかもほぼ被害を出さずに、こっちの世界では京を越える単位の死傷者を出しながら、あの国はせいぜい軽傷者が数十人なだけだ。挙句には戦勝国が貰える権利である戦利品を殆ど放棄して。そこで各国は思った筈だ『何故あの国はあんなに強いのか?何故戦利品を放棄した?それ程俺たちに価値は無いのか?』とな。そこで絶好の機会が出来たんだ。これを機に諜報しようとな」

「・・・そういうことか・・・。気をつけろとしか言いようがないな。足元を掬われないようにな」

「ああ」





数時間後国防省内



「失礼する」

「だ、誰だお前ら!!ここは部外者は立ち入り禁止だぞ!!」

「残念だったな。今回は用が会ってきた。そこの彼らに」

「『?』」

「な、何の用だ?」

「お前とその上司。そして国防相に逮捕状が出ている」

「た、逮捕状!?誰が発行した!?容疑は!?」

「スパイ容疑だこのクソ野郎どもが!!そして発行元?そんなの言わずもがな、日本機関に決まってるだろうがよ。この胸にあるバッジが見えないのかよ?」

「『?』」

「『!?』」

「は、はあ!?何故ここに日本国の憲兵が!?」

「だから言っただろ。スパイ、つまり俺たちの国を諜報しようとした容疑だ」

「しょ、証拠は!?」

「これだ。よく目をかっ開いて見ろ」





「『あっあっあっ・・・』」

「これを見ても俺たちは関係ないってか?」

「な、何故これが映像として残ってる!?」

「簡単な話だ。俺らが逆に諜報した。お前らからの仕返しってな訳だ」

「ふ、ふざけるな!!ならお前らを・・・」

「俺らが何だって?戦争なら喜んで引き受けるぞ?それでも良いならどうぞ。ここで頷くだけで良いですよ」

「『・・・』」

「く!」

「クソ!!この野郎!!!」



「ぎゃあああああああ!!!???」

「いだい’’いだーーーーい!!??」

「『うっ・・・』」

「抵抗を企てたんだ。関節を外したり骨を折るのは気が滅入るが、仕方ないよな〜?」

「お、お前・・・。良い笑顔で・・・言うんじゃ・・・」

「はあ〜?お前らが国家機密を盗もうと考えなければ良い話じゃないか〜?もう一度聞く。此処で国防相が戦争開始の頷きをすれば俺たちは即座に日本国へ報告。戦闘開始だが、どうする?」

「『・・・』」





・・・・・



元に戻り、現在



「その結果が結局国防相は頷いてしまって我が国と日本国は戦闘を開始。2〜3日で俺たちの国は制圧。被害は20万人、対して日本国は2人だけ。しかもただ単に転んだだけというお粗末な話。まあその転んだ人は訓練量倍増を言い渡されて白目を剥いていたが。とにかくそう言ったのも相まって仲間の一人は拷問の末死亡。国防相や仲間の上司らは日本国との戦争を開戦の火蓋を切った張本人として文字通り粛清。2〜3日でめでたく敗戦国となったわけだ」

「しかも日本国の膨大すぎる賠償金を支払った結果が国民の半数が痩せ細り、こうなった原因となった国防省や任命した王を罷免にしろという国民の書面が集まるほど。おかげで軍事予算のみならず、他の予算を削減するハメになった。勿論そのきっかけになった仲間が所属していた軍事参加の諜報機関は刷新を余儀なくされた。と」

「だからあれ以降は一切タブーになった訳か。すまん。思い出したな。そうならないようにする為にも箝口令が敷かれていたな。まあその結果がいい加減給金に不満を持っていた俺たちが退職するきっかけにもなったが」

「途方に暮れていたところに今の募集がまだ終わってなかったも相まって急いで募集し受かった、と」

「まあそう言うことだ。これからは色んな意味で大人しくしようや。既に俺たちの国家の所業は多方面に知れ渡っているからな」

「ああ。っとあそこか?集合場所」

「みたいだな。急ぐか」



「おう。お前らも自衛隊候補生か?」

「「候補生?」」

「ああすまんな。試験に合格し、自衛隊に入隊か?と言うことだ」

「「そうだ」」

「それなら此処で待っとけ。まもなく迎えが来る」

「どうも。それで、自衛隊候補生というのは?」

「一言で言えば自衛隊になる為の候補生、つまり学生だ」

「ああなるほど。自衛隊に本格採用前の学生生活、訓練という訳か?」

「そういうことだ。それともう一つ。俺は階級が二等陸士という最下位の階級だから良いが、これより上は敬語じゃないと罰がキツいぞ?何分階級社会だからな」

「どうもありがとう。どこで判断したら良い?」

「俺は肩とかにあるから分かりやすいが上位になれば襟にある。そこで判断すると良い。詳しい階級は候補生として入隊時の教育隊にて教えてもらえる。とにかく今は敬語を使え。最低でもそれでどうにかなる」

「ありがとう。えっと?」

「二士で良い。名前なんて二の次だ」

「すまんな二士。覚えておく」

「・・・まあお前らには先に教えておこうか。襟を見てみ。一本線や二本線、その上に何か星みたいなのが見えないか?実際には星ではないが」

「ああ見える」

「あれが判断方法なんだ。一本線なら尉官。星の数は多いほど高位だ。つまり?」

「星一つなら少尉、三つなら大尉、そう言うことか?」

「そう言うことだ。では応用として、線が二本なら?」

「線が二本で星一つなら少佐、三つなら大佐」

「当たりだ。但し呼び方は違う。少尉なら三尉、大尉なら一尉だ。つまり佐官なら?」

「少佐が三佐。大佐が一佐」

「これでとりあえずは平気だな。この先も頑張れよ」

「「はい」」





「よし入隊希望の諸君!!待たせたな。今から君たちは教育隊へ向かう。そこで君らは候補生としてみっちり訓練をするぞ!それとこれより先は上官相手には敬語が基本だ!忘れるな!!」

「『はい!!』」



「まもなく到着するぞ!門の前で保安検査を行う。一旦全員降車だ!所持品を全部出せ!何も持たずに保安検査場を通過しろ!無事に通過したらバスに再度乗れ!」



「全員乗ったな?ここから先が自衛隊内の駐屯地だ!これよりお前らは宿舎に移動し着替えてもらう。それと散髪も行う。坊主ではないから安心しろ。それとここはあくまでも陸自、つまり陸軍のみだ。海自や空自、海軍に空軍はここには無い。間違えるなよ!間違えたら降車時に教えろ!直ぐに手配する!」

「『はい!!』」



「どうやら今回は間違いはないみたいだな。全員降りたな?今お前らの正面に建っている建物がお前らが寝泊まりする宿舎だ!この中でお前らは3ヶ月過ごしてもらう!規律はもちろんルールも厳格に設定されている!詳しい内容は各部屋のベッドに置いてある!絶対に読め!建物に入ったらホワイトボードに各部屋に割り当てられた部屋に迎え!靴はそのまま履いたまま部屋に向かい、部屋前に置かれた靴箱にて履き替えろ!所定のベッドに辿り着いたら直ぐに戦闘服に着替えろ。そして着替えたら直ぐにここに再集合だ。再集合までのタイムは10分以内だ!モタつくなよ!!」

「『はい!!』」



「ここか・・・」

「急いで着替えないとな・・・」

「まさか10分しかないとはな・・・」

「この時点で既に凄いわ・・・」

「けど服装の重量は意外と無いな?」

「いや、もしかしたら装備した時に重量が増すとか?」

「かもな。それより急ごう」

「ああ」



「遅い。1分程度オーバーした。言ったよな?モタつくなと?どうなんだ!!??」

「『はい!!!』」

「では何で1分オーバーした?まあ今は良い。入隊式に遅れる。式開始まで残り僅かだ。全力疾走で行くぞ!!走れ!!」

「『はい!!』」



「き、キツい・・・」

「いきなり全力疾走かよ・・・!!」

「足が痛い・・・」

「こ、これ・・・本当について行けるのか・・・?」

「これ教官達は・・・?」

「普通に遅れている奴に怒声を浴びせているぞ・・・うぇ・・・」

「そんな体力があるのか・・・きぼじわるい・・・」



「早く走れよ!!遅れてるぞ!!」

「おい!!お前なんて身長デカいのに何で俺より遅いんだよ!!??」

「女だからって容赦しないよ!!早く走って!!!」

「重量増加したろうか!!??走れ走れ!!!」

「お前らも走る速度が落ちてるぞ!!!まだ体育館までは遠いぞ!!!早く走らないと遅れるぞーーー!!!」

「『はぁ・・・はぁ・・・』」

「返事ーーーーーー!!!!!」

「『は、はいーーーーー!!!』」

「『(こ、これ拷問だろ・・・)』」



「どうにか間に合ったな・・・空いている席に急いで座れ。あと2分で開始する。息を調えろ。トイレは後だ。どうしても我慢できないやつだけ急いでいけ!!」

「『は、はい・・・』」



息調えろって言われても、全力疾走を1時間も走れば嗚咽が止まらなくなるのも無理ないだろ!しかも見た感じ本当にギリギリだし他の連中も俺たちと同様に走らされたみたいだし



「あ〜・・・気持ち悪い・・・」

「あ〜・・・。お前らの隊も全力疾走されたか・・・」

「まあな・・・。そっちもか・・・?」

「ああ・・・。流石に息は整ったがな・・・」

「そうか・・・」



『全員正面を向け!!二佐が壇上に上がるぞ!!全員起立!!二佐に礼!!』



バッ!!!!!!!



『全員下ろせ。入隊式をする時間も惜しいから、手短に。今からお前らは自衛隊候補生として本格的に鍛錬が始まる。言っとくが、鍛錬や訓練は過酷を極める。もしかしたら翌日には隣にいる奴がいないかもしれん。だがそれを乗り越えてこそ本当の隊員になれる。お前らが希望する国家警備隊、つまり国家憲兵になれる訳だ。それを乗り越えるまでは夢のまた夢。だが肝に銘じておけ。努力は必ず報われる。努力しない奴はいつまで経っても怠惰なままだ。忘れるな!!!』

「『はい!!!』」

『宜しい。入隊式をこの時点で終え、今後の流れを伝える。この後は各宿舎に一旦戻り、準備を調えろ。だが悠長にはいられんぞ。タイムリミットは今から2時間。それまでに宿舎に戻り準備を整え再度宿舎の外に出ろ。その後はひたすら訓練や鍛錬の時間だ。今日はタイムリミットを除いて残り6時間もある。この6時間を全て鍛錬や訓練に費やす。心身ともに初日から疲弊するだろうが、明日も明後日も続く。今のうちに覚悟を決めろ!!!そして遅延した場合は訓練量に鍛錬量がそれに比例して増加するぞ〜^。分かったら行け!!!』

「『はい!!!』」

「『(あ、あの二佐。最後に笑いやがったな〜!!地獄は嫌だーーー!!!』」





こうして地獄の日々が始まった。駐屯地から悲鳴が響き渡るのは言うまでもなかった

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