決闘前
中々思い通りに進まない・・・
一旦投稿して頭をリセットしないと・・・
決闘前
「本気で学園を敵に回す気か?」
「まあそうだろうな。何しろ俺の話を一切聞かずにお前らは『そんな話はどうでも良いからさっさと謝罪しろ!』みたいな目というか態度を出してるからな。普通考えたら双方の意見を聞くのがセオリーなのにな。そんなんだから俺は学園を敵に回す気でいる」
俺は相変わらず相手の出方を待ち、場合によっては決闘等を申し込む気である。何しろこの学園は黒いと聞くからな。荒いがこの方法の方が早くて得だったりするからな。さてだんだんと頭の血が上ってきてイライラ度MAXの相手はどう出る?
「この際、ここで殺した方が早い気がするがそれだと俺たちは殺人罪で死刑だからな。それはしないが、その代わりに学園を敵に回したことを後悔させてやるよ。良いだろう。その反感、買ってやるよ。そっちが申し込んできたからな。いつやるかは任せるがどうする?」
「いつでも、別に明日明後日明々後日でも」
「流石に明日では生徒達も混乱する。なので明後日の放課後に決闘だ。良いな?」
「構わん。んで?賭けは?俺が負けたら普通に罪人として捉えても良いぞ?これは決闘だからな。そっちは何賭ける?」
そう。この学園では賭けがある。決闘はただ単に力試しの意味もあれば、賭けもあり、選手はこれを賭けることが出来る。勿論必ず賭けなければいけない訳では無い。双方の合意があれば出来ることである
「・・・」
「おいおい、まさか何も用意して無い訳ではないよな?」
「あるわ!俺たちが負けたらあんたの言う事を全て従う。それでどうだ?」
「「先生!?」」
「当然だろ!こんなやつに負ける先生は要らないだろ!」
「「そっそれもそうですが・・・」」
「アレクサス!その条件でいいだろ!んでルールは?」
「正直な話、あんたらに任せる。例え非人道的なルールでも俺は構わん」
「言ったな?言質は取ったぞ?」
「だから構わんと言ってるだろ」
「良し。では決闘を明後日の放課後に行う。覚悟しとけ?んで取り敢えずアレクサスは帰れ!」
「分かった」
どうやら今のところではあるが教師で黒の可能性があるのは生徒指導担当の先生だけで良いのか?勿論もっと探るけどな?さてと、俺を敵に回したことを後悔させてやる・・・ヘッヘッへ・・・ってどこからどう見ても俺はイキリがっている奴だな。更に言えば完全にフラグだな・・・ある意味でやらかしたな・・・これはこの出来事が上司に知れたら降格覚悟だな・・・やべっ
☆
「一体何なんだ!あの生徒は!」
「私もああいった生徒は初めて見ました。彼を担当している先生はどちらですか?」
「あっ私です。私もあの態度をした生徒は先生を請け負って10年ですが初めてです。入学式では好印象を受けましたが、今は正直怖いという印象を受けます」
「「「怖い??」」」
「ええ。彼に手を出した事によって、私達はもっと不味いところに手を出してしまったのではないかという恐怖が私にはあります」
「そんなのは気のせいでしょう。彼がそんな闇を持ってるとはとてもではありませんが無いでしょう」
「とにかく今はどう決闘に対抗するか、というところだろう」
「一応アレクサス君は任せると言ってましたが、先生はどうするおつもりですか?私としては不平等な事は避けてほしいものです」
「残念ながら校長、それは出来ない相談だ。何しろアレクサスは居てはいけない存在となった。悪いが俺は彼を殺す気でいる。それに万が一にも彼が勝つことになったらそれこそ立場が無くなるってなもんだ。なに、残り1日はあるんだ。あれこれ裏工作してから決闘に挑む。あの日でアレクサスがこの世から消えるところが想像出来るぜ。あー楽しみだな」
「「・・・」」
「いつもの暴走が始まったわね・・・」
「まあ、実質は彼が立場では上ですからね。どうにも出来ません。けど私はあくまでも生徒が第一です。それは先生も理事長も校長先生も同じでしょう?」
「「「勿論」」」
「けど今回ばかりは・・・」
「いえ、私が言うのも何ですが、アレクサス君は案外この学園のダークホースかも知れませんよ?」
「どういう意味です?」
「権力で物を言わせている先生に全く怯む事もなく対抗しています。それだけでも別の意味で肝が座ってるといいますか私達が思っている以上にやるかも知れません。勿論私の勘というものですが」
「では私達もその勘に便乗してみますか」
「「はい」」
☆
ふぅ~ん。超小型カメラを部屋にわざと置いてきて中の様子を盗撮・・・ならぬ監視してたら案外な事が判明したな。指導先生はどうやら黒と思って間違いないようだ。何しろ1日掛けて裏に手を回すようだ。反対に他の先生は取り敢えず白みたいだ。んで指導先生は裏に手を回すと言ってるから取り敢えずこっちも対抗するか。
という事で一旦上司に報告することにした
「そうか。アレクサスを殺す気で来たか。これは・・・」
「ええ。あくまでも俺の予想ですが、裏で手を誰かしらが引いているでしょう」
「俺もそう思うな。取り敢えず準備だけはこっちでしておく。アレクサスは決闘に向けて準備をしておけ。恐らくは卑劣極まりない行動を敵はしてくるだろうよ」
「分かりました。一応決闘に向けて準備運動をさせてください。何人か相手をください」
「分かった。手が空いているやつを見繕う。それともし向こうから俺ら自衛隊に何かしらで良いから、何か伝言があったら、その都度連絡をくれ」
「了解しました」
「取り敢えずそうだな・・・。現時点での相手の名前を聞いておこう」
「現時点では指導教論が怪しいですね。俺の中では完全にクロだと思っています。何しろ今日一日を掛けて俺を不利にする状況を故意的に作成するそうです。現時点ではこの一人だけですね」
「そうか。校長とかはどうだ?」
「初めはクロかな?と思ったのですが、どうも違う様です。俺に対する印象がどうも混乱しているそうで。どの部分かは正直分かりかねますが、盗聴した限りでは『俺がこの学園のダークホースかもしれない』と思っているそうです。恐らくは実力は軽くではありますが、バレているかと」
「う~ん。まあ、第三者から見れば俺らの雰囲気というか、オーラは他の実力者とはどうも違うらしいからな。分かるものには分かるかもしれんな」
「まあ、バレていないとしたら好都合ですね。寧ろやりやすく思います」
「はは、案外アレクサスって悪役かもな」
「かもしれませんね」
「嫌われないようにな。それより、見繕ったぞ。今回はこの4人が相手する。俺は取り敢えず隠密のメンバーをそろえておく」
「ありがとうございます。皆さんよろしくお願いします」
「『はいよ』」
✩
「さて。まず始めは俺が相手するが、何か決闘に向けて何か対策はあるのか?」
「正直無いのですが、行き当たりばったりでも試合には勝てないと思うので、可能性として上がる試合形態をしようかと」
「具体的には?」
「詳しくはその人によって変わると思いますので、今のうちに戦闘スタイルを分けたいと思います。その中で試合形態を考えようかと」
「そうか。分かった」
「今回はそうですね・・・。物理的、魔法、操り、不意付きで分けましょうか」
「おう分かった。因みに君の戦闘スタイルはどうするんだ?その場で合わせるのも良いが、一転に絞った方が良いだろう?」
「そうですね。それの方が良いかもしれませんね。となると今回は・・・今回は取り敢えず物理で戦おうと思います。魔法とかも考えてはいますが、取り敢えずはという事で」
「物理な。分かった。さっき初めは俺からと言ったがどうする?順番変えるか?」
「いや、大丈夫です。このまま初めは三佐でお願いします」
「分かった。今回は俺の得意な物理で行くか。なに。安心しろ手加減する」
「はは・・・。お願いしますよ。三佐の物理攻撃は他の比にはならない程強力ですからね」
「分かってる分かってる。という事で頼むぞ」
「はい」
「よし。それまでだな」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。さ、流石は三佐ですね・・・。うげ・・・。中々攻撃が当たりませんよ・・・」
「別に本気対決では無いし決闘の対策だしな。ある程度だけで充分さ。それはさておき、改善点は山積みだな。
まずは攻撃だが、力の入れ方が分かりやすすぎて直ぐに次の攻撃がどうなるか分かってしまうな。まあこれは慣れていないとそう簡単には出来んが、少なくても攻撃を読まれないように工夫することは出来るだろ。良いか?”読まれない”ではなく”読まれにくくする”だぞ。それくらいで勝率は変わるし、戦闘方法も柔軟に出来るだろう。あと攻撃の構えもままになっていないな。直ぐに攻撃攻撃ではなく、一呼吸置くのも重要だ。確かに瞬発力や判断力は求められるが、だが今のアレクサスは無理やり感が凄いからな。正直に言えば危ない。何かの拍子にコケて攻撃できずに集中砲火を浴びてしまうな。他にもあるが攻撃面はこれで良いとして、次に防御面だ。
防御面は攻撃程悪くはないが、足がもつれているのが多々あったな。足があっちこっちしていて規則性が無いな。まあ勿論規則性が良ければ良いのか?と思うかもしれんが、それも違うぞ。規則性があるほど読まれやすくなってしまうからな。時には大胆な回避や防御をした方が良い。そしたら相手は混乱するし、相手に考える時間をなくすことが出来るからな。勿論アレクサスの防御が悪いかと言われたらそうでもない。ただもっと改善するところがあるという事だ。今回は以上かな」
「ふぅ~~・・・。ありがとうございます」
「三佐。やりすぎでは?アレクサスが持ちませんよ?あと自分含めて3人いるのですよ?」
「そういうお前こそ魔法でアレクサスを圧倒するんだろ?」
「さあ?どうでしょう?自分には何のことか分かりませんが?」
「アレクサス。分かっていると思うがこいつの性格の悪さは随一だぞ?」
「はは。分かっていますよ。二尉は性格が悪くひねくれものだと」
「全く。アレクサスも酷いな。俺を除け者扱いして。俺拗ねるぞ?」
「どうぞお好きにしてください。今まで何度俺に被害を被られたか数え切れませんね」
「?そんなのあったっけな~?俺は覚えていないな~」
「こいつ・・・」
「まあアレクサスも二尉もこの辺でな。二尉はいい加減性格を直したらどうだ?」
「無理ですね。幼少期からこの性格なのでね。今更変わる気も変える気もありませんよ」
「そうか。なら今回はアレクサスを応援しよう。アレクサス、頼むぞ。この性格が悪い二尉をコテンパンにしてくれ」
「出来るかどうかは分かりませんが、やってやりましょう。出来るかどうかは分かりませんが」
「大丈夫だろ」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「暫く砂ぼこりで見えなかったが、今回の試合はアレクサスの勝利だな」
「・・・みたいですね。アレクサスの拳が俺の顎にありますからね。んで、俺の魔法は・・・」
「それは残念ながら明後日の方向に飛んでいったぞ」
「・・・てことは?」
「喜べよアレクサス。あんたの勝ちだぞ」
「・・・負けたよ・・・。久しぶりに下官に負けたな・・・」
「お?二尉の事だから『たまたまだ』とか『わざと負けたのさ』とか駄々こねるかと思ったがな」
「・・・失礼ですね・・・。性格がひねくれている俺でも負けを認めるときもありますよ」
「へえ?お前がね・・・。まあいい。して?改善点は?」
「そうですね。まず攻撃面だが、確かにアレクサスの攻撃は読みやすいが、さっきのアドバイスにより改善されているからか、読みにくかったな。それでもまだ拙いがな。あと物理攻撃の数を多くしたのは良いな。物理攻撃の数を多くすれば相手は近寄りがたくなる。そこでさっきの魔法は不意を突いた良い行動だな。それでもまだ駄目だがな。
次は回避とかだが、回避や防御はさっきと同じだな。俺が不意を突こうとしたら既に回避行動の構えをしているしカウンターの可能性も考えている。しかも俺が攻撃の軌道を変えたらその身体能力のみで回避した。これは流石だな。ただこれは今だけかもしれない。というのも今はまだ8歳だから出来ることであって成人したらそれが出来るかどうかと言われたら正直難しいところだろう。けど精進すれば成長してもそのままの勢いで行けるはずだ。あと、これは俺の個人的な意見だが、物理攻撃、特に格闘系は三佐から指南を受けたほうが良いだろう。したら更に向上するはずだ。ま、俺には負けるがな。っと、こんなところだろう」
「ありがとうと素直に言いたいですが、ちょくちょく私情を挟んでいてその感謝を俺は受け取れないですね」
「はは。最後までひねくれているな二尉は」
「どうとでも言ってください。俺は俺なので」
「そうか。だが最後の俺がアレクサスを指南する発言は素直に的確なアドバイスだと受け取っておこう。という事でアレクサス。これが終わったら一緒に特訓していこう」
「よろしくお願いします。したら次は・・・」
「私ですかね~?流石にさっきの二尉見たいに性格は捻くれてませんよ~」
「そこで俺の名前を上げるなこのぽわぽわ三曹が!」
「けどそれで声を荒げるという事はそういう事では~~?」
「・・・」
「はっはっは!三曹が一枚上手だったな。まあ取り敢えずは口論は置いといて、アレクサスとだ」
「そうですね~。そっちが優先でしたね~。アレクサス。今回は人形での操りだよ~。それでどこが良くてどこが悪いか自分なりに考えてみてね~」
「成程。初めは何言ってるんだ?と思いましたが、今度は改善点は自分で探ってみろ、という事ですね」
「そういう事よ~。二尉とは違って私は考えることが出来るし素直に君を喜ぶことも出来るわ~。だから安心してね~」
「はい。ありがとうございます。どこかのひねくれものとは大違いですね」
「どうだった~?改善点はそれなりに見つかった~?」
「ええそれなりに」
「ならそれを考えて改善していってね~」
「・・・あれ?それで終わりですか?」
「?ええ。そうよ~?私は誰かしらにアドバイスするのって苦手なのよ~。だからまずは自分で考えてみて、それでも分からなかったら私が思う改善点を言うのよ~。今回アレクサスは分かってるみたいだから、あとは自分でね、ということよ」
「そうですか。分かりました。三曹が思う改善点を少しずつ直していきます」
「その意気よ~。では次、よろしくね~」
「はいはい。今回のとりである、俺が不意付き担当として抜擢されたが、準備は良いか?」
「はい。恐らくは別の意味で三佐より苦戦すると思いますので、悪いところがあったらどんどん言って下さい」
「承知した」
「う~ん・・・」
「取り敢えず全試合お疲れ様。はい、スポーツドリンク。これを飲んでから評価を言うから」
「すいません。ありがとうございます。頂きます」
「OK。したらまずは良い点だが、不意を突いたのだが、悉く交わして行ったから今度は卑劣な奴がやりがちなことをしていったのだが、それも交わしたからな。しかも交わした後はカウンターや相手を怯ませる行動をしたからな。そこは評価できるぞ。他にも、例えば俺が影移動で君の視覚から消して背後から首をめがけて蹴りを入れたが、それを反応して回避し、その後すぐに俺の足を掴んで投げ飛ばしたところも良い。恐らくは実践でも使えるだろう。しかも投げた後間髪入れずに間を詰めたのも良い。
次に悪いところだが、少々躍起になっているところがあって少々荒いな。まあこれはさっき他の人が言った通りだな。他には、予測するのは良いが、その予測は外れる想定で行かないと空振りになったりするからな。まあこれはアレクサス自身も分かっているからそこまでは追及しないでおこう。あとは、身体の軸が決まっていないところだな。何事にもそうだし、格闘なら尚更だが、蹴り入れようが殴ろうがまずは軸がなってないと攻撃の威力が落ちたり発揮できなかったりするからな。身体の軸だけではないぞ。蹴りの場合は何処に力を入れるのか、逆にどこの力を抜くのか、そこがしっかりしていないと思うように動かなかったり急な動作が出来なくなったりするからな。そこが改善点だな。俺からは以上だ」
「ありがとうございます!一番分かりやすかったです」
「そうか。なら他の人が言った改善点も改善できるように頑張りな」
「はい」
「さて、以上で試合は終わったな。今日はもう遅いから俺達は寮に戻るが、アレクサスは明日からどうするんだ?明日なら俺が開いているから、その時に指南しようか?」
「良いのですか?せっかくのお休みなのに・・・」
「別に構わないぞ。家族に会おうにも俺の家族は別の星だしな。どうせ暇なのよ」
「そう・・・ですか・・・。ではお言葉に甘えて、よろしくお願いします」
「ああ。承知した」
頭を一旦リセットしたいので次回は軽い間章?を投稿します。ご容赦を。




