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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
203/261

強要

強要






「まだ見つからないのか?」


「いや。今さっき見つけたという情報を得た。ただ当の本人が拒否しているそうだ」


「まあ、無理もない。だがその対象者は貴重な戦力だ。俺達も黙ってはいないぞ?」


「分かっている。一応再三促しているが、それでも拒否している場合は諦めてくれ」


「そう簡単に諦められるかよ」


「そう世の中上手くないのは常識だぞ?ちょっとトイレ」


「・・・」






「どうやらラーズベルト王はあまり乗り気ではなさそうだ。何か後ろめたいことでもあるのだろうか?」


「それは違うでしょう。恐らくは保守的な意味で乗り気ではないのでしょう。それなら私達が代わりに捕まえればいい話です」


「なるほどな。口でダメなら実力行使。それも良いだろう。だが上手くいくか?相手はなかなかの手練れなんだろ?」


「大丈夫でしょ?別に手に負えない相手ではないんだし。それに強くても所詮学生さん。何とかなるわよ」


「そうかい。ならラーズベルト王がいない間に採決するか。一応もうちょい引っ張るが、ダメそうなら確保に向かおう。それに反対は?」


「『・・・』」


「逆に賛成は?」


「『(バシ!)』」


「賛成24反対0という事で、取り敢えず期間は数日を設けよう。それでダメなら確保だ。それで行く」


「そうね。それ以上の先延ばしは現実的ではないわ。それくらいで行きましょう?」


「しかし学生の癖にそれだけの実力をどこで身に付けたのかが気になるな」


「どこかの流派を採用してるのか?」


「私の国の隠密部隊によるとそうではなさそうよ。だけど動きが一般学生ではないのは確からしいわ」


「ほう?どういったところが普通じゃないんだ?」


「そこまでは分からなかったわ。多分立ち回りとかかしら?」


「立ち回りだけで集団に打ち勝つことが出来るのでしょうか?私は正直半信半疑なのですが?」


「けど実際に打ち勝っているのですからそれなりの理由があるのでしょう」


「そうだな。他に情報はないのか?」


「俺の国の情報でまだ未確認だがそれでも良いか?」


「信憑性は?」


「高くないが低くもない」


「小耳に挟んでおく」


「それくらいで良い。立ち回りの件だが、どうも動きが軍人くさい動きをしていたそうだ」


「軍人?どこかの国に所属しているのか?子供で?」


「子供だからこそ、恐らくは師範みたいなやつがいるはずだ。子供の成長は早いからな」


「だがどこでそんなコネを?」


「それは知らんが、あの子の周りにいるとしか思えないな。知り合いとか」


「知り合いとかならあり得そうだな。それにそれならコネとかも必要ないかもな」


「ええ。それでしたら親戚に防衛能力を付ける一環として習っていてもおかしくないな」


「ああ。取り敢えず今はどうやって捕まえるか考えるか」


「そうだな」






「だそうだ。一応引き続き拒否していることにするが、予測はつかないから気を付けてくれ」


「分かった」






・・・・・






「君がアレクサス君だな?」


「そうだが?お前らは?」


「すまんが答えることは出来ない。このまま縛り上げて連れて行く」


「あらら。拒否権無し?」


「すまん」


「そうかい。では、逃げる!!」


「逃がすか!〈アイスブロック〉」




ドスドスドスドス!!!




「囲まれてしまったか」


「ではごめん」




ガコ!!!




「すまんな。お前を連れて行くことになってしまった事に」


「・・・」


「まあ、喋れるわけないか」


「(普通に意識はあるんだけどな~。まあ一応黙っておこう)」






・・・・・






「起きろ」


「・・・?・・・」


「起きろ!!」




ドス!!




「う”え”!!」


「起きたか?」


「・・・酷い起こし方だな・・・」


「すまんな。けどな?いつまでも寝てても俺らが困るんだからよ」


「だからと言ってこれは酷いんじゃないか?」


「それだけ口答え出来るなら大丈夫そうね。いきなりで悪いけど、君には徴兵になってもらうわ」


「徴兵?」


「ああ。徴兵」


「何処の国の?」


「俺達の国にだ」


「俺達?どこかの一国か?」


「いや。複数の国の徴兵」


「複数の国?俺の身体は一つしかないぞ?」


「知ってる。だから他の国と一緒に合同で行ってもらうわ」


「何処に?」


「偉く冷静ですね?普通に考えたらもっと慌てると思うのですが?」


「なら解放しろと言ったら開放するのか?」


「それは無いですね。一連の出来事が終えるまでは解放することは出来ません」


「な?ならお前らに従うしかないだろ。それに脱走したら即座にお前らの軍が飛んでくるんだろ?」


「分かってるなら話が速い。勿論一連騒動が収まり次第即座に解放する。だがそれがどれくらいの期間を要するのかは俺らにも分からん。ま、最低一ヶ月は見込んでくれ」


「どこかに戦争を吹っ掛けるのか?」


「お?分かるのか?」


「徴兵なんだ。どこかに攻め込むんだろ」


「分かってるじゃないか。なら今説明しよう」


「説明するなら縛り付けを開放してくれないか?」


「残念だがそれは無理な相談だ。逃げる可能性があるからな。それに一旦開放するが期間限定で足首か手首にアーティファクトを装着させてもらう。これは解除が出来ないから外そうとしても無駄だぞ」


「・・・強制か・・・」


「ああ。勿論終わったらそれも一緒に外そう」


「穏やかじゃないな。それで?どこに攻め込むんだ?どうせ碌な場所じゃないんだろ?」


「まあな。攻め込む場所はまずここだ。この山岳エリアにとある都市があるんだが、この都市が厄介でな」


「厄介?」


「ああ。この都市は退役軍人や傭兵を主に集まっている都市になっているんだ」


「それだけ聞けば普通の軍事都市じゃないか?」


「そのままならな。だがこの都市は普通じゃない」


「というと?」


「この都市は犯罪都市だ」


「犯罪?犯罪者が多いのか?」


「いや違う。正確に言えば支援都市だ」


「支援?犯罪者を作り出しているのか?」


「ちょっと違うが大体一緒だ。この都市は盗賊や犯罪者、賞金首を積極的に集めて都市で保護してやるから外部で問題を起こしてこいという感じだ」


「衣食住を提供する代わりに助長か」


「そう言う事だ。もっと問題なのはその退役軍人の全員が今この場にいる国全員に関わっているんだ」


「この場?30人越えが?」


「いや。正確に言えば25国だ。今ちょっと一国居ないが他の24国が関係している」


「25国全部に退役軍人がいるのか?」


「いや。今示した場所はマダレン帝国の領土なんだが、マダレン帝国の退役軍人はいない。あくまでも場所が領土内だから参加している形だ」


「そう言う事か。それで?俺は何して欲しい?」


「単刀直入に言う。25国の軍と一緒にあの都市に攻め込み、殲滅してくれ」


「殲滅?随分と物騒な単語を使うな。何かあるのか?」


「あるから言ってるの。さっき言ったけど、あの都市は犯罪支援都市なの。既に被害が出てるの。私達としてはこれ以上被害を増やしたくないからあの都市を殲滅すると決めてるの」


「既に被害が出てるのか。それは早急にしないとな。殲滅というからには、あの都市内にいる方は?」


「問答無用で全員滅殺よ」


「人口は?」


「総人口は10万ちょっとその内戦闘員は8万程、戦力は騎馬、大砲、魔導士、竜、機械兵、アーティファクト、何でもありのところよ」


「なかなかの規模だな。残りの2万は?」


「子供とかだ。ただこの子供も滅殺対象である」


「何故だ?罪のない子供だぞ?」


「始めこそは俺達も滅殺対象から外れていたんだが、調査を進めていくうちに色々分かって苦渋の決断で対象となった」


「その理由は?」


「あの都市は鎖国ならぬ鎖都市という感じで外部からは全く受け入れない。都市内の在住者も都市外には出ることが出来ない。なので教育とかも都市内でやっているんだが、筆記より戦闘を重点的に鍛えている形だ。それゆえただの子供と割り切ったら被害の拡大及び報復の可能性がある為対象とした。これが理由だ」


「悲しいが仕方ないのか」


「そう言う事だ。ということでお前にはこの都市殲滅軍に同行してもらう。先程も言ったが、拒否は出来ないぞ」


「分かってる。んで?今メイドさんが来て俺の足首に装着したのが?」


「それが期間限定のアーティファクトだ。効力は脱走などを企てた時に激痛が走る。隷属首輪と似たような感じだな」


「それは嫌だな」


「なら問題解決に尽力しろ」


「まあ、寝っ転がっているからメイドさんのスカートの中を見れたのが唯一良かった点かな?」


「それくらいの余裕があれば死んでも平気だな。だがメイドには謝っておけよ?」


「詫びは入れない。何故か分かるな?」


「いや?」


「お前らが俺を捕縛して寝っ転がせたお前らが悪い。異論は?」


「『・・・』」


「ないわな?そう言う事で謝罪はしない。分かったな?」


「歯向かうことが出来るくらいに余裕か。その余裕がいつまで持つのか見ものだ」


「そうかい。もう立って良いのか?」


「ああ。それで?出発前の質問は?」


「この場にいる全員の名前を知りたい。使用人も含めて」


「冥途の土産か?」


「どう解釈して貰っても構わん」


「なら一人ずつ・・・」




「これで全員だ。問題は?」


「ない。それで俺はどこに行けばいい?」


「さっきお前に下着を見られたメイドさんに付いて行けば分かる」


「そうかい」






「結構肝の座った子供だな。あれだとまだ小学といったところだろ」


「あどけなさから察するにそうだね。まだ言っても中等部1年とかだろうね。その割には冷静すぎるけどね」


「ああ。何というか、王族慣れしている感じがする」


「まあ、あれは素だろ。俺達を王とかではなく、一人の人として扱ってる感じだ」


「だからなのかね?軽く調べたけどどんな種族でも平等に扱う感じが」


「かもしれんな。古い考えであればあるほど昔の種族差別がある。最近になってようやくだがな」


「だね。あれは良い戦力になるかも」


「ああ。誰に対しても平等。その代わり冷酷非道なことも出来る。例えどんな相手でもな」


「全く。末恐ろしいぜ。だが今回は利用させてもらうぜ」






・・・・・






『ライゼン。声に出せれないから念通で。どうだ?撮れたか?』


『バッチリだ。上にも掛け合って協力を得た。最後の時を迎えたら知らせてくれ』


『はいよ。全く、年末前にこの大仕事かい。いやだね。たまに引退したくなる』


『そう言うな。付き添う』


『ならこれも頼む。多分連合軍と間もなく合流する。違法な事してないか見てくれ』


『ああ。まあ普通に考えたらこの時点で違法だがな』


『まあ。俺達だけは例外だ』


『だな。はぁ、これが終わったらバカンスにでも行きたいぜ』


『良いな。どこが良い?』


『お誘いを受けてるんだが、お前もどうだ?』


『元は?』


『俺の叔父、ラーズベルト王国国王だ』


『お前が自衛官って知ってるのは?』


『一部除いて城関係者全員だ』


『そうかい。俺が言っても平気なのか?』


『大丈夫だろ。それにお誘いは2階受けてる。そのうちの一回は誰でも可能らしいからこの際な』


『なら期待しよう』

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