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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
199/261

今後の流れ

今後の流れ






「・・・気づいたか?」


「ああ。修学旅行から帰宅後、学園から出たあたりからな。お前、何か付けられる事をしたか?」


「心当たりはないんだがな・・・。まあ、手出しは今のところしてこないようだし、このまま帰宅するか」


「いつまでも気にしててもしょうがないしな。ま、帰るか」


「ところでどこの奴だ?」


「・・・見たところ、ただの雇われ人ではないな。あの立ち回りはどちらかというとどこかの国に所属している臭いな。しかもあれはただの警備隊とかではなさそうだな」


「ああ。どちらかというと警備隊ではなくどこかの兵士だろう。それか国直属の諜報か隠密か」


「どちらにしろ用心したことに越したことは無いからな」


「ああ」




「おはよう皆」


「『おはようございます』」


「さて。無事に修学旅行も終えて、6学年でいられるのも残り半年を切った。修学旅行を終えて気が抜けているのも分かるが、この先は進級、または卒業に向けて階級を上げないと留年する可能性があるから用心するように」


「『はい』」


「まずは現時点で階級が11未満の生徒はそろそろ追い上げた方が良い。この先で挽回できる機会が少なくなってしまうからな。勿論11以上ある生徒も気を抜けば階級が落ちることも忘れないように」


「『はい』」


「先生。次はどんなイベントがあるのですか?」


「大まかに言えば、まずは先日終えた修学旅行。帰ってきたら次は大体1ヵ月後にある中等部との交流会。ここでは中等部ではどういった学習方法になるのかというのを予め軽く触れておく。まあ、出遅れないように、というやつだな。ただ今の段階ではどういうのをやるのかは未定だから、また追々説明しておく。

それが終わったら年末前の試験がある。それが終わって冬休みに入る前に階級が11以下の生徒はイエローゾーンに入ってるから忘れないように。この時点で階級が8以下の生徒はここで留年が確定するから用心するように。

年明けてからはそこまで大それたイベントはない。年明け後2月の始めで階級が13以上なければこの時点で留年は確定だ。それと同時にその時点で階級は固定されるから、階級を落とされる心配はないぞ。その後が卒業または進級だ。大まかに言えばこれくらいだ」


「思ったよりイベントが少ないですね」


「まあな。内容の濃いイベントは6学年始めから半ばで殆ど終えたしな。後半はめっきり少なくなるのも無理はないだろうな。だから6学年に上がったときに『とにかく階級を修学旅行前までに上げまくれ』というのはそう言う事なのだ」


「なるほど。理解しましたよ。因みに卒業及び進級はいつ頃ですか?」


「小等部の所属人数は中等部や高等部よりかは少ないから、先に行う事に決めてるんだ。これはいつもの事だからな。決して依怙贔屓ではないぞ」


「分かってますよ」


「だから小等部の卒業は2月の最終日に決まってる。つまり3月からはそれぞれ分かれ始めて、入学時の4月で新しい仲間と共に合流するわけだ」


「2月の最終日ですか。2月で卒業は珍しいですね」


「まあ、小中高大一貫校ともなればな。必然的にずらすのも無理もないだろうな」


「因みに他の卒業はいつですか?」


「小等部の次は高等部で3月始めに組み込まれている。その次は大学部で高等部の直ぐ後に行う。最後に中等部で3月中旬くらいの目途にしているんだ。もし先輩の卒業を見たいのならそれくらいにな」


「分かりました」


「取り敢えずの流れは説明したけど、何か質問は?」


「『・・・』」


「ないみたいだな。では授業を始める前にとある先生たちを紹介しよう」


「先生?」


「ああそうだ。入ってきてくれ」




ガラガラ・・・




「今日から半年間、君達が卒業するまでの間を教育実習生として参加することになった先生たちだ」


「4人?」


「ちょっと多いかもしれんが、ま、仲良くしてくれ。では自己紹介を」


「はい。半年間よろしくお願いします、クレハと申します」

「シューバという。よろしくな」

「エクレーラと言うわ。よろしくね」

「ギザロだ。よろしく頼む」


「この4人が暫くの間、君達の副担任をすることになるからな。あ、正確に言えばまだ教員免許はまだ持っていないから、仮に教えるとしても家庭教師程度にしか出来ないから、そこは注意してくれ。何かあれば俺に。良いな?」


「『はい』」


「では授業を始めるぞ」






・・・・・






「不味いですね・・・」


「何がだ?」


「私達の周り、私とマークだけですよ?」


「だから何が?」


「階級」


「・・・本当か?」


「ええ。本当です。私と貴方だけです」


「まあでも10と11だから、楽観視は出来ないがまだ余裕はあるだろ?そこまで切羽詰まらせなくても大丈夫だろ?」


「そうでしょうか?」


「ああ。大丈夫さ」


「脳筋マークの言う通りだぞ」


「アレクサス?」


「おう俺だ。俺達は確かに13以上はあるが、それは皆死に物狂いで挙げただけだからな。どちらかと言うと俺達の方が切羽詰まってるさ」


「そうなのですか?」


「ああ。俺とライゼンはこれ以上上げる気はないが、他が白熱バトルを繰り広げているぜ?」


「?」


「見てみろ?」




『良いか!?俺が先に20到達してやる!!』

『いいえ!!私が先よ!!』

『俺が!!』

『私が!!』




バチバチバチバチ!!!




『・・・俺達は取り敢えず16で良いや』


『そうね。あっちに行くと火花が散ってるから火傷しそう・・・』


『火傷したら私達が治してあげるよ』


『ありがとう~。けどまずは・・・』


『『離れようか』』




「「・・・」」


「何やってるんだあいつらは?」


「アホだろ?15とかでは飽き足らず、20を目指すバカがいるんだぜ?」


「けど目標を高くするのは良いことだろ?」


「それだけ聞けばな。けどな?あいつらくだらないことを始めたからな?」


「くだらないことですか?」


「ああ。誰が最初に20に到達出来るか、賭けをしてるからな」


「「・・・」」


「俺は何やってるんだ?と思った。ライゼンなんてアホらしくて途中で離れたからな?」


「無理もない・・・。それで?賭けた内容は?」


「勝者に一日服従」


「「・・・」」


「負けたら一日服従って・・・」


「何やってるのですか・・・」


「俺らに聞くな。とまあ、そういうのがあってあそこを離れた」


「それが正解だぞ・・・。賭けたのは誰だ?」


「男子はダロムとマガン、女子はファウラとフェーナ」


「「・・・」」


「な?何やってるんだ?と思うだろ?」


「ああ。途轍もなくアホだな」


「バカですか?いやバカでしたね」


「しかもダロムはまだしもマガンは連合王国の騎士団団長の息子、ファウラは神聖国の首座大司教の令嬢、フェーナは新生国創設者一人の令嬢だぞ?それが服従を賭けにしてるんだぞ?おかしな話だな」


「なんかプライドでもあるのか?」


「知らん。あいつらに聞け。俺は馬鹿馬鹿しくて耳にタコが出来てしまうぜ」


「珍しくライゼンが本音を吐いたな」


「俺はいつだって本音を吐くさ。それが例え毒でもな」


「それで?あれはいつまで続くんだ?」


「知らん」






「ライゼン。気づいたか?」


「ああ。あの教育実習生の奴らだろ?あれは黒だな」


「ああ。あの4人全員が俺達を付けているターゲットだな」


「どうする?上に掛けあうか?」


「いや。上には取り敢えず秘匿にしてもらう。それに報告したら俺達が知る間もなくあいつらはこの世から葬り去るだろう。ならある程度情報を掴んでも良い筈だ」


「そうか。ならまずはあいつらの素性調査から先か」


「ああ。まずはどこから始めようか?」


「そうだな・・・。あいつらを付けて確保しても吐くと思うか?」


「思わんな・・・。だがどこの所属かは知りたいから、適度に付けて動きがあれば尾行するか」


「それで行こう」






・・・・・






「潜入初日はどうだったか?」


「かなり大変ですね。他の学校でもあんな感じなのでしょうか?」


「と言うと?」


「私達が知っている学校と言えば、数クラスに分かれて担任も分かれて勉学していると思ったのですが」


「違ったのか?」


「はい。まずラローツ魔法学園の在校生だけでもかなりの人数なのに、今回潜入した6学年は全ての生徒を一クラスにまとめていました」


「凄いな。さぞかし先生も大変だろうな」


「はい。ですので初日ながら私達はヘトヘトでしたよ」


「そうかい。それはご苦労なこった。それで?ターゲットはいたか?」


「いえ。まだ初日なので何も分かりませんでした。恐らく他学年に潜入している別部隊も一緒でしょう」


「そうか。ところで全生徒何人いるんだ?」


「それは私が答えよう」


「これはこれは。ラーズベルト王。そこは王立学校ですから把握はしているのでしょうか?」


「そう言う事だ。一応ではあるが、全生徒3万人ちょっとだ」


「3万人か。その数はこの星一の在籍数じゃないか?」


「そこまでは私も分からん。だが屈指の生徒数ではあるな」


「そこからターゲットを見つけ出すのは容易ではないな・・・。そっちも何か分かったか?」


「残念。こっちは尻尾すら掴めない」


「という事はハズレか・・・。ラーズベルトはどこに潜入してるんだっけ?」


「私のところは大学部3、4年を担当している。だが人数が多いが故、私の隠密では手が足らん」


「ほう。大学3、4年でもかなりの人数みたいだな。魔法学園の各学級数の人数は?」


「大学部一万二千人、高等部九千人、中等部五千五百人、小等部三千五百人だ」


「確かに多いな。大学部だけで1万人越えか。そこからターゲットを見つけるのは中々骨が折れるだろ。だが今回のターゲットはちょっと特徴が絞られている筈だ。だからそこまで苦労しない筈だ」


「ああ。まず風紀委員であること。そして退役軍人と渡り合える実力を持っていることだ。それだけ分かればそこまで時間は掛からんだろう。もしまだ時間が掛かりそうなら聞き込みをするのも手だぞ」


「ですがそれだとターゲットに感づかれないですか?」


「相手は学生だぞ?流石にお前らの実力なら気づかれないだろ?」


「だと良いですけどね・・・」


「だがいつまでも外からこっそりというのも無理な話だろう。考えてみてくれ」


「分かりました。一応他部隊にも進言してみます」


「分かった。解散前に一つ聞きたい。まだ初日だからターゲットを見つけられないのは良いとして、退役軍人と渡り合えそうな生徒はいたか?」


「まだ今回私達の担当する生徒を全て把握した訳ではありませんので、何とも言えませんが、少なくとも今のところはいないですね。勿論引き続き調査はしますが」


「分かった。判明または心当たりがあったら直ぐに我々に伝えてくれ」


「分かりました」

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