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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
196/261

燃焼中

燃焼中






「ここがその運動場よ。トレーニングジムとも言うわね」


「ジム?という事は機械もあるのか?」


「あるわよ。全て輸入品だけどね」


「輸入品?どこからの輸入品なの?」


「日本国から輸入したわ。だから安全性にも問題ないわよ」


「よっしゃ!そしたら初めに何しようか?」


「そうね・・・。トレーニングだから各自自由なんだけど、女子はまずはランニングかな?」


「やっぱりランニングになってしまうのね・・・」


「身体を動かすことなら他にもあるけど、まずは脂肪燃焼が先だと思うわ。その後に腕とか足についた脂肪分を筋トレで燃焼するのが一番だと思うわ。勿論他の方法があればそれでも良いと思うけど、他に方法はあるのかしら?」


「・・・今のところは思いつかないからそれで良いかもね」


「なら初めはどれくらい走る?」


「そうね・・・。アレクサスはどう思う?」


「う~ん・・・。まずこのコースってどれくらいあるの?」


「確か一周150ノウだったはずよ」


「150か。それならまずは軽く2周してみる?」


「2周という事は300ノウ?」


「300。取り敢えずそれくらいでどうだ?」


「・・・そうね。それで行きましょうか。皆はどうかな?」


「それで良いかも」


「私もよ」


「んじゃやってみるか。見張りは俺とライゼン、ゴウリーグ、ジャリーグがやるとして、他の男子はどうする?」


「それならトレーニングルームで筋トレしてたら?」


「ああ。それも良いかもね。場所は?」


「さっき入り口から入って真っ直ぐ行ったのがここなんだけど、途中左に扉なかった?」


「ああ。あったな。そこが?」


「そうよ。その扉を開けたらそこがトレーニングルームよ」


「分かった。行ってくる」


「他の客もいるから迷惑かけないようね~!」


「はいよ~」




「さて。まずはランニングを開始するか。制限時間は設けたほうが良いのか?」


「それだと運動に慣れていないのは逆効果になりかねないから、まずは設けないで自分のペースで走らせたらどうかしら?」


「それが良いかもな。何事にも継続が一番だからな」


「そうね。では走りましょう?」


「ところで運動が得意なのって誰だ?」


「誰だろう?風紀委員に所属している、レラカイナ、メルカイナ、ユレイナ、クエスタ、リアリィ、この辺りかしら?」


「「「「「え!?」」」」」


「そうなのか?」


「し、知らないよ!?」


「確かに妾達は風紀委員で身体を常に動かしている。じゃがそれとこれは別じゃないかの?」


「そうか?まあ良いや」


「ところでお主はそれを聞いて何しようとしたんじゃ?」


「いや?重しをお前らに着けようかな?と思っただけだが?」


「『!?』」


「こいつ・・・。澄ました顔で悪魔みたいなセリフを言い放ちやがったぞい・・・」


「まあ重し着けたほうが体力の消耗は激しくなるが、その代わり脂肪燃焼の促進にはなるぞ?」


「『!?』」


「ほ、本当!?なら着けるわ!!」


「いや。無理するな?こういうのは継続が一番だぞ。いきなりハードル上げてどうするんだ?それでどこか壊したらどうするんだ?」


「ああ~~・・・。そういうのもあるのね・・・。分かった。私達はマイペースで行くわ」


「それが良い。お前らは?着けるか?」


「重さはどれくらいなの?」


「取り敢えず両足にそれぞれ70ゾラを巻き付けるから、これで走ってみろ」


「70?そこまで重くしないの?」


「ああ。重くしない。ただ走っていくうちに分かるぞ。何故そこまで重くしないのかを」


「分かったわ」


「それより着替えないのか?」


「着替え?何に?」


「お前ら制服で走るのか?運動服に着替えないのか?」


「『あ』」


「早く着替えて来い」


「『は~い・・・』」






「お待たせ」


「はいよ。したら今用意したから、これを巻いてくれ」


「・・・確かにそこまで重くないわね。本当に効果があるの?」


「やってみれば分かるさ。早速走るか?」


「勿論よ。合図を頼むわ」


「んじゃ。始め!!」




ドダダダダダダ!!!




「初めはゆっくりで良いぞ~。急ぐと転ぶからな~」


「『は~い』」


「どうする?ちょっとペース上げる?」


「これを2周がからね。多少は平気でしょ?」


「じゃあ、私達はちょっとペース上げるから、無理についてこなくても良いからね~」


「は~い」


「流石風紀委員ね・・・。やっぱり体力が有り余ってるのかな?」


「それは分からないわ。たださっきアレクサスのセリフに違和感を覚えたから、それでどうなるのかな?ってね」


「そう言う事ね。じゃあ気を付けてね?」


「「「「「は~い」」」」」




「あ、ペースを上げたな」


「まああいつらだしな。重しを着けても平気と考えたんだろう」


「なあ。本当に重しを着けた意味あるのか?」


「あるさ。ただ一周目は効果は出ないさ。大体二周目に入ってちょっとしたら実感が出るはずだ。それにお前らも見るだけで分かると思うぞ」


「何が?今のところ他とは比較的速いペースで走ってるけど?」


「一周目のあいつらのペースを今のうちに目に焼き付けておけ。二周目で明らかに違いが出るからさ」


「何?ペースが落ちるのか?」


「それは見てからのお楽しみだ。因みにこの方法は俺達もやってるぞ」


「俺達?自衛隊でもやってるのか?外務省もか?」


「外務は分からんが、やってないんじゃないか?俺は武官でライゼンは文官だからな」


「いや。外務でもやってるぞ。ただそれは俺みたいな現場に出る者だけだな。基本現場に出ないのはそこまで鍛えてないさ」


「そうか。まあそう言う事だ。因みに武官の方はあれより比にならない程重しを着けているがな」


「へえ~。どれくらい?」


「最低15グヌ前後だ」


「「!?」」


「聞き間違いか?ゾラではなくグヌと聞いたが?」


「聞き間違いではないぞ。単位はグヌだ」


「「マジかよ・・・」」


「アレクサス。お前も出来るのか?」


「勿論だ。それが出来なくて自衛隊は名乗れないさ」


「・・・凄いな・・・」


「改めて敵に回したくないな・・・」


「ああ・・・」


「ところでお前らが自衛官と外務官というのは今は知ってるナタリアとかファウラとかは知ってるのか?」


「いや。知らない。知ってるのは風紀委員に所属しているお前らとユレイナ達、従妹だけだ」


「そうか。いつか明かすのか?」


「まあ。いつかはな。俺らは別に明かしても良い存在だからな。秘匿な部署ではないさ」


「なら今更なんだが、何でこの学園に入学したんだ?」


「始めこそは潜入だったんだ。覚えているか?一学年のあの事件を。俺が決闘した日を」


「ああ。覚えているよ。あの時は俺達は他クラスだったがな」


「けどあの印象は今でも忘れないさ。けどあれがどうした?」


「あの時もそうだったんだが、入学試験の時も含めて不正を働いていたのが居たんだ。それを逮捕するために潜入してたんだ。だから当初は俺とライゼンは潜入捜査をしてたんだ」


「そうだったのか・・・。確かに色々と先生の入れ替わりや生徒が衛兵に連れていかれたりしていたから、少しビビったが、お前らが色々してたんだな」


「そう言う事だ。んで暫くして上の命令を待ってたんだ。そしたらそのまま学園に通えと命令が下ったからそのまま残留することになって今に至るんだ」


「そうなんだな。それで毎年一回は日本国の法執行機関がこっちに来たりしていたんだな」


「そう言う事だ」


「けど良かったのか?俺らに明かして」


「問題ないさ。風紀委員だから明かせたんだ。これが違かったら明かしてないさ」


「そうなんだな。何か特別な扱いだな」


「そうでもないさ」


「ならあれも関係してるのか?」


「あれって?」


「俺らに明かしたということと、小等部で卒業するというあの発言に。関係は?」


「「・・・」」


「「・・・」」


「どうなんだ?関係してるのか?」


「察しが良いな。関係してるさ」


「どういう事だ?」


「簡単な話だ。他の連中は知らんが、少なくとも俺とライゼンは小等部卒業でこの学園からは去ることがな」


「「・・・」」


「そうなのか・・・。次はどこに行くんだ?」


「異動先か?」


「そうだ。お前らは文官に武官だろ?異動はあるだろ」


「ああ。あるさ。俺は分からんがライゼンはワーズナー星に戻って暫くは引きこもりだそうだ」


「おい。言い方」


「合ってるだろ?」


「まあな・・・」


「?どういう事?」


「そもそも文官で青少年部所属のライゼンが現場に出ることが異例なんだ」


「「そうなの?」」


「ああ。本来の俺の部署はあくまでも上官の手伝いとか雑用系が殆どなんだ。書類作成とかもな。現場に出るのは青少年でも年上の連中だけだ。年齢は最低でも人族年齢16歳以上だ。12歳の俺が出る枠じゃないんだ」


「「・・・」」


「だから言い方は悪いが、これが終わったら暫くは引きこもりなんだ」


「という事は卒業したら二度と会えないとか?」


「あり得るだろうな」


「「・・・」」


「だから今を楽しもう。そう言う事だ」


「なるほどな・・・」


「意図が分かったよ・・・」


「ならアレクサスは?決まってないと言ってたが?」


「ああ。まだ決まってない」


「なら暫く任務の事は忘れて俺達と一緒に中等部に上がらないか」


「残念だがそれは無理な話だ」


「どうして?」


「俺とライゼンが該当してるんだが、俺達は日本国という国に所属している。在住という意味ではなく、公務という意味で所属している。所属していると色んな国、世界、星などに行ける“権利”が国から与えられるんだ」


「権利?何で?お前らは日本国に住んでいるのに、権利?」


「事情が複雑なんだが、分かりやすく説明すると俺達は国の命令でこの地にいるんだ。つまり、国から戻れと言われたら戻るしかないんだ。命令には逆らえない」


「逆らったら?」


「捕まりはしないだろうが、権利は剥奪されるだろうな」


「剥奪されるとどうなるんだ?」


「国に所属した以上はその対価を払う必要がある。一つの例を上げるとすると、この記憶が消えること」


「!?」


「この記憶が、消える!?」


「ああ。俺達は国に所属した時に幾つか制約を交わしている。その内の一つに“定年退職または除籍時には任務関連の記憶消去”と書かれているんだ。つまり」


「国に逆らう。または退職する時には今までの記憶を消去する。と」


「そう言う事だ。勿論全部ではない。プライベートとかは消えないしな。だが、今は任務でここにいる。という事は?」


「「・・・」」


「まあ、言わなくても分かるな。つまりお前らと共に過ごしたこの時が全て消えるんだ。だから任務を忘れて中等部に、というのは出来ない相談なんだ。分かってくれ」


「「・・・」」


「因みにこれはライゼンも一緒だからな。だからライゼンも国の命令には逆らえない。打診は出来るが、上が通すのかは別問題だ」


「「・・・」」


「例外として定年退職まで何も問題を起こさなかった場合は記憶の消去は免れる。ただそこまでは少なくとも40年は先だからな。だからすまん」


「「・・・」」


「すぅ~~・・・ふぅ~~・・・。分かったよ。これ以上は聞かない。ならお前らが悔いの残らない修学旅行にしよう!」


「それが良い。さあ。この話はおしまいにして、そろそろ女子達が二周目に入るぞ。さっき言ったが、二周目に入って暫くしたらユレイナ達のペースに注目しろ。かなり変わる筈だ」


「「・・・」」


「みんな!!あと一周よ!!」


「『おお!!』」




「はぁ・・・はぁ・・・」


「なんか・・・急に・・・」


「ああ・・・。身体が・・・重いのじゃ・・・」


「どうしたんだ・・・一周目は・・・普通に・・・走れたのに・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・」


「・・・」




「なんか急にペースが落ちたな?」


「ああ。重しの効果が出始めたな」


「あれがお前の言ってた事か?」


「そうだ。体力がある奴ら程こういうのに陥りやすいんだ。自分はまだ体力があると錯覚してな」


「それで重しか・・・。良い発案だな。それに凄い汗だな。もしかしてあれも?」


「ああ。あれで脂肪燃焼にも繋がっている筈だ。勿論ただの2周ではたかが知れてるが、これを毎日続けてれば、必然と脂肪は落ちるだろ」


「けどそれなら初めからもっと重くしたらどうなんだ?」


「重すぎてもダメなんだ。重くし過ぎると一向に前に進まないし、汗も搔きにくい。メンタルも持たない。かと言ったって軽過ぎると効果は無い。だから程よい重量が良いんだ」


「そう言う事なんだな。確かに他は重しをしてないのに汗を掻いているし、ペースもさほど落ちてない」


「反対に初めからペースを上げて走ってたユレイナ達は明らかに落ちている。これはその内抜かれるか?」


「抜かれはしないさ。何しろあいつらは風紀委員だからな。今後のペースに合わせて適度に落とすだろ。だから抜かれはしないさ。差は結構縮まってもそれだけだ」


「そうなんだな。今回は走りで終わりか?」


「いや。下半身というか、足関連はユレイナ達は終わりにして、他はもう二周だな。それでカロリーの消費量が平等になる筈だ。あとは上半身を軽くやって今日はお終いだな。残りは明日の午前中にやって、その後はまた街中の散策だろうな」


「そうか。他のはあれか?今度は重しを着けるのか?」


「いや。あれはしない。あれをやってしまったら直ぐに燃料切れだろうな」


「そうか。因みに今回のランニングで消費するカロリーはどれくらいだ?」


「あいつらの食った食事量からは微々たるもんだが、大体70カロリー前後くらいじゃないか?」


「はっは・・・。確かに微々たるものだな。しかしそれくらいしか消費しないのか?」


「まあ、300ノウを2周~4周だしな。本来なら30分同ペースで走った方が消費するカロリーが多くなるんだが、そこまでの体力はあいつらにはないしな。だから予測だが大体70、いっても100カロリーじゃないか?」


「逆に言えばそれだけ食ってしまったあいつらの・・・」


「自業自得と言ったらボコボコにされるぞ」


「言わないさそんなことは。ただ消費カロリーはお前が言うんだろ?」


「ああ。これくらい消費しました、と素直に言うさ」


「・・・お前・・・。悪魔だな・・・」


「それは悪魔族に失礼だ」


「なら鬼」


「それは鬼人に失礼だ」


「まあいいや。それより帰って来たぞ」


「おう。分かった」




「お疲れ様。悪いけどユレイナ達以外はもう二周してくれないか?」


「『え~!?』」


「何でユレイナ達は良いの!?」


「こいつらは重しを着けててお前らより速いペースで終えたんだ。お前らも今度は重し無しで二周しろ。そしたらユレイナ達と同じカロリーを消費するぞ」


「『!!』」


「ほ、本当に?」


「ああ。こいつらは重しを着けていた分消費量は激しいんだ。ほら見てみろこの汗の量を」


「『・・・』」


「お前らはもう一周は出来るか?」


「・・・あ”~~・・・無理・・・」

「私も・・・」

「妾達を殺す気かお主は・・・」

「「・・・」」


「とまあ、ちょっと殺気立っているが、逆に言えばこれくらい体力も消耗してるんだ。それに比べたら、お前らは文句が言える分、消耗していない訳だ」


「『!!』」


「ならもう二周は行けるよな?」


「分かったよ・・・。ところで何で二周なの?」


「こいつらは重しを着けてて二周走ったんだ。つまり重しを着けていなければ2倍以上は走れるということだ。それこそ10周も行けるだろ。けどお前らに5周以上は無理と判断して、残りもう二周にしたんだ」


「そう言う事ね。分かったわ。もう二周してくる!」


「おう。頑張れよ。何度も言うが、自分のペースでな」


「『は~い』」


「お疲れ様。多分今は動きたくないだろうから、俺が外すぞ」


「「「「「お願いします」」」」」


「多分外した後、凄いスースーするが、それほど汗を掻いたんだというのを覚えておけよ」


「うん。・・・ああスースーする・・・」


「それだけ走った証拠だ。取り敢えず今は休憩だな。その後は次の運動だな」


「次は・・・何・・・」


「下半身というか、足はもう良いから次は上半身だな。脂肪って色んな所につくから、それを落とすんだ。例えば腕とか腹とかな」


「そう言う事ね・・・。因みにどういったトレーニングになるの?」


「それは今俺が持ってるこれが効果的だろう」


「あれ?アレクサス、それどこから出したの?」


「アイテムボックスから出した」


「・・・まあ良いや・・・」


「そうよ。何事にも諦めが大事よ。それで?」


「お前らダンベルって知ってるよな?」


「ええ。鉄の棒に重しをつけたあれよね?」


「そうだ。それをちょっと加工してこういうのを作った。今までのダンベルはこうやって片手または両手で持って、腕の力または手首の力で持ち上げるんだが、こいつはちょっと違う」


「どう違うの?」


「ダンベルそのものにリフティング、つまり上下に動く仕組みを作ったんだ」


「それでどんな効果が表れるの?」


「まずは両手で持ってこれを上下に振るんだ。するとリフティングするから、それに対抗するように力を加えるんだ。やってみ?」


「えっと?こうね・・・うわ!!」


「どうしたの?」


「結構・・・キツイ!!」


「だろ?それを続けると腕の筋肉が引き締まって脂肪を燃焼してくれるんだ。腕はこんな感じかな。これを全員帰ってきたらやってもらうから」


「分かったわ。次にお腹はどうする?」


「腹ね・・・。腹は腹筋するしかないだろ。他の方法があれば良いんだが、現状はそれしかないだろ」


「分かったわ」


「それとそのダンベルはやってもらったら分かるんだけど、かなりの筋力を使うから明日筋肉痛にならないようにな」


「そんなにキツイの?」


「これを各自30分やるからね。かなり来るぞ?」


「30分か・・・。かなりしんどそう・・・」


「実際かなりしんどい。俺もやったことあるけど翌日には筋肉痛で動けなかったからな」


「動けなくなるって・・・。どれくらいやったのよ・・・」


「俺は2時間やったからな。そりゃそうなるだろうよ」


「『・・・』」


「まあいいや。そろそろ全員戻るから、準備だけでもしな」


「「「「「は~い」」」」」




「おうお疲れ様」


「あ”~~~・・・。きつかった・・・」


「まだまだ続けるぞ?ちょっと休憩したら、別の筋トレをやってもらうから」


「別の筋トレって?」


「さっきユレイナ達に伝えたからあいつらに聞いてくれ。それよりどうだ?」


「さっき実感したよ・・・。私達は結構運動不足だっていうのをね」


「それだけ実感してたら大丈夫さ。これからもっとキツくなるから」


「ええ~~・・・。まだキツくなるの~?」


「ああ。まだキツくなる。覚悟しておけよ?けどその代わり脂肪燃焼に繋がるからよ。文句言うなよ?」


「言わないわよ・・・。それで?次は何するの?」


「?休憩はもう良いのか?」


「こうして休憩している間も脂肪は燃えてるからね。それを補助しなくちゃ!」


「なんかおかしくなっている気がするが、まあその闘志を燃やし続けるのは良いことだからな。なら早速次に移ろう。次はこのダンベルだ。やり方はユレイナ達に聞いてくれ。俺はちょっと全員分持ってくるから」


「分かったわ」




「ほれ。これが全員分だ。これを各自30分やってな。やり終わった後は必ず腕を振れよ。筋肉痛が酷くなってしまうからな」


「分かった。けどこれは私達、30分後は生きているかしら・・・」


「それは知らん。とにかくやるぞ」


「『は~い』」






「んで?」


「やりすぎた。後悔はしていない」


「まあいいや・・・。けど女子全員死屍累々だぞ?」


「まあしょうがない。食ってきたツケだからな。これくらい我慢しないとな」


「それで?結局どれくらいカロリーを消費したんだ?」


「分からんが、大体2000は消耗したんじゃないか?」


「おい!!それは消耗し過ぎじゃないか!?」


「大丈夫さ。さっきの食い過ぎた分のカロリーは確実に消耗しただろうからな。これくらいは平気さ」


「いや。平気かどうかではなくな・・・。いやいい。それよりこれはどうするんだ?」


「歩ける奴は歩いてもらって、残りは担ぐか背負うしかないだろ」


「・・・はあ・・・しょうがないか・・・。んで?俺は誰を担げばいいんだ?」


「それは俺が決めることじゃない。あいつらに聞いてくれ」


「・・・はあ・・・」






「『痛い~~~!!!』」

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