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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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修学旅行に向けて

修学旅行に向けて






「何か。もう俺達が教える事ってないんじゃね?」


「そうね。片方はランクA++だし、もう片方もそれに匹敵しているんじゃないか?という実力の持ち主だしね。私達の出番はもうないかもね」


「先生はどう思いますか?俺達の一存では決められないので・・・」


「そうだな。まあ初めからその必要は無かったが、一応授業だからという名目で参加させていただけだしな。もう良いだろ。それにお前らの現在の階級は13だろ?卒業だけなら十分な階級だから、ここは暫く休んだら?」


「ありがとうございます。因みに今後の予定は?」


「もう直ぐで秋が始まる。なので修学旅行の計画だな」


「けどあと約1ヵ月半で準備終えれますかね?」


「それについては毎年の事だから問題ないぞ。そもそも全員参加ではないしな」


「どういうことですか?」


「夏が終わり秋に入る前に一旦テストがあったろ?」


「あ、はい。中間テストですよね?」


「そうだ。それを過ぎて階級が8以下の生徒は必然的に修学旅行には参加が出来ないんだ。補習という名目で階級を上げないと進級できないからな」


「そうなんですね。けどそれを抜きにしてもかなりの数ですよね?それは・・・」


「勿論生徒と話し合いして構わないぞ。今まで授業に授業と、スケジュールキッツキツだったからここらへんで休憩も兼ねてゆとりのあるスケジュールにしようと思ってな。まあこれも毎年の事だから気にするな」


「そうなんですね。それなら余裕の持ったことが出来そうですよ」


「という事で冒険者の方々、ありがとうございました」


「いいえ。私達は何もしていませんよ。彼らが凄すぎただけです」


「ははっ。違いありませんね。自分も彼らに教えることなんてあるのか?と毎回思ってしまいますよ」


「あらら。先生もなんですね。では私達はこれで」


「はい。ありがとうございました」






「お?アレクサス達じゃん。どうだった?補習対象者か?」


「煩いぞジャリーグ。そういうお前ら兄弟はどうなんだ?」


「俺達はとっくにクリア済みだ」

「余計な心配は無用だぞ」


「そうか。他は?」


「あの脳筋マーク以外は全員対象外だ。マークだけはまだ分からん」


「あいつは脳筋以外なら良い奴だし頭は悪くない筈なんだがな・・・」


「どうせあれさ。くだらないところで意地張って階級落としているんじゃないか?」


「はっはっは!!!あり得そう!!」


「ふふっ・・・ライゼン・・・。それは言い過ぎ・・・ふふっ」


「メルカイナ。抑えれてないぞ?」


「けど想像してみ~や?あのマークが意地張って階級落としている姿を・・・。思い出すだけで笑いが収まらんのじゃ・・・くっくっ・・・」




「お前ら笑い過ぎだ。人のいないところで笑い話か?」


「お?噂をすれば笑いの種のマークではないか。どうだったかの?お主だけは対象者か?」


「クエスタ、笑い過ぎだ。俺は普通にクリアしている」


「何じゃ。つまらんやつよのぉ~」


「言ってくれるな。けどまだ進級可能ラインではないぞ。俺はまだ足りてない。今は11だからな」


「11なら直ぐにでも上がるだろ。一番低いのでも10のメルカイナだしな」


「メルカイナが?意外だな?」


「すいません。色々ありまして・・・」


「それは良いや。それで?補習対象者はいるのか?」


「俺らのグループにはいないが、他がいるみたいだ。詳しい数は知らないが」


「そうか。それはさておき、今回の修学旅行先はどこなんだ?」


「あ、それは俺も知らない。先生?どこなんですか?」


「?ああ悪い。分からないのも無理はないな。今年は船に乗って隣の国に行くぞ」


「隣の国・・・ユロルゴ神聖ですか?」


「そうだ。隣の宗教国家だ」


「宗教国家か・・・。なんか嫌な予感がするけど、あくまでも修学旅行ですよね?」


「?そうだが?それいがに何かあるのか?」


「宗教国家と聞くと・・・」


「ああ。確かに不安もあるだろう。けどそれで何かされたら他国が黙っちゃいないから安心して良いぞ」


「そうですか。それなら良かったです。因みに何を観光したり体験するのですか?」


「宗教国家だから偏ってしまうのは申し訳ないが、ユロルゴが創設された歴史とかだな」


「案外普通なんですね。去年も同じ感じだったのですか?」


「去年もそうだな。場所は違うが同じ感じだったぞ」


「そうですか。だそうだ。どうしようか?」


「そこまで過度に警戒する必要は無いみたいだな」


「そうだな。船は何ですか?」


「実はこのクラスにいるだろ?海運会社が」


「『!?』」


「はい。私の父の会社です。今回は私の学年が修学旅行で海を渡った隣の国へ行くという事で、僭越ながら父に頼み込んで船を出していただくことになりました~」


「『お~』」


「流石世界を股にかける海運会社だな」


「ありがとうございます。ですが幾ら脳筋と言ってもマークでは船を持ち上げられなあいですよね?」


「お前まで馬鹿にするのか!?」


「乙女にお前はないですね。しかし自分もイタズラが過ぎましたね。申し訳ございません。とまあ、父に頼み込みましたのでご安心ください」


「すまないな。本当なら先生が掛けあうのだが、まさかどこも船が空いていないとは・・・」


「それは私もです。ですがお気になさらないでください」


「しかしつくづくこの学園は凄いよな~。こういう大企業の令嬢までこの学園で一緒に机を並べて勉強しているのだからな」


「恐れ入ります」


「さて。どこ回る?」


「そうね・・・。どこでも良いんですよね先生?」


「何処でも構いませんが、宗教国家に関連するところは必ず一ヵ所指定してください」


「それなら、初めは船降りてからほど近いところにある、この歴史館を巡って、それが終わったら食事したりお土産買ったり遊んだりで良いんじゃないか?」


「そうね。初めにそれをクリアしたら後はこっちのものね」


「よし。これで組むか。人数が」


「『はい!』」


「・・・先生。これだけの人数が一班は無理がありますよね?」


「挙手したのがアレクサス、ライゼン、オーユ、マーク、アーカイブ、ゴウリーグ、ジャリーグ、ベン、バロン、ホブロ、ダロム、リューク、ザクロ、マガン、ノールド、男だけでこれくらいいるのかよ・・・。となると女子は、レラカイナ、メルカイナ、クエスタ、リアリィ、ユレイナ、ファウラ、セルナ、フェーナ、ネル、アリメイ、ルゼ、シェスカ、マリアナ、エリア、リアリン、リヨン、アルリン、そしてアレクサスの従妹のサラ。33人かい・・・」


「まあこの中には初めの1年で同級生になったのにここまでの4年間を一度もクラスメイトにならなかったのもいれば、6年でクラスが一つにまとまってそこでようやくクラスメイトになったのもいるからのでね。無理もないかと」


「・・・そこまでいったのなら区切り良くいこうじゃないか?」


「・・・ラフ先生?」


「33人なら残り7人集めろ。ピッタリ40人で申請しておく」


「ちょ!?」


「『流石先生!!』」


「だが早くしな?取られるぞ~?」


「『・・・』」


「先生~!?」


「すまんなアレクサス。俺も流石に慣れてきてしまってな。案外この遊びが俺の仕事のストレスを癒してくれる存在になってしまったんだ」


「・・・聞きたくないセリフを言えていい気になってませんか?」


「それは気のせいさ~。それよりこの事態をどうにかしないとまた不味い展開になるぞ~」


「今回は先生が招いた結果でしょうが~~!!」


「『行け~~!!』」


「頑張れよ~。俺はここから眺めているから~」


「先生~!!覚えていろ~!!」





「それで?結局決まったのか?」


「はい。とてもしょうがな~~くですが、何とか編成しましたよ。これが俺の班です。丁度40人になりましたよ」


「俺が言うのも何だが凄い人数だな・・・くくっ・・・」


「先生~?」


「ああ済まない済まない。一応確認させてくれ。

男子:アレクサス、ライゼン、オーユ、マーク、アーカイブ、ゴウリーグ、ジャリーグ、ベン、バロン、ホブロ、ダロム、リューク、ザクロ、マガン、ノールド、カイル、以上16人

女子:レラカイナ、メルカイナ、クエスタ、リアリィ、ユレイナ、ファウラ、セルナ、フェーナ、ネル、アリメイ、ルゼ、シェスカ、マリアナ、エリア、ナタリア、リヨン、アルリン、サラ、ルイーズ、ラウラ、ミレン、エリフィア、ルナ、アデライン、以上24人

こう見ると中々凄い集団だな・・・。しかも差別発言で申し訳ないが、平民の生徒に権力者が集まっているのも、言葉には表せない程凄いな」


「先生?それは俺が一番思っていますよ。何故こんなに集まるのかが、しかも王太子とかに集まるのならまだしも、平民の俺ですからね。不思議ですよ。これはあれですか?これから行く宗教の呪いですか?」


「その対する発言は俺にはないな。何か変に応えてもやっかみを受けそうだから止めておく」


「それが確実かもしれませんね。部屋とかはどうなってますか?この様子だと寝込み中に侵入されそうですが?」


「・・・お前らだけで防げるか?」


「マジですか?・・・俺一人なら良いですけど・・・。けどそれってどうなんですか?先生としても」


「俺も子供はいるが、正直不安だ。だが24人全員締め上げることなんて出来ると思うか?しかも権力者の子供を」


「まさかこの期に及んで保身ですか?」


「いや?単純に防げれないと思うが・・・」


「それなら俺とライゼンで一緒に寝ますよ。こいつも俺と同等の実力だししかも、もうお分かりですよね?」


「名案だな・・・。ライゼン君なら例え女子でも容赦しないからな。彼なら安全だな」


「という事だ。頼めるか?」


「最後まで厄介になろうってか?受けてやろう」


「『・・・』」


「ねえみんな?流石にライゼン君に勝とうとは思わないよね?」


「『(コクコク)』」


「なら寝込みを襲うのは止めて、白昼堂々手や腕を掴むのはどう?」


「『賛成!!』」


「ちょ・・・」


「ライゼンもそれなら文句ないよね?」


「ライゼン?」


「それに対しての決定権は俺にはない」


「う、嘘!?」


「『やった!!』」


「先生・・・。どうやらいついかなる時でも女性は強いみたいです・・・」


「それは俺も思った・・・すまん。けどお前らも修学旅行中は人の目も気にしろよ」


「何故ですか~?」


「アホか。修学旅行中は学園内じゃない。当然外だ。いつも通りの“風紀委員が何とかしてくれる”は出来ないぞ。外だから効力はない。つまり何かあったら常に何すればいいのか考えろよ」


「勿論ですよ先生。何かあったらまずは衛兵または警備隊に通報、そういう事ですね?」


「そういう事だ。そして風紀委員も外では全く効力が効かない。これはさっきも言ったな。何かあったら真っ先に通報しろ。自分で解決しようとは思うな。周りにも助けを求めろ。良いな」


「分かってる」

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