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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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因縁の対決

因縁の対決






「ようやく準々決勝か・・・」


「まさかここまで時間が掛かるとは誰も思わなかっただろうな。けどアレクサスの場合はどうせ直ぐに終わらせるんだろ?」


「まあな。次の対戦相手はあの貴族だからな」


「あの貴族?ああ。この前ブタ貴族と貴族複数が揉めてたあれか」


「ああ。それであのブタの学園退場を俺に依頼してきたあの件だ」


「学園退場?試合退場ではなくてか?」


「ああ。改めて聞いたらあんな豚は不要だからって学園退場を希望してきた」


「・・・俺達は今は一生徒だからそんな事って出来ないんじゃないか?」


「いや。今回は出来るんだこれが」


「何故?」


「実はこっそりと調べたらあいつの裏にとある先生が絡んでいることが分かったんだ」


「ほう?ここでも先公が絡んでいるのか?誰だ?」


「今は教えられない。公衆の面前だからな」


「分かった。後で個人端末に送ってくれ。けどどうやってその先公ごと追い出すんだ?」


「実はトーナメント終盤からは賭けが出来るようになるんだ。参加は自由だが当てたら儲けものだから、この際小遣い稼ぎにするのが居るんだ」


「分かって来たぞ?恐らく相手は今のアレクサスの戦力を知らない。だから向こうは、アレクサスの事を絶好のカモとして認識をとらえている、というところか?」


「ああ。それにあれ程にバカな貴族なら全財産を掛けているだろう。それも自分の親や下っ端にも“あいつなら俺は負けるわけがない”と唆していると思うんだ。そこの隙を突く形さ。それに自分の息子が出場するんだ。しかも下っ端は上の指示を聞かないと後ろ盾を失う事もなりかねないから、尚更だろう」


「なるほどな。だが賭けとなると勝負に負けた時に失いたくないから奪おうとするやつも現れるんじゃないか?」


「そこは平気さ。ここは国立だからな。こういったところには警備隊が居るはずだ。しかも他国の子息や令嬢が通うこの学園で不祥事は不味いだろう。そこは抜かりないだろう」


「そりゃそうか。裏取引で賄賂とかもあった暁には国王から反逆罪で死罪もあり得るからな。そこまで馬鹿な奴がいないことを祈るばかりだな。それよりそろそろ出番だぞ」


「おう。今のうちに目を通しておけ。もしかしたらまた外務省の出番かもしれん」


「任せておけ」






「よく逃げずにノコノコと現れたな?その覚悟は称賛しよう。だがお前の運命はここまでだ。この試合は絶対に俺が勝つ!お前は負け犬かつ俺達の奴隷に落ちるんだ。覚悟しろよ!?」


「お~こわこわ。そうならないように俺は気を付けるだけさ」


「気を付ける?は!何をバカなことを言っている?気を付けるも何もないだろ何を笑わせる?良いか?この試合の期待値はこの俺に軍配が上がっている。ほれ。この試合から出来る賭けには俺への投票が圧倒的に多いぞ?」


「別にそれだけでは分からないさ。勝負はこれからだ・・・。それより俺はトイレっと・・・」


「・・・」





「あいつには終始イラつかせるな。何か秘策が?・・・それはないが一応何かしら方法を」


「でしたら細工はどうでしょうか?」


「先生!良いのですか?」


「はい。私も彼には色々と聞きたいことがたんまりとあるのでね」


「そうなんですね!流石先生。お隣の女性、助手ですか?」


「はい。彼女は私の意見に賛同してくれた助手ですよ。無論専門部門は研究系なのであの彼の身体に興味を示しています」


「研究系という事は?」


「あ、研究機関は無関係です。あくまでも彼女の独断なのですよ」


「そうですか。やはり貴女も?」


「はい~。どこからあんな冷静に保てるのかが不思議ですよ~」


「冷静ですか?それはどの方にもあるような・・・」


「いいえ~。これだけ圧力を掛けられているにも関わらず一切の表情を変えない。それだけでも非常に興味がありますよ~」


「そうなんですね」


「それよりそろそろ細工を・・・」


「はい!!十二分に発揮させていただきます!!」





「ライゼン。これはどうやら中々ドロドロの様だ。転送するから彼女も頼む」


『了解した』





「さて。行こうか」


「精々もがいてくれよ?」






『さあ皆さん!!お待たせしました!!!準々決勝の試合が間もなく始まります!!この試合に勝てば準決勝に進出、それと同時に決勝トーナメント進出の切符を手に入れることが出来ます!!それもあって観客席は中継地も含めてほぼ満席でございます!!』


『皆さん。お待たせしました。本日も解説を務めます。それいいとして、今回の試合はかなり辺鄙な試合になることでしょう』


『おお~早速解説の方から口を開いた!!それはそうとして、どういうとこなのでしょうか?』


『東の選手はトーナメント初めにあの防御特化型の相手をたった一撃撃破した謎の実力を持った選手。大して西の選手は貴族とはいえ、皆その彼が放つオーラと謎の相手選手の不調、そしてそれに反比例するがの如く彼の調子が上がってきているなど、こちらも中々の戦力の持ち主。どちらもこの試合に目が離せない存在と言えるでしょう』


『なるほど。確かにそう聞くとそう思いますね。勿論相手選手がスタミナ切れというのもあるかもしれませんが、ここまで勝ち上がっているのでその実力は本物かもしれませんね。さて次にこの試合から適用される賭け事になります。前々からご説明はしていますが、今一度ご確認ください。この賭けはあくまでも趣味としてご利用ください。負け前提で掛けるというのも良いかもしれません。決して自分の身を削る行為はしないように。仮にそのような場合でも私達は一切受け付けませんのでご理解のほどお願いします。尚試合後の金品の取引や負けたからと言って金銭の強奪などを行った場合は処罰対象になりますのでご注意を。さてお次にオッズの比較です。西の選手が1.9 東の選手が20.5 このようになっています。今から変更も可能です。受付は試合開始と同時に締め切らせていただきます。間もなく開始いたします!!!』






「さあ!君に最高で最悪の地獄を見せてやろう!!」


「その地獄を見るのはお前だという事を知らしめてやろう」


「は!俺には特別兵器があるんだ!それで滅殺してやろう!!」


「・・・」


「何も言えなくなったな!!はっは!!」


「もう良いや・・・。審判?」


『あ、はい。試合開始!!それと同時に賭け事の受付を締め切る!!』


「さあ。まずはこれをお見舞いしよう!!」




グォォォ!!!




「その光景は・・・今まで対戦してきた相手の技か?」


「そうだ!!恐れ入ったか!!!食らえ!!俺には向かったことを後悔してやる!!公開処刑だ!!!」


「・・・」





スッ・・・




「それは見切っている!!!君が右腕で受けきるのはな!!!だからこれに加え、俺の一つ目の秘密兵器を繰り出してやる!!!大体の選手はこれで脱落した!!行くぞ!!〈トランス〉」


「成程な。これが一つ目の秘密兵器か。会場にいる観客の魔力を吸い取ってそれを自分に変換か」


「それを日一目で見切るとは流石だな!!おっとこれは禁止行為ではないぞ~?」


「ま、これが生命の危機に落ちるほどやったらアウトだが、その様子だと変換にも制限があるな?」


「そこも分かるのかい・・・。そうだ。吸いとる量にも限りがあってこれを超えると俺の生命が脅かされる可能性があるからだ」


「だろうな。けどな?」





スン・・・





「は・・・。これも受け止めるのか・・・」


「まあな。まだまだってところさ」


「調子こくのも今の内だぞ・・・。これを食らえ!!!」





ド~ン!!!!





「?そのシリアル番号は・・・」


「気づいたか?俺の親から借りた機械兵器だ!!!撃て!!!」





ドンドンドンド~~ン!!!





「連射タイプか。けど一度撃ちはなれたらリロードに時間が掛かるだろう。実際にエネルギーチャージしないと?」




ドス~ン・・・・





「あの様に期待が平衡感覚を失って倒れこんでくる。もう一度立ち上がるだけでもそこそこのエネルギーチャージを要するだろう」


「クソ・・・。けどここで撃破すればいい話!!!食らえ!!!」


「多分ここでお前が思っていることが発動すると思っているだろう。けどな?俺には効かんぞ?」


「は!!今更何を言っている!?お前は苦痛を与えることなく死ぬのだからな!!」


「(だから効かんって。それに俺が言っているのはお前が思っていることではない。俺はこの試合ここから動かないのだからな。つまり分かるか?お前が試合前に細工したフィールドの細工には効かないことを)あ~実況席の方と審判?余裕があればフィールドを見てください」


「今はこっちに集中しろ!!どうした!?動かないと死ぬぞ!?」


「その心配はないっての〈ダイヤ形成〉〈U字型筒形成〉〈追尾装置取付〉〈筒内に全ての機能を設置、作動〉これを見てみろ?」


「何だそれは?」


「まあ見てみれば分かるさ」





ズガ~ン!!!シュポ!!!ゴロゴロゴロゴロ・・・ズガ~ン!!!





「な、何!?何故こっちに来る!!!」


「簡単な話だ。U字型筒をこの場で形成してお前に向けて発射するように作った。つまり即席カウンター装置と思えば良いぞ」


「そういう事ではない!!??やばい!!!こいつを立たせないと・・・けどどれくらいで動くんだ?」


「知らんがそろそろ動かないとお前ごとまともに食らうぞ?」


「う、煩い!!!・・・クソ!!!間に合わない!!!」





ドガ~ン!!!・・・シュ~・・・





「お、親父の兵器が・・・」


「あ~あ~破壊されてしまったな・・・」


「破壊されてしまったな・・・、ではない!!!これ以上は許さんぞ!!!こうなったら撃破には容赦をしない!!!やるぞ!!!」





ドドドド!!!!





『な、なにが起きているんだ!?西の選手は何をしたんだ!?』


『少なくてもまともではない事は確かですね』


「はっはっは!!!これだけ大量に現れた野生の魔物をどう対処する!?」


「なるほど。汚い手で来たな?まあ俺としてはそのほうが助かるんだがな・・・」


『ち、ちょっと!!!これは反則・・・』


「審判。構いません。続けてください」


『!?』


『な、なんと東の選手この状況下で試合続行の打診がきた~~!!!どうするんだ!?しかし仮に西の選手が勝ってもこの試合は西の選手の反則行為による敗北となる!!!それでも続行すると!?』


「まあな。けど良く見とけよ?実況者。何が反則?今回該当しているのだけで良い」


『え?えっと・・・。武器等の持込は自身の所持のみ許可、けど先程貸与の発言。

次に他者に影響を及ぼすことの禁止。だが先程調整を誤ったのか、十数人が体調不良にて学園内の治療室へ。原因が魔力消費による疲労。これにより他者に身体の影響を及ぼした事。

次は先程の助言でフィールドを再確認したところフィールドに細工があることが判明。

そして最後にこのような行為、ですね?』


「ああ。なので普通に考えれば単独撃破は無理だろう。けどな?見とけよ?」


『見るって、何をですか?』


「俺が今からこいつら全部撃破するからよ」


『!?無謀ですよ!!』


「見とけって。いざ参る!!」


「何を宣言している!?ここでお前はこの地で倒れこむんだからな!!それともあれか?満身創痍になったか?はっはっは!!!」


「ならその目に焼き付けろ〈光魔法レーザービームレベル2〉」





ビカーーーーーー!!!!!





「砂煙が舞っているが、視界が開けたらその目に焼き付けろ」


「ゲホゲホ・・・。な、なにが・・・!?これは!!??」


『な、なんとあれだけ大量にあった魔物が先程の魔法で何もかも消滅してしまった!!!』


「『うぉぉぉ!!!』」


『これは・・・解説するのも忘れてしまう程見入ってしまいました。まさか光魔法を使えるとは・・・。まず複数の魔法を使用できるだけでもこれからの将来を約束されているに匹敵するのに、それを上回ることをするとは・・・』


「ば、バカな・・・」


「これがお前の最終兵器だろ?けど撃破したぞ。それも周囲丸ごと」


「な、何故だ・・・。何故負けてしまうんだ・・・。クソ・・・クソ!クソ~~!!!俺親にこの試合は絶対勝てると言って全財産賭けたんだぞ!!!」


「それはお前だけではないぞ?」


「なに?」


「観客席の中にはお前のように全財産賭けた奴が居るぞ?特にお前の取り巻きら」


「!?」


「そいつらにこの状況をどうやって説明するんだろうな~?」


「・・・クソ・・・。俺の・・・負けだ・・・」


『あの状況下でまさかの相手選手を撃破してしまった、しかも相手選手はこれで戦意喪失して敗北宣言だ!!!この試合は完全圧勝で東の選手だ!!!』


『『うぉぉぉ!!!!』』

『『俺(私)の掛け金返せ!!!』』


『あ~あ~あれ程賭けは程々にと再三申したのですが、ここでも破産者が・・・』


『東の選手。助かりました。これで彼をどうにかできますよ』


「良いさ。これくらいお安い御用。解説もお疲れ様」


『ありがとうございます』






「クソ・・・今のうちに逃亡を図らないと・・・」


「おい!!」


「お、親父!!??」


「貴様のせいで我が一族は破産した!!!この落とし前をどうつける!!??」


「そ、それは・・・あいつ!!!」


「俺達は勝てると聞いていたから本来禁止の武器の持込をしたんだぞ!!!それに来客は俺一人ではないぞ?」


「え?」


「え?ではない!!こいつらだ」


「・・・!?」


「そうだ。お前の取り巻き達だ。こいつらの中には借金してまでお前に掛けていたんだ。けどさっきの試合で全部飛んだ。勿論飛んだ事に責任は無いし自分を悔やんでいる。けどな?問題はここからで、お前この取り巻き達を脅して掛けさせたな?勿論全員では無いぞ?お前に賛同していたのはまだしも、否定していたのまでお前は脅していたそうではないか?これは問題だぞ?そのことで今この子たちの後ろには親もいる。さあ、どう説明するんだ?」


「・・・黙り込んでないで説明するんだ!?」




「そうだ。そのことに関して俺達も聞きたい」


「誰だお前ら?・・・は!?」


「親父?誰だ・・・え!?」


「『!?』」


「な、何故ここに・・・警備隊と日本国外務省が居る!?」


「それはお前らが良く知っているのでは?」


「『・・・・』」


「連れて行け」







「まさかあんな失態を犯すとは・・・。私達もここから去るとしましょう・・・」


「まさかあの子がこんなに強いなんてね~。私も予想外ですよ~」


「それは私もですよ・・・さ、早く荷物をまとめて行きますよ」


「それは待っていただきたいな~」


「「!?」」


「だ、誰ですか!?」


「どうも先生にその助手方。自分達は警備隊です。そして横にいるのは」


「日本国外務省です。今回の件でご同行願います」


「「・・・」」


「おっと?逃げれませんよ?先程装置と薬品を回収させていただきましたから」


「な、なら魔法で!!〈スモールレベル10〉」


「無駄と言ったはずです〈雷撃レベル4〉」




バチバチ!!!!ビリビリ!!!





「ぎゃ~~!!!」


「無駄と言ったはずです。連れて行け」






「おうアレクサス。お疲れ様。今さっき上司から連絡があって全員拘束したそうだ」


「そうか。まあこれも膿出しだしな。これより更に良くなることを祈るさ」


「ああ」

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