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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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決勝トーナメント?

決勝トーナメント?





「さて。ようやく決勝トーナメントが始まるな。ここまで長かったな・・・」


「そんな爺さん臭いこと言ってもどうにもならんぞ?」


「俺は爺さんではないぞ」


「それに直ぐに決勝トーナメントが始まるわけでは無いぞ。ここから更に絞るからな」


「絞る?どういう事だ?」


「何か知らんけどいつもなら既に第一試合が始まってもおかしくないんだが、朝方先生方が言っていたのは今年はあまりのも出場選手が多いから、決勝トーナメントを二回に分けてやるんだって」


「?どういう事?」


「つまりこれから行われる決勝トーナメントは決勝ではなくただのトーナメント。本当の決勝トーナメントはこのトーナメントを勝ち上がったベスト4までが対象だと」


「・・・マジか・・・けど正式に決定したわけでは無いんだろ?」


「いや。これ本当に今さっき聞いたんだが、正式に決定したからこの後発表するそうだ」


「・・・まあしょうがないか・・・けどどちらにしろ今日は俺の出番はないだろうな。今日も巡回かな?」


「いや。今日はスタジアム内で頼む」


「ほう。丁度視察も出来るから一石二鳥だな。今日は他に誰が来る?」


「アレクサスとユーネ、ミア、ジャリーグ、メルカイナ、ガンベルクで頼む」


「分かった。んじゃちょっと集まってくれ。基本何すればいい?」


「基本的には今までと変わらないよ。盗難防止、取り締まり、道案内くらい。違うとしたら先輩方しかないからあんまり関係ないかもしれないけど、一応公賓の方の城内護衛を私達がやることになっているの」


「護衛?個室専用の公賓室までの案内では無くて?」


「それも兼ねているのよ」


「なら護衛の意味は?必要ないだろ?」


「それが昨日の件で不安になった貴族とかが出てきて更に強化されるようになったのよ。と言っても私達がその護衛対象になるのは貴族で言えば伯爵以下だからそこまで緊張はしなくても良いかもね」


「伯爵と言っても場所では領主に抜擢されることのある位ではないか・・・。そんなの面倒で仕方ないんだが・・・。それに伯爵以下という事は下手な商人とかも対象になるという事だよな?」


「まあ、そういう事ね」


「嫌だね~・・・。俺達に回ってくることの無いように祈るしかないな・・・」


「まあ私達に回ってくることなんてまずないから安心しても良いかもね」


「・・・それで裏切ったら明日からユーネは俺かライゼンの代わりな?」


「え?それって隊長に就け!とか、そういったところ?」


「そうだ」


「え!!!それは嫌なんだけど!!!」


「ならそうならないことを祈れよ?」


「下手なこと言わなければよかった・・・」






「お疲れ」


「お疲れ様です」


「巡回はどうだ?」


「外に異常は無しですね。この前の件で皆さん更に気を引き締める様になりましたよ」


「それはそれは重々。けど歩きっぱなしも大変だろ?」


「まあ、大変ですね。けど体を鍛えていると思えばまだマシかもしれませんよ」


「大人だね~。俺はこの前の件でもうお腹いっぱいなんだが・・・」


「まあそれも分かりますね~。上級生が完敗なんて想像つかないですもん。それに捕らわれそうになったのが高2のヨルカと大3のフレイ姉妹なんて・・・。これを聞いたときは本当にアイドルとクイーンをどこに連れて行く気だ!!と思いましたね」


「総括から聞いてそうなんだと思ったんだが、俺達小等部にも人気なんだな」


「あれ!?ご存じなかったのですか!?意外だな~~・・・」


「すまんな疎くて」


「ああいいえ。僕こそ申し訳ないです。そうですね。説明しますと彼女達姉妹は中等部からの入学なんです。入学当時はそこまで人気では無かったのです。勿論そこまでではありません。面白いクラスメイトが居るくらいだったのですが、高等に上がったときに姉のフレイさんが実力を開花しまして、持ち前のスタイルと責任力武器に高一ながら高等部の風紀委員統括委員長に就任してそこからメキメキと腕を上げましたね。分け隔てなく誰とでも接するので一時太陽の姫とまで言われることもありましたね。ちょっとポンコツになるところがギャップとして更に人気に拍車をかけていました。今はちょっと落ち着いたので太陽とまでは言われなくなりましたがね。

妹も同様に中等部からの入学なんです。妹の場合は天真爛漫なところに暗かった生徒が明るくなってい所に惹かれる生徒が続出して、入学当時から天使と言われていました。それと演劇が得意なのもあって時折ブラックな時があって、その時の小悪魔な部分が白黒ではっきり分かれていて、それが良い生徒もいました。なので当時から彼女を美しい天使と小さな悪魔という、一人二役みたいな二つ名が出来たのです。それが高等に上がると更に磨きが掛かって、今も時々演劇コンサートをするくらい人気なのです」


「そこまで力説するという事は・・・」


「そうです。僕もそのファンですよ。と言っても過激派と比べるとまだ穏健派ですがね」


「過激派が居るのかい・・・。それだと押されていないか?」


「いいえ。ファン同士仲良くやっていますよ。過激派はその姉妹の護衛と輩の排除に一躍買っているので、姉妹もやりやすくていいそうですよ?」


「winwinな関係ってか。それなら何故風紀委員に入らなかった?」


「ファンが、という意味ですよね?簡単ですよ。良くも悪くも姉妹一筋なので他が疎かになってしまうのです。実際それで風紀委員の立場から追われたのが居ましたから」


「アホかそれは・・・。けど君は穏健派だからそこまで障害にならなかったと?」


「それもそうですが、僕の場合ですと一番何が大事かというと護衛対象を守ることなんです。誰であろうと。なのでファンではあるけれど誰かの贔屓になることはない。というところでしょうか?」


「成程な。確かにそれだとこのポジションは当たりかもな。もしかして将来は?」


「まあここまで言えば分かっちゃいますよね・・・。そうです。僕の将来は軍か騎士団に所属して対象者の警護ですね。あ、この場合だと騎士団ですかね?騎士団でしたら目上の方の護衛になりますから」


「いや?そうとも言えないぞ。軍でも高官護衛はあるからよ」


「そうですか。それでしたらそうかもしれませんね」


「っとごめん話に夢中になってしまったな。巡回を続けてくれ」


「はい。ではこれで」





「おうユーネお疲れ様。どうした?」


「いや?さっき同じ風紀委員と仲良く話していたな~と思っただけ。知り合い?」


「いや。同じ風紀委員として話していただけだ。知り合いというほどでも無い」


「その割には長々と話していなかった?」


「簡単さ。この前の件であった出来事を話しただけだ」


「この前?ああ。上級生が全滅してけどアレクサスが助けに入って事なき得たという事案ね?」


「そうだ。それで一番の重傷がヨルカ・フレイ姉妹だったからどういう方たちなのか?というのを話しただけだ」


「え!?アレクサスってあの姉妹を知らない!?」


「?ああ」


「ちょっと・・・ちょっと待ってね・・・。ねえ聞いた?アレクサスってヨルカ・フレイ姉妹を知らないそうよ?あり得る?」


『『は!?』』


『・・・すまん。俺も知らない』


『『ライゼンも!?』』


『ああ。知らない』』


『嘘だろ~~・・・二人して知らないなんてな~~・・・。もしかして日本国ってこういったアイドルとかに疎い人が多いのか?』


『それは分からんな・・・。この二人だけかもしれんしな・・・』


『なら一つ聞きたいのじゃ。姉妹はどの程度知っているかの?』


『・・・クエスタ・・・。知らないものは答えようがない・・・』


「俺はさっき同じ風紀委員の話を聞いてそうなんだくらい。それまでは名前しか知らん。それも前にあった出来事で初めて知ったくらいだ」


『『・・・』』


『マジか・・・。これは骨が折れるよのぉ~』


『一から説明したくないが・・・俺が説明する』






『で?どうだ?分かった?』


「『いや?全く分からん』」


「ちょっと!!アレクサスはさっき聞いていたんでしょ!?それで分からないってどういう事!?」


「ユーネ?どうしてそこまで頭に血が上っているんだ?カルシウム足りているか?」


「誰のせいよ誰の!!!はぁ~~ここまでとは・・・」


「とまあ冗談はこの辺にして、俺は多少ではあるが分かった。けどお前らには申し訳ないが、俺はお前らの言うようなファンになる意味が分からん」


『俺もだ。ふぅ~んしかならん』


『『な、何でよ!!!』』


「何で?と言われてもな・・・」


『なるならないは本人の自由だろ?』


『そ、それはそうなんですが・・・』


『諦めなお前ら。この二人に説明した俺達がバカだったという事で』


「・・・そうね。これだけみんな熱くなって語ってくれたのになぜか二人は冷めているんだもの。そりゃ熱も冷めるわね」


『けど悔しいですね!!この二人にこれが分からないなんて!!』


『そうだな。どうしたら分かってくれるのか、俺も分からなくなって悔しいよ、非常に、ひじょ~に悔しいよ!』


「まあそう言うなって。どうしようもない時はどうしようもないからな」


『『そこで開き直られると物凄くムカつく・・・!!!』』


『なあアレクサス君よ?』


「何だビビアーナ?」


『これ噂になっていたけど、まさかだよね?』


「何がだ?」


『姉妹の誘いを断ったのがいると。それもこの学園内に』


「『!?』」


「誘いってなんの?」


『何でも良い!お食事でも褒美でも贈り物でも!!!』


「どういう定義で言えば良いのかは分からんが、そういう意味なら俺は断ったぞ?」


『『な、何でー--!!!』』


「なんで?と言われても・・・」


『答えよう・・・興味なかった。面倒だった?』


「良く分かったなジャリーグよ。そういう事だ」


『『良く分かったな、ではない!!!』』


『あ、あんた正気!!??』


「ミア。俺は正気だぞ?それに同じ答えを出したのもいるはずだ」


『だ、誰よ!!私今からそいつ潰すわ!!この良さが分からないなんて・・・』


「潰せれるのか?」


『潰すわよ!!横にいるメルカイナとオーユとギュロールと一緒にね!!』


「なら頑張れよ~。俺ともう一人はこれしかいないだろ?」


『『誰!?』』


「俺ともう一人、姉妹に関して分からなかったのが」


『『・・・』』


『ライゼン?』


『俺を潰すって?上等だ~いつでも歓迎するぞ~?』


『いや~今は良いかな~?』


『調子の良いやつめ・・・』


『けど断るかな普通。俺なら引き受けるけど?』


『エザゾブロ。それはこの場にいる全員が思っている事よ。ただ単にアレクサスとライゼンがおかしいだけだから』


「俺と『俺はおかしくはないぞ?』」


『『おかしいから!!!』』

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