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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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初仕事

初仕事





「おはよう。こんな早朝から招集をかけて申し訳ない。だが今日から君達は正式な風紀委員として任務に就くため、君達の上司である俺達からまずは一つ目の任務を命ずる。初めはこれから来る生徒の服装チェック及び持ち物確認、それに加え来訪者の案内もだ。『俺達は何処でも見張っていること』を内外部共に教えてやるんだ。それによって不正を未然に防ぐことも可能になる。そして見張っていることによって安心している生徒や先生もいるんだ。『ちょっとくらい・・・』ではないんだ。それを肝に銘じろ。良いな?」


「『はい!!』」


「よし。では任務開始!!」





「おはようございます。武器の持ち込みですね。今日は何か武器を使用する目的はありますか?」


「ああ。ちょっと先になるが学年対抗の試合に向けて早速特訓したいと思ってな。この通り風紀委員からの許可証もある」


「ありがとうございます。という事はバックの中身も?」


「手入れ用品とか授業関連だな。ほれ」


「ありがとうございます。すいませんご協力ありがとうございました」


「おう」





「おはようございます。武器の持込許可証を」


「はい。この通り通年タイプの持込許可証」


「ありがとうございます」






「おはよう下級生」


「おはようございます先輩。一応お判りでしょうが・・・」


「ああ、今日非番の風紀委員でも検査は受ける、だろ?」


「お話早くて助かります」


「今日はいたか?違反者は?」


「何人かいましたよ。服装は多少(着崩れ、加工など)自由ですが、派手過ぎるのが居たので、それは一旦帰って手直しか、今日だけ許すことにしています」


「持ち物系は?」


「上級生になってきますと、思春期が・・・」


「それは宿命だな。しかしお前男のくせに乙女みたいなセリフだな?お前まさか男色・・・」


「違いますよ先輩!?自分は興味ないです!!自分たちの隊長が・・・」


「・・・察するよ・・・」





「おはよう。ちょっとスカートが短すぎないか?」


「え~~?良いじゃん?サービスという事で?」


「・・・はぁ~~~・・・。先輩、常習犯が」


「お前な・・・。けどそれより長いのは無いんだろ?」


「はい~~」


「・・・?待ってろ?君の班にいなかったか?服装制作が得意な人が」


「?あ、いました。彼女なら・・・。呼んできます」





「呼んだ?」


「これ手直しできる?」


「勿論さ。けど違反者は不満そうだよ?」


「違反は違反だ。頼む」


「ぶ~ケチっ!」


「う~ん・・・。ならこれはどう?今表示するね?・・・どう?」


「う~ん。これが良いんだけどな~~・・・。しょうがない見てやりますか・・・」


「癪に障るな・・・」


「まあ落ち着け。こいつはいつもの事だ」


「どう?」


「!?これ可愛い!!これが良い!!」


「これね?一応先輩に聞いてみるよ?先輩どうですか?」


「・・・なるほど透けるスカートか・・・。これなら許されるだろう。勿論派手過ぎるのはダメだがな」


「ありがとう!!何ていうの?このスカート」


「シースルースカートって言うんだ~」


「へぇ~~見たことないけどどこの国の何だろう?」


「何処だっけ?確か日本国に旅行に行ったときにあったからあそこに行けばあるんじゃない?実際にこれ履いている人もいたし、私もほら。良く見ると?」


「ああ~本当だ~~。この白色がこれからの季節にピッタリね!!これ今から出来る?」


「・・・ごめんね?これレベルが高くて作れないんだ・・・」


「そっか~残念~」


「けど私のお母さんが服飾店でね?置いてあったよ?」


「え?本当に!?後で案内してよ~」


「風紀委員の仕事が終わった後ならね?けど今は・・・」


「あ、ごめんね~?後で教えてね~?という事で明日からこれにするから~、今日は・・・」


「・・・毎度の事だろ・・・行け」


「さっすがせんぱ~い。分かってる~~」


「先輩。大変ですね・・・」


「その言葉だけでもありがたいさ」





「は~いそこの君、暑いのは分かるけど上を着ろ~~」


「暑いものはしょうがないだろ」


「けど流石に上くらいは着ろ~半袖は?」


「洗濯が間に合わなかったからしょうがないだろ?逆にお前は凄いな。長袖で過ごせれるかよ」


「俺はな。寒がりではないんだがな・・・。いつからか長袖しか着なくなった」


「それはそれで凄いがな・・・。室内に入ったら着るからよ」


「・・・分かった」






「さて、そろそろだな?」


「何がですか?」


「そろそろ予鈴がなる。となると?」


「あ、遅刻者」


「そういう事だ。予鈴がなっても遅刻にはならない。あくまでも予鈴だからな。けど本鈴がなって教室にいない場合は遅刻になるから、その時点でその人は遅刻になる。けど俺達も気が抜けないぞ?」


「と申しますと?」


「俺達は5分くらい遅刻しても問題ない。先生の代わりに出席確認をするからな。けど流石に10分も遅刻すると俺達も遅刻扱いになってしまうから気をつけないとダメなんだ。それともう一つ」


「?」


「今まではのんびり来る人、家が遠い人、足が遅い人または種族が比較的早めに来たが、これからは寝坊が常識、足が速いからまだ寝れると油断している人または種族、家が近いからまたは寮だからギリギリまで別の意味でのんびりしているやつが走ってくるか慌ててくる奴が来る。となると?」


「・・・察しました。風紀委員の壁を突破する奴が現れるまたは持ち物検査に持ち物検査に文句をつけてくる、寝坊したからとおねだり?懇願?する奴が来るという事ですね?」


「そういう事だ。勿論問答無用で検査する」




ドガガガガガガ!!!!




「と思ったら来たぞ?」


「うわぁ・・・。意外に結構来るな・・・」


「あの波に飲まれるなよ?」


「頑張ります・・・」





「ほら走れ!!!遅刻者になりたいか!!!」


「うおおおぉぉぉぉ!!!!」




「そこの女子グループ!!持ち物は!!??」


「『これが全部!!』」


「ナイフは!?」


「『今日は持ってきてない!!』」


「行け!!」


「『ありがとう!!』」





「そこ!服装が乱れているぞ!」


「前は今は閉じれん!!教室に入ったら閉める!!」


「ポケットの中身は!?」


「財布と鍵くらいだ!!」


「行け!!」





「髪の毛がボサボサよ!?その寝癖をどうにかしたら!?」


バシャ!!ブルブル!!!


「どうだ!?」


「お前は犬か!?」


「これで文句ないだろ!!??」


「鞄の中身は何!!??」


「弁当と授業で使う道具だ!!」


「行って!!」





「まだ間に合うな」


「貴様は相変わらず屋根をつたうか・・・。それで?」


「ポケットの中は無し。武器はこの腰に掛けている剣、それと短剣くらいだ」


「・・・何で準備は早いのに遅刻寸前なんだよ・・・」


「それは腐れ縁の君なら分かるだろ?」


「・・・行け」




「先輩?知り合いですか?」


「・・・」


「先輩?」


「ああ、こいつの幼馴染でカレカノなんだ」


「『え///・・・キャ~~~』」


「貴様・・・。バラす必要は・・・」


「けどそうなんだろ」


「・・・うん////・・・」


「な?」


「『キャ~~~』」


「けどなら何故遅刻寸前なんですか?」


「この学園に通っている中であいつが一番あいつが一番遠いんだ」


「へえそうなんですか。因みにどこから何ですか?」


「ここから東に国境付近まで行ったところ、聞いたことはあるか?《ギャンゲ》という都市を」


「それなら聞いたことありますよ。人口7500人くらいの一応ここの領土だけど自治領として町全体が国境検問所だらけの都市があると。確か7つの国が隣接しているんでしたっけ?」


「そうだ。主導権は我々の国だけど一つの国に集中しないように曜日ごとに行政、司法が国ごとに分かれている、そして都市の出入り口各所に国境検問所を配置しているという、都市の規模としては中規模でこの世界では世界屈指の貿易都市だ」


「けどそれと彼になんで・・・まさか!?」


「そうだ。彼氏はそこの都市の住民なんだ」


「凄いなお前の彼氏。相当遠いよな?」


「ああ。奴は梟と狼の混血でその特性を生かして速度と望遠であの速度で学園まで来ているんだ。普通に考えれば間に合う訳がないだろ?」


「そうですね・・・どんな早馬でもそこまで辿り着くにも2日ほど掛かるのにそれをどれくらい?」


「片道4時間半、往復9時間でここまで来ている。しかも全力疾走でノンストップでだ」


「『!?』」


「それくらい時間をかけるのなら寮にすればいいのにな・・・」


「やっぱり彼女でも心配なんだね・・・」


「ああ。だが頑固なんだ。だからこそ私がしっかりしなければな・・・」


「『おお・・・』」


「あんなにキリっとしている先輩がここまで惚気るとは・・・」


「う、煩い!!!仕事仕事!!」


「『は~~い』」






「そろそろ切り上げるぞ!これ以降来る奴は遅刻確定だからな」


「『はい』」




「どうだった?初任務は?」


「中々ハードですね~」


「初めだけでもここまでキツイとは思いませんでした・・・」


「はっはっは。みんな初めは苦労するもんだ。いずれは慣れる」


「そうだと良いですね」


「しかし思ったんですけど、意外にも皆さん判定が緩々ですね。もうちょっと厳しいと思っていたんですが・・・」


「まあ普通は厳しくしていけなければならないんだが、先生たちがそこまでしなくても良いと言うから俺達もそこまで言及していないんだ。まあ初めての任務で気が張っているのかもしれんが後々分かってくるからよ。それに厳しくして言ったところで逆効果にもなることがあるからな」


「というと?」


「学園、いや学校のみならず色んな場所でもあるんだが、気を抜く時は気を抜かないと逆に精神的にもきつくなる時があって学業にも影響を及ぼす可能性があるんだ」


「そんなことが・・・」


「なら君は休み時間があるのとないのとではどっちがいい?」


「それは勿論あった方が心の開放にも・・・あ」


「そういう事だ」


「適度に気を抜くのも仕事の内ってもんだ。けど気を抜きすぎるのも考えもん。そこで俺達の出番という事だ。まあ今は分からないだろうけど、その内分かるぞ」


「はい。勉強になります」


「それより早く教室行きな。君らまで遅刻扱いになるぞ」


「『は~い』」

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