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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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「よし。お前らいよいよ本番だ。気を引き締めろ。基本的に俺達は手出しをしない。無論不慮の事態も自分たちで解決しろ。以上だ質問は?」


「『・・・』」


「無いな?。よし。行け!!」


「『はい!!』」





「アレクサス、ライゼン。頼む。無理するなよ」


「はい(おう)」





・・・・・





「よし。固まっては不審な動きが捕らえられない。分かれよう」


「分かった。俺らはあっち行く」


「私達はあっちに行くよ」


「遠距離偵察も忘れずにな」


「頼む」




「・・・あの青髪・・・」


「・・・あいつですね・・・LL2からLL12。身長170カウ後半。時計塔から西に300ノウ進んだ通路にいる青髪。長さは男にしては肩まである長髪?だ」


『LL12了解・・・。捉えた。いつでもどうぞ』


「了解。行くぞ」


「了解」





「すいませ~ん・・・」


「・・・」


「すいません~~」


「・・・」


「すいま」


「聞こえている」


「あ、すいません。聞こえていないと思ったので。風紀委員です。お困りごとですか?」


「・・・いや?あそこにある鳥の巣を見ていた」


「?魔物ですか?」


「・・・お前の目は節穴か?ただの鳥だ。ほれあそこ」


「ああ~。確かにいました。可愛いですね・・・」


「んで?何用だ?」


「ああすいません。お時間があればちょっとご協力を、と思いまして」


「・・・」


「宜しいでしょうか?」


「・・・」


「あの・・・」


「好きにしろ」


「ではまずは持ち物を・・・といっても・・・」


「・・・」


「すいません。ではポケットの中を」


「・・・」


「失礼します」


「・・・端末機と鍵だけですね・・・」


「ありがとうございます。では最後にお名前を」


「・・・(スッ)」


「ありがとうございます。照会します・・・」


ピピッ ピッ


「問題なしですね。ありがとうございました」


「・・・」




「無言?寡黙?な方でしたね」


「まあ、あんな奴もいるLL1からLL12。先程の青髪、特に問題なし。多少見て問題なさそうなら外せ」


『了解』





「凄いですねあれ・・・」


「ええ。けどちょっと聞いてみたいね。何か感じない?」


「やはり気のせいでは無かったみたいですね。ちょっと他の班にも協力を仰ぎますか?」


「いえ。まずは私達の班を集めましょう。判断はそれからね。ZL1からZL各位。北門から南に200ノウにある十字路、そこから南西に50ノウ離れたところにあるちょっと丘になっている広場に一人でいる上級生かな?これを発見。一旦その場に集合。対象者に悟られないように集合してね」


「『了解』」




「お待たせしました」


「あの娘どう思う?」


「う~ん。私は何かあると思う」


「ボクは・・・分からないや」


「そうね・・・あたしもね・・・」


「・・・ちょっと協力を仰ごうかな?近くに高い建物は?」


「あそこかな?北門は運動施設が多いからあれは試合場かな?」


「分かりました。ちょっと問い合わせしてしましょう。ZL1から・・・あぁ~~どなたか北門近くにある試合場から遠距離観察している人はいる?」


『・・・俺か?俺はQW20だ。今どこにいる?』


「QW20ね。私はZL1。遠距離から観察して欲しい対象者がいるんだけど、あいにく私達は遠距離が居ないのよ。協力頼める?」


『対象者は?』


「北門から南に200ノウ南西に50ノウの広場なんだけど・・・」


『・・・反対側かよ・・・待ってろ。悪い他部隊から観察要請だ。ここを頼む』


『分かった』


『・・・QW20からZL1。対象者は確認するがスカーフ巻いてないか?』


「巻いているわ。それが対象者よ」


『了解した。今捉えた。こっちはいつでも構わんぞ』


「ごめんねありがとう」


「では行こう」






「すいません?」


「?」


「風紀委員です。どうかしました?」


「・・・」


「どうかしました?何か落とし物ですか?」


「君達には関係ないでしょ?」


「いえ、そうはいきませんよ。これも仕事なんで出来れば私達に協力を・・・」


「却下!」


「そう言わずに・・・」


『QW20からZL各位。誰か対象者が来るぞ。方角は南東』


「了解。ボク達が対応します」


『急いだほうが良い。あれは逃げるか戦いになるぞ人数は2人だ』


「了解」




「逃げて!!風紀委員がいる!!!」


「「!!」」


「行くわよ」


「ええ?私は戦うわよ!!」


「勝手にしろ!!」




「あ!!片方が逃走したよ!!」


「誰でも良いから追って!!」


「はい!!」


『応援はこっちで呼んでおく。QW20から一斉向けへ!!ZL隊が交戦中!!!人数は3人、2人は交戦中!!!交戦場所は北門から南に200ノウ、十字路から南西に50ノウある広場にて交戦中!!!残り一人は逃走中。方角は西に向けて逃走中。一番近い目標物は・・・竜専用の厩舎だ!!!』


『『了解!!!』』


『その方角ならボク達DFの班が一番近い!服装は?』


『DF班へ。性別女性、身長140カウ後半、服装はとんがり帽子、スカーフに制服、下はロングスカート全体的に色は青ベースの白ライン。杖も持っていることから魔法特化型と予想』


『了解・・・けどボク達の班は魔法はそこまで強くない・・・足止めは出来るけど正面からは無理ぃ!!応援を頼むよ!!!』


『魔法特化は俺達CXだが少々時間が掛かるぞ!盾に強い隊は無いか!?』


『盾なら俺達BSが対応する!』


『足止めの人数を増やした方が良いよね!?私達UJ隊も向かうわ!!スピード重視だから足止めくらいなら向かうよ!!』


『QW20から各位。途中報告だが逃走者には対応した1隊含め5隊が向かっている。2人の交戦中はZL隊のみ対応中。対象者は2対6で苦戦中。更に応援の対応されたし』


『QW20へ。交戦中の対象者の学年は?ざっくりで良い』


『・・・中3、高1といったところ』


『対応中の隊の学年は?』


『小6』


『それなら上級生が良い。俺達KKとVJ、LQ、PPI、MKKが向かう。15分耐えろ』


『了解』





「中々の相手ね・・・苦戦するとはね。それもあっちもね」


「ええ。けど消耗も激しいのも事実。ここを乗り切れば何とかなるかも・・・」


「行くわよ・・・」


「今度は名に繰り出すん?」


「碌なものではないのだけは事実では・・・」


「そうね何とか耐えるしかないわね・・・」


「氷よ。その力で目の前にいる敵を凍てつく闇に迎え入れろ〈アイスストローク〉」


「氷なら火よ!!火よ。その熱さで氷を解かす灼熱を〈ファイアシールド〉」


「中々しんどいわね・・・」


「ですね・・・もう直ぐで魔素切れですよ・・・」


「分かっているけど、応援が・・・」


「もうちょいよ・・・」


「水よ。その水で周囲を水没しよ〈スーパーウォーター・・・・」




ピカーーーーン!!!




「「「!?」」」


『俺を忘れるなよ』


「ありがとう」


『それと朗報だ。今着くぞ』


「「「「「「「!?」」」」」」


「その通りだ。風紀委員だ!!そこの二人!!!大人しくしろ!!」


「「・・・・」」


「公務執行妨害で逮捕だ!捕らえろ」


「『はっ!』」




「んで?何を隠し持っていた?」


「まだ持ち物検査をしていません。しようと思ったら抵抗をされて」


「そうか。ならそのバックを見てみるか。これだな・・・これ、なんだ?」


「?何ですかねこれ先輩たちはこれ分かりますか?」


「・・・?俺は分からん」


「薬物ではないし、禁忌系ではないな。禁止系でもないな・・・」


「魔法の増加系、ですかね?」


「それにしては禍々しいわ・・・」


「けどそこまで危険なあれでもないしな」


「君達はどうする?今は君達は試験中だろ?これは俺達に任せて仲間のところに行くか先生、または試験官を呼んで君達で対処するか・・・と思ったけど応援は必要ないな」


「え?」


「ほれ後ろ」


「?ああ。お疲れ様」


「いや~~大変だったよ~~。先輩たちありがとうございます」


「良いさ。協力し合う事が大切だ。しかしこれどうするか・・・」


「校舎に持っては・・・行けないですよね」


「そうなんだよな。以前持ち込んだら爆発して負傷者が出たしな。無暗には出来ないんだよな・・・」


「先生は?」


「今こいつらの対応で出払っているみたいでな対応は任せるとさっき言われた」


「・・・」





「管理長。今回はどうします?一任されましたけど」


『・・・仕方ない。アレクサス頼む』


「了解」





「ならそれは俺が対応する」


「『?』」


「あ、アレクサス君」


「取り敢えずお疲れ様。一旦試験は中断だ。まずはこれの解明だな。先輩達の中で鑑定を持っている方は?」


「鑑定?俺の隊は無いな。他は?」


「『・・・』」


「無いみたいね」


「なら俺が鑑定するか」


「『!?』」


「あ、アレクサス君?持ってるの!?鑑定スキル!?」


「ああ。とりあえず鑑定する」



【対象物:リンゴ

 内容物:召喚系の増強を促す作用を持つ

 効果:今回のリンゴは意図的に腐らせているため、飲食時直後から2時間後までは闇系統、特に死霊系

 統の召喚成功の確率を100%に近づける効果を持つ。その後は成否関わらず体調を崩す。

 禁止系の該当:アンデット系を呼び寄せるため大半の国は研究目的以外での作成、使用、譲渡などを禁

 じている。】



「・・・」


「『?』」


「先生、ちょっと待った」


「どうした」


「彼女達に聞きたいことがある・・・といっても答えないだろうから、先生に聞きます。こちらの三人の生徒は、何か研究とかをしていますか?」


「「「!?」」」


「?いやしていないが?」


「課外授業でもですか?」


「は?そうだな。それはしていないな。勿論学年が上がればカリキュラム次第ではあるが彼女達ではまだ無理だ」


「そうですか。ならこの件は衛兵に任せる事になりそうです」


「というと?」


「持ち物検査にて判明したのですが、彼女のバックの中にリンゴが入っていました。3つ」


「リンゴくらいは普通では?」


「問題はその作用です」


「作用?何かリンゴに仕組んでいるのか?」


「はい。鑑定スキルで判明したのですが、このリンゴ、意図的に死霊系統の召喚成功を格段に上げる作用を持ち合わせているそうです」


「『!?』」


「勿論召喚に成功してそれの制御が出来れば良いのです。世界は広いので瘴気が充満したところやアンデットや死霊系が住みやすい環境があれば問題はなく、寧ろ他種族との共存も可能です。ですが召喚となると、ただでさえ環境が急激に変わり更に言えば誰かの下に就くことになるのです。上が強きものならまだしも、実力が無いのにそれだと制御が出来なくなり暴走します。それもあり大体の国では禁止されています。しかしこれがあるという事は・・・」


「そういう事だな・・・。分かった。職員室に連れ込んで衛兵に通報する。同時に親御さんたちにもこの事は伝えよう」


「いえ。通報でしたら自分で呼んできます。ここでお待ちを」


「え?ちょっと?」




「あの下級生どうした?」


「衛兵を呼びに行ったのかな?」


「まあ門から近いから、というのもあるだろうが・・・」


「まさか、アレクサス君」


「そのまさかよね?」


「多分そうかと」


「?どうした?あの下級生、君達は何か知っているのか?」


「『いえ?特に何も』」


「『?』」





・・・・・





「アレクサス一等海士です。三人ほど学園に召集をお願いします。禁止物の持ち込みです」


『3分で行く。俺らを呼んだという事は?』


「容疑者3人の内一人は何処かとつながっていると思います」


『分かった。警務隊を連れていく。門で待ってろ』


「お願いします」





「待たせた」


「いいえ。お疲れ様です三尉」


「案内してくれ」


「こちらです」





・・・・・





「お待たせしました。衛兵を連れてきました」


「それは良いけど・・・って、え!?」


「?先生?どうしました・・・え!?」


「『え!?!?』」


「「「・・・何で!!??」」」


「先生今回は俺達が引き継ぐ」


「そ、そんな、まさか自衛官様たちが参られるとは・・・節操のない恰好で申し訳ございません!」


「『お勤めご苦労様です!!!』」


「「「ご苦労様です!!!」」」


『おい!!お前なんちゅう衛兵を、いや憲兵を連れてきた!?』


『何で?と申されましても、目の前にいたとしか』


『いや、何で・・・いや、いい』


「いや、そっちだって仕事中なんだ。構わん。それより」


「あ、ああはい。ほらお前ら。他の職員には・・・」


「いや、私が行く。何人か道案内を頼む」


「分かりました。では私が案内します。すまんが大学部と高等部も何人か来てくれ。それ以外は通常に戻ってくれ」


「『はい』」


「んじゃ、続行、といってもそろそろ時間だからあとはのんびりしてていいぞ」





・・・・・





「各自お疲れ様。結果発表の前にお知らせだ。北門であった騒ぎを聞いたものもいただろう。結果だけで言えばアレクサスが自分の上司の自衛隊を呼んで容疑者を引き渡した。なのでこの件は終了とする。さて結果何だが、言うまでもなく全員クリアだ。本番という形で多少の失敗は目をつむっていたが、それを抜きにしても好成績を残した。これにより全員合格とし、明日から正式に稼働してくれ。俺からは以上だ。何か申し事があれば。無いな?では解散!!アレクサスはちょっと来てくれ」


「『おおおおお!!!!!』」


「分かりました。ライゼン。隊をちょっと任せる。直ぐに戻る」


「まあ禁止系関連だろう。手が空いたら俺にも詳細を頼む」


「分かった」

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