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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 休暇の日々!
16/261

自衛隊 休暇の日々! 7日目 2

少々修正をしました

自衛隊 休暇の日々! 7日目 2




俺達は今 笠島県に入る為、アーエフ騎士王国の大都市ゼルから日本の都市笠島県を繋ぐ国境へ向かっていた。

暫く馬車に乗りゼルに着いた後、そこから徒歩で移動すると国境見えてきた。国境に近づくと一人の同行者が呟く


「はぁぁぁ、この先が自衛隊基地のある領地『カサジマケン』か・・・てかまずは何だ?この壁は!見ただけで高さが5ノウはあるぞ!王城の壁より大きいぞ!しかもなんか取り付けてあるな。何だ?」


ローズの父親のレイモンドさんが壁を注目していた。やはりそこに注目するわな


「レイモンドさん。あれは監視カメラといいまして、今自分が持っているビデオカメラで例をあげますと、まずこのように今の風景や人を撮影、記録します。そのあと別の風景や人も同じ様にします。これで今は2つの記録がありますが、ここから見たい風景などを選び、映像を流すと先程の記録が出てる仕組みです。つまり監視カメラはこのビデオカメラの上位版と思って頂ければ良いかと」


「成る程な。しかし何故カメラがあるのだ?しかもここから見ただけでも大体20個あるのだが、これだど風景などが被ってしまって記録としては使えない・・・??待てよ?記録?当時の様子を見る事が出来る?・・・まさか・・・防犯や証拠として使える?」


「お?流石王城で仕事する人は違いますね。ご明察です。口ではなんぼでも出来ますが、記録として残ってしまえば迂闊に言えない。嘘を言えば立場は悪くなる。本当の事を言ってももし、犯罪に関わる事をしているのであればそれも言えない。けど証拠があるので自供するしかない。そういう事です。因みにこの監視カメラも万能ではありません。可動角度というカメラで写せる範囲が決まっていますのでこうして複数あるわけです。勿論カメラにも千差万別で色々ありますので一概にとも言えませんが」


「いや、こうして証拠として使える時点でかなり有利にも不利にもなるな。この時点でもとても怖いな。地球の技術は。質問だがさっき可動範囲が決まってると言ったが記録も同じか?例えばこの時間帯だけしか映らないとか」


「いえ、時間帯は関係ありません。関係あるのは記録出来る時間が限られている。そして形あるものはいずれ壊れるということわざがあるのですが、同じように定期的にメンテナンスという点検をしなければならないというデメリットがあるところですね。記録は最低でも1ヶ月から1年は記録出来て、点検の時に古い記録を取り出せばそのまま保存庫などに入れて永久保存出来ますし、新しい記録を入れればまた1年後に交換すればそれも保存が出来ますので実質記録は一生出来ますね。

点検はこちらは技術者が点検するようにしています。これはどこでも同じで素人に任せる事は出来ないと同じです。なのでプロが点検しているので人員にも配慮しなければならないというところですね。カメラの寿命は大体10年と言われています。」


「そっそんなに保存できるのか。凄いな。てことは今も映像が・・・」


「勿論、監視室というところで1日中休まず稼働、監視しています。監視室で前科がないかなどの機能もカメラには備わっていますので対処も容易に出来るということです。因みに街中にもカメラは沢山あります。こちらは防犯を目的に、犯罪が起きてもカメラで居場所や証拠としても使えるそう言った理由です」


「成る程な。では次に、今門番?衛兵?は何してるのだ?金属を人の身体に当ててるみたいだが?あとはあの金属の門?も何だ?」


「あれは警備隊ですね。私達は国境警備隊、そちらでは衛兵の部隊の一部になりますね。彼らは危険物などがないか調べているのですよ。別に武器を携帯してはいけないのでは無くて、何も目的も無しで武器を携帯してはならないというルールと言いますか、法律があると言いますか、そう言った理由で検査してるのですよ。王城でもありますよね?謁見するときは暗殺の事も考えて、守護兵以外は武器を持ち込んではならないという決まりが。こちらも同じようにしてるのです。金属の門も同様ですね」


「成る程な。確かに王城でもそういった決まりがあるから分かりやすくて助かる。しかし思ったのだが幾ら何でも時間かかりすぎるでは無いか?

それに少し遠いが左にあるもう一つの門は何故人が格段に少ないんだ?あっちの方が良いだろ?」


「そこはどうしようもないのです。やはり安全面を考慮すると仕方ないのです。犯罪も多種多様で、以前あるトラブルがありまして、内容は一言で言えば無差別に襲ういわゆる、テロ未遂が起きたのです。未遂なので襲われることはなかったのですが、外部の者による犯罪なので、外部では問題になりまして。自衛隊領地で外部の者による事件となると政府も慌てて情報などの対応に追われた訳です。その犯罪者は身体の中に爆弾を仕掛け、街中で爆破させる自爆テロを企てようと考えたみたいで、検査の際あの金属の門で危険物があるという反応が出て身体中を調べた結果、体内に爆弾があると分かりました。当然即逮捕、追い出しました。時限式みたいで安全な場所まで連行したあと、その者から離れた瞬間爆発しました。犯人は自爆したため死体のまま役所に運び込まれました。情報では宗教団体が関係していたことが判明し、裁判で壊滅しました。そういった理由から強化した訳で今までより更に時間がかかる事になってしまったのです。


2つ目の質疑応答は左側の門は出国、カサジマケンからゼルへ行く門だからです。つまり一方通行という訳で逆走は出来ません。不法入国者になり前科者になるからです。

更に言えばあちらの国境警備隊は今はこちら側、アーエフ騎士王国の騎士が担当しているので、これで侵入しようものなら2国で追われる身になります。

何故互いに国境警備隊をしている理由は不正や忖度を防ぐため、それに我々は皆平等が普通だからです」


「成る程な。街中で自爆テロか。それは確かにな。問題になるわな。理由は分かった。それに確かに一国に偏ると隠蔽などもあり得るしな。まるで互いを監視しているみたいだ。

ところで今は何してるのだ?」


「これですか?戸籍などを入れてるのですよ。いわゆる身分証みたいなものです。地球では生まれたあとすぐに戸籍に書類を提出することによってこの人は地球で生まれた人であることを証明するということです。これが無いと地球では何も出来なくなります。働く事も住むことも何も出来なくなるのです。なので今のうちにあなた方や妻の戸籍を登録しようということです。常識などはそれぞれあるからその都度対応しろという、郷に従えということです。なので今は自分の妻と血縁関係を書いているところです。先ずこれが無いとあなた方妻も含めて自衛隊の基地にも入れませんから」


「成る程な。そこはしっかりしてるな。そうこうしてたら順番が回ってきたな。マサル、ちょっと待ってくれ。よし今から領地入場前の検査を行う!指示は門番やマサル殿に従え。以上だ!すまん待たせた。あと立場も実力も何でもマサルが上だ。何より義息子になるからな。敬語は不要だ。護衛のやつらもそれは分かっている」


「分かりました。では初めに自分が行く。指示があるまでは全員待機!」


「『はい』」


俺は久し振りに入国審査にいる知人に会う


「やあ、久しぶりだな。純一」


「それはお互い様だな、勝。聞いたぞ?本来なら余り見せびらない というか見せびらかすと周囲が恐怖になってしまうのに平気で身分証を出しやがって、お陰で上は溜息をついてる。何しろ各地から何かまずい事をしたから、うちに来たのか?という連絡がありまくりだ。あとは結婚のことも聞いたぞ。おめでとうだな。これは偽善ではなく本心からそう思っているからな。しかもお相手が受付嬢に公爵とはな。俺はあまり分からんがオタクのやつならお約束と言われ、弄られるだろうな。結婚といえば俺も結婚したからな。因みに妻は今妊娠中だ」


「マジが、純一。結婚におめでたかよ。お互い幸せになったな。奥さんは大切にしろよ?見せびらかしは結構な語弊だな。色々疑惑が持たれたから結局身分証を出すしかなかったからな。しょうがないだろ。あと俺の友人にオタクがいるから確かにいじられるな。あとは呼び出しかな?はぁ・・・頭痛いぜ。取り敢えず戸籍を記入してきた。次いでに婚姻届と入国審査家族全員頼む。護衛と付き人もいるからな。多いぞ?あと家族になるから自衛隊住宅地在住許可申請なども今一緒に出す」


「はぁ〜〜・・・何だよ?結婚前の実家訪問か?しょうがないな・・・えっと合計90人?多過ぎるだろ・・・取り敢えず家族関係者先だな。自衛隊関連も次いでに役所と基地に送るわ。丁度今自衛隊の者がいるから説教等々は今のうちにするか?」


「まあ、先にした方が良いだろう」


「分かった。呼んでくる」


この国の公務員で友人の 竹島純一だ。同い年で良く愚痴や悩みを打ち明けたりする、苦労仲間だ。170cmで黙っていれば渋いけどカッコイイが口を開ければ何とやらのやつだ。内容はご想像に任せる。っと来たな


「こいつだ」


「お初目にかかります。海上自衛隊救難部2課操縦係第208海上救難大隊第6中隊第2小隊第4分隊の町田延昭3等海曹です。今回の案内は自分がします。よろしくお願いします」


若い兄貴肌の兄ちゃんが来た。爽やかな顔だ。身長は多分165くらいかな?


「宜しく。航空自衛隊遊撃隊第1司令部第105航空遊撃大隊第1中隊第2小隊長の八代勝3等空佐だ。すまんが世話になる」


「第105航空遊撃大隊の小隊長の方と出会うとは・・・恐縮です!」


「別に羨ましがることは無いと思うがな。まっ案内よろしく。あっちょっと待った。家族に伝えてくる」


「俺は少し離れるからこの者達の指示を従うように」


「『はい』」


「じゃ行くか」


「はい」




「マサルさん、行きましたわね」


「ええ、多分上の人から怒られてるでしょうね。何しろ色々あったからね」


「そうですわね。けどそれでも面白いのがマサルさんですわね」


「ええ、そうねっと順番が来たね」


私はローズと弟妹と共に検査を受けた。初めは来た目的でした


「こちらへ来国された理由は?」


「結婚した相手が航空自衛隊のマサルさんでしたので引越しとしてこちらへ。後ろの家族は家庭訪問に近い理由で来ました」


「話は伺っています。おめでとうございます。これからも末永くお幸せに」


「ありがとうございますわ」


「ということは滞在は家族全員暫くの予定ですか?」


「いえ、私達の夫と弟妹は暫く というかここに在留するわ。そこは分かるわね?」


「ええ 分かりました。ですが念のため弟妹の在留理由とその他の方はどうされるのかを教えてください」


「弟妹はまだ独り立ちが出来ないことと家がボロボロなのでこちらに家族関係がいる理由で在留、その他は2週間の滞在予定です」


「分かりました。では何か身分証はお持ちですか?お持ちの方は今現在の身分証を提示ください。これは暫くお預かりします。検査が終わり次第返却します。これは今検査中という理由や目的が正しいか、犯罪歴などの理由で必ずお預かりします。身分証のない方は別で審査の後合格しましたら発行いたします」


「分かりました。皆出すように」


ということで、身分証を出す。貴族は貴族証明、ギルド所属はギルドカード、護衛は身辺警備証明、付き人は使用人証、役所の者は公務証明などそれぞれ提示する。因みに弟妹は身分証が無いため新しく発行する


「はい。ありがとうございます。えっと確認ですが証明がないのはレイチェルさんのご姉妹だけですか?」


「ええ、そのようね」


「分かりました。ではご兄妹はこちらへ。もし不安でしたらどなたかついて頂いても構いません」


「そうね。けどどうしましょう?」


「では我々護衛の者をお付きしましょう。こちらの女性が付きます。年も近いので打ち解けやすいかと」


「ありがとう。お願いします」


「はい。お任せください」


「いい?お姉さんの言うことを聞くんだよ?」


「『は〜い』」


「では手荷物検査と身辺検査の後検査に合格しましたらお通りください」


「あの通路の先がカサジマケンね?」


「その通りです」


ということで私達全員手荷物検査と身辺検査を徹底的に調べられた後ようやくの休憩に入る


「では検査はこれにて終了ですお疲れ様でした。ただ今書類面での審査中です。もうしばらくお待ちください」


「あの、あとの検査は?」


「いえ、書類だけですので身体や荷物などの検査はありませんのでこちらでお休みください」


「ありがとう」


そう検査官に言われた途端全員疲れた表情を見せた。勿論私も疲れてしまって背もたれに寄りかかる


「疲れた〜」

「こら!護衛の我らが言うもので無い!と言いたいところだがこれは確かに精神面で我も疲れたな」

「やっぱり隊長もですか」

「付き人の私たちもここまでするとは思いませんでした」

「はい。自衛隊のある領地はとても良いところですが入るまでが長いと良く話に上がってましたからね」

「確か友人が一度入る事が出来なかったと聞きました。理由は当時は分からなかったそうですけど次に行った時は入れたそうです。何故初めは断られた理由を聞いて納得したそうです。その時偶々別の街からカサジマへ向かう商人の依頼で護衛任務をしてたそうですけど、その商人が依頼した商人ギルドの一部と犯罪まがいなことをしていたそうです。なので初めは入れなかったということです」

「成る程な。けどよく分かったな。見つけたやつは天才か何かか?」

「いえ、書類面でダメだったそうです。なので友人も初めは分からなかったそうです。荷物は少ないだけなのにっと。勿論直ぐに依頼した街の衛兵に連絡して商人も犯罪に手を染めていた連中も全員お縄になったそうです」

「流石の徹底ぶりだな。ならこの時間と徹底的に検査するのは仕方ないと分かるな」


「確かにそう言った理由なら仕方ありませわね」


「ええ。今更思ったのだけど、護衛の皆さんが精神面で疲れるのは珍しいのでは?」


「ええ、結構珍しいですね。あれですね細かすぎる質問に身体に手荷物に一言で言えば嫌気が刺したと言えば分かりやすいですかね?」


「ああ、納得」


1時間後、急に放送?が流れた


『レイチェル様ローズ様御一行の方々。入国案内へどうぞ』


そんな放送が流れた


「なんだろう?取り敢えず入国案内に行けばいいのかな?」


「そう見たいですわね」


「そういえばレイチェル殿の妹さん達は?」


「それもまだ戻っていないのよ。まさかとは思うけどあっちも結構時間が掛かるのかな?」


「今迄をみるとそう見た方が良いですね」


ということで看板など(マサルさん曰く電光掲示板らしい)に書かれた目印を頼りに進み、入国案内につく


「ローズ様レイチェル様御一行ですね?お待たせしました。書類面も無事通過しましたので入国を許可致します。長らくの待ち時間でお疲れ様でした」


その言葉を聞いて全員安堵を見せる。やっぱり疲れたのね


「ははっ やはり最後に皆さんその表情を見せるのです。確かに時間は掛かりますがそこは安全面でご理解ください。ということで最後に皆様の身分証を返却致します。次に身分証の無い方の審査も終えて今こちらに参りますのでお待ちください」


数分経って弟達が帰ってきた・・・勿論弟達もそのお付きになった女性護衛も疲れた表情だった・・・そっちもなのね お疲れ様


「ありがとうございます・・・その顔から察するに・・・」


「ええ・・・疲れましたよ、精神面で。ということはそちらも・・・」


「ええ、私達例外なく全員ね」


「はは・・・隊長もですか・・・同情しますよ」

「ああ・・・お前もな」


「はい、お待たせしました。この街限定ですが滞在許可証を発行しましたのでお渡しします」


ここに全員が驚く。なんとこの街限定の滞在許可証を発行しくれたのです。他の国や星はどこかに行く度に在留許可証を発行しなければ不法滞在になってしまうから。面倒だったけどしょうがないので皆はわざわざ発行しに役所やらギルドやら使用人などなったのにこんなことしなくても良いと聞くとどうしても理不尽に感じてしまう


「はい。お嬢さんお坊ちゃん、これが君たちの証明だよ」


優しいお兄さんに女の子は頬を染める・・・あなた達まさかカッコイイと思って結婚したいとか言わないよね?逆に男の子はまるでヒーローを見るがのごとく憧れの表情を見せる。ウンウンかっこいいよね。


「ねえ お義姉さんにも見せてくれる?」


「『いいよ〜。凄い!キラキラしてる〜』」


「『え''っ!?』」


また更に驚く。なんと証明証は光ってるのではなく何か写っているのだ。傾けると文字が浮かんだりマークが浮かび上がったり。凄い技術を肌で感じた


「凄い技術だ。確かマサルが言ってたな。偽装防止などの理由でこうしてると。実物を見たことはなかったがまさかここまで出来るとは・・・けどこれはカサジマだけでなく地球ならどこでもあるとマサルから聞いたからマサルから見れば普通みたいだ」


「これが普通?凄すぎる・・・この技術を世界に広めることは・・・出来ませんわね」


「ああ、昔交渉でダメだったからなそれでこちらが怒って戦争に勝てば言うこと聞けと出来たが結果は授業で習った通り即敗北したからね」


「そうでしたわね。さて政治の話はこれでお終いで行きましょうか。カサジマヘ」


「そうだな。もう入っていいのだな?」


「はい。勿論大丈夫です。私の左側にある通路があります。透明のドアがありますが今から開きます。開きましたらお進みください。土地関係でしたらこの扉から先がカサジマ県です」


すると透明の扉が開く。私達は意を決してその通路を進む


「これを今から超える。そして我々は超えて領地へ入る。何だろうなこの高揚感は。ワクワクする」


「分かりますわお父様。今から私達の目には今までの常識が覆すほどの出来事があるはずです。それに興奮するのは当然です」


「私もよ」


暫く私達は通路を進み、開けた場所に出るまだ敷地は検査場の中だけどそれだけでもここにすごい技術があると改めて理解する


「階段が動く」

「一面ガラスに」

「夜でも明るい照明」

「光る看板」

「凄い!機械?なのかな?勝手に動いている!」

「しかもこの機械、喋ってる!」

「外だけど馬車のない乗り物」

「いつでも温かい飲み物や冷たい飲み物が飲めるところ」

「『凄すぎる(わよ)!!』」


「お〜い、お前らそんなところで叫ぶな〜」


私達の旦那が立っていました。疲れた表情で



いや〜上司からこっぴどく怒られて、けど弁明もした結果理解してくれたみたいなので減俸だけで済んだ。お陰で2時間程時間が進んだ。ここに到着したのは良いがまだ終わらないのか、それとも終わって散策してるのかが分からなかったが直ぐに聞き覚えのある声が聞こえた


「『凄すぎる(わよ)!!』」


・・・雄叫びをあげて


「お〜い、そんなところで叫ぶな〜」


うるさく無い程度に俺もレイチェル達を呼ぶ。そして気づいてくれてこちらに駆け寄る。すると早々レイチェルは英気を養うように腕に抱きつき、ローズも自分の居場所ごとく背中に飛びつく


「寂しかったし疲れたよ〜」


「私もですわ。なのでいつものおんぶでお願いしますわ」


「お前らはガキか?けど疲れたのは分かるからしょうがないな」


「マサルも疲れてるがどうした?」


「ああ、実はあれこれ構わず暴れたのを上司から怒られまして、ああ別に喧嘩とかではなく、自衛隊という証明で例外なく怯えたり恐怖を抱いてたりしてたのでそれで『本来は見せびらかすものではない!』と言われまして」


「成る程な。確かに自衛隊が来る事自体一大事だな。何か酷いことが起きてそれで調べにきたのか?とかな。俺も正体が分かった瞬間命乞いしようか迷った程だからな。勿論使用人や護衛もだ。やはり皆から見れば休暇中であろうが何だろうが怖い存在だからな」


「だから罰として、減俸2ヶ月と厳重注意をもらった」


「ま、妥当だな。といっても確かに理不尽や勘違いなどもあるからそう考えるとな」


「そこは色々固定概念があるから仕方ない。それよりどうする?観光や買い物するか?」


「それは構わんが良いのか?例えば通貨とか」


「それに関しては問題ない。そこの為替所で交換できるし、俺はカードがあるからな」


「『カード?』」


「ああ、クレジットカードといってな。これがあると支払いが楽になるんだ。まあ利点も不利点もあるけどな」


「え?そのカードだけで支払い出来るのですか?」


「はい。これで出来ます」


「どういう仕組みだ?」


「では説明の前に一つ質問します。皆さん銀行などの金銭預かり所はご存知 又は利用したことはありますか?」


(コクコク)


「なら説明が早いですね。一言で言えば後払い式なんですよ。そうですね、物で説明が分かりやすいか。まずこの腕輪を買いたいとします。いつもなら現金をだすところですが自分はカードを出します。店員さんがカードを通すと通信して支払いが完了する形です。支払いは分かったと思いますので次に何故カードなら後払いでいいのか説明しますと、実はカードも使える人と使えない人がいます。例えば銀行の残高が少ない人や一同破産した人などはカードを作れません。実はカードはお金に心配ない人、つまり信頼がある人でなければ発行できません。話が脱線しましたがカードの仕組みはこれで終わって最後の代金の支払いが後払いなのは先にカードを作った会社が肩代わり つまり借金をするのです。そして数日後に借金をカード会社に返すという仕組みでそこから残高が減ると仕組みです。簡単に説明するとこんな形です」


「成る程な。後払い式だから出来るのか。それにそれだと確かに小銭はいらないな。これは硬貨の概念を覆す事態だな。本当に飽きないなこのカサジマケンは」


「しつも〜ん。残高がなくなったらどうするの?」


「借金になり、返済しないと法律で裁かれることになります」


「誰でも使えますか?」


「支払いが出来るのは本人だけです」


「悪用されないのですか?」


「保証もありますし、支払の際はサインや暗号を入れるので安心できます」


「お金かからない?」


「それはカード会社によってそれぞれです。自分のは永年無料のカードにしています」


「他では使える?例えば別の街とか?」


「それはあなた方が一番分かっているのでは?」


「それもそうね」


「とまあそんな感じで自分はカードで支払います」


「分かった。買い物だがまとめてに移動するよりかは別々にした方が良いだろう」


「そうだな。その方が良いだろう。では3時間後にここで待ち合わせというのは?」


「良いですけど、時間は分かりますかね?」


「問題ありません、小さいお店にすら最低1個は時計はありますので時間は分かりやすいかと。あと迷いやすい人にこれを」


渡したのはナビだ。スマホにしようか迷ったが落としたり紛失のことを考えたらこっちが妥当だろう


「なんだこれは?」


「ナビと言いまして、GPSが付いているのです」


「『GPS?』」


「簡単な話、今いる場所が分かるということです。起動すると今自分たちがいる場所に印が付きます」


「あっこの矢印ね?」


「そして動くと?」


「お?矢印も動いた」


「とまあこういった仕組みですので迷った時はこれをお使いください」


「・・・・・」


「恐ろしいな」

「ええ」

「これだと襲撃は勿論」

「襲われるのも簡単に」

「『(ゴクリ)』」


「そんなに驚かなくても」


「『ビビるわ!!』」


とそんなこんなで買い物が始まる・・・買い物は想像したく無いので省く

3時間後


「あ〜 楽しかった」

「そうね。また来たいわ」

「お前ら・・・こっちは荷物運びだぞ?」

「あと途中から護衛や付き人を忘れてたろ」

「えへへ?だって〜」

「はぁ〜〜」


どうやらおもいおもいに過ごせたみたいだ


「さてマサル。今後の予定は?」


「いよいよ基地に向かう」


「遂にか・・・」


「あくまでも君達が入れるのは住宅地だけだからな」


「?その言い方だと色々あるのか?」


「あることはあるがそれは機密情報になるから言わないから承知してほしい。で住宅地の権限は自衛隊基地の中で一番低いから。あと何も危険物とかもないから安心していい」


「・・・その言い方だと・・・」


「だからそういうことだ」


「分かった」


「移動はこのバスで全員乗る。今回は90人いるからバスを2台用意した」


用意したのは観光バスだが所有は警察所有である。初めてみる大きい車に興味津々である。勿論乗り込むと冷暖房完備の車内である


「おお 暖かい」


「これまた凄いなこれだけの人数を乗せることのできる乗り物を私は知らん。そして暖かいかも冷たい風も自由に出来るとはな」


「私もですわよ。お父様これを流行らせたら歴史が変わりますわ」


「けど・・・勿論ダメだよな」


「ええ・・・そうでしたわ」


ドアが閉まり走り出す。静かなのでまたこれで


「やはり・・・ダメか」


「諦めてください・・・その気持ちはお察ししますわ」


そうどうにか出来ないか?と言う論争だ。とそれよりも


「このバスは今から基地の住宅地に向かいます。それにあたって入場許可証を貸します。これは自衛隊基地の住宅地に入る許可証でこれが無いと不審者として連行されますので無くさないように。あとこれは貸与なので退場の際は返却になります。了承ください。許可証といっても色々ありますので順番に渡します」


「私達のは何?」


「ローズとレイチェルとレイチェルの妹達はの入場許可証は住宅地ならいつでも出入りが出来るものさ。これがあればゲートで隊員に見せるだけで通してくれるよ」


「では我々のは?」


「レイモンドなどの者は来訪者の分類になる。なので1度ゲートを出たら二度と入れなくなる。次に入るときは相応の理由がなければ入れない。だから今日から2週間程度なら出入りは自由だけど過ぎたら基本入れないから気をつけて」


「では過ぎた後でマサルや娘に会うことは出来ないと?」


「いや、入ることは出来ないけどゲートにいる者に呼んでくれと頼んだらローズもレイチェルも会えるし、そのあと親子水入らずになりたいなら、呼んだあとに基地の外でなら出来るから大丈夫。だから基本基地には入れないだけ覚えてくれたらいい。会話等は外というのも頭の片隅でも。ああ、俺はそう簡単に会えないかもな。何しろ自衛隊だしな」


「成る程な、分かった。娘達は基地の外というのも覚えておこう。因みにこの入場許可だけでどれくらいの価値がある?ああ怒らないでね?確か不法に入った女王の話を聞いてな」


「成る程。それの話で権限か。権限ならはっきり言って一国のトップすら越える。王でもこの許可証がないと連行、前科持ちだからな」


すると全員驚く。勿論2台同時通信をしてるので向こう側の者も驚く


「そっそんな凄いのか。こいつの権限は・・・大事にしないと連行で前科持ちか。それだけは避けたい」


「そっそうですね。あなたこれはこれで怖いものよ」


「ああ」


全員その権限が分かったのでこのまま基地に進む

1時間後


「さてそろそろ、基地の中に入る。確認で隊員が入ってくるから、慌てずにその隊員に見せればいいから」


「『(コクコク)』」


そう全員緊張してるのだ。何しろ王ですら簡単に入れないところにこれから入ろうとしてるのだ。気持ちは分かる。そして懐かしの有刺鉄線と電力が流れてる鉄格子が見え始めた


「なんだあの柵は?まさか?」


「ああその通りだよ義親父。侵入防止柵さ。針が尖っていて痛いし電気・・・あ〜雷魔法と言った方が分かりやすいか。それが常に流れている」


「つっ常にか・・・怖いな・・・これがずっと続くのか・・・」


「そういうことだ。だから周辺の住民も安易に柵に近づかない。ただし柵の向こうに物とか入ってしまったらゲートの者に頼べばとってくれるからな。そこは安心していい」


そして遂についた久しぶりのゲートだ


「俺は一回降りるけど君達は待機な」


「やあ。休暇はどうだった?災難だったろ?」


「嫌味だろ。まあその通りだが。あと悪いけど2台合計90名入場するから確認よろしく」


「分かった。お〜い お前ら出動だ〜」


「yes ser〜」


「のんびりしてるな〜」


コワモテだがのんびり屋の同期、航空自衛隊偵察隊奇襲部4課第68航空偵察大隊第5中隊第4小隊第15分隊分隊長、上坂正文1等空尉だ。入隊時からのんびり屋だがコワモテで中々人が寄り付かない、けど中身はこの通り。だがようやく最近正文は全く怒らないと分かってきたのか、少しずつ人が集まってきた。そんな人だ

5分後


「勝、全員の確認完了だ。入場を許可する」


「サンキュー。あとそいつら新入りか?」


「いや 前まで別基地だったのがこっちに異動しただけだ。今は取り敢えず街中を見慣れろという上の命令でゲートに立っている。自己紹介しとくか?」


「まあ覚えといた方が良いわな。カサジマ基地所属航空自衛隊遊撃隊第1司令部第105航空遊撃大隊第1中隊第2小隊小隊長の八代勝3等空佐だ。宜しく」


「陸上自衛隊後方支援部8課の中丸陽子2等陸尉です。有名な第105航空大隊の小隊長にお会い出来て光栄です」


中丸陽子さんか。身長は入隊出来るギリギリの151かな?女性にしてはかなり高い声で下手すると声変わり前は更に声が高いのかと思ってしまう


「同じく陸上自衛隊後方支援部第1医療課3係の上原夏未陸士長です。医療なのでそこまで接点はないでしょうが噂はかねがね聴いています。宜しくお願いします」


上原夏未さん。陸士長ということはまだ入隊して1〜2年かな?身長は高くて175くらいある。何故うちに?はっきり言ってモデルした方がいい


「同じく陸上自衛隊戦車隊第3前線部襲撃課第24戦車大隊第4中隊第7小隊第10分隊分隊長坂島圭介3等陸尉です。陸上でも噂は聞いています宜しくお願いします」


坂島圭介。こちらも入隊ギリギリの160である。ただ顔は童顔なので3等陸尉といわれても年は分からないと思う。多分だけどサバ読みしても平気だろう


「航空自衛隊整備部第1整備課の米沢淳1等空曹であります。良く戦闘機や輸送機のメンテで壊れるところを見るでありますが正直複雑であります。よろしくであります」


米沢淳。うんケロ◯軍曹と同じ語尾で全部に『であります』とついてる。面白いやつだ。ただ年はこの中では最年長だろう。多分40手前かな?


「同じく航空自衛隊第1輸送部重量課第309航空輸送大隊第2中隊中隊長の和賀岳2等空佐です。噂は聞いているがあそこまで過激な遊撃隊はあまり例のない大隊だ。一部では米軍に移ったほうが良いと噂までされているぞ。とまあジャブを放っておくから宜しく」


和賀岳。かなり厳つい人で服着てるのに超筋肉マッチョな人だしかも俺より上の人間だ。あとは批評家としても有名な人だ


「海上自衛隊第4警備部4課第54海上警備大隊第2中隊第1小隊第3分隊分隊長の赤坂泰章1等海尉です。警備隊ですけどこちらも噂はかねがねです。宜しくお願いします」


赤坂泰章。いいお兄さんのイメージだけどちょっとチャラいところがあるかな?そこは残念だ


「では最後に私ですね。同じく海上自衛隊第1警備部第407海上警備大隊第3中隊第1小隊小隊長の松下美樹3等海佐です。噂は良く聴きます。ですけど私は和賀2等空佐とは違い、私は過激に賛成です。よろしくお願いします」

「おい、どういうことや?松下3等海佐?」

「まあまあ喧嘩しないで」


そうだぞ喧嘩するな。松下美樹。こちらは可愛い系の小悪魔だな。まさかのコワモテの和賀2等空佐に突っかかるとは・・・しかも対抗してるし


「仲良くしてくれな?じゃ戻るから」


「おう。もっと話聞かせろよ?こいつらも呼ぶから」


「勘弁してくれ」


バスに戻ったが全員の表情は硬い・・・多分和賀2等空佐だろう


「・・・大丈夫か?」


「「怖かったよ〜」」


「あ〜やはりな。よしよし」


てことで若干のいざこざがあったがようやく入り住宅地に向かう。借りた住宅はかなり広い3階建てのガレージ・庭付きなので急な来訪にも対応が出来る。そこで血縁関係全員を招く。因みに付き人や護衛はバスの中で待機だ。もっとも護衛の人もこの基地内だからこそ護衛の必要がないと分かってるみたいだった


「わ〜広い。ねえこれからここに住むの?」


お?可愛い義妹が聞いてきた


「そうだ。ここに住むのだ。いいだろ〜」


「『うん!!』」


「これから娘達はここで愛を育み、子を育てるのだな。ここで」


「表現が生々しいがその通りだ」


「うむ。のんびりとした家が気にいった。ここに俺も住みたいが、領地があるからな諦めておこう」


「いや別に諦めなくても良いぞ?年に何回かなら招待するからさ」


「ありがとう」


「ねえマサルさん。やっぱりここって基地の中だから決まりとかあるの?いや常識の範囲内なら分かるけど基地の中だから厳しいかもと思って・・・」


「そんなに厳しく無い。借りたといっても俺が異動しなければ基本ずっとここだし、あと流石にプライベート空間だからな。うるさくしないならさほど問題ない」


「ありがとう。ふぅ〜良かった。うるさくしないなら遊んでも良いよ〜」


「『わ〜い。ありがとうお義兄ちゃん』」


「おう」


「ふふ。お義兄ちゃんだって」


「まあ 嬉しいものは嬉しいしな」


「では改めて」


「『これからも末永くよろしく。我が妻 (マサルさん)』」



遂に引越しが終わり、俺の休暇は最高の日々を送った

次回は番外編になるかも?


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