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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
159/261

研修1

お待たせしました。


あまりにも忙しすぎて2か月も空いてしまいました。

研修1




「さて。他の人も班決めとかを終えたみたいだし、ここからは実地研修を行うぞ。因みに班名は俺達より上の奴が決める。それまでは暫定としてアルファベットで行う。君らはB。お前らはF。君達はJ。アレクサス達はAとしておく。今だけ覚えておけ。

それで実地研修だが、やることは一つで被疑者の確保の徹底。これに尽きる。そのための情報集めがかなり重要になってくる。勿論現行犯が一番言い逃れが出来ないが、それでものらりくらりと逃れようとするやつも一定数いる。そこで証拠を突き付けることによって逃さないようにするんだ。ここまでで質問は?」


「証拠集めはどうするんですか?」


「証拠集めはこれから説明する。他には?・・・無いな?

さっき質問があったが、証拠集めはあらゆるところから集める。何でも良い。聞き込み、調査、潜入など何でも良いから集めるんだ。俺達風紀委員はそれくらいの権限を持っている。その権限を最大限生かせ。但しその権限を悪用してもいけないし万能でもない。例として我々の権限は学園内のみ適用だ。学園の外は我々は何にもできない。それと先生の指示は逆らえない。打診は出来るがな。それは流石に座学をやるまでもなく分かっているよな?幾ら研修生と言っても君達は既に風紀委員の一員である以上は既に権限を持っている。そのことを肝に銘じろ。さて、話が長くなりそうだし、この先からは実際にやってみるか」


「あの、座学は?」


「すまんな。座学をさせてやりたいがあまりにも人数が膨大だから、スケジュール調整が必要になった。何しろ小等部だけでなく中等部や高等部、大学もそうだからな。なので座学は後々な。それにな、我々も上と先生と相談したんだ。『座学まで何も出来ないなら先に実地はどうですか?』とな。そしたら通してくれたぞ。座学と実地両方終わらせないと一定範囲でしか取り締まれないことを条件にな。それは終わり際に説明する。まずはそうだな・・・」




「こら待て!!!!」


「待ちやがれタコすけが!!!」


「へへ!ここまで来い!!」




「・・・よくある煽りだな・・・お~い。そいつは何した?」


「管理長!?お疲れ様です。あの野郎コソ泥をしでかしたのです!」


「泥棒か・・・。被疑者の実力は?」


「実力ですか?・・・足は速いですがそれ以外は何もないですね。抵抗しないですし魔法とか武器の使用は何も。恐らくですが足の速さだけで逃れようとしているのかと」


「そうか・・・ふむ・・・」


「あの?管理長?」


「その被疑者の確保、この後ろにいる研修生達にやらせてもらっても良いか?」


「研修生ですか?ああ今年から風紀委員に加入した小等部5、6年生ですね。それは大丈夫だと思いますが、抵抗されたら自分の事で必死で目がいかないかもしれませんよ?」


「それは別に良いや。それで?あいつは逃げているだけだな?」


「はい。逃げているだけですね。私達をおちょくっているかもしれませんが」


「分かった。やらせても?」


「多分構わないかと」


「そうか。ならお前ら。初実地はあの被疑者を捕らえてみろ」


「『!?』」


「い、いきなりですか?彼らは逮捕の仕方も対抗の仕方も何も・・・」


「逆にそれが良いんだ。今回限りの何も知らない彼らの逮捕劇。今後は自身の班に分かれて各々仕事を全うする。何かしらの縛りもありながら。そして何かの重圧に耐えながら。けど今回はそれが何もないまっさらな状態だ。これ程の場面をこれから出てくるのか?俺は出てこないと思う。だからこそ今回は各々の対応に任せようと思う。どうだ?」


「・・・確かにそうですね。任せてみましょう」


「とのことだ。お前らはあいつを各自最適な方法で捕らえろ」


「・・・俺達に出来るのでしょうか?」


「ああ。勿論だ。自信を持て。一人じゃないぞ。他も頼れ」


「『・・・』」


「決心したな?なら行ってこい!!!」


「『はい!!!』」


「なら俺が先行する!!逐一位置を知らせるから先回りしろ!!」


「私も手伝うわ!!」


「すまんな!!助かる!!」


「何言ってるのよ!!私達は同じ班よ?信頼しなさい!!」


「なら俺は先読みに徹する。予測範囲を君らの端末に反映しておく」


「俺らも手伝おう」


「こういうのは2人より3人だぞ?」


「いや?3にんより5人よ?」


「はは!頼もしい!!」


「なら俺達は身体デカいし盾役だな。な?」


「ちょっと・・・そこで何で私を見るのよ?私は乙女よ?」


「あんたは生物学的に男だろ?汗臭いことしたくないなら他を当たったら?それに?」


「それに何よ?」


「本当の乙女もやる気だぞ?」


「え?」


「私も手伝うよ」


「すまんな。こいつが動かなくてな?けど体系が良いが、この仕事は恐らくは傷もつくぞ?それは・・・」


「愚門だ。乙女だからって妥協はしない。それで?」


「すまん。失礼だったな。やるか。君は?」


「彼女も筋肉質だからか、男と間違えられるが女だぞ?」


「!?これまた失礼した。よろしくな」


「・・・ええ・・・」


「それで?彼女たちがやるのに乙女を語る男はどうするのかな~~?」


「・・・結構煽るのね・・・」


「こうでもしないと・・・」


「・・・ああもう!!分かったわよ!!それで!?何すればいいのよ!!??」


「・・・あ、やる気になった・・・」


「だろ?なら俺達は・・・おい。現在地で予測範囲はどうだ?」


「ちょい待ち・・・。今反映させた。行けるか?」


「・・・サンキュー・・・3分で行くぞ!」


「頼むぞ!!」


「おう!!」


「私達は上空から彼を追うわ。行くわよ」


「あっ待ってよ姉さん~~!!」


「ちょっと早いわよ!!!相変わらずね姉は!?」


「えっと・・・」


「君は俺と一緒に行こうか?」


「///うん!!」





「さて。各々捕らえに行ったな。残りは・・・君らはどうするんだ?アレクサス、ライゼン」


「初めての割にはうまくいってるんじゃないか?役割分担が出来ているし、バランスも良いし、力配分も良し、けどそれぞれの長所を生かしている。今回は何もなしだろ。まあどう捕らえるかは別としてな」


「そうですね。俺も同じ意見ですね。この経験を他に生かせれると良いのでしょうが、現実的にそれは難しいでしょう。先程ライゼンが言った通り、初めての割には上出来ですよ」


「これはこれは手厳しいな。君達の班の人も力合わせて捕らえようとしているのに、君達は傍観か?」


「俺達が行ったって仕方ないだろ。それに何も知らない奴らに混じったってこう思うはずだ『アレクサスかライゼンがどうにかしてくれる』とな。それでは研修にもならないし身に着かないからな。暫くは俺達もあいつらとは距離を取った方が良い筈だ。そのほうが各々の思考を述べやすいだろうからな」


「ただの相談とかでしたら構いませんが、それによって自分の意見が言えなくなってしまう事もあると思います。こういうのは議論も大事だと思います。そういうのは管理長もお気づきでは?」


「・・・流石だな。けど全く手助けしないわけでは無いのだろ?」


「そこまで薄情者ではありませんよ。今回はほぼ傍観して大事なところだけ顔を出そうかと」


「そうか。ならすまんが俺の代わりにやってくれるか?」


「どういう意味でなのかは分かりませんがそれはダメですよ」


「流石に擦り付けや丸投げはしないよな?な?」


「・・・最後まで面倒を見るよ・・・お前らは怖いな・・・」


「独り立ちするまで面倒を見るのは当然だろ?」


「まあそれは置いていて、俺達はそろそろ向かいます。行くぞライゼン」


「ほい来た。んで?何処向かうよ?」


「位置情報によると校門近くだな。恐らくはすり抜けだな」


「なら場合によっては俺達の出番だな」





「おいクソ野郎・・・ぜえ・・・ぜえ・・・追い詰めたぞ・・・ぜえ・・・」


「諦めなさいよ・・・はあ・・・はあ・・・」


「・・・疲れた・・・走れん・・・」


「おうお前らは随分とお疲れだな?けど俺はこの通りまだ走れるぞ?追うか~~?」


「クソ野郎・・・」


「では俺はこれで高跳びだぜ!!」


「そうはさせん!!」


「おっと。バリケードか。けどそんな低くて大丈夫か?」


「それならこれでどうだ?」


「?おお随分と高い魔法壁だな。けど高くした割には脆そうだな。簡単に壊せそうだ・・・」


「煩い・・・」


「なら壊してみよう。ほれ《氷よ。硬球な玉を作り破壊しろ。アイスボール》」




ボゴ!!!バラバラバラバラ・・・・




「ほれ?崩れちゃったけど?」


「クソ・・・」


「では。俺はこれで」


「待て・・・」





「はいはい。あんたの暴君はここまでだぞ」


「?君達は?」


「俺らも風紀委員だぞ」


「ほ~う?どれくらいの実力があるのかな?」


「それは君次第だ」


「なら走りはどうだ?俺に追いついてみろ」


「はいよ」





「追いついているけど?」


「は!今のはただの小手調べだ。これを避けるのは容易ではないぞ?俺の得意魔法属性は氷だ!!《氷よ。その山を形成し敵を凍てつく氷で凍らせろ!!アイスマウンテン!!》これでどうよ!!」


「・・・たったこれだけか?」


「・・・何!?貴様はこの山の中のはずだ!!どこから声がしている!!??」


「ならその疑問に応えてやろう。正面を見ていろ」




バキ・・・バキバキバキバキ!!!!




「な・・・」


「ほれ。破壊したぞ。次はどうする」


「・・・クソ。ここまで来て捕まるかよ・・・なら・・・」


「逃げるだけだ、とは言わせんぞ?」


「・・・その通りだ!!逃げるだけだ!!」


「どうやって?」


「ここまで高く飛べば・・・」


「・・・まさかの高く飛ぶだけ・・・なら、ほれ」


「な・・・・」


「ほれ。捕まえた」


「な、な!!!クソ!!離しやがれ!!!」


「嫌だね。それと今諦めないと地べたにいるやつらが首を長くして待っているぞ?」


「何?」





「ほらほら!!来い!!いつでも可愛がってやる・・・」


「ああ・・・楽しみね。どうやって苛めよう・・・」




「おいちょっと待て!!なんか性癖も変わってる奴もいるが!?あんな所にはいたくない!!」


「なら大人しく捕まっておけ。じゃないと格好の餌食だぞ?」


「・・・自首します・・・」


「お~いお前ら。遂に自首したぞ~」


「『おおお!!!!』」




「ようやく捕まえたぞ。お前を逮捕する!あとは生徒指導室でこってりと絞ってやる」


「・・・」


「連れて行け」


「さてと。よくやったなお前ら。どうだった?初逮捕は?」


「中々に緊張しました・・・。逮捕ってこんな感じなのですね」


「俺達も実力不足ですね。今は実力だけでなく知識もないのでその両方が足りてないのが目に見えて分かりました」


「協調はどうにかなったが確かにまだ行き当たりばったりが目立つからな。けど初めてでこれは良い成果だぞ。そこは誇っても良い。大概は初めて逮捕なんて出来ないものだ。けど君らは出来た。自信を持っていいぞ。それを今後も生かせたら更に良い。頑張れよ?」


「『はい!!!』」


「アレクサス。逮捕の協力助かった。ライゼン。ポーションや魔法付与助かった」


「いや」


「当たり前のことをしただけだ」


「その当たり前が凄いんだ。これからも頼むぞ」


「「おう」」

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