最終報告
最終報告
「将。お疲れ様です。こちらが最終報告になります」
「ご苦労・・・。そうか。やはりあの領地で発見されたバイオウイルスはあの領主が首謀としてやっていたのだな。そのプロトタイプで影響を受けたのは、あの島国で大量のゾンビという事だな?」
「はい。これで辻褄が合いました。それとこちらもご覧ください」
「これはあの領主の件の後の報告書じゃないか。どれどれ?怪しいものは片っ端から聞き込みした際、精霊国のあの領主断罪の情報を聞き、逃げ道が無くなった協力者が各国で相次いで確保、か。その中には悪魔系もあったのか。妖精や竜族は?」
「組織関連で怪しいところはありませんでした。恐らく開催地で話し合った内容の犯人は単独で動いていたのかと。その証拠に色々漁っても何も出ませんでした。逆に犯人を捕らえた後にアジトを家宅捜索したのですが、逆に証拠の山でした。情報ですが、どうやらどこかから盗み出してそれを活用していたみたいです。ですのでこの事を報告したら改善させるとの連絡を受けました。特段故意に情報漏洩した訳ではないので今回は警告のみに留めておきました」
「そうか。これで一件落着だな。それで、隠密部隊の様子は?」
「・・・やはり気になりますか。空将と陸将はどう思いますか?」
「・・・久しぶりに会ったがにらまれたな。恐らくは相当キレているな。まあ無理もないが」
「俺もそう思う。俺だってあんな衛生面が最悪なところに二日以上いたら誰だって発狂するに決まっている。けどそろそろ機嫌を直して欲しいのだが・・・」
「ま、彼らなので気にしなくても大丈夫かと。保証はないのですが、流石に自分達だって任務で行ったのです。それくらいは割り切っているかと」
「まあな・・・。流石に公私混同はしないとは思うが、やはり不安だな」
「ま、今後次第だな。少し優遇したらどうにかなるのかもだが」
「それだと他から反感を買う恐れがありますよ?」
「だな。正直時間に任せるしかないな・・・」
「「「はあ~~~・・・・」」」
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次回から時間軸が変わります。次の時間軸は1年後です。ご注意ください。




