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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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その頃、地上では

その頃、地上では




「分かった。引き続き頼む。

隊長。現地にて待機していた隊員達が隠密部隊と合流、一部は俺達の後を追い、一部は隠密部隊と同伴、一部は引き続き待機しています。なお、我々に合流する隊員達がこちらに到着する予想所要時間は約3時間後だそうです」


「そうか。まあ一部はヘリや輸送車両でくるんだ、それくらいで着くだろう。んで?俺達はあとどれくらいで領地に辿り着くんだ?」


「このまま何もなければ約2時間後には到着できる見込みです。まあ先程の様に今後ろの護送車に乗っている、敵側の領地軍や金で買われた傭兵、一方的に我々を敵とみなし攻撃してきた謎の現地種族、味方かと思いきや裏切り者であった暗殺者、道中にて腹空かした動物や魔物の撃退、協力してきた伝説や幻の種族などのイレギュラーが無ければの話ですがね!!!」


「・・・そう護送車や後ろを付いてきている者たちにそう睨ませるではない・・・。確かにその影響で到着に遅れが生じたのは事実ではあるが、それで容疑者確保が出来ないという訳ではないからさ。まあ落ち着け。あんたの威圧でハーピィ達が怯えているぞ?」


「知りませんよ常識しらずか頭の中お花畑の種族なんて!!!出会って第一声が『貴方達のお手伝いをさせていただきたい。日本国の皆さま』ですよ!?怪しさ満載じゃないですか!?しかも何を手伝うのかと問いただしたら、飛行魔法とか天使系の種族なのでホーリー系が使用できますとか言った、何の役にも立たない能力の貸与ですよ!?譲渡でも嫌ですけどね!!!それで俺は‘この場にいる隊員はそれを全て所持しているから結構です。ですがご協力は感謝します‘と常識的に断ったらなぜか協力が出来ないのなら強制的に従わせるとかアホらしいことを抜かしやがってな!!!!仕方なしで撃退したらそれでも功績とか欲しいから同行を許してもらいたいだと!!??バカも甚だしいわバカタレがよ!!!???」


「だから睨むな・・・。彼らはただ単に協力したかっただけだ。この同行だけで上には認めてもらえるのだから、別に良いじゃないか?」


「・・・正直今すぐにでも帰れ!!と言いたいですが、隊長に免じてこの辺にします。おい貴様ら!?隊長に感謝しろ!!!俺が班長ではなく隊長だったら今すぐにでも貴様らを潰していたぞ!!今回は隊長に礼を言え!!」


「『隊長様!!!感謝いたします!!!』」


「感謝って・・・。俺は何もしてないし礼をもらう事は何も・・・」


「ですが隊長様が宥めてくれなければ、今頃は我々は土の下かと・・・」


「・・・冗談に聞こえないのが笑えんな・・・。分かった」


「それで?この後は?」


「取り敢えずは到着まで休憩だな。その後は何かしら考えるが、予定は大方決まっている。隠密部隊が準備出来次第中央にある城に向けて突撃だ。多分既に他方面も領地に向けて進んでいるだろう。俺達が領地の外側に辿り着くころには、他方面も到着している筈だ。一応確認の連絡は取るがな」


「そうですか。因みに我々は山岳から来ましたが、ヘリ部隊とかは?」


「あの山頂から領地までは平常速度でも30分で着く。呼べば直ぐに来るから大丈夫だ。逆に今から出たところで感付かれる可能性があるし、長時間上空待機は燃料の無駄だしな。一応山頂にて待機中だ」


「了解です。因みに先程無線で聞いた話ですが、敵海軍の補給基地を制圧したそうで、その基地を利用して海自の輸送艦を使い、戦車を持ってこさせる案が出ているのですが、それはどう考えていますか?」


「考えると言ってもな・・・。勿論あいつらが逃げられないように包囲網なら良いが、それを使用したら領地が潰れるぞ?いや、あの領地を二度と使わないのなら別に良いけど、俺達が撤退後もあの領地に引き続き住む人は少なからずいるんだから、その人たちの家を潰すことはしたくない。まあ脅し程度なら良いかもしれんな。勿論上優先だがな」


「ですね。我々も罪なき人たちの家を潰す訳にはいかないですからね。そんなことしたら我々が追われることになりますから。そんなの死んでも嫌ですね」


「そういうこった」





「どうだ?置いてきた奴らは隠密部隊と合流できたか?」


「はい。先程連絡をもらいました。その後は二つに分かれて隠密部隊と同行、補給基地に残留して今は着々と進めています」


「隠密部隊は良いとして、補給基地はどうだ?海自の輸送艦は係留、停泊は出来そうか?」


「一応念のため確認取ったのですが、停泊は可能。ですが戦車や輸送車両が通る際使用する桟橋は正直耐久性は無いに等しいため、対岸まではゴムボートの方が確実、とのことです。設備とかは以上ない模様なので使用には問題ないです。まあ、使用と言っても基地内に泊めるだけですけどね」


「・・・なあ、今回の敵って何か通信機器ってあったか?」


「一回り確認しましたが、そのような機器は何もなかったです。恐らくは信号弾や伝書鳩かと。無線機や念通みたいな物もなかったですからね」


「・・・そこは流石異世界だな・・・。まあいい。海自はいつ来る?もう戦車の配備案は確定なのだろう?」


「はい。戦車配備案は確定で既に海自基地から出港済みだそうです。到達予定時間は、空間魔法を使用するため2時間後だそうです」


「まあ、あそこからここまではかなりの時間を食うからな。空間魔法は当然か。二時間後に到着するとして、そこから領地付近まではどれくらい時間かかる?」


「そこからの所要時間はそこまでの距離が無いとはいえ約3時間程は掛かるかと」


「まあ地形も左右されるからな。逆にそれくらいで辿り着けばいい方か」


「ですね」





「班長。市街地に滞留中の隊員から報告です。正常に隠密部隊と合流、だそうです」


「分かった。一応注意点はしっかりと申し送りを?」


「はい。滞りなく」


「そうか。なら次だが、戦車の件、どう思う?」


「まあ過剰戦力かと。ですが脅しならそれだけでも効果がありますから、それだけでしたら賛成ですね」


「俺もそう思うぞ。だが一体誰がその案を提示したんだ?上層部でそんなバトルジャーキーな上官っていたっけ?税金とかも考慮しないで敵を問答無用でなぎ倒す輩が」


「・・・私には心当たりは・・・」


「・・・自分も・・・」


「・・・」


「誰も分からんか・・・。まあ普通に考えたらそんな自分しか考えない奴なんていないからな・・・。しかし誰が・・・」


「・・・あくまでも俺の予想だが、良いか?」


「・・・推測は嫌いじゃないぞ?んで?」


「もう一度言うが、あくまでも予想だ。誰かが掛けあったんじゃないか?」


「掛け合った?交渉ってことか?」


「ああ。誰かが交渉して戦車の出撃を許可した、とか?けどじゃないと正直幾ら考えても思いつかんし辻褄が合わん」


「・・・仮にそうだとしたら誰が?戦車なんて馬鹿みたいに金も燃料も食うんだぞ?勿論他も同じだが」


「そこは分からんが、少なくとも許可が出たという事はそういう事だろう。確か今回は戦車とかの出撃は許可されていないんだろ?」


「ああ。俺達も上もそう判断している。勿論事前に戦車が出るのならその分考えれば良いだけだから別に良いが、今この期に及んでだからな・・・。しかし誰が交渉を・・・」


「・・・交渉したという事は、何かしらの条件を?」


「・・・出撃不可から急に出撃許可だからな・・・。何かしらを提示したんだろう・・・」


「・・・」


「・・・もう一回予想だけど、良いか?」


「・・・聞こう・・・」


「何を条件にしたのかは知らんが、提案した国は想像つくだろう。今回は精霊国のお偉いさん方総出で目標の領主を捕らえるんだ。という事は?」


「精霊国が援助・・・か・・・」






「班長。無事に隠密部隊と合流し現在同伴中だそうです」


「了解。よくあんな異臭だらけな道を無表情で進むよな彼女達も」


「・・・」


「どうした?」


「いや・・・ただ班長が言った無表情は、今回は違うかと」


「?隠密の彼女達が、まさか表情を?」


「はい」


「どんな表情を?」


「絶望に溢れた表情をしていました」


「絶望?何で?隠密していたのがバレたとか?」


「いえ。ただ単純に異臭で」


「ああ・・・。あれはキツイわな・・・あれをどれくらい突き進むんだ?」


「・・・推定でも数時間、4~5時間程は」


「・・・それは絶望な顔をしていても納得するわ・・・。だがそれは俺達も一緒だけどな。まあ違いとしたら俺らは車で移動だから、まだマシってくらいだな」


「それ彼女たちの前で言わないでくださいね?恨まれますから」


「分かっている。ところで聞いた?戦車の件」


「はい聞きました。驚きですよ。これが戦時中でしたらまだ納得は出来ますが、そうではないですからね」


「な?しかも輸送で時間が掛かるだろうから海自の輸送艦に積んで空間魔法で来るって言うんだから驚きも驚きさ」


「けどどれくらいで領地まで辿り着くのでしょうか?」


「そこまで掛からんだろう。今出たとしても夜には着くだろう。その時には既に隠密部隊も地上隊も既に領地の外側に着いている。後は連絡を取り合って突撃するだけだ。そこまで待つ必要は無いさ。まあ夜に突撃は今回しないだろうな」


「何故です?」


「・・・湿地帯から入った隠密部隊の事、お前忘れていないか?」


「・・・あ」


「そいつらの事忘れないでくれよ・・・。あ、この事隠密部隊の女性陣代表の班長に申し送りしても?」


「それ申し送りではなくただの悪魔の囁きですよ!?」


「良いではないか。はっは」


「笑い事ではないですよ・・・。今はそれは置いておきましょう・・・。到着後は一旦休憩ですか?」


「いや。ドローンなどを屈指して偵察だ。ロボット系も考えた。この領地、というか精霊国ではどうしても人族や獣人、妖怪や魔物より劣るところがあって大体の領地にはロボットやゴーレム、ホムンクルスが配備しているそうだからロボットで潜入が出来ないかと。けどダメだった」


「何故です?」


「情けない話が、ロボットやゴーレムがいるのにその案が破棄された。その理由は、





修理中





だから」



「・・・まさかの修理中、ですか・・・」


「そんな偶然、あってたまるか!!!だろ?」


「・・・」

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