表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
147/261

市街地戦(一方的)

市街地戦(一方的)




「リーダー。どうやら山岳と平原にめぼしい情報なし、だそうです」


「まあそうだろうな。山岳で良いのがあればいいくらいだからな。期待通りといえば期待通りなんだがな。となると、俺達が向かう市街地が一番期待を持てそうだな」


「そうですね。ですがその代わり廃墟を司令部とかにしてそうなのでその分の難易度は上がると思います」


「だな。更に言えば市街地だから見通しも良くない。下手をすれば鉢合わせだ。そうならないように下調べは重点的にな」


「『はい』」






「さて。そろそろ市街地に差し掛かる。手始めに偵察だ。ドローンはどうだ?」


「はい。準備できています。して、どの方向に飛ばしますか?」


「重点的には、そうだな。あのバベルの塔みたいなところを重点的に頼む。後は他のドローンで軽く敵の把握だな。どういった動きをしているのかも忘れずにな。可能であれば巡回ルートも頼む」


「了解です。取り敢えず9台出します」






「・・・他方面がどうかは分かりませんが、こっちの敵の人数はかなり多いですね。やはり機密情報があるとみて間違いないようです」


「・・・映像見る限り確かに多いな・・・。ただの一般的な道路200メートルで敵100人越えか・・・。ここだけでこれとなると枝道とかもかなり人数を割いているな。さぞかし宝の山だな。次に赤外線を使って建物内に奴らがいるかどうか確認してくれ」


「了解です。・・・建物内の反応は正直乏しいですね。他のドローンも同じようにしているのですが、同じですね。どうやらここ一帯に捕虜はいないようですね。あのバベルの塔らしきところに反応はあるのですが、自由に動き回っているところを見るとこの反応は兵士の可能性が高いですね」


「捕虜は無しか・・・。地下道は?待ち伏せや塹壕とかは?」


「・・・アンブッシュ兵はいるみたいですね。人数はそこそこ。塹壕は市街地にあるとは・・・あ、いや入り口に塹壕ありですね。地下道は・・・あるにはあるのですが、使用している感じはないですね。緊急時のみなのか、存在を知らないかのどちらかになりますね。緊急時の事を考えて、念のため各々所持しているスマホにこの市街地の地下道を送ります。あと今判明している敵マークも同様に反映しておきます」


「よし。これであらかた分かったな。因みにここからあのバベルの塔までの距離はどうだ?あと、ここから塔の中にいるあの観測士?スナイパー?に向けて狙撃って出来るか?」


「・・・一応狙撃は可能です。ただ見た感じ敵は結界を形成していますね。この通り反応していますよ。感知系の結界ではないので感知はしませんが、防御系の結界でしたら穴が空くか完全破壊になるので術者に悟られる可能性がありますね。もし狙撃でしたらそれを合図に突入したほうが」


「確かに今回ここに捕虜などの保護対象はいなかったからな。つまり逆に躊躇なく敵を殺戮しても良いことになるな。今回はそれでいくか」


「それと距離ですが、ここからバベルの塔までは約500メートルなので、そこまで離れてはいませんが一方方向からしか攻めれないので、敵を逃す可能性があります」


「そこが難点か。まあ何人か逃したところで影響があるかと言われるとないんだが、そこから堕落して盗賊になり下がり、誰が討ち逃したかと問われると不味いしな。まあ全員殺戮の方が無難か。けど市街地だしな~。う~んここは空自に応援を頼むか?」


「竜騎士とかアーティファクトを使う空軍などがいないのに、空自が動きますかね?機動力でどうにかしろと言われそうですが・・・」


「・・・機動力でね~~・・・。他の手を探すか?あ、いや待て。狙撃手と観測手。そこからスコープで倍率最大にして確認してくれ。市街地郊外とかに竜騎士の係留所?はあるか?」


「・・・お?あれか?リーダー、今モニターに移します。他は3Dとかスマホなどで見てくれ。ここから南西に700メートル、バベルの塔から西に500メートルのところにあるのが係留所じゃないか?規模は市街地の規模の割には小さいが、それでもそこそこの規模があるな。恐らくは市街地の簡易的な基地じゃないか?見た限りだと陸空軍があるし」


「・・・けどそれでも中々の規模だな。多分だが何か異常があれば市街地から合図があって、それで出動するんじゃないか?合図みたいな物はあるか?」


「??あ、あれですかね?今ドローンで確認中ですが、バベルの塔の根元に信号弾らしき発射台がありますよ?これでは?」


「・・・これみたいだな。これで応援要請か。だがこれなら空自も出るだろう。正直わざと発動して無理やり撃沈してやりたいな・・・」


「・・・黒いですね・・・。まあ良いでしょう。取り敢えず空自に応援要請を出しますよ。CP、空自に敵空軍基地及び敵機体撃墜を依頼できますか?送れ」


『CP了解。敵基地の座標を添付してくれ。以上』


「取り敢えず応援を呼びました。空自なので30分もあれば到着すると思います」


「まあ出撃準備もあるから、まあそれでも遅くても1時間だろうな。さて、残り1時間で突入するぞ。班分けは1班は正面の北門から、2班は北西門から、3班は北東門から、4班は1、2、3班の援護、5班は観測手と狙撃手の周りの防衛、6、7班は城壁からよじ登り奇襲、8、9班は輸送ヘリ、戦闘ヘリなどの乗り込み上空から迎え撃ちだ。以上、なにもなければ配置につけ!!」


「『了解!!』」









「おうお疲れ。何か異常は?」


「異常なしだ。何人か盗賊らしき物体がいたがそれは殺した。その盗賊はどうも肉を持っていた。何の肉かは知らんが、食える肉で間違いない。今それを氷の術者が冷凍保存している。うまくいけば晩飯は肉パーティーだぞ」


「ほほう。肉か。最近同じ肉で飽き飽きしていたんだ。それは楽しみにしておく。期待をこの俺の期待を裏切るでないぞ?」


「どこの大将だよその口調(笑)まあ、期待はしておけ。今調理担当がどう調理するか思考中だ」


「・・・ヤバい・・・。考えただけで涎が・・・。いかんいかん。任務に戻る」


「はっはっは!!」





「定期報告。倉庫入口及び倉庫内異常なし」


「了解。おい。間もなく交代の時間だ。全員集まれ」


「ふう~~。ようやく交代だ。飯にして寝よう」


「その前に酒一杯だろ」


「はっは!だな」


「お~~う浮かれるのは報告を終えてからにしてくれ。何か異常は?」


「特になしだ。鼠一匹見かけていない」


「こっちはネズミはいたな。まあ腹が減っていたから食っちまったが」


「・・・おまえ、食ったんか?」


「?ああ。腹が減っては何も出来んだろ?」


「・・・だからってな・・・。まあいい。他は?」


「こっちも無しだ。いい加減日の光を浴びたいぜ」


「私もだ。火の光が無いせいで時間の感覚が狂っちまったぜ」


「そう言うなって。倉庫内という事は室内なんだから湿気とか雨に打たれずに済むんだぞ?それだけで良いと思った方が良いぞ?」


「・・・乙女なことを言いますね・・・」


「実際乙女だしな」


「・・・そうでしたね。男装がお似合いの乙女なんてそんなにいませんからね」


「だろ?まあこれより休憩だ。各自自由に過ごすこと」





「准将、大佐、中佐。本日の各方面及び軍上層部、総省からの報告です」


「ご苦労。ここの領地に異常は?」


「なしですね。盗賊から強奪した肉で門付近の警備兵は肉パーティー、街中も特に、各指令部も同様、倉庫系も無しですね。ネズミが出てから食った以外は。以上です」


「・・・兵士も相変わらずだな・・・。まあいい」


「続けます。上層部からの報告です。詳細はこれからだそうですが、何者かによって南にある山岳地帯が謎勢力によって()()制圧されたそうです」


「『!?』」


「制圧だと?しかも完全制圧?何かに間違いでは?」


「間違いないそうです。山岳地帯から全く報告が上がってこないことを不審に思った上層部が遠距離移動部隊を臨時で編成し現地に向かったそうです。現地に向かい見た光景が謎の旗を掲げた勢力が各監視所を含め制圧している光景を目にしたそうです。それも目で見える範囲だけでも全て、その臨時編成も詳細を掴もうと踏み込んだそうですが、山岳地帯に入った途端敵に不意打ちをつかれ、その部隊も壊滅したそうです。一時に全員捕らわれたのですが、数人が解放されたそうで、それで現地に戻り報告したそうです。解放された兵士も凄惨な光景に怯え、身体も見るも絶えない姿に上層部も思わず唾を飲み込んだそうです。数人は解放されたのですが残りは・・・」


「・・・絶望・・・か・・・。しかし本当に制圧されたのか?他にいなかったのか?」


「その兵士曰く『味方が誰もいなかった。いや、いたことはいたが全員捕虜か首や胴を真っ二つにされていた。中には外見では問題ないが、何か痛い目でも合ったのか目が死んでいたり、何かから逃れようと足掻き続けている兵士もいた』そうです。恐らく精神も破壊されているかと」


「慈悲は無しか・・・。敵勢力は相当残酷な手段を取っているな・・・。そんな勢力はいたか?」


「一応倉庫に行って幾つか書籍を見ましたが、どれも当てはまらないですね。そもそも我が軍隊それも山岳地帯に赴いている兵士はかなりの有望な兵士が行っているにも関わらず完全制圧されている時点で理解出来ないです。そんな勢力は存在しません。一応正規軍や傭兵も見ましたがそれもどれも当てはまらないです。手詰まりですね」


「そうか。まあいい。軍上層部がそれとなると総省からの報告も・・・」


「はい。似通った報告になりますね。それといつも以上に警戒せよ。可能であれば謎勢力の正体も突き止めろ、だそうです」


「・・・敵は完全制圧できる勢力。そんな相手に無傷で正体を探ろうなんて・・・」


「・・・到底不可能ですね・・・」


「兎に角今は警戒強化が最優先だな。各方面に伝書鳩か光の信号で報告してくれ」


「了解です」





「しかし完全制圧・・・。」


「中々引っかかる単語だな・・・」


「・・・完全制圧という事は、味方兵士もそれ相応に戦闘を行ったはずです。戦闘態勢に移行して応援も呼んで応戦したとか。少なくても敵にもダメージはある筈です。それでこれという事は・・・」


「敵はかなりの手練れ。応援を呼んだところで敵にダメージを与えれたら良い方。下手をすれば応援も想定済みか?」


「・・・じゃないと辻褄が・・・」


「・・・」









『こちらファントム1。10分後に現地到着。現在敵機体などが入れば報告してくれ。送れ』


「現在観測手が観測中。現在飛行中の機体は1機のみ。竜騎士のみと思われる。送れ」


『了解。んで?わざと警報装置を作動させるのか?送れ』


「ああ。わざと作動させる。空自は飛行中の機体と基地を迎撃、破壊してくれ。なお敵兵士は全員殺せ。送れ」


『了解。アウト』


「間もなく空自が上空を通過する。その際戦闘機から機銃が発砲される。各隊員は流れ弾に注意しろ。なお突入の合図は誤作動する信号弾が上がったのを合図で突入しろ」






「こちら狙撃隊・・・。空自戦闘機と戦闘ヘリを確認・・・。これより信号弾に狙撃する・・・」





プシ・・・・ピュロロロロロロロロロ~~~~・・・・








「!?何だ!?この音!!まさか!!」


「准将!落ち着いてください!!あの音は空軍に応援要請する信号弾です!!放たれたところで空軍が来るだけです!何もなければ帰投します!!なので大丈夫です!!」


「・・・そうか。けどあの信号弾が誤作動するなんてことってあるのか?」


「・・・それは人為的じゃなければあり得ない筈です。誰かが間違えて引っ張ってしまったとか?」


「そこは、調査が必要だな。誰か調査に向かってくれ」


「了解いたしました・・・」





ド~~~~~ン!!!!





「こっ今度は何だ!?」


「分かりません!!兎に角・・・」










「リーダー。敵拠点及び領地の全制圧完了。敵兵士は殺害または捕虜にしました。それと押収した情報ですが、やはり宝の山ですね。あの領主のみならず、この量ならよくドラマとかにある○○一族壊滅も夢じゃない程の量です」


「そうか。あの領主の横の広がりもあるしな。簡単に壊滅出来るだろう。因みにさっき一族が、と言っていたが、その一族で済む量か?別の一族とかは?」


「はい。他も同様に。これはこの国の氷山の一角を壊せれるかもしれません」


「そうか。それは相当だな。俺達はこの情報を報告するとして、空自はどうだ?」


「連絡を取ってみます『空自はどうですか?無事に完了しましたか?送れ』」


『ああ。特に問題なく。俺は優雅に紅茶を飲んで人の花火を見ていたぞ。それとあの基地だが思っていた以上に広かったから不思議に思っていたが、どうやら民間も併設していたみたいだ。代表的なのは飛行船や術を使った空輸、竜など調教した魔物の輸送とかをしていた。だからか知らんが、地下もあったぞ。地下は1階程度だが、それでも中々の規模だったぞ。送れ』


「了解です。地下道はどうですか?送れ」


『地下道だが、やはりこっちにもあったぞ。恐らくは山岳地帯がダメならここ、という事だろう。そういう事だから一部ここに空自隊員を置いていく。何かあれば使役してくれ。送れ』


「了解です。感謝します。アウト。らしいですね。空自も協力してくれるそうです」


「それは大いにありがたい。()()()()()、空自隊長は優雅に紅茶すするって・・・。のんびりだな~~。まあいい。取り敢えず報告するか。CP、市街地から情報の山が雪崩の様に登場。これオークションに出したら億はくだらないかもしれん。送れ」


『CP了解。とりあえずオークションには出すな。重要な情報源だ。それはするな。とにかくあとで添付してくれ。地下道はどうだ?送れ』


「それも把握済みだ。それも添えて添付するから確認してくれ。送れ」


『了解。ご苦労。アウト』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ