山岳、制圧
お待たせして申し訳ございません。
今年最後の投稿です。
相変わらず拙い文章で申し訳ありません。
山岳、制圧
「班長、まさか・・・ここまで・・・」
「ああ・・・。まさか俺達もここまで・・・。隊長・・・」
「・・・」
「隊長、あまりの状況に声を失っています・・・」
「しょうがないだろ・・・ここまで・・・相手の実力が・・・」
「『あまりにも相手にならない程とは!!??』」
「幾ら山岳地帯の山頂とはいえ、周囲からは丸見えでこっちが丸裸にされても何も言えないのに」
「そうですね。まさか閃光弾だけで怯むとは思いませんでしたし、その後特攻隊が突撃した時は一発も銃を発砲していないのに、剣技だけで最深部まで進み、挙句にはここの部隊長?団長?を候補生一人で始末してしまうこの事態。まさかここまで手応え無し、しかも俺達の出番は一切なしとは思いもしなかったな・・・」
「因みに捕虜とかはどうなっている?」
「はっ。報告します。山岳麓にいた数部隊以外は全員殺戮。敵捕虜はその数部隊のみ。捕らわれの捕虜は数十人救出しましたが、何故捕虜になったなどの理由は知らない模様」
「となるとここは輸送途中の中継地域として使われただけだな。ここなら色んな地域に行けるから、詳細も知らずに敵に悟られることもなく輸送できるからな。この地域は外れか・・・」
「ですが、これで中継地帯?地域?は潰せましたので大きな成果だと思いますよ?」
「・・・けどな・・・ここを潰せたところで外れだと意味ないし、この事が悟られるとそれはそれで戦果や今後に関わってくるから、これは素直に喜べんな。まあ遠距離射撃には最適だがな。あとは空路での輸送は他の地域を見てもこの山岳地帯が一番最適だからな。最悪の脱出地としては最適だから、そこだけ見れば外れではなく、寧ろ当たりだな。因みにそこから城というか館は見えるか?」
「えっと?一応は城らしきものは確認できますが、どうやら防御型の領地みたいで、形は丸い円みたいになっていて外から 商業→スラム→防衛ライン→平民の住宅地→防衛ライン→貴族の住宅地→防衛ライン→防衛ライン→臣下関係の住宅地→防衛ライン→防衛ライン→防衛ライン→城 といった中々の防衛をしているみたいです」
「何か随分疑問点の多い領地だな。一番外に商業は分かる。輸出入は滞ると不味いから一番外側は分かる。次にスラムというのは・・・、賛同したくないがまあ分かる。比較的外側にあった方が万が一外から襲撃にあったとしてもスラムの住民たちが持っている武器とかで対応するだろう。仮に死傷者が多くてもスラムなら誤魔化しが効くだろう。『抗争があったため』と誤魔化せるからな。その内側に一枚防衛ラインをかますとは、ここから先はちょっとなら良いがやりすぎは不味いのだろうな。そこは良いとして、何故一枚かました後は貴族街なんだ?あれか?在住か?更に言えば二枚重ねの後に臣下関係って何だ?あのバカ領主に付いてくる輩なんて常識的な脳みそを持っていたらそんなの消滅してもおかしくないと思うが?挙句には三枚おろしならぬ三枚ラインで城かよ。中々意味わからんな・・・」
「貴族地はそうですね。後は別荘として構えてるのもいるそうなのでそれもあるかもしれませんね。臣下関連は、残念ながらあれ程のことが起きながら領主最高!!といった頭ズレたのが多数いるみたいです。勿論全員が全員という訳では無いみたいですが。最後に三枚重ねですが、臣下の裏切りなども考慮、考慮じゃないと思いますが、まあ考えた結果このような形ですね」
「・・・ずる賢いというか、やはり保守的というか。だが逆に逃げ場はなくないか?」
「いえ。先程保護した捕虜の一人がこの辺りの地図を持っていまして、恐らくは土地勘あるのを買われたのかと。それで今大まかな地図を持っています。これがその地図です。みて驚きますよ?」
「・・・凄い量の地下道だな・・・。これいくら何でも迷うぞ?」
「ええ。ですので先程の者を使って?」
「・・・なるほどな。道案内か。因みに土地勘ある者は他に?」
「聴取しましたが、そう何人もいないそうなのですが、半々で敵側についているそうです。残りの半分は殺害された者、保護された者、元々外注で無関係、在住しているが今回偶々領地外にいる者とバラバラです。取り敢えずコンタクトを取りまして全員の安否は把握済みです。取り敢えずは要保護は無しです」
「となると敵側の奴らを潰さない限りは逃亡される可能性があると。・・・CP。話聞いてどう打って出る?一応他方面の奴らにその地下道を封鎖するように頼んだ方が良いか?送れ」
『一応要検討だが、進捗状況では封鎖というか、そこに忍耐強く待ち伏せしたほうが楽かもな。勿論わざと通れないように破壊するのも手だが、それだと無理やり突破される恐れもあるし何なら新道作られる可能性もあるしな。後は先に潰しておくのも手だな。だが取り敢えずは保留だな。ただ待ち伏せとしての案になるか、先に潰しておくのどちらかになるだろうから、頭の片隅にでも置いてくれ。送れ』
「了解アウト。だそうだ。因みにここに通じているのは?三つだけか?」
「えっと?そうですね。新たな道が出来ていない限りは三つだけですね。ただ距離から見てこの山岳地帯が一番遠い筈なので、ここを使う可能性は低いかと」
「・・・だが新道もあり得る・・・。きりないな・・・。人手は足りているが、確保となると・・・」
「出来るだけ避けたくないな・・・。トラップとかはどうだ?」
「一応案として上に打診してみましたが、『今から要請されても到着時に既に決着している可能性がある。だが一応用意はしてみる』と渋々準備をしているみたいですが、あんまり期待しないほうが良いかもしれないです」
「幾らそう簡単に事態が急変しないとはいえ、それでも心もとないな・・・。隠密部隊は?あいつらなら仮に敵と鉢合わせて戦闘になったとしてもどうにか対処出来るだろ?」
「どうなんでしょう?幾ら自分達より攻撃も防御も劣るとはいえ、並大抵の相手なら後れを取らない筈なので良いのでは?掛けあってみます『こちらCP。打開案にはならんが、隠密部隊はどうかと上からの要請だ。送れ』噂をしてみればですね。『了解。一旦お待ちください』どうします?」
「CP。取り敢えず現地から得た情報を添付する。それでどれくらい持ってこれるか、それとも代替え案を出すか検討してみてくれ。送れ」
『了解。アウト』
「隊長班長、あれだけの道でどれくらい必要と考えてますか?」
「・・・パッと見、幹線だけで百何十という数で枝道も含めると軽く400はありそうだな。全部に配置するにしても一対一で最低400人は必要だからそこまでは割けれないにしても、円の外に出さないように配置しても200弱。更に交差点などに配置で100強。向こうが俺達のことを侮っていると想定して一周回って回避できるを潰して大体70前後。まあ念のためも考えたら80程と想定して、そこから人員は?」
「・・・生き埋めや落盤にはなりたくないと考え、火力での攻撃で来ないと想定して、容疑者が団体で来てその団体が50人前後がいっぺんに来たとして、一括で対応できるであろう人数が最低でも7~8人だとして8x80で640。まあ大目に見て650人が理想だが、そこまで持ってこれるかだな」
「最低でもそれくらいですか・・・。確かに不安ですね・・・。何しろ隠密部隊は何もずっとぐ~たらでもないのですから、今もこうして別場所で任務遂行中の方もいますのでそこまで人員を割けれるかというと、自分も微妙ですね。650人なら1班7~8人なら、えっと3班で1小隊、4小隊で1中隊、4中隊で1大隊、4大隊で1連隊なので、連隊まではいかなくても大体1大隊に3中隊が必要ですよ?しかも大隊の大隊長クラスを持てる階級権限って確か最低でも三佐以上ですよね?そこまで上も・・・」
「・・・現実的とは言えんな・・・。出来なくはないだろうが・・・『こちらCP』どうだ?」
『約ではあるが800人出そう。それで2大隊からなる1連隊とし連隊長を一等空佐として編成する。3時間あれば直ちに出撃し応援に向かわす。どうだ?送れ』
「『!?』」
「よくそれだけ集めれたな。お偉いさん頭抱えなかったか?送れ」
『いや?そうでもなかったさ。いや、頭は抱えたがそれは地図をみて何処に何人配置で必要人数は何人なのか?で悩んでいたから、暫定で結論が出てからは早かったな。送れ』
「・・・俺達の悩みは何だったんだ・・・。まあいい。他方面の報告次第だが、それで頼めるか?送れ」
『了解した。そのように報告する。アウト』
「らしい。これは期待以上だな」
「ですね。流石に想定外でした。しかし誰が来るのでしょうか?流石に体格は小柄とまでは言いませんがそれくらいじゃないとつっかえそうですが?」
「あんたな?隠密部隊がそんなゴツイ体格を欲していると思うか?逆に任務に支障をきたすだろうが。大体は低めの身長か女性が殆どだ。今回もそれだろう」
「成程。まあ取り敢えずは大丈夫そうですね。あとは?」
「ああ。他方面の情報を待つか。取り敢えずは山岳は制圧だ」
今年もこんな未熟投稿者のくだらない茶番にお付き合いして申し訳ございません。
来年はもう少し改善できるように尽力いたします。
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最後ではありますが、来年もこのWEB小説をご覧いただければ幸いです。見るだけでも構いませんので来年もよろしくお願いいたします。それでは、よいお年をお迎えください。




