悪魔の期待
悪魔の期待
「悪魔の方はかなり泥沼化しているな・・・。元軍人が首謀者、しかも確保されまいと部下に軍隊と対立してこい、と」
「ええ。話だけ聞くとかなりの泥沼ですね。しかも元司令官なので、我々の特性などを知った状態で対抗しているので猶更不利なのです」
「勝利する見込みは?」
「・・・正直乏しいですね・・・。何しろ弱点も向こうは知っているので、いつの間にか意表を突かれることもあるのです」
「内戦状態からどれくらい経つ?」
「・・・軽く5年は経っていますね・・・」
「・・・これは早急に片付ける必要があるな。しかもその後は復興もかなり力を入れないとかなりしんどいだろうな」
「はい。国民も内戦の影響でかなり疲弊しているのです。更に度重なる内戦で資金も大分心もとなくなってきたのです。ですので早急に解決したいのですが・・・」
「人手が足りないと?」
「はい。今は文官も協力していただいて何とかなっていますが、それもそろそろ限界です。文官を武官にしようにも何も訓練していないので今からやるにも自殺行為に発展しかねません」
「・・・仕方ないな。精霊同様、俺達が援助しよう。けど援助するのは戦だけで、それ以外は君達の仕事だ。それは分かっているな?」
「!はい!援助していただくだけでも幸いです!!」
「・・・何か鼻から期待していた顔だがまあいいや。一等陸尉、GRUの出撃をかけてくれ」
「GRUですね。分かりました。規模は?」
「取り合えず2個連隊で様子をみよう。俺の予想だと殆ど動かないで勝てると思うが一応念のためな」
「了解しました」




