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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
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聴取(精霊編)

聴取(精霊編)




「さて、まずは精霊族の方々からお聞きしようと思います。まずは何故今回の容疑者に付くことになったのかを」


「はい。では私が。私はこの精霊族の四大精霊の一人であります。基本的に『この人に付け!』という指示というか、権限を持ち合わせているのが私達四大精霊と、精霊王とかになります。そこで私達は呼び出し人から召喚の要請があった場合、その身分やそれに見合った精霊を召喚しなければなりません。今回の場合ですと、ある程度の身分を持った方から要請があったため、こちら精霊側もそれに見合った精霊を点けなければなりません。こちらは人族も似たようなものになりますね。例で挙げるのでしたら、婚姻関係ですかね?どんなに男女が愛し合っても身分や実力で見合っていなければ婚姻を破棄される可能性がありますよね?それと似たようなものです。今回はこちらも下手な精霊を付けるわけにはいかず、どうしてもある程度の精霊界の中の身分を持ったものでないと失礼に値しますので、今回は今真横にいます、この子が選ばれることになりました。経緯と言いますか、あらすじはこのような形です」


「そうか。分かった。先程要請と言っていたが、それって断ることも出来るのか?」


「勿論要請ですので、拒否も可能です。例えば冒険者でしたら精霊術師が代表的でして、精霊の召喚にも魔力とは違うまた別のマナが必要になってきます。このマナが一定量保持していないと仮に精霊を召喚しても途中で消滅することもあるのです。これでただ単に消滅してこちらに戻っていただければ事を大きくしなくても大丈夫なのですが、一部召喚成功後消滅してそのままお亡くなりになった精霊も一部いらっしゃるのです。精霊も妖精などとは違い、私達もマナが無いと消滅してしまうのです。そしてこのマナは自分の生命力と関わってきてしまうので、無作為に召喚に応じるわけにはいかないのです」


「マナ=生命力は分かったが、少しずつ時が経つとそのマナが無くなったりとかはしないのか?人族や亜人、獣人、魔族、神族みたいな寿命は?」


「寿命は確かに存在しますが、人族並な生命力程は無いのです。日本国や他の星などの精霊の寿命は分かりかねますが、少なくともこの星での人族の寿命は60年前後、精霊では長くても40年はいかないのです。ですので寿命の短さが災いしているのかは定かではありませんが、精霊界、特に女性は気が強いのが現状です」


「成程な。だから召喚主と対峙した際、声を荒げたんだな。精霊界の事情はある程度把握はした。けどな、まだ分からないことがあるんだが、召喚を拒否することが出来るのなら何故拒否しない?まさかあれか?弱みを握られていたとか、上の命令に逆らえなかったとか」


「・・・鋭いですね。実はこの場にいませんが、四大精霊の一つ、特に攻撃に特化した一つが裏と取引しているのです。その前に立場順位で申しますと、上から、精霊王、四大精霊、大精霊、大精霊の配下、その下に更にいるような順位になっています。四大精霊は人族で言うところの貴族で公爵に値するような立場になっているのです。そして四大精霊はその中の一つのスキル、またはステータスに特化して分けたのがこの四大精霊になっています。防御特化型や支援特化型など。今回裏の取引しているのが攻撃特化型の精霊になっています。権限だけで言えば精霊王の次が四大精霊なので、無暗に逆らえなかったのです。何度か精霊女王が問い詰めて取り締まりみたいなこともしたそうなのですが、のらりくらりと避けられたり、軍隊の資金を削減したりするなどの脅しもしてくるのです。その問題の精霊は軍への提供資金が一番なので、削減されては困るのです。ですので中々取り締まれなかったのです。中立の衛兵も頼み込みましたが、証拠が掴めないのでどうしようもないと申されて八方塞がりだったのです。確かに衛兵も裏から圧力を掛けられているのかと疑いましたが、それは無いのを確認していますので・・・」


「そうか。攻撃特化型の精霊でしかも軍資金一の提供者か。今回取り締まるとして、資金はどうなるんだ?やはり削減か?」


「・・・避けられないでしょう。何しろその精霊以外で提供しているのはごくわずかなのです。提供者一とうたっていますが、提供している資金の中での割合は7割以上がその精霊なのです。ですのでここで削減されますと・・・」


「そうか。なら今回は俺達がその取り締まりを行おう。当分の資金も出す」


「!?よろしいのですか!?」


「ああ。その代わりお前らも協力しろ。四大精霊の一つの砦が崩壊する可能性もあるし、場合によってはその精霊と対峙することもあり得るからな。更に言えばその問題の精霊の配下や協力者も行方をくらましたり戦闘になる恐れだってある。確かに俺達は日本国自衛隊ではあるが、人手が足りないことには手が回らん。そこをお前らが助けろ。良いな?」


「はい!!ありがとうございます」


「ほれほれ。精霊のトップ、精霊女王が頭を下げるところではないぞ」


「いいえ。目上なものに頭を下げるのは当然です。ですが感謝いたします。貴方達、今回は命令いたします。日本国の方々と協力して問題の精霊を取り締まるように!!」


「『はい!!』」







「精霊女王。感極まりないくらいに日本国に敬意を示していますね」


「ええ。これは感謝してもしきれないわ。でも私達は彼らに何もお返ししていないのよ」


「それはあの精霊を取り締まってからで宜しいでしょう。・・・それでもですか?」


「ええ。それでも足りないわ。取り締まりだけでなく、資金まで。それもあの精霊より高額な資金をよ」


「どれくらいですか?」


「それは財務担当の私(四大精霊防御特化型)が。今まで精霊から提供していた資金は15000フィートです。この金額は大体2~3年程の資金ですが、今回先程会議をし提供金額はその10倍の150000フィートです。軽く10年は他から提供しなくてもよっぽどのことが無い限り無提供で済むほどです。この超高額の金額を取り締まり後一括で提供すると申していたのです。これには私達財務も目を見開きましたよ」


「は・はは・・・。これは確かに」


「しかもそれだけではないのよ」


「?と言いますと?」


「実を言うと、これだけでなくてね。資金だけでなく、監視という名目で悪党に対してメス?を加えるそうなのよ」


「メス?性別では無くて?」


「確かに性別と私は初め捉えたけど、彼らはそうではなく彼らはこう言っていたのよ『悪党にメス(制裁)を加える』とね」


「!?制裁・・・という事は?」


「悪事を働いた奴に・・・」


「裁きを!!という事よ」


「つまりこういう事よ。彼らは今後も監視をし、場合によっては取り締まりを随時行うと」


「!!素晴らしい味方が就きましたね!!けど彼らですか?さっきボソッと彼らではないと聞きましたが?」


「うん。正確には彼らと同系列の組織が来るそうなの。何だっけ?日本国のICPOだったかな?捜査機関に変わりはないから、それが来るそうよしかも無期限で」


「無期限で!?それを見返り無しでって・・・破格にも程がありますね・・・。だから女王陛下はお困りだったのですね」


「そういう事よ・・・。どうしたら・・・。やっぱり身売りかな・・・」


「陛下・・・。あまり市民の前でそのような発言は・・・」


「良いのよ。今は私達しかいないのだから」


「それはそうですが・・・。陛下が身売りしなくても大丈夫な提案を今から考えましょう。答えはそれからでも間に合いますよね」


「間に合うかな・・・。けど後ろ向きな考えはダメね。そうね。みんなで考えましょう」


「その意気ですよ。陛下」


「そうですよ。私達も考えますから。貴方達も考えてね」


「『はい』」





「そう言えば目の前にいるのは市民ではなくて、私達の関係者しかいなかったわね。弱いところを見せたわね。みんなやるわよ」


「『はい』」

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