報告(第三回?)
報告(第三回?)
「何度目の報告会になるか分からないが、取り敢えず報告は出来るか?」
『まずは俺から。押収品や帳簿から容疑者を割り出し、現在は裁判所からの逮捕状待ちです。今回の逮捕者数は数百に上りますので、今回はそこの人員を割いて欲しいです。但し、逮捕状を突き付けたからって大人しくお縄には付かないでしょう。ですので対抗された時も考え人員を、と思います』
「分かった。しかし数百か・・・。そこから今回逮捕しないものに情報が漏れたりしないか?」
『そこはどうしようもないです。証拠がないのに逮捕して誤認でしたの方が不味いので、今回は致し方ないです。ですが逃す気はありません。それに今回はそこそこな者を今回で逮捕するので、弱体化は確実に測れます』
「そうか。分かった。他には?」
『では俺が。例の殺人。新たな情報を得ました。どうやら被害者は小規模ながら犯罪組織のトップにいた者というのが分かりました。そして大中規模からの斡旋、部下に指示出しなども行っていた人物です。今回殺害された詳しい原因は不明ですが、調査するにつれ、あることが分かりました。今回殺害された者は最近取引関係でミスを連発していたそうなのです。お金とかの取引ではなく、外部に漏れていたことですね。内通者でもいたのか?と疑いもしましたが、内通者はいないことを把握したことから、単純に外部漏れか、善人を装い過ちを償うために漏らしたか、部下に漏らせたのかは不明ですが、どっちにしろ漏れで殺害された模様です。今後も調査を続けます。以上です』
「因みにだが、容疑者は割り出されたか?」
『割り出しには成功ですが、まだ重要参考人程度です。今回の逮捕にはまだ関わっていないかと。現地衛兵と憲兵もまだ手掛かり集めでそこまで動きはないですね』
「そうか。分かったら連絡をくれ」
『了解です』




